電波新聞拾い読み 2001年3月

総務省まとめ 3000万人が携帯でインターネット

 総務省が2月28日発表した携帯電話端末を利用したインターネットサービスの利用者数は1月末で2924万人と、前年同月の6倍以上に達した。
 昨夏から毎月200万人以上のペースで増え続けており、2月中に3000万人を突破した模様だ。
2001年3月1日

HMSがインターネット調査 「マイライン」未登録が82%

 ハイホー・マーケティングサービス(HMS)は2月28日、インターネットを活用して実施した、電話会社選択サービス「マイライン」についての調査結果を公表した。HMSは松下電器の100%子会社。
 アンケート調査によると「マイライン」の認知度は「聞いたことがない」の回答がわずか0.8%。認知度は非常に高いが、登録については82%が未登録という結果となった。
 未登録の理由は「今後の動向がわからないので様子を見ている」と答えた人が58.2%と多く、価格とサービスの両面で電話会社の選択に悩んでいることがうかがえる。
2001年3月1日

東芝 スーパービュー液晶搭載のA4ノートPC

 東芝は、A4ノートパソコン「DynaBook V1/470PMC」を3月2日、「DynaBook V1/465CRC」を3月9日から発売する。オープン価格。
 新製品は、本体手前部を薄型(28mm)にし、重さを2.6Kgと軽量化したスタイリッシュなデザインを採用。CDやDVDの動作状態、タイトルの表示やメールの着信数などを文字表示する「ナビパネル」と各種アプリケーションの起動、ボリューム調節をワンタッチでできる「ジョグボタン」を新たに搭載することにより、操作性を一段と向上させている。
 14.1型Fine Super View液晶は、広視野角フィルタと低反射表面処理の採用により、コントラストを従来比約2倍、応答速度と視野角をそれぞれ従来比約1.5倍に向上させ、映像を高画質でかつ自然な滑らかさで実現する。
 V1/470PMCは、CD-ROM・CD-R/RW・DVD-ROM一体型ドライブを内蔵。V1/465CRCは、CD-R/RWドライブを搭載。
2001年3月1日

キャノン フラットベッドスキャナ4モデル

 キャノンは2月28日、フラットベッドスキャナのラインアップを拡充し、「キャノスキャンD2400UF」など4モデルを3月中旬から順次発売すると発表した。
 新製品はいずれもCCDを搭載したデスクトップモデル。価格と発売日は、フィルム読み取りユニット標準搭載で2400dpiモデルのキャノスキャンD2400UF画49,800円で4月上旬、読み取りユニットオプションのD2400Uが39,800円で3月中旬、1200dpiモデルのD1230Uが26,800円で5月上旬、600dpiモデルのD646Uが16,800円で3月中旬発売。
2001年3月1日

松下/松下寿 デスクトップPC内蔵用DVD-ROMドライブ

 松下電気/松下寿電子工業は、デスクトップパソコン用内蔵型DVD-ROMドライブ「LK-RV8587TZ」(オープン価格)を9日から発売する。
 LK-8785TZは新開発の光ヘッド部の採用や新設計のチップセットを用いた電子回路により、DVD-ROM最大16倍速、CD-ROM最大48倍速の高速データ転送を実現した。
 DVD-R、CD-RWなどのDVD/CD規格の15種類のメディアが再生できる。またサイバーリンク製「PowerDVD VR-X」を付属し、高画質・高音質のDVDビデオがパソコンで再生できる。
さらに縦置きに対応したトレイ方式の採用で、水平での使用だけでなく、縦置きでも使える。
2001年3月1日

DXアンテナ 飛び込み電波に一際強い同軸ケーブル

 DXアンテナは、飛び込み雑音を除去できる三重シールド同軸ケーブルS-5C-FBD(オープン)を発売した。販売単位は100m巻き。
 新製品は、新鮮を保護する内部絶縁体の外側をアルミラミネートテープ、銅編組、アルミラミネートテープの三重シールド構造にしたことにより、飛び込み雑音に一際強い高シールド性を発揮する。内部絶縁体には発泡ポリエチレンを採用し、広帯域にわたり損失の少ない優れた周波数特性を持つほか、BS/CS受信システムにも最適。
2001年3月1日

