電波新聞拾い読み 1996年 6月

ローランド パソコンの内部音源でDTMや迫力のBGM ソフトウエアを開発

 ローランドは5月31日、外部音源なしにパソコンで高品位な音を出すことができるアプリケーション・ソフトを開発したと発表した。パソコンの内部音源だけでもDTMを楽しんだり、映像と音を組み合わせてのプレゼンテーション、迫力のあるBGMでゲームができる。
 開発した「GSソフトウエア・シンセサイザー」は、音源モジュールを使うことなく、パソコン自体にシンセサイザーの音源の機能を持たせることができる。同時に最大16パートの音色で演奏ができ、アンサンブル演奏も可能。動作環境はOSがウインドウズ95、CPUがペンティアム60MHz以上。
 業界標準のGMシステムを包括したGSフォーマットに準拠しており、すでに8,000曲以上が売られているGM/GS対応のミュージック・データを利用することができる。
 使用するコンピューターのCPUや使用目的に合わせて、音質や同時発音数の変更などができ、DTMを楽しむときには、音質を重視し、プレゼンテーションには処理速度も高めることができる。

1996年6月1日

ケンウッド 今年度売上目標通信機器770億円

 ケンウッドは、96年度(97年3月期)での通信機器部門の売上目標を前年度比50%以上の増加となる770億円と設定、携帯電話とPHS電話機を飛躍のための両輪に、コードレス電話機、アマチュア無線といった製品の安定需要確保を加え積極攻勢の方針である。携帯電話機だけを見ると96年度の目標は約300億円。中期計画では97年度900億円前後の計画となっており、大目標の1,000億円達成を射程距離内に捉えそうだ。
 オーディオとならぶ同社の柱として通信機器の強化に取り組んできた同社。世界トップシェアのアマチュア無線をベースに、業務用無線など無線領域を強化、続いてファッション電話、留守番電話、コードレス電話機をとっかかりに電話機分野を伸ばし、最近での最大のターゲットは、携帯電話とPHS。
 このような戦略が結実、95年度で同社通信機部門は前年度比約25%増の510億円と大幅増を記録した。携帯電話の貢献度大。
 この勢いをさらに加速させ、96年度は770億円をめざす」と50%アップに挑戦する。
分母が大きくなった現在での50%増との高い目標に関し、東常務は「95年度は携帯電話商戦は品不足で半年ほどしか本格的対応ができなかった。96年度はフルに1年間戦える。
PHSも需要増加傾向にあり期待できる。コードレス電話もまだ安定需要が予測できよう。アマチュア無線は底を打った」と語り、自信のほどを示している。

1996年6月3日

セガ 「セガサターン・ネットワークサービス」で会見

 セガ・エンタープライゼスは3日、都内で「セガサターン・ネットワークサービス」について発表記者会見を行った。
 同社は、セガサターンのネットワーク展開については開発・設計段階から全世界に通用する簡単・低価格の「家庭用ネットワーク端末」としての可能性を追求してきた。
 今回、セガサターン専用付属機器各種やCD-ROMソフトにより、通信対戦ゲームやインターネットへの対応、ニフティサーブなど「セガサターン・ネットワークス」が誰でも簡単に利用することが可能となった。
 家庭用テレビゲーム機では世界で初めて。
 「セガサターン・ネットワークス」の商品構成として「セガサターンモデムキット」(14,800円)を7月27日に発売するほか「セガサターンフロッピーディスクドライブ」(9,800円)「セガサターンキーボードカセット」(7,800円)「セガサターンメディアカード」(2,000円)も同日から発売予定。
 インターネットをはじめニフティサーブ、通信対戦用ゲームを楽しむためには、セガサターンからそれぞれに接続を可能にした通信ソフトによる。

1996年6月4日

エプソン販売 vividyNOTE新機種

 エプソン販売は3日、ウインドウズ95対応のデスクトップグレードのノートパソコン「エプソンvividyNOTE」の新製品を発表、今月下旬から発売開始する。
 搭載CPUであるペンティアムのクロック周波数、カラー液晶ディスプレイの種類により、次の3モデルに分類。

VN513ET(598,000円)ペンティアム133MHz、12.1TFT
VN512ET(518,000円)ペンティアム120MHz、11.3TFT
VN510ET(478,000円)ペンティアム100MHz、11.3TFT
 プラグ&プレイ対応のカードスロット(TYPEV×1、TYPEU×1/TYPEU×2)を装備、ZV(ズームドビデオ)ポート対応により、ZVポート対応カードを装着してMPEG再生やビデオキャプチャーが可能。
 64ビットアクセラレーターTrident Cyber9385の搭載に加え、VRAM2MBを標準搭載することにより従来機種に比べて描画速度が2-3倍向上、また、ダイレクトドロー対応ドライバーを採用し、DCIをサポートするなど、カラーグラフィックスや映像を鮮やかに高速描画する。
 そのほか、インターネット専用ソフトのプレインストール、赤外線インターフェイスにより携帯ツールZAURUSとのデータ交換が可能など、同社が打ち出しているCD-ROMドライブとFDD同時内蔵のコンセプトを維持するとともに、本格的デスクトップとして使用可能な機能とパフォーマンスを有する。

