電波新聞拾い読み 1996年10月

NTTドコモ 携帯・自動車電話300万突破

 NTTドコモは2日、営業エリアの関東甲信越で携帯・自動車電話サービスの契約数が、9月30日で300万台を突破したと発表した。

1996年10月3日

三洋 デジタルカメラ自社ブランドで

 三洋電機は、デジタルカメラを来春に発売する。2MBフラッシュメモリーを内蔵し、音声も記録できるのが特徴。同社は早くからOEM供給用のデジタルスチルカメラを量産しているが、自社ブランドでの市場参入を図る。
 新製品DSC-1(仮称)は、1/3インチのプログレッシブスキャン方式のCCDを採用、画素数は307,000。2MBのメモリーに30枚(高解像度)60枚(標準)を記録。画像撮影と同時に音声記録も可能。液晶モニター付きで、自動発光、強制発光のフラッシュを内蔵している。
 電源は単三4本。アルカリ乾電池使用時約200枚の撮影ができる。AV出力端子、イヤホン出力端子の他、RS-232Cシリアルポートにより、パソコンのメモリへの蓄積ができ、PHSとの接続で画像情報を転送可能。
 大きさは、幅136*高さ67.5*奥行き39.5mm。重さ280g。

1996年10月3日

コジマ MacとWinを1台で使用 オリジナルパソコン発表

 家電量販店のコジマは3日、マックOSとウインドウズが1台で使用できる同社オリジナル使用パソコンを発表、18日から同社167の全店舗で販売開始する。
 新製品は「Machintosh Performa5410/DOSコンパチブル」(318,000円)。先にアップル社が発表したDOS/Vボード(CPUサイリックス5X86、クロック周波数100MHz)をPCIスロットに装着済みで、マックとウインドウズの2つが同時に作動する。
 2つのCPU上でそれぞれのOSが動くため、双方が独自の仕事をしたり、ファイルの相互のコピー・共有も可能。
 マックOSとウインドウズOSの画面は簡単なキー操作で瞬時に切り替えられる。また、DOS/Vボードにはサウンドブラスター互換サウンド機能、ジョイスティックポート、外部SVGA出力を持つため、外付けのディスプレイにより同時に2つの画面を表示できる。

1996年10月4日

セガ セガサターン用一般開発言語

 セガ・エンタープライゼスは3日、家庭用ゲーム機「セガサターン」で、一般ユーザでも簡単にセガサターン対応オリジナルゲームソフトなどが開発できるセガサターン用一般開発言語「BASIC FOR SEGASATURN(仮称)」を、ESPと徳間書店インターメディアの3社で共同開発したと発表した。
 商品構成は、2種類を予定しており、一つは広く初心者向けに用意したセガサターンキーボードに対応したスタンドアロンタイプで価格は9,800円。二つめは、本格的にプログラムを開発する人のための、パソコン(ウインドウズ95、DOS対応)とセガサターンを接続するケーブル接続タイプで価格は12,800円。ともに12月の発売を予定している。
 「BASIC FOR SEGASATURN」は、BASICの基本命令に加え、ポリゴン・スプライト・BG(ゲーム画面)表示命令などを付加した「セガサターン」専用ソフトウエアとして開発。
 BASICの持つ理解しやすい特性に加え、高度なポリゴン命令などを採用することで「セガサターン」でゲームソフト開発そのものを誰でも楽しめる画期的なソフトウエア。
 ゲームソフトの開発以外にもデータベースや検索ソフトなどさまざまなオリジナルソフトの開発が可能になり、パソコンを所持していなくても、ソフトウエア開発に興味がある人に、簡単・低価格でコンピューター技術の習得が可能になる。

1996年10月4日

米マイクロソフト ブラウザソフトでAT&Tと提携

 米長距離電話事業のAT&Tは3日、同社のインターネット接続サービスである「ワールドネット」の基本内容にマイクロソフトのブラウザソフト「エクスプローラ3.0」を組み込むと発表した。同時にマイクロソフト側も、これから店頭に出回る新型コンピュータに組み込まれる「ウインドウズ95」にAT&Tワールドネットを搭載していくと発表した。
 この提携は、ネットスケープが「ナビゲーター」により圧倒的な地位を占めていたインターネットブラウザソフト市場に、マイクロソフトが激しく切り込みをかけている攻勢の一環。

