電波新聞拾い読み 1998年3月

松下電器 「Let's NOTE」

 松下電器はMMXテクノロジーペンティアム200MHzを搭載し、バッテリー駆動時間を約3.3時間にしたB5ファイルサイズのサブノートパソコン「Let'sNOTE」AL-N2T520J5(オープン価格)を6日から発売する。
 CPUを従来の166MHzから200MHzにし、バッテリー駆動時間を約3時間から約3.3時間に延ばした。
 VRAM2MB、HDD2.1GB、パラレル/シリアルポートを搭載しながらB5ファイルサイズで1.39Kg(リチウムイオンバッテリーパック1個搭載時)と軽い。
 262,144色表示のSVGA10.4型TFTカラー液晶ディスプレイ、RAM32MB EDO、SoundBlasterPRO互換のステレオ音源、IrDA-SIR/ASK赤外線通信ポートを標準搭載。RAMは最大96MBまで拡張できる。操作性に優れた19mmの大型光学式トラックポールを採用した、外部FDD、ACアダプター、バッテリーパック2個、ウインドウズ95CD-ROMを付属。

1998年3月4日

シャープ 「パワーザウルス」MI-600

 シャープはパーソナルデータベースや地図ビューア、7桁郵便番号対応アドレス帳などのソフト機能を充実し、本体メモリーを10MBに増やし、内蔵モデムを33.6Kbpsに高速化したモバイルビジネスツール「パワーザウルス」MI-600シリーズを12日から発売する。
 35万正方画素プログレッシブスキャンCCD採用のデジタルカメラカード同梱のMI-610DC(168,000円)と同カードなしのMI-610(130,000円)の2機種。
 ともに65,536色表示のバックライト付き320×240ドット4.3型TFTカラー液晶ディスプレイを搭載。10MB(うちユーザーエリア7MB)メモリー、33.6Kbpsモデム、145,000語辞書を内蔵した。
 手書き文字認識、情報ファイル、スケジュール、顔写真付きアドレス帳、インクワープロ、ワープロ、表計算、統合辞典(国語/漢和/英和/和英)電卓、世界時計などの基本機能にデジタルカメラカードで撮影したカラー写真を取り込んで自分なりの情報として整理、保管できるパーソナルデータベースや、パソコンを使って付属の地図ソフトから必要な部分の地図を読み込ませて地図データとして活用できる地図ビューア搭載。
 別売のビデオ出力カード(28,000円)を使えばパワーザウルス画面をテレビに映し出せるビデオ出力、7桁郵便番号対応アドレス帳、インターネット接続、パソコン通信、FAX送受信などの機能も備えた。

1998年3月4日

コミュニティFM局「FM浦安」に予備免許

 関東電気通信監理局は、エフエム浦安にコミュニティ放送局の予備免許を交付した。
千葉県内では木更津市に次いで2局目のコミュニティ放送局とる。

エフエムうらやす JOZZ3AY-FM
周波数 83.6MHz 空中線電力 5W
送信所/演奏所 浦安市猫実
開局予定日 3月22日

1998年3月4日

通信放送技術衛星「かけはし」の軌道変更

 H2ロケットの失敗で所定の軌道を外れた通信放送技術衛星「かけはし」の実験への利用を検討している宇宙開発事業団、郵政省通信総合研究所などは4日までに、衛星の軌道を最も低い近地点で約500Km、最も高い遠地点で18,000Km以上まで引き上げる方針を固めた。
 しかし、軌道変更に成功しても、衛星が36,000Kmの位置の静止軌道にあるという前提で設計した地上通信局の大幅な改修や操作方法の変更は避けられない。
 衛星を実験に使えるのは一周約5時間のうち1時間半程度で、将来の技術開発につながる成果を得られるかどうか、厳しい状況だ。
 かけはしは現在、近地点250Km、遠地点1900Kmの軌道を回っている。