1996年6月4日

ICM 自己破産申請

 パソコン周辺機器のアイシーエム(本社=大阪)は4日、大阪地裁に自己破産を申請した。負債総額は92億円。
 1981年に設立し、主に企業向けにパソコン用モニターや高性能ハードディスク駆動装置の製造・販売を手がけていた。パソコンブームに乗り、業績は好調だったが、最近の急激な製品価格の下落による採算割れや、開発費の負担増加などが経営を圧迫。
 本社移転や人員削減などのリストラを進めたが、今年2月に倒産した東京のパソコン販売会社に焦げ付きが発生したことなどが響き、急速に資金繰りが悪化した。

1996年6月5日

NEC 海外でのパソコン事業 パッカードベルと統合で合意

 NECは4日、パソコン分野の世界戦略を一層推進するためパッカードベル(米カリフォルニア州:ベニー・アラジェム会長)とNECの海外におけるパソコン事業を7月1日付で統合することで基本合意したと発表した。
 統合後の新社名はパッカードベル-NEC(PB-NEC)となり会長兼CEOにアラジェム氏が就任する。本社は現PB社と同じ。
 統合の内容は

  1. NECのパソコン事業のうち日本、中国を除きPB-NECに統合しアジア、大洋州地域のNECの販売会社はPB-NECから製品供給を受け事業活動を行う
  2. 米・欧のパソコン事業は統合する。また、日本を除く世界市場でNEC・PB・ZD Sそれぞれのブランドを継承し、日本はPB-NECの販売子会社PB-NECジャパンを7月1日を目途に設立し従来の(PB社の)事業活動を行う。
 NECは日本市場で従来通りPC-98シリーズパソコンの事業活動を行うことは変わりないが、中国については合弁会社・上海NECを設立しているため統合の方向で新会社と話し合う。NECは、PB-NECに人材は件を含め全面的に協力していくことにしており、PB-NECは2年以内に米株式市場に上場をめざす。統合により新会社のパソコンのシェアは、米国で15.1%と最大規模、全世界で両社会わせて11.4%(95年ベース)と世界最大のグループが誕生する。

1996年6月5日

富士通 FMV-DEWKPOWERシリーズ7機種9タイプ30モデル

 富士通はオールインワンパソコン「FMV-DESKPOWERシリーズ」全機種で機能・性能の大幅な強化とソフトウエアの充実を図り、新ラインアップ7機種9タイプ30モデルを4日から販売開始した。出荷開始はSE、SPはじめ大半の機種が7日または14日となる。
 各機種の標準価格は次の通り。

一体型エントリー機 CE
 ペンティアム120MHz、HDD1GB、15インチ内蔵CRT、IRコマンダー 
                          278,000円
マルチメディアモデル CM
 ペンティアム120MHz、HDD1GB、15インチ内蔵CRT、IRコマンダー、MPEGチューナー、WAVEサウンド
             338,000円 標準エントリー機 SE  ペンティアム133MHz、HDD1.2GB  15インチCRTセット308,000円                  17インチCRTセット348,000円 標準上位機 SP  ペンティアム150MHz、HDD1.6GB  15インチCRTセット348,000円                  17インチCRTセット388,000円 タワー型エントリー機 TE  ペンティアム133MHz、HDD1.6GB、15インチCRT    358,000円 タワー型中位機 TS  ペンティアム150MHz、HDD1GB、17インチCRT     438,000円                       MOモデル488,000円 タワー型上位機 TP  ペンティアム166MHz、32MBメモリー、HDD1GB、17インチCRT、8倍速CD-ROM
          588,000円

1996年6月5日

日本IBM Aptiva新機種

 日本IBMは5日、コンスーマー向けマルチメディアパソコン「Aptiva」の新モデルを発表、ラインアップを一新した。
 最新の3Dビデオ・アクセラレーターを搭載した「Hモデル」6タイプ、一太郎を同梱し、コストパフォーマンスが向上した「Jモデル」3タイプの計2モデル9タイプ。
 Hモデルは、ペンティアム200MHzをはじめとする高速CPU採用、3Dグラフィックス機能「DirectX」に対応した3Dビデオアクセラレーター「ATI264GT」および2MBのビデオメモリーと256KBキャッシュメモリーを標準搭載、プラグ&プレイ対応の新バス規格「USB」を採用。
 Jモデルは、普及価格帯モデルで、ペンティアム133MHz採用。FlexMemoryによりメインメモリーの増設を1枚単位でできるようになった。一太郎Ver6.3も同梱。両モデルともオープン価格。

