電波新聞拾い読み 2000年9月

次期通信衛星 来月14日打ち上げ

 通信衛星(CS)運用会社のJSATと宇宙通信は8日、次期CSデジタル放送用の衛星「N-SAT-110」が、10月14日に仏領ギアナの宇宙センターから打ち上げられると発表した。  同衛星は当初8月中に打ち上げられる予定だったが、欧州のアリアン社による打ち上げスケジュールの遅れで10月にずれ込んだという。  同衛星は放送衛星(BS)と同じ東経110度の軌道位置に打ち上げられる。
2000年9月9日


電力各社 平均5%値下げ

 電力10社が10月1日実施する本格改訂による電気料金の引き下げ率が各社平均で5%程度となる見通しであることが7日わかった。標準家庭では、各社平均で月300円程度の引き下げになる見通し。
2000年9月9日


ソニー、シャープ、ビクター 家電リサイクル料金

 ソニー、シャープ、日本ビクターは家電リサイクル法に基づいて支払うリサイクル料金を発表した。  ソニー、ビクターはテレビのみで2,700円、シャープは洗濯機2,400円、テレビ2,700円、エアコン3,500円、冷蔵庫4,600円。
2000年9月9日


加賀電子 PowerBook向けハードディスク

 加賀電子は、自社ブランド(TAXAN)でPowerBook1999/2000年発売モデル(Bronze/Pismo)対応エクスパンションベイ用ハードディスクパック「BH6G」(店頭予想価格26,800円)「BH12G」(店頭予想価格36,800円)を20日発売する。  カートリッジタイプなので、拡張スロットに挿入するだけで用意にハードディスクの増設が可能。
2000年9月9日


ソニー 「VAIO」シリーズ拡充

 ソニーマーケティングはパソコン「VAIO」シリーズの製品系列を拡充し、上位モデルにウインドウズ2000プロフェッショナルを、普及モデルにウインドウズ・ミレニアム・エディションをそれぞれ採用し、デスクトップ型4シリーズ、ノート型5シリーズの計9シリーズ32モデルを15日から順次発売する。すべてオープン価格。  今回、バイオC1モデルに初めてトランスメタ製CPUのクルーソーを採用。液晶ペンタブレット、ビデオサーバー機能さらに電池駆動の長時間化など製品機能を強化した。
2000年9月9日


3Qグループ 鹿児島から撤退

 全国に100満ボルト、COMP100満ボルトを展開している3Qグループ(本部:福井市)は、鹿児島市内で展開していた新業態の「でんでんking」天文館、与次郎店の2店舗を10日で閉店、鹿児島から撤退する。  この新業態店は、成長分野のパソコン、PC周辺機器、携帯電話、オーディオなどのAV機器を中心に大量展示、街角の家電コンビニショップを目指した。  ピーク時には、月商8,000万円を記録するなど健闘したが、3000平方メートルを超えるヤマダ電機の出店などもあり、ここにきて、売上が伸び悩んでいた。
2000年9月9日


郵政省 KDDI、J-フォンの合併認可

 郵政省は11日、DDIとIDO、KDDの3社から出ていた合併申請と、J-フォン東京などから出ていた合併申請を認可した。
 これによりDDIなど3社は予定通り10月1日に合併し、新会社「ディーディーアイ」(通称KDDI)として再スタートする。
 また10月1日からJ-フォングループは現在の9社体制から、J-フォン東日本、J-フォン西日本、J-フォン東海の3社体制となる。
2000年9月12日


ユニデン製スカパー受信機の一部に不具合

 スカイパーフェクTVは11日、ユニデン製受信機の一部の機種で、ペイ・パー・ビュー番組の購入記録で、ごくまれに不具合が発生することが判明。ユニデンに対し回収措置を指示した。
2000年9月12日