1998年3月5日

「マイクロソフトに独占的な力はない」 米上院司法委公聴会でゲイツ会長反論

 米上院司法委員会は3日、米司法省がマイクロソフトを独禁法違反で提訴したことに対して、拡大するコンピュータ産業界への独占禁止法適用のあり方を検討するためにマイクロソフトのビル・ゲイツ会長ら関係業界トップから直接意見を聴く公聴会を開いた。
 ゲイツ会長は「マイクロソフトに独占的な力はない。特に商品サイクルの早いソフト産業界では、企業努力を怠れば首位の座は即座に奪われる」と述べるとともに、パソコンより小型で低価格のネットワークコンピュータ(NC)メーカの動向などを例に取り、マイクロソフトのパソコン業界での現在の地位が決して安泰ではないことを強調、政府介入に対して強く反論した。

1998年3月5日

マルツ電波 新業態リサイクルショップ運営

マルツ電波(福井市)  新業態リサイクルショップ「HARD OFF野々市店」
石川県野々市町堀内4 ショッピングゾーン「リオののいち」内
2月28日オープン
HARD OFFコーポレーション(新潟県新発田市)とのFC契約

きちっと点検・修理し、さらには商品によっては半年から1年間の保証書を付けるところが
一般のリサイクルショップと差別化した意味で「新業態リサイクルショップ」だという

1998年3月5日

カシオ デジタルカメラ「QV-770」

 カシオ計算機は、簡易動画やパノラマ画像が撮影・再生できる液晶デジタルカメラQV-770を3月26日から発売する。価格は53,000円。
 新製品は、パソコンでも手軽に活用できる3.2秒の簡易動画や、風景を境目なくつないだパノラマ画像をカメラ本体で撮影・再生でき、赤外線画像通信規格IrTran-Pにも対応している。
 簡易動画撮影/再生は、シャッターを押すと0.1秒間隔で32コマ連写し、これを高速再生して3.2秒の簡易動画として表示する。またパノラマ撮影/再生は、直前に撮影した風景の右端をモニター左端に表示、重ねて撮影することにより上下のズレを少なくし、これをカメラ内部で合成し、パノラマ画像をモニター上で左右にスクロール再生できる。
 新開発の12万画素HAST(ハイパーアモルファスシリコンTFT)液晶を採用。従来機種に比べて2倍の画素数を実現し、しかも開口率も高いため撮影・再生時に、より明るく鮮明な画像が確認できる。IrDA準拠の赤外線通信機能に加えてIrTran-Pにも対応。撮影した静止画像を他のIrTran-Pに対応したデジタルカメラ、プリンター、パソコンなどとコードレスで手軽に通信できる。
 合計4コマのタイムショット撮影、0.7秒間隔の連続撮影など多彩な撮影機能の他、画像合成、タイトル・イラスト合成、特殊効果編集、画像回転など優れた編集機能も特徴。

1998年3月5日

東芝 リブレット100

 東芝は5日、同社の「リブレット」シリーズの最上位機種として、初めて「ワイドSVGA対応7.1型TFTカラー液晶」を搭載し、基本性能と拡張性の向上を図った「リブレット100」1機種2モデルを発売した。
 「リブレット100」は、ワイドSVGA対応7.1型TFTカラー液晶を搭載し、800×480ドットの解像度で最大1677万色表示(ディザリング表示)が可能。CPUはインテルの低消費電力タイプ「MMXペンティアム166MHz」を搭載。B6ファイルサイズのコンパクトな本体(幅210×奥行き132×高さ35mm、重さ約950g)に、カードバス/ZVポートに対応したPCカードスロットを2基(タイプIIまたはタイプIII 1枚)を標準装備している。
 このほか、2.1GBのHDD、32MBのEDOモード対応高速DRAM(最大64MB)を搭載。終了時の状態をメモリーに保存するレジューム機能、14.5mmピッチキーボード、片手で簡単にマウス操作ができる「リブポイント」を採用。標準バッテリー仕様で2時間、オプションの大容量バッテリーで約4時間の長時間駆動を実現している。
 さらに、本体を使用しながらバッテリー充電を可能とする「パワーオン充電機能」を採用するとともに、ウインドウズ98でサポートされる次世代の省電力技術ACPI(アドバンスト・コンフィグレーション・パワー・インターフェイス)など「PC98システムデザイン」の一部を先取りしている。