セイコーエプソン デジタル写真プリント新技術「PIM」発表

 セイコーエプソンは1日、デジタルカメラのプリントに最適な新テクノロジ「プリントイメージマッチング(PIM)技術」を発表。この技術に対応したプリントデジタルカメラを発売するとともに、主要デジタルカメラメーカ8社の賛同を得ており、今後の新製品にPIM技術が搭載される予定。
 PIM技術は、デジタルカメラとプリンタを最適な状態で結ぶ新テクノロジ。コンセプトは「だれが使っても、どんなデジカメでも、意のままに、高画質の写真プリントを実現」。汎用の画像ファイル(Exif)構造をそのまま利用し、撮影情報/環境を印刷情報として伝達。明るさなど3種の設定を行うことで、自然に忠実な色再現ができ、撮影シーンに最適な色合いや明るさでデジタルプリントできる。
 主要デジタルカメラメーカのオリンパス、カシオ、京セラ、コニカ、ソニー、東芝、ミノルタ、リコーの8社が賛同。すでにカシオのQV-3500EX、京セラのファインコムS3、ソニーDSC-P50/P60/S75にはPIM技術が搭載されている。
 カラープリンタの新製品PM-790PTは、PIM技術を搭載したほか、パソコンいらずのダイレクトプリント機能を搭載。また四辺縁なしやロール紙連続印刷など、好評発売中のPM-880Cと同等の性能・機能を搭載している。価格は39,800円で今月中旬発売。
2001年3月2日

メルコ BURN-Proof搭載のポータブルCD-RWドライブ

 メルコはポータブルタイプCD-RWドライブでBURN-Proof搭載のCRWU-PB88(41,500円)を3月下旬から発売する。
 CD-R書込8倍速/CD-RW書込倍速。オプションとして縦置きスタンドとカラーパーツセットACD-SCPも発売する予定。
2001年3月2日

カシオ 334万画素デジカメ

 カシオ計算機は、デジタルカメラの新製品として、撮りたいシーンをサンプル画像の中から選択すれば最適な状態に自動設定して撮影できる「ベストショット機能」と334万画素CCDを搭載したQV-3500EX(88,000円)を16日から発売する。
 新製品は、キヤノン製のF2.0光学3倍ズームレンズを採用。4倍のデジタルズームを併用すれば最大12倍のズーム撮影が可能。レンズには、市販の各種フィルタやキヤノン製のコンバージョンレンズも装着可能。
 撮影設定データは28種類で、ほかに64種類のシーン別撮影データを付属のCD-ROMに収録している。
 大きさは幅134.5×高さ80.5×奥行き57.5mm、重さ約320g。
2001年3月2日

アイコム 東証一部上場

 アイコムは、3月1日付で東京証券取引所第一部に上場した。  同社は、90年12月に対象二部に上場。東京証券取引所には、今年1月31日に二部上場したが、1ヶ月での指定替えとなった。
2001年3月2日

EZWeb累計加入600万人突破

 KDDI、auグループ、ツーカーグループが提供している携帯電話インターネットサービス「EZWeb」の全国累計加入者数が2月23日、600万人を突破した。
2001年3月2日

日本マランツ フィリップスからマランツブランドと米欧の販社を買収

 ロイヤル・フィリップス・エレクトロニクス(フィリップス)と日本マランツは、日本マランツがフィリップスからマランツブランドおよびヨーロッパとアメリカの販売会社を買収することを発表した。同時にフィリップスの日本マランツの持ち株のうち、1.5%を売却することで合意した。フィリップスの日本マランツ持ち株比率は50.5%から49%に下がる。  フィリップスは日本マランツの持ち株比率を下げることで、日本マランツが独自の経営戦略で事業を進めることができるとしている。また両社はマランツのグローバル事業を日本マランツ一社で運営することが事業価値を高めるとしている。
2001年3月3日