1996年10月5日

米AT&T デジタルPCS

 米AT&Tは2日から、携帯電話、ページャ、データ通信の機能を一体化した新デジタル無線通信サービスを全米40都市、7,000万人を対象にスタートした。
 AT&Tの新サービス「AT&TデジタルPCS」は携帯電話とページャ、簡単なメッセージ、テキストを受信するメッセージ・システムを一体化した。ハンドセットのディスプレイにメッセージを表示する。
 電池寿命はスタンバイ・モードで従来機の約3倍の60時間。送信側の電話番号をディスプレイに表示するコーラーID機能、伝言の有無を知らせるメッセージ表示機能などが特徴。デジタル化により音質、安全性を向上した。
 端末の価格は機能によって150-250ドル。月間料金は使用頻度に応じた選択料金制で24.99ドルから。サービスエリアを超えた利用(ローミング)の場合の料金は、米国内どこからでも1分間60セントで、相場1ドルと比べて低料金を提供する。

1996年10月7日

ダイエー「メディア バレー」 来月下旬町田に出店

 ダイエーは東京都町田市のディスカウントストア・トポス町田店を業態転換し、1-5階をパソコン専門店「メディア バレー町田店」として11月下旬にオープンする。
 メディア_バレー町田店は、売り場面積6,600平方メートル(約2,000坪)、従業員は約100人で、年間売上目標は約80億円をめざす。
 同社では人口100万人以上の政令指定都市を中心に2,000坪クラスの大型パソコンショップを順次展開していく意向と伝えられ、その第1号店がどこになるか関心が寄せられていた。

1996年10月7日

ニフティ 回線数、28.8kbps対応拡大

 ニフティは、商用パソコン通信サービス「ニフティサーブ」の会員増加に対応し、システムを増強する。回線数を来年3月までに33,000回線に増やすほか、現在48カ所の28.8kbpsのアクセスポイントを、来年3月までに100カ所、1年半後には全部のアクセスポイントを28.8kbpsに対応させる。また年内をメドにISDN64kbpsへの対応を、東京、大阪、名古屋から開始する。
 専用通信ソフト「ニフティマネージャー」のウインドウズ95版を9月に発表し、CD-ROMによる頒布も開始した。年末は市販パソコンへの搭載率も高まる見通し。改良版を年内に発表し、来年春にはインターネット経由で接続する機能を搭載する予定。
 さらに来年春にはWWWブラウザによってアクセスできるサービスを開始する。そのためニフティのテキスト情報をリアルタイムでHTMLに変換するシステムを設計している。

1996年10月8日

ケンウッド TM-V7

 ケンウッドは7日、ネガ/ポジリバース表示機能搭載のアマチュア無線用FMデュアルバンダー2機種および位置情報通信を可能にするマルチコミュニケーションモデムを今月下旬から12月下旬にかけて発売すると発表した。
 新製品は、144/430MHzFMデュアルバンダのTM-V7(74,800円、10月下旬発売)TM-V7S(87,800円、11月下旬発売)マルチコミュニケーションモデムMU-101(29,800円、12月下旬発売)。
V7は出力がHI 20W、MID約 10WもLOW約 2W、V7Sは144MHz帯の場合が50、約10、約5W、430MHz帯の場合が35、約10、約5W。
 TM-V7/V7Sは、ネガ/ポジリバース機能を備えたフルドットマトリクス液晶表示を搭載。コントロールパネル(105×51.5mm)は本体から分離させることができる。
 MU-101は、パソコンおよびカーナビと接続するパケット通信モデム、市販の通信ソフトを利用し、1200bpsのパケット通信ができる。
 GPS受信機と接続し、パソコンからのコントロールでGPSデータをパケットデータとして伝送できる。