1998年3月6日

ケンウッド データ暗号化・複合化ソフト「D-RANS」全国規模で本格活用

 ケンウッド(渋谷区、岡誠社長)は、97年9月から新規事業として販売しているデータ暗号化・復号化ソフト「D-RANS KENWOOD(ディーランスケンウッド)」を機密性の高いデータの相互通信に採用し、今月中旬から順次、社内の各部門や子会社、一部社外機関の間に全国規模で本格的に活用を開始する。
 活用内容は
1)同社と八王子事業所、横浜事業所に点在する関連部門間で、商品開発情報や人事 情報
2)全国主要13としに点在する物流拠点間の下請け企業との間で、物流子会社のケン ウッド・ロジスティックスが取り扱う物流情報
3)特許事務所との間で、知的財産部門が取り扱う特許出願関連情報
を、同ソフトによって暗号化し、電子メールによるデータ通信を行う。
 同ソフトを利用することによって、機密性の高い企業情報でも電子メールによるデータ伝送が可能となり、ファクシミリに比べて、省資源化や通信費の削減、業務の効率化が図れる。
 同ソフトは、暗号化・複合化に必要な情報をICカードに格納した「エンド・ツー・エンド方式」の業務用暗号システム。価格は、ソフトとICカードリーダー・ライターの2点セットで100,000円。ICカード1枚につき8,500円。

1998年3月6日

2月のコンピューターウイルス被害

 コンピューターウイルス被害の98年2月の届出は、145件と前月の248件などと比べ落ち着きを見せている。IPA(情報処理振興事業協会)が明らかにしたもので、このうち被害が大きかった届出は、パソコン110台にWordMacro/CapおよびExcelMacro/Larousが感染したケース。ネットワークに接続されていない運用形態のため、すべてのパソコンがフロッピーディスク経由で感染したと見られる。
 また94台にExcelMacro/Larousが感染したケースは、研修施設において不特定多数のものが使用する運用形態となっていたため、研修生が持ち込んだフロッピーディスクが原因と見られる。
 2月に届出のあったウイルスは14種類。届出件数の多いウイルスは、ExcelMacro/Larousが88件、WordMacro/Capが41件。

1998年3月8日

米インテル 1200ドル以下のベーシックPC向けMPUの新ブランド

 米インテルは、1,200ドル以下のベーシック・パソコン向けマイクロプロセッサーの新ブランドとして「Celeron」を採用する。
 CeleronプロセッサーはペンティアムIIプロセッサーと同じP6マイクロ・アーキテクチャーを用いながら低価格化を図る。4月から販売する。
 パソコン市場が複数のカテゴリーに別れてきたため、各分野に最適なMPUを提供していくのが狙い。
 パソコン市場では1,000ドルPCと呼ばれる低価格モデルが急速に市場を拡大している。ビジュアルコンピューティングなどハイエンドパソコン向けのMPUに開発リソースを投入し、パソコンの新しい応用分野を開拓してきたインテルだが、最近の1,000ドルPCの台頭を「PCの産業構造の変化」と捉え、ベーシックPC向けのMPU戦略を展開する。