1996年6月6日

WHO 携帯電話などの電磁波研究へ 5カ年計画

 世界保健機関(WHO)は4日、携帯電話や家電製品などから発生する電磁波が健康に与える影響について、5年計画で研究に着手すると発表した。
 ゼロヘルツから電波の上限に近い300GHzまでの波長の電磁波にさらされた場合の健康や環境への影響を調べることにしており、研究費は330万ドル。プロジェクトの着手は5月30、31日の両日、ジュネーブのWHO本部で開かれた会議で、23カ国の専門家により決定された。
 携帯電話や電子レンジ、ヘアドライヤー、電気剃刀、芝刈り機などの電気製品などが発する微弱電磁波の影響について、WHOの専門からは「電磁波が我々の声明に悪影響を与えるという不安や推測が広がっており、がんをはじめとする病気との関連を示唆する声もある」と指摘。
 現在まで行われてきた電磁波に関する数々の研究は焦点が絞れていないうえ、研究結果が再現できず、健康に対する脅威を明らかにしていないと批判している。WHOの計画では、計画は諮問委員会が監督し、中間報告を出す予定だ。

1996年6月6日

パーフェクTV ノンスクランブル放送1ヶ月延長

 日本デジタル放送サービス(PerfecTV)は7日、ノンスクランブル放送を当初予定より1ヶ月延ばし6月30日から9月30日までとし、10月1日からスクランブル放送を開始すると発表した。
 10月1日から12月末までは開局キャンペーンとして視聴料原則無料(ペイ・パー・ビューなど一部を除く)で、97年1月1日から無料チャンネル以外のチャンネルの有料化に踏み切る。
 同社は6月30日からノンスクランブル放送開始を、9月1日から有料放送開始との計画で準備を進めていた。
 だが同社がメディアセンター内に設置している送信局機器の稼働スケジュールから、放送チャンネルを段階的に増加せざるを得なくなり、ノンスクランブル放送を1ヶ月延ばすことになった。
 放送チャンネル数は、7-9月はテレビ30ch、オーディオUch、10-12月はテレビ40ch、オーディオ50ch、97年1月からはテレビ70ch前後、オーディオ100ch以上となる見通し。

1996年6月8日

米ザイログのZ80ファミリー市場投入満20年

 米ザイログ社のMPUファミリー「Z80」が市場投入後今年で満20周年を迎えた。
 Z80ファミリーおよび同ファミリーの拡張MPU「Z180」16ビットと32ビットの「Z380」はゲーム機、プリンター、モデム、FAX、PDA(デジタル個人情報端末)通信機器、ワイヤレス電話機と行った各用途でのエンデベッド(組み込み)制御を可能にしている。
 同社のジム・マジル副社長はZ80が20年間もユーザーに受け入れられてきた理由として「アーキテクチャー面の改良と、性能と機能を向上させる多くのオンチップ・ペリフェラレル機能を統合させているため」と語っている。

1996年6月9日

富士通 FMV-BIBLO NA/NLシリーズ

 富士通は、A4ファイルサイズのCD-ROM内蔵機「FMV-BIBLO NA」シリーズ2機種6モデル、B5ファイルサイズ「FMV-BIBLO NL」シリーズ2機種6モデルを10日から販売開始。
 NAシリーズは、CPUにペンティアム133MHz/120MHzを搭載し、薄型6倍速CD-ROMドライブと3.5インチFDDを同時に内蔵でき、SVGA対応TFT液晶パネルを採用し、デスクトップ並みの機能/性能を持つ。さらに、デスクトップの「FMV-DESKPOWER」と同等の40種以上のソフトウエアを標準装備。容積比率は従来機5100NA/Wの85%に小型化。
 標準価格は、FMV-5133NA2/W(ペンティアム133MHz、12.1TFT液晶、HDD1GB)が558,000円、同5120NAU/W(ペンティアム120MHz、11.3TFT液晶、HDD810MB)が488,000円。
 FMV-BIBLO NLシリーズは、B5ファイルサイズの従来機寸法、重量はそのままにSVGAの液晶を搭載し、約30種のソフトを標準装備、HDDは810MB。ペンティアム搭載のサブノートパソコンでは16MBのEDOメモリー、PCIバスを装備し、このクラス最高の価格性能化を設定した。
 FMV-5100NL/W(ペンティアム100MHz、SVGA10.4TFT)が348,000円、同5100NL/Y(ペンティアム100MHz、SVGA10.4DSTN)が288,000円。出荷開始は14日から。

1996年6月11日

携帯電話 現在の2番号方式から1番号方式へ変更を 郵政省の研究会が提言

 郵政省の「電気通信の番号に関する研究会」は10日、加入者の急増に対応するため、携帯電話の電話番号方式を変更するべきだとの報告書をまとめた。通信距離により2つの番号を使い分けている現在の2番号方式から、通信距離に関わらず1つの番号のみを使う1番号方式への変更を提言している。これを受けて郵政省は、来月にも関係省令を改正、携帯電話各社は今秋から1番号方式を導入する。
 現在、携帯電話の番号は、通信距離が160Km以下の場合は030か080、それを超える場合は040か090を使うことになっている。また、PHSは050の番号を使用している。
 030などの番号は、それぞれが約850万加入で満杯になる。報告書は、今後、衛星を利用した通信サービスや無線呼び出しにもこの番号体系を使用する可能性があるので、できるだけ多くの加入者を収容できるよう距離による区分をやめるべきと主張した。
 郵政省は、秋から距離区分を廃止し、040、090の番号を廃止し、030、080に統一する。
 また、現在、030の番号は満杯状態で、080も秋には満杯となることが予想されるため、携帯電話の番号として新たに010を使用できるようにする。