セイコーエプソン 個人情報管理機能搭載リスト型PDA4モデル

 セイコーエプソンは11日、腕時計サイズに個人情報管理(PIM)機能を持たせたリスト型PDA「リストモバイル・クロノビット」4モデルを開発、エプソン販売を通じ、10月6日から発売すると発表した。
 標準価格はステンレス製WM-550 3機種が59,800円、プラスチック製WM-510が39,800円。時計売り場ではなく、情報機器売り場で売る商品として位置づける。
 「クロノビット」は、一般的なウォッチと同等サイズの本体に、同社の高密度実装技術と情報技術を駆使し、アクセラレーター内蔵カスタムCPU(8ビット)、256KBのRAM、1MBのフラッシュROMを搭載し、便利なPIMアプリケーションの簡単利用を可能にする。
 「クロノビット」のPIMアプリケーション(スケジュール/ToDoリスト/アドレス帳)のデータは、パソコンのPIMアプリケーション(マイクロソフト・アウトルック2000/98/97、ロータスノーツR5/R4.6、ロータスオーガナイザー2000)とシンクロナイズさせて利用することが可能。
2000年9月12日


シャープ WinMe搭載ノートPC3モデル

 シャープは11日、ウインドウズMe対応のノートパソコン「メビウスノート」3モデルを発売すると発表した。
PC-RJ900V(オープン価格)9月30日発売
・15型低反射ブラックTFT液晶搭載
・DVDドライブ内蔵
・PemtiumIII 650MHz、64MB RAM、20GB HDD

PC-BJ300M(オープン価格)9月30日発売
・13.3型低反射ブラックTFT液晶搭載
・音声対応操作ナビゲーションソフト採用
・モバイルAMD-K6-2 533MHz、64MB RAM、12GB HDD

PC-FJ160M(オープン価格)9月23日発売
・12.1型低反射ブラックTFT液晶搭載
・前面にELバックライト付きステータスディスプレイ装備
・モバイルCeleron 550MHz、64MB RAM、12GB HDD
2000年9月12日


ソニー ポケットサイズのデジタルカメラ

 ソニーは334万画素CCDや光学3倍ズーム、メモリースティックなど高機能を搭載しつつポケットサイズの小型・軽量化を実現したデジタルカメラ「サイバーショット」DSC-P1(99,800円)を10月20日から発売する。
 同カメラで撮影した画像がカラーiモード対応携帯電話に送信できる「i-Junp」サービスや、プレイステーション2で画像が扱える「ピクチャーパラダイス」対応ソフトの発売など、パソコンなしでもデジタルカメラが楽しめる新たな提案も開始する。
 DSC-P1は、幅113×高さ53.9×奥行き43.8mm、重さ本体約208g。
 MPEG1圧縮による動画、音声記録ができる「MPEG MOVIE」や、GIF形式のアニメ撮影ができる「クリップモーション」なども搭載する。付属のリチウムイオンバッテリーで最大1時間30分/1700枚の撮影ができる。
 同社は、デジタルカメラにおけるシェアは第1四半期で日本17%、北米34%、欧州18%など。北米はトップで日本、欧州は3位だが、上位とは僅差。P1の発売で世界ナンバーワンをねらうとしている。
2000年9月13日


カシオ 腕時計タイプGPSナビ

 カシオ計算機は、腕時計型GPSナビゲーションの新製品として、パソコン上で緯度・経度データが管理できる「サテライトナビ」PRT-2GPJ(59,800円)を10月28日から発売する。
 パソコンリンク機能を搭載したことで、接続した通信用アタッチメントに本体を装着するだけでデータの交換ができるほか、付属の日本地図(山岳詳細地図収録)ソフトによる検索、登録地点の編集、経由地や目的地の設定が行える。また計測した移動行程を地図に描画して管理することも可能。
 新開発の充電式リチウムイオンポリマー電池を採用したことで小型化と軽量化を実現している。さらに充電式方式により、防水性(5気圧)も可能にした。リンクソフト付属。大きさは58.5×51.5×21mm、84g。
2000年9月13日


米マイクロソフト ハンドヘルドPCの第4世代OS「ハンドヘルドPC2000」

 米マイクロソフトは、ハンドヘルドPCの第4世代OS「ハンドヘルドPC2000」を発表した。
 「ウインドウズCE3.0」と付加機能をベースにした「ハンドヘルドPC2000」は「ウインドウズ2000ターミナルサービス」、「インターネットエクスプローラ4.0」互換のブラウザ、デジタル音楽のための「ウインドウズメディアプレヤー」、Eメールクライアント、個人情報管理機能、デスクトップ「オフィス」アプリケーションのポケット版などの機能を搭載している。
2000年9月13日