オリンパス コンパクトデジカメ「C-990ZS」

 オリンパス光学工業は、コンパクトデジタルカメラ「CAMEDIA」の新製品として、C-990ZS(オープン価格)を10日から発売する。  新製品は3倍ズーム搭載で、低温ポリシリコン液晶モニタを採用。画面を明るく見やすくしたことで、撮影時や再生時の画像確認が容易で、使いやすさを向上させたモデル。  電源には単3アルカリ電池、リチウム電池パックが使用できるコンパチブル設計。別売りのリチウム電池パックを使えば連続撮影時で約9000枚以上の撮影が可能。  大きさは幅127×高さ66.5×奥行き53mm、270g。
2001年3月3日

シャープ メビウスノート3機種

 シャープは「メビウスノート」シリーズの新製品として、高精細TFT液晶ワンダーピクス搭載の14.1型SXGA+モバイルノートPC「PC-XJ800R」、CD-R/RW&DVD-ROMドライブ搭載の14.1型A4オールインワンノート「PC-MJ740C」、12.1型コンパクトAVノート「PC-FJ520R」の3機種を17日から順次発売する。いずれもオープン価格。
2001年3月3日

MSIジャパン GeForce3搭載グラフィックアクセラレータカード

 MSIコンピュータジャパンは1日、nVIDIA「GeForce3」を搭載した「StarForce822」グラフィックアクセラレータカード発売を発表した。  同製品の特徴は 1)グラフィックアーキテクチャは256ビットのエンジン搭載 2)プロセッサ動作周波数は200MHz 3)64MBDDR SDRAMを460MHzのメモリサイクルで使用 4)バスシステムはAGP4× 5)テクセルレート7.4GB/秒 6)対応OSはWindows95、98、Me、NT、2000  出荷は3月中旬の予定。
2001年3月3日

総務省 民放への出資制限/設置基準見直しを検討

 総務省は2日、民放会社への出資規制や、民放局の設置を県単位としている現行基準を見直す検討を始めたことを明らかにした。  現在の放送免許制度では、ラジオ、テレビ局の兼営や衛星放送などの例外を除いて、同じ企業が2つ以上の民放局を経営支配することは禁じられている。  地上放送の場合、2局目以上の放送局については同一放送地域では出資は10%以下に制限。また放送局は都道府県単位で設立数が定められ、1局が複数のチャンネルを持つことは原則としてできない。  だが、衛星放送の普及による広告収入の減少や業界全体で5,000億円以上とされるデジタル化投資負担に対応するため、民放側は経営の自由度を求めている。  日本民間放送連盟は今後 1)出資規制の緩和 2)地方局合併や複数チャンネル保有ができる制度改正 などを総務省に求める考えだ。  だが同省内には「異業種企業にも放送局設立を開放するのが筋」との意見もあり、今後有識者で作る研究会での議論や一般からの意見聴取を踏まえ、年内をメドに具体的な緩和策の検討を進める。
2001年3月3日

松下通信 小型の業務用車載無線機

 松下通信工業は、小型・薄型化を進めるとともに、オプションでGPS機能やワイヤレスマイク機能を付加することができる業務用車載無線機「F21シリーズ」を30日発売する。
 F21シリーズは、簡易無線および一般無線・タクシー無線など各種業務用無線機。厚さ25mm、幅135mm、奥行き83mmのコンパクト化を実現。ワンタッチボタンを用意し、あらかじめ無線機本体に設置したユーザごとの任意機能として、特定相手局への簡易セレコールや緊急報知をワンタッチで行える。
 オプションのGPSユニットアンテナを追加すると、位置情報の把握が可能。
2001年3月5日

NTTドコモ iモードが2000万突破

 NTTドコモによると、iモード契約数が4日、2000万を突破した。
 iモードは99年2月にサービスを開始。2000年8月には1000万を突破し、年間1000万のスピードで契約者が増え続けた。
 現在、iモード情報サービス提供者は825社でサービス開始当初の約12倍に、またNTTドコモメニューサイトは約1480サイトに上っている。
2001年3月6日

メルコ 1GBマイクロドライブ、ほか

 メルコはコンパクトフラッシュサイズで大容量のマイクロドライブに1GBモデルRMD-1G(58,000円)と「+USB」機能付きハードディスクに20GBのDUB-GT20GH(23,500円)と40GBのDUB-GT40GH(31,500円)を3月上旬から順次発売する。
2001年3月6日