1996年6月12日

インテル ペンティアム200MHz版発表

 インテルは10日、同社マイクロプロセッサー・ファミリー「ペンティアム」の最高速モデル200MHz版を発表した。
 200MHz MPUは0.35μ処理技術、PPGAパッケージを採用、価格は599ドル(1,000個単位)。

1996年6月12日

松下電器 ペンティアム120MHz搭載重量1.47Kg「レッツノート」

 松下電器は、ペンティアムサブノートで1.47Kgを実現したB5ファイルサイズのカラーサブノートパソコン「レッツノート」AL-N1T512J5(ウインドウズ95モデル)/AL-N1T612J3(ウインドウズ3.1モデル)を398,000円で25日から発売する。
 2モデルともカーボン入り高剛性材料を使用した薄肉設計ケースをはじめ比重が軽いリチウムイオン2次バッテリー、狭額縁の10.4型TFT液晶ディスプレイを採用し、バッテリー1本内蔵時の本体重量を1.47Kgに抑え、B5ファイルサイズ収めた。
 CPUにペンティアム120MHz、810MBHDD、16MBRAM、1MBVRAM、3.5型FDD、PCIバス、モノラルスピーカーを標準搭載。SVGA対応10.4型TFTカラー液晶ディスプレイにより、65536色表示、外部CRTとの同時表示を可能にした。
 標準添付のバッテリーパックを2本使えば、最大3-6時間連続使用できる。キーボードはOADG準拠88キーを採用。ポインティングデバイスに静電容量フラットパッドを用いた。外部FDD、ACアダプター付属。

1996年6月12日

エプソン販売 「vividy TOWER」4モデル

 エプソン販売は、業界で初めて6倍速CD対応PDドライブ/6倍速4連奏CDチェンジャーを内蔵のタワー型パソコン「vividy TOWER」全4モデルを15日から発売する。
 vivody TOWERは、インテル提唱の新世代PC用マザーボード使用ATXを採用。CPUにはペンティアム200/166MHzを搭載し、チップセット82430HX(トライトンU)EDOメモリー16MB、セカンドキャッシュメモリーSRAM256KBを装備。
 6倍速CDとしても機能するPDは、インターネットやデジタルカメラからの画像をはじめ音声や動画といった大容量データの加工処理に余裕で対応する。また全モデルともHDDは2GB。
 3DアクセラレーターはS3社のViRGEを採用。ドライバーはカノープス製。VIDEO CD2.0などに対応したソフトMPEGPLAYERをインストール。
 サウンドは、クリエイティブメディアのAWE32シリーズのカード、スピーカーにはナカミチ製3DスピーカーSP-3dを採用。MIDI PLAYERソフトも標準装備。”HiFiオーディオPC時代”を開くスペック。
 通信では28.8KbpsのFAXモデム、インターネットのMSインターネットエクスプローラをプレインストール。ブラウザ拡張ユーティリティHotPageや日英同時翻訳ソフト「Pensee for Internet」を提供。価格はオープンプライス。なお、ペンティアム200MHzモデルは7月下旬発売。

1996年6月12日

都道府県や市町村の防災無線を相互接続して広域化を 郵政省の研究会が提言

 郵政省の「防災無線システムの高度化に関する研究会」は、都道府県や市町村ごとに縦割りになっている防災無線を相互接続して広域化を図るべきだとする報告書をまとめた。
 地震や台風などの広域災害に備えるのが目的で、昨年の阪神大震災などを教訓にした。これを受けて郵政省は来年度の予算要求に反映させる。
 都道府県の防災無線システムは現在、衛星を介して接続されている一部を除いて相互につながっていない。市町村間では、同一都道府県内ならその都道府県防災無線を通じて連絡できるが、違う都道府県だと横のつながりがないのが現状。
 このため報告書では、当面の対策として防災無線の相互接続を提言。今後は音声だけでなく、動画も送れるようにデジタル化を図った「マルチメディア広域防災無線システム」を開発し、2001年頃には導入できるようにすべきだと指摘している。
 同時に電話のように扱いやすく、住民との情報交換ができる双方向通信の機能を持たせることを求めている。

1996年6月14日

アルインコ 業務用11ch採用特定小電力トランシーバー「DJ-P91」

 アルインコ電子は、特定小電力トランシーバーDJ-P91を近く発売する。
 新製品は、比較的空いている業務用11chの周波数帯を採用、空いているチャンネルを自動的に探すフリーチャンネルサーチ機能、スクランブル機能、グループ間だけで通話できるグループトーク機能、さらに呼び出しのコールトーン、終了のエンドピー機能を持つ。また、送信時間を30秒、3分とするモードを持ち、設定時間の10秒前から音と表示で知らせる。外部スピーカー、外部マイク、外部電源端子付きで、日常生活防水構造。単3アルカリ乾電池で約58時間の使用ができ、電池残量は3段階表示、オートパワーオフ機能を持つ。大きさは幅55×高さ100×奥行き28mm。
 同社は現在、特定小電力トランシーバーとして、DJ-P71(24,800円)P82(27,800円)P92(オープン価格)を販売しており、4機種体制となる。