郵政省 地上波デジタルラジオ実験放送を来年にも実施へ

 郵政省は12日、地上波デジタルラジオ放送の実用化へ向け、試験放送の実施を決めた。試験放送のやり方などについて10月まで放送事業者などから意見を募り、電波管理審議会の答申を経て来年にも実施したい考えだ。
2000年9月13日


ロシア連邦保安局 大がかりな盗聴システム稼働へ

 ロシアの民間テレビNTVは11日、ロシアの防諜機関、連邦保安局(FSB)が国内の電話だけでなく、Eメールやインターネットなど電子通信をすべて傍受する大がかりな盗聴システムを近く稼働させると伝えた。
 犯罪捜査などを目的としたこの盗聴システムはSORMと呼ばれ、レイマン通信情報相が設置の通達に署名。議会審議を経ない決定となった。
 SORMの盗聴装置は各電話会社やインターネットのプロバイダーに置かれるが、盗聴された情報はモスクワのFSB本部に集中する仕組みという。
2000年9月13日



NEC PCカード型無線モデムに不具合

 NECは13日、6月12日に発表したPCカード型無線モデム子機「AtermRC45」で、使用パソコンや環境によって親子機間の無線データ通信が正常に行えない場合があることが判明したと発表した。
 問題となった商品はセットモデル「AtremIWX70&RC45ワイヤレスセット」および単体販売の「AtermRC45」で製造番号が
「1XXXXXXXXA」
「1XXXXXXXXA1」
「3XXXXXXXXB」
「3XXXXXXXXC」
「3XXXXXXXXE」
「3XXXXXXXXF」
の約2万1000台。
 パソコン内部で輻射する電磁波の特性で影響を受け正常な通信を妨げるというもの。
 ユーザーからの問い合わせに対し、該当商品の場合「専用シールド強化テープ」を送付、または対策済みセットと交換する(再設定はユーザーが実施)。
2000年9月14日


公取委 電子メールでも申告受付へ

 談合やカルテル、広告不当表示などの摘発のきっかけとなる情報をより広く集めるため、公正取引委員会は13日までに、インターネットの電子メールによる審査の申し立て(申告)を受け付ける制度を新たに導入することを決めた。
 来年度中にも始めたいとしている。
2000年9月14日


NTTドコモ WinCE搭載ハンドヘルドPC「シグマリオン」

 NTTドコモは、WindowsCE搭載のハンドヘルドPC「シグマリオン」(59,800円)を20日から販売する。
 「シグマリオン」の外観はゼロハリバートンのデザインで、WindowsCE3.0を搭載している。データカード型PHS「ピーインコンパクト」に対応したCFスロットを搭載し、携帯電話およびDoPaにも対応している。
2000年9月14日


リコー 8倍速書込書換のCD-R/RWドライブ

CD-R/RWドライブ「MP7083A」9月22日販売開始
・8倍速書込/8倍速書換/32倍速読出
・MP7080Aの後継機
2000年9月14日


東芝 ノートPC4機種

 東芝は13日、CD-ROM、CD-R/RW、DVD-ROM一体型の「マルチドライブ」を内蔵した「DynaBookDB70P/5MC」など、ウインドウズMeを搭載した4機種4モデルを15日から順次発売する。
A4ノートPC「DynaBook DB70P/5MC」(オープン価格)
・モバイルペンティアムIII(700MHz)

A4ノートPC「DynaBook DB60C/4RA」(オープン価格)
・モバイルセレロン(600MHz)

A4ノートPC「DynaBook DB55C/4CA」(オープン価格)
・モバイルセレロン(550MHz)

B5ノートPC「DynaBook DS50C/1CCR」(オープン価格)
・モバイルセレロン(500MHz)
2000年9月14日


米マイクロソフト 「WindowsMe」発売

 米マイクロソフトは14日、「ウインドウズ98」の後継となる「ウインドウズ・ミレニアム・エディション(Me)」を発売した。  通常価格は209ドル。
2000年9月15日


米アップル 「マックOS X」試作版を公開

 米アップルコンピュータのスティーブ・ジョブズCEOは13日、パリで開かれた見本市で、同社のパソコン次期OS「マックOS X」のテスト版を初公開した。最終版の販売は来年初め頃になりそう。  新OSは、インターネット機能やグラフィックス機能などを高め、アップルの人気パソコン「iMac」に組み込む。
2000年9月15日


