電波新聞拾い読み 2000年7月

次世代携帯電話IMT-2000に予備免許

 郵政省は6月30日、NTTドコモグループ、J-フォングループ、DDI-セルラーグループに対し、第3世代移動通信システム(IMT-2000)の事業変更許可、無線局予備免許(DDIセルラーグループを除く)を与えた。
 NTTドコモグループ9社は、W-CDMA方式(DS-CDMA)でサービスを開始のため準備中で、サービス開始は、首都圏が2001年5月頃、東海、関西が2001年12月頃、他地域は2002年4月頃の見通し。
 J-フォングループ9社もW-CDMA(DS-CDMA)方式を採用。首都圏、関西、東海が2001年12月頃、他地域は2002年10月頃サービス開始の予定。
2000年7月1日


メルコ MOなど創業25周年モデル新製品

 メルコは新筐体「3D」(Dの3乗)を採用したMOドライブを元創業25周年記念モデルとしてスマートメディア、アクセラレーターなどの新製品を6月下旬から順次発売する。
外付けUltraSCSI40GBハードディスク
DSC-U40GTV(44,500円)
超小型10BASE-T・HUB
LGH-M5P(2,480円)
LGH-M8P(3,580円)
スマートメディア
RFD-C32PLUS(8,800円)5000台限定販売
Mac用CPUアクセラレーター
HG3-PM366-SLC-MW(28,000円)
HG3-PM350-SLC-MW(37,000円)
2000年7月1日


八重洲無線 最高級のHFトランシーバー「MARK-V FT-1000MP」

 八重洲無線は、アナログとデジタルを融合したIDBT(インターロックド・デジタル・バンドウィディス・トラッキング)機能などを搭載したアマチュア無線機の最高級HFトランシーバー「MARK-V(マーク・ファイブ)FT-1000MP」を7月中旬、スタンダードを通して販売する。価格は398,000円。
 "21世紀の世界標準機"のキャッチフレーズで登場するのがMARK-V。HF帯アマチュア無線機でヒットを飛ばしてきた同社のノウハウをベースに世界中のマニアからの意見・感想を取り入れ名器FT-1000MPをグレードアップしたモデル。
 8.2MHz、455KHz、DSPの3つのステージで、通過帯域が連動して変化するIDBTシステム(特許出願中)を開発、同機に搭載。近接した妨害信号で引き起こされる影響を取り除くには、極力早いステージで通過帯域内の妨害信号を除去することが必要。この点をクリアしたのがIDBT。IF受信部のすべてを含めた総合的な混信除去機能を持っている。
2000年7月3日


NEC DVD-RAM搭載など個人向けPC3機種

 NECは3日、コスト低減を推進した個人向けデスクトップパソコン「VALUESTAR U」で、最大9.4GBのデータ保存ができるDVD-RAMドライブや、AMDのCPUを搭載した製品など3機種4モデルを販売開始した。いずれもオープンプライス。
 新製品は、AMDアスロンプロセッサー850MHzをCPUに採用、メモリー128MB、HDD約30GB、9.4GB DVD-RAMドライブ搭載のVU850N/47D(8月10日出荷)。AMDアスロンプロセッサー800MHz、メモリー64MB、HDD約30GB、CD-R/RW搭載のVU800N/47D(7月6日出荷)。AMDK6-2/550MHz、メモリー64MB、HDD約30GB、CD-R/RW搭載のVU55L/45D(8月10日出荷)、VU55L/47D(7月27日出荷)。
2000年7月4日


国内最大級のオンライン書店「bk1」11日正式オープン

 ブックワンは、日本最大級のオンライン書店「bk1(ビーケーワン)」(http://www.bk1.co.jp/)を11日午前1時から正式にオープンする。
 BK1は、自社および図書館流通センター(TRC)の実在庫と取次5社(トーハン、太洋社、日教販、大阪屋、日販)の仮想在庫を合わせた約56万タイトルの在庫、アスクルとヤマト運輸の配送ネットワークを活用することで、最短で当日配送も可能という「読みたい時に読みたい本が手に入る」オンライン書店を実現する。また、TRCの約180万タイトルの書籍データベースと、開店時で約1万タイトルの同店独自の書評コンテンツで、便利な書籍情報を利用できるようにしている。
2000年7月4日


DDI・IDO 携帯で郵便物追跡サービス

 郵政省は3日、DDI・IDOグループの携帯電話の「EZweb」で、郵便物の配達状況を調べる「追跡サービス」を26日から始めると発表した。同サービスは今年3月からNTTドコモの「iモード」でも提供している。
2000年7月4日


日本テレコム 来年5月にも市内電話に参入

 日本テレコムの村上社長は4日の定例記者会見で、同社の市内電話参入構想について「やるとしたら(来年)5月に始めたいと思う」と述べ、来年5月の優先接続制度導入時に参入したいという意欲を示した。
 村上社長の発言の背景には、損失も辞さない構えで市内電話を提供することにより、消費者が接続会社を選ぶ優先接続導入時に多くの顧客を囲い込みたい、との思惑があるようだ。
 料金水準については村上社長は「3分10円だとNTTと同じで魅力はない」と述べ、東京通信ネットワーク(TTNet)など電力系新電電2社が提供している3分9円かそれ以下を想定していることを明らかにした。
2000年7月5日