1996年10月8日

東芝 α-DATA対応PHS電話機と専用PCカード

 東芝は、DDIポケット電話グループが実施するメディア変換機能に対応したPHS電話機「DL-S23P」とPCカード「PHSデータコミュニケーションカード IPC0001A」を発売する。出荷は20日。
 メディア変換機能は、DDIポケット電話ネットワーク基地局で、データをデジタルからアナログに変換し、モデム通信を行うもので、14.4kbpsの安定した通信を実現するもの。
 DL-S23PはDDIポケット電話グループの「α-PHS」の規格に準拠、異なるメーカーの端末同士でもトランシーバー機能が使えるなどの互換性に優れているほか、DDIポケット電話グループ独自の付加サービスに対応。
 パソコン操作により「DL-S23P」を作動させ、ダイヤル発信することができるなど、リモート操作が可能。価格は45,000円。
 PHSデータコミュニケーションカードには、PHS用高性能誤り訂正制御付きデータリンクコントロールLSIを搭載しており、安定したデータ通信が可能。価格は35,800円。

1996年10月9日

冨士フィルム Zipドライブユニット3タイプ

 富士写真フィルムは100MB大容量「FD」の「Zip」ドライブ/ディスクの新製品を11月5日から発売する。
 新ドライブユニットは、従来のSCSI用、パラレルポート用の2タイプからSCSIタイプMac用(29,800円)、SCSIタイプDOS/V&PC98用(27,800円)、パラレルポートDOS/V用(29,800円)の3タイプに変更しユーザーが選びやすいラインアップにした。またユーザーから要望の強かった手元での電源オン・オフ操作を可能にする独自の「電源スイッチ付きケーブル」を全タイプに付けた。
 本体カラーもこれまでの「ブルー」から「プラチナムホワイト」にしている。さらに付属の「Zip TOOLSディスク」に新たにニフティマネージャーやバックアップユーティリティ、ウイルスチェックソフトなどのおまけソフトを付けた。

1996年10月9日

ケンウッド 米PC用周辺機器市場参入 ノートPC用ビデオ会議システム

 ケンウッドは来月、ノート型パソコン用ビデオ会議システムを米国市場へ投入、コンピュータ周辺機器市場へ参入する。
 ケンウッドの米子会社、ケンウッドUSAが明らかにしたもので、ノート型パソコンへビデオ会議機能を付加するPCカードおよびアクセサリーを今月末に発表、11月から出荷する。
 新製品はLANや電話回線を利用してリアルタイムのビデオ会議機能を実現するもので、会議に参加する双方が同時に話をすることができるフル・デュープレックス・オーディオ機能付き。従来のノート型パソコン用システムでは、一度に一方しか話ができなかった。価格は500ドル以下に設定する考え。
 同製品はケンウッドが昨年買収したデジタル・イメージ、サウンド処理技術開発のノガテックと共同開発した。
 ケンウッドは今後、製品ラインを拡張する計画。

1996年10月10日

松下電器 カラーサブノート「Let's NOTE」

 松下電器はB5フアイルサイズのカラーサブノートパソコン「Let's NOTE」AL-N1T513J5(ウインドウズ95プリインストール)/AL-N1T513J3(ウインドウズ3.1プリインストール)をそれぞれ398,000円で11日から発売する。

CPU Pentium(133MHz)
二次キャッシュ 256KB PB-SRAM
64ビットアクセラレーター内蔵高速ビデオチップ
SVGA対応 65536色表示 10.4型TFTカラーLCD(外部CRT同時表示可能)
16MB EDO  1.0GB HDD  キーピッチ17mmキーボード
フラットパットTYPEU×2またはTYPEV×1のPCカードスロット
サウンドブラスター互換音源  IrDA準拠赤外線通信ポート
大きさ幅255×奥行き192×高さ41mm  バッテリー1本内蔵時の本体重量1.47Kg
標準添付のバッテリーパック2本を使えば、最大3時間連続使用できる
外付け3.5型3モードFDDを標準添付