1996年6月14日

アイコム SS通信方式の無線ユニットを開発

 アイコムは、SS(スペクトラム拡散)通信方式の無線ユニットを開発、関連メーカーにサンプル供給をはじめていることを明らかにした。
 開発したユニットについては、詳細は不明であるが、すでに有力情報機器メーカーとは、細部にわたる開発を進めているもよう、パソコンなどの情報機器の普及にともない、今後の課題の一つとして、情報伝送ネットワークのあり方がある。同社では、その一つとして注目されているケーブルの配線が不要なWLAN(ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク)に取り組んだ。
 同社の奈良山研究所で昨年基本ユニットを開発したもので、研究所内では実験システムによる伝送を行っている。

1996年6月15日

八重洲無線 バーコードリーダ一体型ハンディターミナル 1.2GHz帯用発売

 八重洲無線は、特定小電力無線対応のバーコードリーダ一体型ハンディターミナル「YRB-500」(400MHz帯)を5月下旬に販売を開始したのに続き、6月25日からは「YRB-300」(1.2GHz帯)の販売を開始する。
 無線対応のハンディターミナルは、他にはあまりないところから現在活発な引き合いがあり、売上高十数億円をめざしている。
 「YRB-500」は1000スキャン/秒の高速機で、0.1-300mm幅のバーコードが読みとれ、読みとり距離は最大400mmでレーザーがマルチに読みとる。一方「YRB-300」は、リアルタイム処理時代に対応した1.2GHz帯・複信方式で、高速の16Kbps無線モデムとバッチ処理に対応する光通信の2つの伝送手段を装備。
 同社はこれまで、固定式バーコードリーダ「YRB-101」(300スキャン)「同111」(1200スキャン)を開発・販売し、特に超高速スキャンの「YRB-111」では市場を独占しており、缶工場や印刷工場のほか最近では書籍関係でも利用試験が進んでいる。
 このほか同社では、無線データモデムを製品化し、これまで工場のFA用で多く使われてきた。
 今回これらの技術の蓄積をベースに免許・資格が不要な特定小電力無線に対応したバーコードリーダ一体型のハンディターミナルを開発したもの。

1996年6月15日

ソニー 米パソコン市場に参入

 ソニーは18日、ニューヨークで開幕したコンピューター見本市「PCエキスポ」でデスクトップパソコン2機種を発表、8月から米国家庭用パソコン市場へ参入する。
 米国市場参入にあたり、カリフォルニア州サンノゼにインフォメーション・テクノロジーズ・オブ・アメリカ(ITA)を4月1日付で設立し、パソコンおよび周辺機器の商品企画からエンジニアリング、製造、販売、サービスまで現地で行う垂直統合体制を確立した。
 ソニーではパソコンは現在の娯楽、通信としての機能から、将来はオーディオ/ビデオ(AV)など多様なメディアを制御する家庭内ネットワークの核になると判断。AV、コンピューター、通信技術の融合を鍵とした新市場開拓の土台づくりとして、パソコン市場へ参入するもの。具体的にはソニーミュージック、ソニーピクチャーズなど、ソフト資産のコアをハード事業統合するためのプラットフォーム形成、モニター、CD-ROMドライブなどパソコン周辺機器事業の拡大、パソコンとの融合を前提とした新しいAV/通信機器、つまり「新家庭用情報機器」「新パーソナル情報機器」の開発を進めるのが狙い。
 製品開発については「最先端技術を取り込み、市場競争力のある価格で提供する」ことを基本に「AVのソニー」としての付加価値を追求する。そのためMPEG1対応ビデオ処理機能、三次元(3D)グラフィックス処理機能を標準搭載。

1996年6月18日

東芝 ノートパソコン4シリーズ 世界統一ブランドで同時発売

 東芝はノートパソコンの新製品4シリーズ5機種8モデルを、日・米・欧中心に世界各国で、今回から世界統一ブランドで、同時発売する。新製品は、高機能ながら30万円を切る価格を実現した普及型「ダイナブック・サテライト110」マルチメディア型「ダイナブック・サテライトプロ420」高機能型「ダイナブック・テクラ500」サブノート型「ダイナブック・ポーテジェ620」「ポーテジェ650」。先に発売した「ダイナブック・テクラ720」「リブレット20」(国内販売のみ)とあわせて、ノートパソコンのラインアップは一新され全5シリーズ7機種11モデルとなる。
 新製品の出荷は6月18日から7月8日までの間に順次開始する。
 各機種の価格と主な特徴は次の通り。