1998年3月8日

NECのAtermIT65 USB-IFがWin95/98で動作正常性確認

 NECはAtermIT65シリーズが、USB-IFにより、米ロサンゼルスで実施されたコンプライアンスワークショップでウインドウズ95/98(ベータ3)での動作正常性を認定され、USBインテグレーターズ・リストに掲載されたことを明らかにした。
 USB-IFは、USB装置の接続性向上を目的としてコンパック、DEC、IBM、NECなど7社のプロモーターによって設立された非営利団体。
 AtermIT65シリーズは、USBホスト/デバイスメーカーによる相互間の接続正常性を確認する会合であるコンプライアンスワークショップに参加し、装置仕様チェック/USBフレームチェック/USBホスト&ハブメーカーとの動作チェックを行っていたもの。
 AtermIT65シリーズであれば、ウインドウズ98(ベータ3)におけるUSBインターフェイスを安心して利用できるとしている。

1998年3月10日

高速無線アクセス基礎実験公開

 マルチメディア移動アクセス(MMAC)推進協議会は9日、NTT横須賀研究開発センターおよび横須賀リサーチパーク(YRP)センター2カ所で高速無線アクセス基礎実験を公開した。
 同基礎実験は移動体通信システムのマルチメディア化への対応が狙い。高速(6-10Mbps)無線アクセスでの高度携帯TV電話、超高速(156Mbps)無線LANでの高精細画像TV会議が実現可能を追求、相互接続実験による装置の機能、性能を評価。伝搬データなどの基礎データ取得による標準化への反映を図る。次世代高速ワイヤ例アクセスサービスの実演による需要喚起を図り、2002年頃にはサービス開始に役立てるのが目的。
 各会場では郵政省通信総合研究所、NTT移動通信網(NTTドコモ)KDD、NTT、松下通信、NEC、シャープ、東芝、富士通、京セラ、三菱電機、日本無線、住友電工、アステル東京などが出展、SHF帯(3−60GHz)の無線伝送、ワイヤレスATM、イーサネット無線LANなどの接続、TV会議、画像監視、VODなどのアプリケーションの実験結果も公開。

1998年3月10日

コンプマート静岡オープン

コンプマート(神奈川県藤沢市)
   エイデンサカキヤと伊藤忠商事・伊藤忠テクノサイエンスとの合弁
   平成8年4月設立
   パソコンを中心としてマルチメディア機器・情報家電
 静岡店 静岡市相生町 静岡県内2店目
  敷地 2,122平方メートル 店舗 973平方メートル
  併設
   パソコンスクール「Compパソコン倶楽部」
   DOS/V工房
   OAオフィス工房(カラーコピー等)
   デジタルフォト工房(デジカメ)
   IBM・PC DOCK
  24時間365日電話サポート

1998年3月10日

DDセルラーグループ 7月14日から関西/九州/沖縄でCDMA開始

 DDIセルラーグループの開催セルラー電話、九州セルラー電話、沖縄セルラー電話は、米国、韓国などで実用化されているIS95方式(CDMA)デジタル携帯電話サービスの日本版「cdmaone」サービスを7月14日開始すると10日発表した。当初関西セルラー電話では4月にも同サービスを開始する計画であったが「端末の潤沢な供給が可能な段階でサービスを開始したい」(DDI広報部)との意向で、開業10周年に当たる7月14日に九州、沖縄と同時に開始することに変更したとしている。
 IS95方式は、米国クァルコム社が開発のCDMA方式でデジタル携帯電話。ナローCDMAとも呼ばれる。米国、カナダ、韓国、香港などで採用され、通話品質の良さ、高速データ通信との親和性などが特徴。
 セルラー電話グループは、現在のPDC方式デジタル携帯電話の後継としてCDMA方式を採用、同グループのリーディングカンパニーといえる関西セルラー電話を第一弾に全国展開の計画であった(IDOも同方式を採用)。
 だが、携帯機の種類、供給量の十分な確保、ネットワークの充実を進め、より万全な体制のもと一気に攻勢をかけることが好都合との判断で、九州、沖縄が当初計画していた時期と合わせ、7月14日からサービスを開始することになった。
 同グループでは、2001年での国内携帯電話加入数を4,600万加入と想定、このうちセルラー電話グループで約770万加入を確保、この770万加入のうち480万をcdmaoneタイプとしたい意向。