1996年10月10日

NEC CATVのインターネット接続サービスに対応 ケーブルモデムを開発

 NEC、NECケーブルメデイアは、CATV局でのインターネットサービス提供への動きに対応、ケーブルモデムをこのほど開発、今月末からトライアルベースで販売を開始、年度内には本格販売に踏み切る考えである。
 パソコンの普及拡大に伴い、パソコン通信、インターネットへのニーズは高まっている。だが、公衆網利用のインターネットだと、費用がかかり、アクセス面の問題、スピードの遅さという不満もある。
 CATV局は、通信サービスの核としてインターネット接続を強力に打ち出し、伝送スピードが速く(384Kbpsから10Mbps)経済的なインターネットの提供を進めようという動きが強い。
 CATVでのパソコン通信、インターネット接続も大規模になれば交換機利用型が効果的だが、当面はコネクションレス型、つまり端末側に多くの機能を持たせる方式が主流と見られ、その際に使われるケーブルモデムの需要増大が予想されている。

1996年10月12日

ニフティが米ヤフーと提携

 ニフティとヤフー・インクは、ニフティサーブ・ホームページへヤフーのインターネット検索ディレクトリーサービス機能を追加する提携に合意、サービスを開始した。
 今回の提携により、ニフティサーブ会員は、ニフティマネージャを通じて簡単に、ヤフー・ジャパンおよび米国ヤフーメインサイトの検索ディレクリーサービス機能を利用できる。
 このサービスは、専用通信ソフト「ニフティマネージャ・フォー・ウインドウズ95Ver2.00」を通じての利用が可能。会員はこのソフトにより、WWWアイコンをクリックするだけでヤフーの機能が使えるページなどに簡単にアクセス可能。

1996年10月15日

三菱電機 apricotNOTE

 三菱電機は、ハイエンドマルチメディアノートパソコン「apricotNOTE SX」モデル5150-14Xを14日発売した。バッテリー駆動はこのクラス最長の3-6時間、冷却ファン無し、電源スイッチ無しなどを実現した。
 新製品のCPUはペンティアム150MHz、メモリーはEDO対応で標準16MB、最大64MB、HDDは1.44GB、ディスプレイは12.1インチTFTカラー、XGA。グラフィックアクセラレーターは、128ビット高速PCI接続のネオマジック2093。
 標準価格は628,000円。出荷開始は31日。

1996年10月15日

セイコー電子 PHSデータコミュニケーションカード

 セイコー電子工業は、DDIポケット電話グループが12月からサービス開始を予定しているメディア変換機能に対応したPHSデータコミュニケーションカード「MC-6500」(35,800円)を12月上旬発売する。
 MC-6500は、PCMCIA2.0/JEIDA4.1(TYPEU)に準拠している。パソコンやPDAなどの情報端末とPHSを接続してデジタルデータ通信を実施。情報端末本体のカードスロットに収納し、付属のケーブルで「αDATA」マークが表記がされたPHS端末に接続することで14.4kbps伝送ができる。
 同社では来春実施が予定されている統一方式32kbpsデータ伝送の規格であるPIAFSに対応の商品開発も推進中。PCカードをはじめとするPHSデジタルデータ通信対応製品の商品陣容強化に今後さらに注力の方針。

1996年10月15日

SSFDCの新名称「スマートメディア」に

 東芝、富士写真フィルムなど50社で構成する「SSFDCフォーラム」は、切手サイズの薄型メモリーカード「SSFDC」の新名称を「スマートメディア」とし、統一ロゴマークを設定した。
 スマートメディアは、電源を切ってもデータが消えず、電気的にデータ書き換え可能な不揮発性メモリーを内蔵した縦45mm、横37mm、厚さ0.76mmのメモリーカード。カード内部にコントローラーを実装しておらず、構造や配線がシンプルなため、他のフラッシュメモリーカードに比べ低価格化が可能。
 すでにデジタルスチルカメラなどの記憶メディアとして採用されるなど、切手サイズのメモリーカードとしては実用化で先行している。