ダイナブック・サテライト110
ペンティアム100MHz、EDOメモリー8MB、HDD810MB、グラフィックアクセラレーターCT65548
ディスプレイ解像度800×600ドット(今回全機種共通)
 「CS/810」(11.3型DSTNカラー液晶)   288,000円
 「CT/810」(11.3型TFTカラー液晶)    348,000円
ダイナブック・サテライトプロ420
ペンティアム100MHz、HDD810MB、グラフィックアクセラレーターCT65550
 「CDS/810」(EDO16MB、11.3型DSTN、6倍速CD-ROM内蔵)378,000円
 「CT/810」(EDO8MB、11.3型TFT)   398,000円
 「CDT/810」(CT/810に6倍速CD-ROM内蔵) 438,000円
ダイナブック・テクラ500
ペンティアム120MHz、EDO16MB、HDD1.3GB、12.1型TFTカラー液晶
 「CT/1.3」                 588,000円
ダイナブック・ポーテジェ620
ペンティアム100MHz、EDO8MB、HDD1.3GB、10.4型TFTカラー液晶
大きさ幅251×奥行き201×高さ48mm。重さ約2.1Kg。バッテリー駆動は約4-5時間。
 「CT/1.3」                 328,000円
ダイナブック・ポーテジェ650
ペンティアム133MHz、EDO16MB、HDD1.3GB、11.3型TFTカラー液晶、28.8Kbps高速モデム
マルチメディアコネクト搭載、大きさ幅261×奥行き208×高さ46mm。重さ約2.2Kg。
 「CT/1.3」                 558,000円

1996年6月18日

ソニーエレクトロニクス 米家庭市場向けパソコン

 ソニーエレクトロニクスは、米国家庭市場向けミニタワー型パソコン「PCV-70」「PCV-90」と15型マルチスキャンコンピューターディスプレイ「CPD-100VS」を米国で17日発表した。
 PCV-90はCPUにペンティアム200MHz、標準メモリー32MB、HDD2.5GBを搭載。PCV-70はペンティアム166MHz、メモリー16MB、HDD2.1GBを搭載。
 両機種とも、3Dグラフィックス機能、MPEGデコーダー(ソフトウエア)、8倍速CD-ROMドライブ、画像圧縮規格DSVD対応28.8Kbpsモデムを標準搭載している。
 また、グラフィックユーザーインターフェイスとして、ウインドウズ95対応の”VAIOSpace”を新開発。モニター画面上の、3D表示空間に、ビデオ、オーディオ、通信環境への接続などのアプリケーションメニューをわかりやすく表示し、各プログラムへのアクセスを容易にしている。推定市場価格は2,000-3,000米ドル。
 CPD-100VSは、高精細トリニトロンブラウン管を搭載し、3Dサウンドシステムおよびマイクを装備し、最大1280×1024ドット表示が可能。推定市場価格は599米ドル。
 なお、パソコンのOSはウインドウズ95をプリインストールしており、他にエンターテインメント8種、通信6種、教育5種など計32タイトルをバンドルしている。

1996年6月19日

NTT 腕時計タイプのPHS試作

 NTTは、容積40cc、重さ70gの超小型腕時計タイプのPHS端末を試作したと19日発表。同端末は、音声認識技術を適用した音声ダイヤル機能を実現することで、小型化のための課題であった操作ボタン数の削減などを行った。同社では、この試作機を”ウェアラブル(身に着けることができる)コミュニケーション・ツール”として使い勝手を検証するとともに、機能向上や一層の小型化を追求の考えである。
 このような小型化を実現した最大のポイントとなったのが音声認識技術。音声ダイヤル機能を親機(コードレス電話の固定機)に持たせる方法を今回は採用。電話をかけるとき、通話先の電話番号やあらかじめ登録してある相手の名前をPHS端末に向かって発生すると、音声認識技術でその音声を電話番号に変換する機能を有する。
 オプションでイヤホン/マイクを使える。
 今回の試作機は、音声認識機能部分などを親機に組み込んでいるためPHS公衆基地局との通信はできないが、97年度には音声認識機能などをLSI化したPHS端末側に組み込み、通常のPHSと同様に使えるようにしたい、としている。

1996年6月20日

IOデータ サイリックス6X86搭載CPUボード

 アイオーデータ機器ははCyrix6X86搭載の2倍クロックCPUボード「PK-686P125」(29,800円)を今月末に発売する。
 同製品はCyrix6X86TN-100MHzを使用。ライトバックキャッシュ機能を持ち、ペンティアムにはない先進の機能を備えているため、CPU内部クロックは100MHzながらペンティアム75MHzと差し替えることにより、ペンティアム・オーバードライブ125MHzを超える性能を発揮する。
 肥大化するOSやアプリケーションソフトを快適に動かすには、CPUパワーが必須だが、同製品を装着することにより、これまで構築してきたハードウエアやソフトウエア資産を無駄にせず、パフォーマンスアップができる。対応機種はPC9821Xa7、Xa7e、V7。