DVD+RW規格 技術内容を公開

 書き換え型DVDのDVD+RW規格を推進するソニー、トムソン、HP、三菱化学、ヤマハ、リコー、フィリップスの7社は5日、業界に向け技術内容やフォーマットの特徴などを公開した。
 DVD+RWで記録した映像は、既存のDVD-ROMドライブおよびDVDビデオとの再生互換性を持ち、PCプラットフォームとCE(コンシューマエレクトロニクス)プラットフォームの融合を実現する。DVD-RAMおよびDVD-RWとの互換性はない。
2001年3月6日

シャープ デジタル録画機能付きBSハイビジョンチューナ

 シャープは、BSデジタルハイビジョンチューナとデジタル録画ディスクを一体化したデジタル録画機能付きBSデジタルハイビジョンチューナTU-HVR100(330,000円)を10日から発売する。
 新製品は、BSデジタル、地上波チューナとデジタル録画ディスク(AVハードディスク)を一体化したことにより、テレビに接続するだけでBSデジタルハイビジョン放送や地上波放送の視聴、録画、タイムシフト視聴が可能。
 デジタル録画ディスクならではの特徴として、今みたシーンのリプレイや一時停止、追いかけ視聴もできるなど放送時間に縛られず、好みや都合にあわせることもできる。さらに、大容量60GBハードディスクを搭載し、約5時間分のBSデジタルハイビジョン番組を録画・再生を可能にしたほか、一体型のためわずらわしい接続なしでBSデジタル放送を手軽に高画質録画できる。
2001年3月7日

日本テレコムとJ-フォン 首都圏での次世代携帯電話サービスを来年6月に延期

 日本テレコムとJ-フォングループは6日、首都圏・東海・関西地域で今年12月から始める予定だった次世代携帯電話サービスを、首都圏では来年6月に延期すると発表した。
 首都圏と同時にサービス開始予定だった東海、関西地域では来年10月から開始。東名阪以外の全国主要都市では当初の予定通り来年10月に始まる。
 延期を決めたのは、当初採用を決めていた通信手段の基準が昨年12月の国際会議で大幅に高度化したため。古い基準でサービスを始めると国際通信などができなくなるほか、新しいサービス機能の追加が困難になると判断した。
2001年3月7日

Lモードで総務省がヒアリング KDDIなど新電電が反対

 総務省の情報通信審議会電気通信事業部会は6日、NTT東西がサービスを予定している固定電話によるインターネット接続サービス「Lモード」に関して、NTT東西、KDDI、テレコムサービス協会などの関係者を集めてヒアリングを行った。
 NTT側が進めているITの進展に貢献できるほか、Lモードを利用したいという利用者が増えていることを理由に早期のサービス開始に理解を求めたのに対し、KDDIをはじめとするNCC系は加入者網の独占状態が続き競争原理からみてもさらに議論が必要だ、などと反論した。
2001年3月7日

国立がんセンターなどのHP改ざんされる

 厚生労働省は6日、国立医薬品食品衛生研究所や国立ガンセンターなど、同省所管施設や外郭団体の3つのホームページに何者かが侵入し、ページが改ざんされたため、これらのページを閉鎖したと発表した。
 改ざんが見つかったのはいずれも5日。3つのうち2つのページでは「このページに不法侵入した」という意味の英文が書かれていたことから、同省は同一人物・グループによる侵入の可能性もあると見ている。
2001年3月7日

新ウイルス「ネイキッド・ワイフ」 米企業25社以上で被害

 米ネットワーク・アソシエイツは6日、新ウイルス「ネイキッド・ワイフ(裸の妻)」が出回っていると警告を発表した。
 「ネイキッド・ワイフ」という題名で送られた電子メールの添付ファイルを実行すると、ウイルスのコピーをメールソフトのアドレス帳に記載されている相手に送ると同時に、パソコン内の重要ファイルを破壊し、パソコンを操作不能にする。
2001年3月8日