1996年10月16日

日本IBM ThinkPad機能強化機種

 日本IBMは15日、ThinkPadの機能強化製品を発表した。  新ラインアップはWindows95初期導入済。760シリーズ、365シリーズ、535シリーズの3モデル。
 760シリーズはHDD2.1GB、ディスプレイ12.1インチTFTで、760Eがペンティアム150MHz、電話/FAX機能搭載、XGA。価格878,000円。760ELがペンティアム133MHz、SVGA。価格698,000円。
 365シリーズの365X、365XDはそれぞれ搭載ペンティアムは133MHzと120MHzの2タイプがあり、内蔵HDDの容量(810MBから1.35GB)ディスプレイ(10.3インチDSTN、TFT)などの違いによりさらに2分類される。XDにはCD-ROMが搭載。価格は378,000円から。
 535はペンティアム133MHz、1.7Kgの軽量型。HDD1.08GB、メモリ8MB、ディスプレイは10.4インチTFTでSVGA。
 オープン価格だが、同社通信販売PC Direct価格では345,000円。

1996年10月16日

ディレクTVジャパン 事業会社に移行

 97年6月打ち上げ予定の宇宙通信の通信衛星「スーパーバードC」を利用し97年秋にも約100チャンネルの放送を行う予定のディレク・ティービー・ジャパンが15日、従来の企画会社から事業会社に移行した。
 ディレクTVジャパンは95年9月28日に企画会社として設立され、96年10月14日で事業会社へ。資本金は103億円。
 会長にヒューズ・インターナショナルのチャン社長、副会長にディレクTVインターナショナルのシーバースティン社長、社長にCCC(カルチャコンビニエンスクラブ)の増田社長が就任。外国籍役員の就任は、同社が"放送局"でなく"運用会社"のため抵触しないという。
 具体的な放送番組内容は来年早々にも決定の見通しだが、米国で好評の番組に日本のオリジナルを追加の形。

1996年10月16日

亜土電子 台湾にパソコン専門店

 亜土電子工業は、台湾の大手電線メーカ、太平洋電線のグループ企業と合弁で新会社パシフィックT・ZONE(台北市)を設立し、台湾最大のパソコン専門店「パシフィックT・ZONE」を12月25日にオープンする、と発表した。
 亜土電子工業は11月、米国シリコンバレーに「T・ZONEサニーベール」を出店するが、台湾店はこれに続く海外出店第2号店となる。
 新合弁会社は、資本金約2億円で、亜土電子が30%、パシフィック・テクノロジーが30%、パシフィック・データコムと太平洋そごうが20%となっている。社長は亜土電子から派遣。
 台湾におけるパソコンの個人需要は急速に伸びているが、これまでパソコンショップは手作りで組み立てた低価格品が一般的。手作りが困難なノートパソコンや周辺機器の品揃えの要求も強まる傾向にあった。太平洋電線とは既に取引があり、米国出店に際し商品仕入れやスタッフ派遣などで協力を得ていた関係。
 台湾の新店は11階建てビルの1、2階の使用。売り場面積は1,300平方メートルで、従業員32人。初年度売上は18億円を見込んでいる。
 店舗内には、電脳喫茶、電脳宮殿、電脳カラオケもT・ZONE同様設置する計画。また普及が遅れているモービル系商品や台湾でほとんど販売されていない周辺機器や、ネットワーク系商品も豊富に品揃えする。また日本語OSなど日系企業を含めた企業向けの直販にも注力する。