京セラ デジカメ「ファインカム3300」シリーズに2色追加

 京セラは、7月に発表したデジタルカメラFinecam3300に新たに愛すブルーとアクアピンクの2色を追加し、15日から発売する。
2000年9月15日


郵政省 通信料金、契約条件などを公開HP開設

 郵政省は、電気通信サービス利用者が適切な料金やサービスを選択するのに必要な情報や電気通信事業に関する情報を得られるよう「電気通信サービスに関する電子情報公開システム」を整備し、13日から運用を開始した。  URLは、http://tariff.mpt.go.jp
2000年9月15日


キャノンほか4社 デジタル・プリント・オーダー・フォーマットVer1.10共同提案

 キャノン、コダック、富士フイルム、松下電器の4社は、DPOF(DigotalPrintOrderFormat)のVer1.10をこのほど共同提案した。  DPOFはプリント方式を共通化し各社製品間で互換性を持たせたもので、ほぼ全メーカーが採用し事実上の業界標準となっている。DPOF対応のデジカメやプリンターの普及が進み、対応ラボサービスも増えている。  今回のバージョンアップ仕様は、1枚の用紙に複数の画像をプリントする「マルチイメージプリント」、プリント画像の大きさを指定できる「サイズ指定プリント」、インターネットなどの画像送信に使用される「自動送信」、デジカメ/TV/プロジェクターなどでスライドショーができる「自動再生」などの機能を追加。さらにデジカメの世界的な普及拡大によって、文字列の多国語対応の必要から「ユニコード」の使用を可能にした。  これらにより、インターネットを利用した画像の送信や自動プレゼンテーション、スライドショーなどデジカメで用意に設定でき、PDAや携帯電話、テレビ、プロジェクターなどで簡単に画像が取り扱える。
2000年9月15日


ソニー ニューコンセプトPC 今年末から来年初めに商品化

 ソニーはプロードバンドネットワークの普及やワイヤレスデータコミュニケーションの帯域拡大をにらんだニューコンセプトのパソコン2モデルを公表した。
 いずれも開発中だが、今年末から来年初めには商品化する。
 一つはビデオカメラを内蔵した「バイオGT」。パーソナルキャスティング(個人によるインターネット上への映像発信)を実現するものとして企画・開発を進めてている。
 撮影した動画映像をリアルタイムにインターネット上で公開できる。
 そして、持つスタイルの楽しみ方を提案するのが「バイオGR」。
 パソコンボディーの周囲にパイプ椅子で使用するような銀色のパイプを張り、簡単に持ち運びができる。同社では「インテリアやファッションを選ぶように、ライフスタイルや感性にあったパソコンを」というメッセージを込めている。
2000年9月16日


ラオックス DOS/Vパーツ専門「PC・DO SHOP」

 ラオックスの初めてDOS/Vパーツを専門的に扱うフロアを擁する店舗となる「PC・DO SHOP」(千代田区外神田3-1-14)が、7日オープンした。
 秋葉原地区での、ラオックスのDOS/Vパソコンパーツの販売は、主にザ・コンピュータ館4回で行われていた。しかし客の要望もあり、より幅広くパーツを扱うために、専門店として独立させた。同店舗ではこれまで「コンピュータアウトレット」として、パソコンアウトレット品の販売を行っていた。その1階をパーツ販売、2回をアウトレット品販売として改装。店名のDOは、DIYのDと、OUTLETのOからとられている。
2000年9月16日


旭光学工業 一眼レフデジタルカメラ「ペンタックスEI-2000」

ペンタックスEI-2000(115,000円)9月下旬発売
・フレームトランスファー方式総画素数224万画素CCD
・マクロ撮影時は2cmまで接近可能、16.3×13.1mmの範囲を画面いっぱいに撮影できる。
・視野率95%の一眼レフファインダー
・記録媒体はコンパクトフラッシュ
・ボディーのほぼ中央にレンズを配置
・操作感は35mm一眼レフと同様
・大きさ幅143×高さ90.5×奥行き105mm、重さ540g
2000年9月16日