1998年3月11日

パーフェクTVとJスカイB 5月に対等合併

 日本デジタル放送サービス(パーフェクTV)とジェイ・スカイ・ビー(JスカイB)は10日、5月1日付で合併し「SkyPerfecTV(スカイパーフェクTV)」として再スタートすることになったと発表。合併契約は9日締結。新会社の正式名称は日本デジタル放送サービスで、資本金は400億円。
代表取締役会長に卯木・JスカイB社長、代表取締役社長に三田・日本デジタル放送サービス社長が就任の予定。
 両社の合併は「日本でCS3社が生き残るとは思えない」と、パーフェクTV三田社長はかねてから語っており、JスカイBも単独で先発2社と競うリスクの大きさを認識した結果と見られている。
 放送はデジタル化で変革期に突入、地上系放送は2000年以降のデジタル化で多チャンネル化も考えられ、BS放送は2001年にはHDTV/SDTVあわせて10チャンネル(HDTV主体で時間帯によってSDTV複数番組同時放送を覗く)一層の多チャンネル時代を迎える。通信との融合による双方向化も進行の見通し。
 こうした時代でのサバイバル戦に勝ち抜くには合体が最適方法との考えに両社は至った。
 ただ、新会社の番組パック商品の内容(パーフェクTV系とJスカイB系の番組混合が可能か、など)料金、コンテンツ内容、パーフェクTV128度/JスカイB124度との衛星軌道の違いによるデュアルビームアンテナの必要性に伴う端末コストなど、視聴者にとって関心の高い問題も残っており、5月の合併までに諸問題での的確なクリアが望まれている。

1998年3月11日

ヤマダ電機 テックランド渋川店開店

ヤマダ電機テックランド渋川店 群馬県渋川市有馬149−1  3月6日開店
渋川市内駅前の店舗を集約
ワンフロア1,600平方メートル
駐車場150台
1998年3月11日

マイクロソフト 「WindowsCE2.0」日本語版発表。

 マイクロソフトは11日、第二世代のハンドヘルドコンピューター(HPC)に対応したOSの最新バージョンとして「HPCパワード・バイ・ウインドウズCE2.0」日本語版を発表した。
 ウインドウズCE2.0日本語版は、32ビット、マルチタスク/マルチスレッド対応のウインドウズCEオペレーティングシステム。オープンかつ拡張性に優れた設計で、限られたメモリー容量で高い性能が要求されるHPCに適したプラットフォームとしている。また、製品の設計仕様に合わせてマイクロプロセッサーを選択することができ、長時間バッテリー駆動を可能にする高度なパワーマネジメント機能をサポート。ハードウエア、マルチメディア、通信における標準仕様もサポートされており、赤外線によるHPC間の通信や、シリアルケーブルを介してデスクトップパソコンとのシームレスなデータのやり取りが可能になった。
 さらにカラー表示が可能となり、電子メールのアタッチメント、VGA出力が可能なポケット・パワーポイントがアプリケーションとして追加されている。
 ウインドウズCE2.0は英語、フランス語、ドイツ語など6カ国語版が発表されており、今回の日本語版で対応言語は7カ国語となる。

1998年3月12日

NEC WinCE2.0搭載「モバイルギアII」

 NECは11日「NECパーソナルコミュニケーションギア」の新シリーズとして8.1型カラー液晶、キーピッチ16.5mmのラージサイズキーボード、33.6Kbps高速モデムを装備し、「ウインドウズCE2.0」(日本語版)を搭載した「モバイルギアIIMC−R500」(120,000円)を発売した。
 また、単三アルカリ乾電池2本で約30時間の連続バッテリー駆動を実現した7.3型モノクロ液晶モデル「モバイルギアIIMC−R300」(94,000円)を同日に販売を開始した。
 「モバイルギアIIMC−R500」は、ウインドウズ95に一層近づいた操作性や、パソコンで利用しているアウトルック97/スケジュール7.0とのデータ連携機能を強化し、従来のシリアルケーブルによる接続に加え、赤外線やモデムによる外出先からのリモート接続も可能。
 同製品は、CPUに同社の最新64ビットRISCプロセッサー「VR4111」を採用し、バッテリー駆動で連続8時間の携帯利用が可能。8.1型STNカラー液晶(640×240ドット)を採用、キーピッチ16.5mmのラージサイズキーボードを装備、33.6Kbps高速モデムを内蔵している。
 また、同社のオリジナルソフト「MGメール」のモバイルコミュニケーション機能を拡充した。
 なお、2機種とも20日から出荷開始する。