1996年10月16日

アイコム 広帯域受信機IC-R10

 アイコムはAMラジオから1200MHzのアマチュア無線まで受信できる携帯型広帯域受信機IC-R10(54,800円)を10月下旬に発売する。
 受信周波数帯は、0.5MHzから1300MHzで、AM、FM、SW放送の受信のほか、アマチュア無線はFM-N/FM-W/USB/LSB/AM/CWでカバー。アマチュアバンドの場合、受信チャンネルの上下5チャンネルの電波使用状況をバー表示するリアルタイムバンドスコープを、ハンディレシーバで初めて採用した。
 また、据置レシーバで採用されているVSC(ボイススキャンコントロール)も、このクラスで初採用し、音声の出ている信号だけを自動的に受信する。1000チャンネルのメモリを持ち、カタカナ、英語、記号を使用して記入が可能。
 電源はニカド電池(付属)とアルカリ電池が使用でき、連続受信時の電池寿命はニカドが約4時間、アルカリが約8時間。36mm径のスピーカを内蔵。大きさは幅58.5×高さ130×奥行き31.3mm、重さ約310g。

1996年10月17日

ローランド 音色データセットを米マイクロソフトにライセンス供給

 ローランドは17日、同社が開発したGSフォーマット対応シンセサイザMIDI音源「サウンド・キャンバス」の音色データセットを米マイクロソフトにライセンス供給することを発表した。
 「サウンド・キャンバス」シリーズは、コンピュータを使って音楽を楽しむデスクトップミュージックにおいて使用されているGSフォーマット対応シンセサイザMIDI音源。わが国のみならず、広く世界で使用されている。
 今回の技術協力により、ローランドが提供するGS対応音色データセットは、今後マイクロソフト・ネットワークおよびマイクロソフトが開発・提唱しているダイレクトXのコンポーネント、さらにインターネットエクスプローラなどに組み込まれる予定。また、今後マイクロソフト・ネットワークのインタラクティブ音楽エンターテインメントを初めとするさまざまな製品群においてローランドのGS対応音色が使用されていくことになる。
 なお、GSフォーマットとは、音源のMIDI機能の仕様を規定したGM(General MIDI)システムの使用に加え、ローランドが音色数やドラムセットの拡張、音色のエディット、エフェクトなどの拡張機能を定め、より豊かな音楽表現を可能とした音源フォーマット。

1996年10月18日

米イリジウム 初の低軌道衛星3個12月打ち上げ

 衛星を使って世界中で携帯電話が使える「イリジウム計画」を進めている米イリジウムは16日、京都市内で定例取締役会後、ロバート・W・キンジー会長らが記者会見し、初の低軌道衛星3個を12月中旬に打ち上げることを明らかにした。計画では全部で66個打ち上げる。今回は米国カリフォルニア州から打ち上げるが、時期などの予定は変更になることもあるという。

1996年10月18日

KDD 衛星携帯電話サービス開始

 国際電信電話(KDD)は世界中のどこからでもデジタル方式の電話、ファクシミリ、データ通信が利用できる衛星携帯電話サービスの「インマルサットミニMサービス」を17日から開始した。
 このサービスは衛星携帯電話の第1号として、1999年の開始予定のハンドヘルドタイプの衛星携帯電話「ICOサービス1」の先駆けとなるものである。
 端末は現存の可搬型地球局としては最小・最軽量で、ノートパソコンより小型、重さも2.3kgと軽量であるため、従来の同機能を持つアタッシュケース大・重さ約1.3kg程度のインマルサットMサービスと比較して、持ち運びが容易だという。
 なお来年夏には世界全域をカバーする予定である。

1996年10月18日

ソニー 特定小電力トランシーバ

 ソニーは、防滴仕様の特定小電力トランシーバ「Uシーバー」の新製品として、本格派タイプながら求めやすい価格を実現したICB-U650(18,500円)を11月10日から発売する。
 新製品は、防滴仕様を施したヘビーデューティーデザイン(JIS防滴U型)を採用。 手になじむデザインと操作しやすいボタン配列となっており、黒色と黄色を基調とした2種類のカラーバリエーションを揃えている。
 機能面では、仲間の声だけをキャッチして話すことができる「グループトーク機能」、使用可能な9チャンネルの中から自動的に空いているチャンネルを探す「サーチ機能」などを搭載している。
 液晶表示窓には、チャンネル数、グループ番号などの通話状態や電池残量を暗がりもよく見えるように、バックライト液晶を採用している。
 電源は、単3型乾電池3本を使用となっている。

1996年10月18日


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