富士通パーソナルズ ADSL/CATV対応11Mbps無線LAN

 富士通パーソナルズは、ADSL/CATVに対応した11Mbps無線LAN「HyperLink」を9日から発売する。
 新製品は、アクセスポイントと無線LANカードのセットFWL11SET、無線LANカードFWL11CARD、デスクトップPC接続用PCIアダプタFWL11PCIの3種類がある。価格はいずれもオープン価格。
 FWL11SETは、インターシル製プリズムIIチップに独自のローノイズアンプを搭載、これにより通信距離50mを実現している。
 また、IEEE802.11b規格に準拠しており、ADSL/CATV/LAN回線にも接続が可能である。クライアント用の無線PCカードが1枚添付されている。
 FWL11CARDは、アンテナ一体型PCMCIA無線LANPCカードで、高性能ダイバシティアンテナを搭載し、有線タイプでは不可能な任意の場所へ移動してのアクセスも可能である。またDSSS(直接スペクトラム拡散)方式の採用により守秘性が高く外部ノイズに強い高速通信が可能。
2001年3月8日

オムロン USB接続の親指サイズのストレージデバイス

 オムロンは、USBポートに接続するだけでデータの読み書きができる親指サイズのストレージデバイス「ポケット快速メモリSD16U」(12,400円)を開発、28日から発売する。
 SD16Uは、16MBのメモリ容量を持っており、振動・衝撃に強く、小型形状のため、ポケットや鞄に入れて持ち運びできる。
 また、パソコンのUSBポートに挿入するだけでデータの読み書きができ、パソコンの電源が入っていても着脱が可能である。
 動作状態がわかるLEDや、誤ってデータを消去しないよう書込禁止スイッチも付いている。
2001年3月8日

「DSL相互接続試験実施連絡会」発足

 HATS推進会議は、DSL機器の普及・発展、ユーザの利便性向上を目的に「DSL相互接続試験実施連絡会」を発足させた。
 試験範囲、試験項目、試験施設に関しては今月末までに決め、6月をメドに試験手順を策定し、6月下旬か7月上旬には試験を行う考えである。
 現在のツイストペアケーブル(公衆電話網)をそのまま使って高速データ伝送を可能にするDSLは、ブロードバンド実現手段の一つとして注目され、今後急速に普及拡大することが予測されている。
 2月からは端末の売り切り制も導入され、低価格での導入、多品種からの選択、といった面での環境が整いつつある。
 このような動向を捉えて、通信事業者側に設置される装置とユーザがセットするADSLモデム間の相互接続性を確認しようというのが今回の試験の目的。
2001年3月8日

米連邦地裁 ナプスターに著作権音楽の交換を禁止

 インターネットを利用した米国の無料音楽交換サービス、ナプスターの著作権侵害訴訟の差し戻し審で、サンフランシスコの米連邦地裁は6日、ナプスターに対し、すべての著作権付き音楽ファイルの交換を差し止める命令を公表した。
 原告側の米レコード協会(RIAA)は「地裁の迅速な命令に満足している」と歓迎。ナプスター側も「命令に従う」との声明を発表した。
 命令により最新ヒット曲などを含む数千曲以上の音楽ソフトがダウンロードできなくなるとみられる。
 ナプスターはすでに、有料の会員制サービスに移行することを表明、業界から要請のあった保護対象ファイルの交換を防ぐ新システムの導入も始めているが、利用者が世界で6000万人以上に上る人気サイトは、サービスの大幅変更を迫られることが確定した。
2001年3月8日

総務省 2006年目度に電話加入権料廃止へ

 総務省は7日、固定電話に新たに加入する際に支払う72,000円の「加入権料」(施設設置負担金)の制度について、2006年をメドに廃止する方向で検討することを明らかにした。
 加入権料を支払うのを嫌い、最近は、固定電話を引かずに携帯電話だけを使うケースも目立っている。こうしたことから総務省は「加入権料制度を維持する意味がなくなった」と判断した。
 ただ、急に加入権料を廃止すると売買仲介業者に影響が大きいこともあり、廃止までの期間を設けることで仲介業者が取り扱いを徐々に減らすことができるよう配慮する。
2001年3月9日