1998年3月12日

日本HP WinCE2.0搭載「HP620LX」

 日本ヒューレット・パッカードはウインドウズCE2.0日本語版を搭載したカラーパームトップPC「HP620LX日本語版」(ストリート価格で100,000円前後)を発表した、5月中旬から発売する。
 同製品は、マイクロソフト・ポケットワード/エクセル/パワーポイント/インターネットエクスプローラ/アウトルックなど、ウインドウズCE2.0の機能を生かしたアプリケーションに加え、地図や電車の路線案内など同社独自のアプリケーション・パッケージが標準でバンドルされている。また、586gの軽量の筐体に、連続7時間駆動可能の充電地、素早いアプリケーションの起動など高度なパフォーマンスを実現している。

1998年3月12日

日立 WinCE2.0搭載「PERSONA」

 日立製作所は、ウインドウズCE2.0日本語版を搭載したハンドヘルドPC「PERSONA(ペルソナ)」HPW−200JC(138,000円)を4月20日に発売する。同製品は、本格キーボードと8.1型のカラーSTN液晶を採用するとともに、高速モデム、デジタル携帯電話、PHSとのデータ通信インターフェースを標準装備している。
 同製品は、高速CPU(100MHz)と標準16MBの大容量メモリー、8.1型の大型カラーディスプレイ、本格キーボードの採用により、「早い・見やすい・打ちやすい」を実現した。キーピッチは16.5mm、ストローク2.5mm、DELキーを分離している。
電源がOFFの状態でも、クイックスタートキーを押すと、使いたいアプリケーションやPIMソフトを即座に起動できる。
 33.6Kbpsの高速モデムを内蔵。通信機能の強化の他、リチウムイオン電池を採用したことで、長時間駆動が可能。RAM(16MB)の他、PCMCIAスロット、コンパクトフラッシュスロットを装備、メモリー環境を充実している。
 ソフト面では、インターネットエクスプローラ、ワード、エクセル、パワーポイントなどの標準装備のほか、辞典、手書きメモなど同社オリジナルソフトも搭載している。

1998年3月12日

マイクロソフト版Java アップルも支持

 米AP通信は10日、米マイクロソフトが同社の「ウインドウズ」代替ソフト確立の動きを阻止するため、ソフトウエア開発企業にマイクロソフト版のネットワーク志向プログラミング言語Javaの仕様を勧める努力を強めている、と報じた。
 それによると、マイクロソフトは11日、同社版の独自Javaを利用して、ソフト開発業者がより簡単にウインドウズ向け応用ソフトを開発できるようにした新たなソフトを発表。昨年夏に同社から1億5千万ドルの出資を受けたアップルコンピュータもこれを支持する見通し。
 マイクロソフトの今回の動きは、ウインドウズ上で最も動く独自Javaで組んだソフトを世界標準にしようとするもので、同社と、OSへの過度の依存から利用者を解放しようと、マイクロソフトを提訴したサン・マイクロシステムズなど本来のJava推進企業との対立が深まりそうだ。