1996年6月20日

NTT中央パーソナル通信網 PHSと自動車・携帯電話間の暫定接続認可申請

 NTT中央パーソナル通信網は20日、PHSと自動車・携帯電話間の暫定接続サービス(PHS発信)の認可申請を郵政大臣に行った。
 同社のPHS契約ユーザーは、国内すべての自動車・携帯電話(26社)への通話が可能になる。料金は全距離・全時間帯同一で1分130円。
 NTTパーソナルグループ8社も同時に申請、7月1日実施の意向。なお、DDIポケット電話、アステル系各社も7月から同種サービスを実施の考え。
 NTTパーソナルは、平成9年12月を目標にPHS-携帯・自動車電話間の相互接続(本格接続)の準備を進めているが、接続装置を介し、転送方式で行う暫定接続をまず実施することになり、サービス・料金の認可申請を20日実施した。まず、PHS発信を実施、2-3ヶ月後に携帯電話発信も行われる見通し。
 発信は、アクセス番号(各事業社ごとに認定)+「×」+自動車・携帯電話番号で行う。最大22桁となるが、サブアドレス入れ替え発信機能つきタイプだと12桁まで短くすることが可能。
 料金は5.5秒/10円、1通話につき20円プラス。1分換算で130円。
 同サービスの開始によって、社内で携帯電話とPHSの混在利用が多いビジネス分野でのPHS利用メリットが高まるものと期待されている。

1996年6月21日

NEC VALUESTAR一新

 NECは、個人およびスモールオフィス・ホームオフィス(SOHO)市場向けパソコン「VALUESTAR」の製品ラインを一新し、新商品3機種14モデルの販売活動を20日から開始。また、ペンティアムプロセッサーおよびTFTカラー液晶を搭載しながら20万円台を実現した普及モデルを含む「98NOTE Lavie」1機種3モデルを商品化し、企業およびSOHO市場向けに発売。出荷開始は6月25日から7月10日までに順次行う。

 ミニタワー型は全モデル17インチCRTを装備。
PC9821V20/M7(ペンティアム200MHz、32MB、HDD3GB)
モデルC2/D2(FAXモデム)  690,000円
モデルE2/F2(ISDNボード) 720,000円
PC9821V16/M7(ペンティアム166MHz、32MB、HDD3GB)
モデルC2/D2          600,000円
PC9821V13/M7(ペンティアム133MHz、16MB、HDD1.6GB)
モデルC2/D2          408,000円
 デスクトップ型は全モデルメモリー16MB、15インチCRTを装備。
PC9821V16/S5(ペンティアム166MHz、HDD1.6GB)
モデルC2/D2          368,000円
PC9821V13/S5(ペンティアム133MHz、HDD1.2GB)
モデルC2/D2          308,000円
モデルE2/F2          338,000円
98NOTE Lavie3モデルは、ペンティアム100MHz、800×600ドット、10.4インチカラー液晶を搭載し、現行のNb7/C8に比べ価格性能比を約1.5倍以上。標準価格は次の通り。
PC9821Nb10/S10F(メモリー16MB、HDD1GB、4倍速CD-ROM、FAXモデム) 418,000円
PC9821Nb10/S8 (16MB、HDD810MB、4倍速CD-ROM)            368,000円
PC9821Nb10/5  (8MB、HDD540MB、640×480ドット)              298,000円

1996年6月21日

PHS32Kbps高速デジタル伝送 来年4月サービス開始

 PHSの威力を一段と発揮できる点として、注目度の高い32Kbps高速デジタル伝送。PHS事業者は、97年4月からサービス開始の計画のもと、設備面、サービスメニュー、料金体系作りなど、各面での検討に拍車をかけている。今夏から年末にかけ事業者による相互接続試験を予定。事業者の動きに呼応、機器メーカーの対応も活発化。同試験への参画はもとより、複合システムを含む高速伝送能力活用のPHS端末、アプリケーション機能の開発に注力中。今年度の重点ターゲットとして積極的な取り組みを見せている。
 公衆用PHSは端末の低価格化、エリア拡大などで加入を伸ばし、サービス開始1年を経ずに二百数十万台の普及を見せている。とくに20歳代前後の若年層に支えられての発展。
 数字的には大きくなったがまだ厳しい見方もある。PHSシステムそのものが持つ魅力がまだすべて示されていない点。その代表的なものが32Kbps高速伝送。移動体通信のライバル・携帯電話(9.6Kbps)の3倍以上の高速伝送ができるPHSの良さは、まだ発揮されていない。
 このPHS32Kbps伝送の技術基準(プロトコル)が4月末に固まり、実用化への動きが強まってきた。32Kbpsサービス開始は、各事業社横並びで97年4月の見込み。この前段として近く接続テストが開始される。
 32Kbps伝送は、データ、画像との非音声サービス充実で期待でき、接続技術、提供サービスなど、さまざまな面で検討中。「現在のアナログ公衆網やISDN網との接続方法、といったネットワーク構築上の問題、機能を網側に持たせるか端末側かの判断など課題に取り組んでいる」(NTT中央パーソナル)とのこと。むろん料金体系もテーマ。「PHS発展の重要ポイント」(DDI東京ポケット電話)との認識のもと各社真剣に対応。
 1回線32Kbps、2回線を使えば64Kbps伝送も可能なPHS。
 音声だけでなく、データ、静止画、準動画までカバーできるためディ味台の無線ネットワーク(サービス)としての普及発展をも狙っての動きが今後ますます強まることになりそうだ。