800MHz帯MCAデジタル化へ 事業プランの策定進む

 800MHz帯使用のMCAシステムのデジタル化に関して、MCA制御局の運営主体である移動無線協会と制御局メーカーの松下通信工業、三菱電機、NECによる事業プラン策定が進められている。
 業務用無線においても本年度以降、デジタル化が急速に進む見通し。周波数有効利用、コンピューターとの親和性などが大きな要因。
 MCAは、すでに1.5GHz帯でデジタルサービスを提供中だが、16QAM方式との高度技術を採用したことで、サービス提供が遅れ、投資も増加、厳しいスタートを切り現在に至っている。
 局数の多いアナログ800MHz帯のデジタル化は当面の重要テーマ。「これを的確に乗り切らないとMCAの再発展はない」とされる。来年5月にはMCA無線局の一斉再免許があり、免許更新、機種更新とビジネス上の一つのヤマもあり、これに合わせデジタル化を提案したいのが業界の意向。
 このため、各メーカー個々での検討、全国移動無線センター、郵政省での検討のほか、移動無線センターと有力メーカーの検討会は1月から始まっているなど、具体的な準備活動に拍車がかかり始めた。デジタル化促進の鍵として各メーカーがあげるのがコスト。「単純に物作りをするとアナログの3倍になる」のを「せめてデジタル機の20%以内」というのが業界の思惑。厳しい経済環境だけに低コスト化は不可欠とする。
2000年9月18日


八重洲無線 無線モデム/ハンディターミナル分野へ攻勢

 八重洲無線は、同社の新しい柱の事業として無線モデム/ハンディターミナル分野に注力しているが、2000年度は前年度比20%強の増加を確保している。2001年度は40%以上の増加を計画しており、ここ1、2年で同ビジネスを大きく伸ばし事業基盤を確立させたい意向。また、現在までは1.2GHz帯主体であったが、10月以降は2.4GHz帯システム中心の活動を計画している。
 「無線伝送部分自社開発・生産の唯一の国産メーカーであること、400MHz、1.2GHz、2.4GHzオールバンドをカバーしているメーカーといったわが社の強みを武器に、クライアントの業務に適したシステムを提案、評価されている」とシステム機器事業部橋本・営業部長は語る。
 商品は特定小電力局400MHz帯のバーコードリーダー一体型/無線ハンディターミナル、無線モデム、1.2GHz帯のバーコードリーダー一体型/無線ハンディターミナル、無線モデムでまず対処し、これに続き、2.4GHz帯スペクトラム拡散タイプを市場投入。SSバーコードハンディターミナル/無線モデムのリアルタイム・ワイヤレスネットワークを強力にアピール中。
2000年9月18日


NEC 個人向けPC秋モデル デスクトップ3機種ノート1機種

 NEC/NECソリューションズは個人向けパソコンの秋モデル第一弾としてデスクトップ型「VALUESTAR U」3機種3モデルおよびノート型「Lavie U」1機種1モデルの計4機種4モデルを18日から販売開始した。
 「VALUESTAR U」のVU800/57D(店頭推定価格約19万円)、VU700N/55D(店頭推定価格約16万円)はCD-R/RW機能にDVD再生も可能な「CD-R/RW with DVD-ROMドライブ」を新規採用。ハードディスクも約40GBへ大容量化し、画像や音楽などマルチメディアデータ保存ニーズに対応した。上位機種VU850N/57Dの店頭推定価格は約27万円。
 「Lavie U」LU50/53DC(店頭推定価格約19万円)は、携帯電話メモリー編集ソフト「携快電話3N」を標準添付し、携帯電話接続ケーブル(オプション)により電話帳データや着信メロディーの編集や短縮ダイヤル設定が行える。CPUにAMD-K6-2+(500MHz)、20GB HDDを搭載。
 OSいずれもWindows Millennium Editionを搭載。
2000年9月19日


アイコム 据置型144/430MHz帯トランシーバー「IC-910」

 アイコムは、据置型の144/430MHz帯トランシーバー2機種と、1200MHz帯オプションユニットを、9月末に発売する。
 出力50WのIC-910D(149,000円)20WのIC-910(128,000円)とオプションユニットのUX-910(39,800円)。
 SSB/CWモードで-19dBμ(10dBS/N)の受信感度で、10chメモリー付きのサテライト通信機能を持つ。また、2バンド同時受信機能を搭載。9600bpsパケット通信に対応し、オプションの受信DSPユニットUT-106により、ノイズをカットする。
 トランシーバーの大きさは幅24×高さ91×奥行き239mm。
2000年9月19日