1998年3月12日

家電リサイクル法案決定

 政府は12日の事務次官会議で、エアコン、テレビ、洗濯機、冷蔵庫の4品目のリサイクルを2001年から家電メーカーに義務付ける「家電リサイクル法案」を決めた。13日の閣議決定を経て今国会に提出する。
 法案の正式名は「特定家庭用機器再商品化法案」。通産、厚生両省は将来、パソコンなど他の家電製品にも対象を広げる方針。
 廃棄物処分場がほぼ満杯状態になっていることからゴミを減量するための苦肉の策だが、国際的にも先進的な取り組みとして注目されそうだ。
 法案は、消費者や事業者が家電4品目を小売店や市町村を通じて廃棄する場合、運送料を小売店や市町村、リサイクル料金をメーカーに支払う。メーカーは自社製品を引き取り、部品や部材として再利用するほか、プラスチック類は発電の燃料などにあてる。有害物質であるオゾン層破壊の特定フロンや鉛などの回収も必要となる。
 中小企業や輸入販売店などは、第三者期間である指定法人を設立して、共同してリサイクル義務を負うこともできる。リサイクル料金は、違法投棄を防ぐため実際にかかるコストよりも低く押さえることが求められており、両省は5,000円が上限と見ている。
1998年3月13日

米マイクロソフト 「ビジュアルJ++6.0」

 米マイクロソフトは11日、「ウインドウズ」シリーズでの同社の圧倒的優位性を根底から覆しかねないネットワーク志向のプログラミング言語Javaを同社独自の技術で強化した、マイクロソフト版Javaソフト開発用ツールの新製品「ビジュアルJ++6.0」を発表した。
 昨年夏に同社から1億5千万ドルの出資を受けたアップルコンピュータもマイクロソフト製Javaの共同開発に協力、マックOS対応のJavaをマイクロソフトと共同開発する。
 Javaは、OSを選ばず、どのコンピューターでもソフトが動作するプログラミング言語としてサン・マイクロシステムズが1995年に発表。マイクロソフトはサンからJavaのライセンスを取得してソフト開発に当たってきたが、独自の改良を加えたことで純粋なJavaではなくなったとするサンが昨年、マイクロソフトを相手取り、Java互換マークの使用差し止めなどを求める訴訟を起こした。
 マイクロソフトの今回の動きは、応用ソフトメーカーに、ウインドウズ上で最も良く動く独自Javaで組んだソフトの開発を促すことで同社の優位性が揺らぐのを防ぐ狙いと見られ、サン・マイクロシステムズなど本来のJava推進企業との対立が深まりそうだ。
1998年3月13日

キャノン デジタルカメラ「PowerShotA5」

 キャノンは12日、コンパクトカメラ並の優れた画質と携帯性、操作性を実現したデジタルカメラ「PowerShotA5」(74,800円)を4月20日から、また168万画素CCDと2.5倍ズームレンズを搭載した高級機種「PowerShotPro70」(150,000円)を今夏から発売すると発表した。
 PowerShotA5は、沈胴式レンズなどの小型化技術を導入することで、胸ポケットに入るフルフラットでコンパクトなデザインとしたほか、ジュラルミン合金を採用したフルメタル外装により、高級感のあるデザインを実現。
 81万画素三分の一CCDを搭載するとともに、光学系に非球面レンズ2枚を使用し、高精度・高速のオートフォーカス機構や画像のディテールまで再現する専用のICなどCCDの性能をフルに発揮させる先進技術を採用。XGAクラス以上の高画質を実現している。
 画像記録媒体にコンパクトフラッシュカードを採用。同梱の8MBタイプ1枚で89枚の撮影が可能。液晶モニターは2インチ低温ポリシリコンタイプ、約4秒の撮影間隔、連写モードを搭載している。
 PowerShotPro70は、168万画素二分の一インチCCDと28−70mmのF2.0−2.4の広角大口径ズームレンズを搭載した高級機。新開発の高精度・高速AF、可動式の低温ポリシリコン液晶、絞り優先AE、八千分の一秒の高速シャッター、EOS用ストロボの対応など、ハイアマチュアやプロのニーズに応える性能を数多く搭載している。
1998年3月13日

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