1996年6月24日

シャープ メビウスノート第3弾

 シャープは、カラーノートパソコン「Mebius note」の第3弾として、PC-A445H/PC-A360を28日から発売する。
PC-445H(550,000円)
ペンティアム133MHz、16MB(EDO)RAM(最大48MB)、1MB(EDO)ビデオRAM、256KBフラッシュEPROM
256KBセカンドキャッシュ、数値演算プロセッサー
幅297×奥行き245×高さ58mm、重さ3.4Kg
PC-A360(470,000円)
ペンティアム120MHz、16MB(EDO)RAM(最大64MB)、1MB(EDO)ビデオRAM、128KBフラッシュEPROM
256KBセカンドキャッシュ、16KBキャッシュメモリー、数値演算プロセッサー
幅295×奥行き225×高さ56mm、重さ3.3Kg
共 通
65536色表示SVGA11.3インチスーパーHAカラーTFT液晶ディスプレイ、6倍速CD-ROM、着脱式1GBHDD、3.5インチFDD、CirrusLogic社製グラフィックアクセラレーター(PCIバス接続)、SoundBlasterPro互換サウンドボード、PCカードスロット2基

1996年6月25日

アイワ テレビパソコンPC-MT601

 アイワは、インターネットへの接続を簡単にする独自の「インターネット・イージー」を搭載したテレビ文字放送対応のテレビパソコン「PC-MT601」(愛称=インフォテインメント601)を7月10日から発売する。価格はオープンプライス。
 主な特徴は次の通り。

  1. 買ってすぐ使えるCRT、本体など一体型
  2. ペンティアム150MHz、メモリー16MB、HDD1.6GB、の仕様でウインドウズ95を快適に動作させる。
  3. 本体前面のボタンを押すだけで使いたい機能を一発起動できる
  4. インターネット・イージーおよび28.8Kbps高速モデムの搭載
  5. 「テレテキスト・イージー」を搭載し、簡単にテレビ文字放送が楽しめる
  6. CD-EXTRAに対応し多彩なCDメディアが再生できる
  7. 取扱説明書はカラーのイラストや写真を多用し初心者にもわかりやすい
  8. ゲーム/MIDIポートを前面に搭載し接続が用意

1996年6月25日

豪ニューズとソフトバンクの合弁会社 デジタル衛星放送が主目的

 ソフトバンクは25日、世界的なメディア王として知られるルパート・マードック氏率いる豪ニューズ・コーポレーションとの合弁で設立する新会社の主な事業を「デジタル衛星放送事業」とする、と発表した。
 合弁会社はマードック氏が12日に来日した再発表した100チャンネルを超える衛星デジタル放送「JスカイB(ジャパン・スカイ・ブロードキャスト)」計画を実施する会社になる。
 国内では9月から「パーフェクTV」、来年半ば頃から「ディレクTV・ジャパン」のデジタル衛星放送サービスが開始される予定だが、合弁会社も2年以内にデジタル衛星放送を本格的に立ち上げる予定だ。
 合弁会社はテレビ朝日株式の21.4%を保有する旺文社メディアを9月末に買収する予定で、ソフトバンクは短期間に地上波とデジタル衛星放送の2つの放送事業会社を擁する複合メディア企業グループに成長することになる。

1996年6月26日

アドテック 「らむ蔵」シリーズ PCカードアダプター

 アドテックシステムサイエンスは、PCカードアダプター「らむ蔵」シリーズの追加機種として、ウインドウズ95専用DOS/VV・PC98用外付けPCカードアダプター「らむ蔵 AMI-21」を7月1日から出荷する。価格はDOS/V用39,800円、PC98用44,800円。
 AMI-21はDOS/V、PC98においてデジタルカメラの画像データの読み込みやノートパソコンとのデータのやりとりを行うためのPCカードアダプターとして、SRAM・ATA・AIMSカードなど広範囲なPCカードをサポート。トースター型のユニークにデザインで使い勝手の良さと低価格が特徴。パソコンとのインターフェイスは専用高速パラレルインターフェイスを採用。同ボードとケーブルを標準添付とした。

1996年6月28日

電気通信審議会 PHS側発信と携帯・自動車電話着信サービス通話料金を認可

 郵政省はPHS事業者22社から申請のあった電話サービスの料金変更について28日、電気通信審議会は諮問どおり認可を適当とする答申があった。
 同省は同日中に認可を行った。
 申請内容によるとPHS側発信と携帯・自動車電話着信のサービスを開始するための通話料金を設定するものである。今回の接続は、NTTの関門交換機などの改造によって可能となる本格接続までの暫定的な接続である。
 接続の実施はパーソナル全社とアステル関西が7月1日から、アステル東京が7月20日から、7月31日がポケット全社、アステル中国が8月1日から、アステル九州が8月20日からとなっている。

1996年6月29日


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