2月末の携帯・PHS加入数

 2月末における携帯電話・PHSの加入数は6528万加入に達した。携帯電話は前年同月比19.2%増の5945万7000加入、PHSは前年同月比2.8%増の582万3000加入、普及率は51.4%に上昇した。
2001年3月9日

2月のコンピュータウイルス被害届

 情報処理振興事業協会は8日、2月のコンピュータウイルスの届出状況をまとめた。
 2000件を越える届出が3ヶ月継続していたが、2月は2000件を割り込み、1567件となった。
 同協会は、メールの添付ファイルに対する注意がなされてきたと思われるが、昨年同月に比べ4倍の件数で、まだ沈静化したとはいえないとしている。
 2月の届出ウイルスは46種類で、新種ウイルスは「VBS/SST」「W32/BleBla」の2種類。届出件数の多いウイルスは、W32/Hybrisが575件、W32/MTXが406件となっている。
2001年3月9日

BSデジタル放送用衛星BSAT-2a打ち上げ成功

 BSデジタル放送用衛星BSAT-2aを搭載したアリアン5ロケットが9日午前7時51分に、南米仏領ギアナのクールー宇宙センターから打ち上げられ、静止トランスファ軌道に投入された。
 BSAT-2aは10日、アポジモータを点火し、高度3万6000Kmの静止軌道に入る予定。
 BSAT-2aは、昨年12月から放送衛星BSAT-1bで行われているBSデジタル放送を引き継ぐ衛星で、米オービタル・サイエンスが製造、4本のKuバンドトランスポンダを搭載している。東経110度の運用軌道位置から日本全土に向けたデジタルテレビ放送に使用される。
2001年3月10日

米FBI 米国の電子商取引サイトにロシアから組織的ハッカー攻撃

 米連邦捜査局(FBI)は8日、ロシアやウクライナから米国内の電子商取引サイトへの組織的なハッカー攻撃が過去数ヶ月間続いており、これまでに100万人分以上のクレジットカード番号が盗まれたと警告した。
 ハッカーはコンピュータへの不正接続に成功すると、顧客名簿やクレジットカード情報を引き出した上で被害企業に電子メールや電話、ファクシミリで接触し、カード番号をインターネット上で公開するなどと脅かして金の支払いを要求。企業が一旦応じると、さらに高額の要求を突きつけているという。
 FBIは、クレジットカード番号が別の組織犯罪集団に転売された事件もある、としている。
2001年3月10日

総務省 DSLが3万回線突破 5ヶ月で10倍以上

 総務省が9日発表した2月末現在のデジタル加入車線(DSL)の普及状況によると、サービス提供数は3万4372回線と、前月末の倍以上に急増した。
 DSLは昨年10月では3000回線強にとどまっていたが、5ヶ月で10倍以上になった。
 申し込みから開通までの工事日数が短縮したことに加え、料金値下げが進んだことが普及急増の背景にあるとみられる。
2001年3月10日

AOL 会員2800万人を突破

 米アメリカ・オンライン(AOL)は8日、世界のAOL会員数が2800万人を突破、会員の1日のサービス利用時間が1年前の平均63分から70分に増えたと発表した。
 同社では最新ソフトAOL6.0の成功と通信インフラの顧客支援への大規模投資が会員数増大の要因となったとみている。
2001年3月10日

ソフマップ 日本橋に総合大型店

 ソフマップは9日、大阪市浪速区日本橋3-6-25に同社最大の総合大型店舗「ソフマップGIGASTOREなんば店」をグランドオープンした。
 同店は近畿圏南部のお客のニーズに応え、同社の近畿圏における認知度アップとともに、同社のさらなる売上拡大に寄与する拠点として出店したもの。売場面積4686平方メートル、人員60人。
 同店では、デジタル・パソコン関連製品の豊富な品揃えはもとより、デジタルテレビ、デジタル家電の取り扱いを本格開始し、中古デジタル製品・パソコン本体・周辺機器を取り扱い、展示台数常時1000台以上と関西最大。サービスに関しても同社独自のサポート・サービス体制をさらに充実させていく。
2001年3月10日


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