ビクター ハイビジョンテレビに接続して見られるデジカメ

 日本ビクターは、デジタルカメラの新製品として、ハイビジョン対応テレビに接続して、撮影した画像を高精細映像で楽しめる「HD画像出力」機能を搭載した「PIXSTAR(ピクスター)」GC-X3(125,000円)を10月上旬から発売する。
 新製品は、334万画素CCDを搭載。前モデル(GC-X1)に搭載したレンズ先端から2cmの近接撮影ができる「スーパーマクロモード」を応用し、銀塩写真フィルムからデジタルデータが作成できる「フィルムモード」を搭載した(付属の専用アダプターを使用)。
 記録メディアはスマートメディア。
 大きさは幅111×高さ67×奥行き59mm、撮影時の重さは約320g。
2000年9月19日


アクトンテクノロジィ 11Mbps無線LAN

 アクトンテクノロジィは、IEEE802.11b規格に準拠した11Mbps無線LAN「airDirect(エアダイレクト)シリーズ」を10月初旬から出荷開始する。
 エアダイレクトシリーズは、SOHO市場をターゲットにした製品群で、PCカード、アクセスポイント、初期導入キット、PCIバスオプションアダプターの4種類がある。
 価格は、それぞれ15,800円、29,800円、59,800円、5,980円。
2000年9月19日


特集 業務用無線  −携帯電話の普及で岐路に メリット洗い出しへ−

 業務用無線は長年にわたりビジネス用無線システムとして、ビジネス活動の合理化・効率化、コスト削減、顧客サービスの強化といった目的で使われ、その力を発揮してきた。だが、技術の発展は同業界の環境を大きく変えた。携帯電話の普及が、業務用無線市場に大きな打撃を与えていることは否めない。MCAシステムは急速に減少、簡易無線にも影響が出ているようだ。業務用無線の市場環境は、厳しい状態にある。しかし、業務用無線ならではのメリットを認めるユーザーも相当数存在する。再度業務用無線の利点を洗い出すとともに、今後の拡大へのポイントを抽出、そこに全力を挙げてアプローチしようといった動きが出てきている。公衆通信との融合、IPとの融合、システム化、新たな魅力あるアプリケーションの開発、さまざまな課題への取り組みが進行していくことになりそうだ。
2000年9月19日


日立 ネットビジネス統一ブランド「Cubium」制定

 日立製作所は、日立グループのネットビジネスの統一ブランド「Cubium(キュービアム)」を制定した。
 事業展開の第一弾として、ネットビジネスに必要な決済、物流、コンタクトセンターなどのネットビジネスサポートサービスや、課金・会員管理や認証、セキュリティサービス、インターネットデータセンターサービス、ストレージサービスをワンストップで提供する新たなデータセンターサービスを19日から開始する。
 インターネットデータセンターは、約300億円を投資し、国内最大級のデータセンター(約2万平方メートル)として展開していく。
2000年9月19日


警察庁 交差点に「事故自動記録装置」設置を計画

 目撃者がいなくても交差点内で起きた事故の原因を容易に分析できるようにと、警察庁は、交差点周辺で衝突音やブレーキ音が生じた場合に、カメラで交差点内の様子をとらえ、ビデオテープに記録する「交差点事故自動記録装置」の設置を計画中だ。
 自動記録装置は交差点内を見渡せる1、2カ所にカメラを設置。映像はメモリーチップに24時間エンドレスで記録し、交通事故の衝突音をセンサーが感知すると、音の前後8秒間が自動的にこのチップからビデオテープに録画、保存される仕組み。すでに警視庁が都内で一部試験運用している。
 複数の死亡事故が発生している全国約1000カ所の交差点から約350カ所を選び、来年度から運用を始める予定。
 当事者同士の主張が食い違うケースや、ひき逃げ、死亡事故を含む重大事故などの「目撃者」として大いに威力を発揮しそうだ。
2000年9月19日


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