大塚商会 東証一部に14日上場

 東京証券取引所は4日、7月14日上場するコンピューター・複写機販売の大塚商会の所属部を市場一部とすると発表した。
2000年7月5日


東京めたりっく通信 年度内に都内100カ所でDSLサービス

 郵政省が3日、東西NTT地域会社に大して加入者回線をデジタル加入者線(DSL)事業者へ開放するよう要請する報告書をまとめたことを受け、インターネット関連のベンチャー企業「東京めたりっく通信」は同日、本年度中に都内の100地域で、新たにDSLサービスを開始することを決めた。
 本年度中に23区内を中心に約50万回線を開通する計画。
2000年7月5日


通信機械工業会が調査 着信の2/3は携帯・PHS

 通信機械工業会移動通信委員会企画調査WGは「携帯電話とPHSの利用実態調査」および「移動体通信に関する販売店調査」をまとめ、5日明らかにした。
 家庭での電話利用では固定電話が減り、携帯電話・PHSともに増加、特に着信は約三分の二が携帯電話・PHS利用で「話したい人に直接つながる利点」が評価されている。また、非音声サービス利用が増加、モバイル・インターネットの動きを示しつつあると分析。販売店の声では、データ通信対応充実および料金引き下げに期待するものが多い。
2000年7月6日


ソニー CD-ROM/R/RWの記憶容量を2倍にするDDCD規格策定

 ソニーは5日、現行のCD-ROM/R/RW規格を拡張し、2倍の記憶容量を実現した「Double Density(倍密度)CD-ROM/R/RW(仮称)」規格(DDCD規格)を策定したと発表した。同規格のライセンスは、規格決定後、ソニーとロイヤル・フィリップス・エレクトロニクス共同で、9月から実施する。
 CD-ROM/R/RWをベースとしながら、誤り訂正やアドレス方式を拡張、トラックピッチ(1.1μm)とピット長(最小0.623μm)を縮小、従来比2倍の1.3GBの記憶容量を実現した。
2000年7月6日


マイクロソフト ネット接続事業から撤退

 インターネット接続サービスの「ぷらら」を運営するぷららネットワークスとマイクロソフト日本法人は6日、マイクロソフトが運営する「MSN」の接続サービスを、ぷららが引き継ぐことで合意した、と発表した。
 マイクロソフトは国内のネット接続事業から撤退、MSNの会員はぷららに移行することになる。今後、MSNはネット上の情報提供、ぷららはネット接続事業の分野にそれぞれ専念する形で業務提携を進める。
2000年7月7日


アステル 今年末からインターネット接続サービス

 東京通信ネットワーク(TTNet)は5日、関東地区で提供するPHSサービス「アステル」でインターネット接続サービスを年末から開始すると発表した。
 新サービスでは、PHS端末の液晶画面上で通常のインターネットホームページが閲覧できる。ドコモの「iモード」対応のホームページも閲覧できる。
2000年7月7日


米インテルと台湾VIA 特許係争で和解

 米インテルと台湾VIAテクノロジーズは6日、かねてから争っていた特許係争で和解に達した発表した。
 両社の合意によると、VIAはインテルに対し将来にわたってロイヤルティーを払い、インテルは98年にVIAと結んだライセンス契約を修正することに合意した。修正された合意では、VIAは「P5」と「P6」方式のチップセット生産で、インテルからライセンス供与を受ける。その他の和解条件は公表されていない。
2000年7月7日


メルコ BURN-Proof搭載12倍速CD-RWドライブほか

 メルコはBURN-Proof搭載12倍速CD-RWドライブをはじめ、ハードディスク、I/Fカードなどの新製品を今月上旬から順次発売する。
BURN-Proof搭載12倍速CD-RWドライブ
CRWS-SB1210(57,000円) 外付けタイプ
CRWI-B1210FB(49,500円) 内蔵タイプ

NEC98デスクトップ用15GB外付けハードディスク
DBI-N15GT(24,500円)

IEEE1394対応DVキャプチャカード
IFC-ILCB2(14,500円)
IFC-ILCB2/DV(17,000円)
2000年7月7日


シャープ iモード対応携帯電話との連携を図ったB5モバイルノートPC

 シャープはB5モバイルノート「メビウスノートPJ」でiモード対応携帯電話との多彩な連携を図ったPC-PJ120S(オープン)を22日から発売する。店頭価格は25万円前後になる見通し。
 iモードによるインターネット検索の遠隔操作、ホームページ新着情報自動iモード配信など、iモード対応携帯電話を多彩に活用できる。携帯電話アダプターを付属し、携帯電話を通信ケーブルレスで簡単に接続できる。
 12.1型XGA低反射ブラックTFT液晶、モバイルCeleron500MHz、64MBSDRAM、12GBHDD、56Kbpsモデムを搭載。PCカードスロットTypeII×1、USB×2、ミニUSB×2。光デジタルオーディオ出力、専用CD-ROMドライブ、専用シートバッテリー、CRT、マイク入力、光通信各1ポートを装備。
 バッテリー駆動時間約1.5時間。最大24倍速外付けCD-ROMドライブを付属。3.5型FDD別売。重さ約1.6Kg。
2000年7月7日


トヨムラ ノート型ベアボーンパソコン2機種

 トヨムラは、台湾DUAL Technologyのノート型ベアボーンパソコン2機種を10日から発売する。
 今回発売されるのは、ソケット370用FC-PGAタイプのCPU対応製品で、LAN内蔵モデル「SF-9573/L」とモデム内蔵の「SF-9573/M」の2機種。
 価格はオープン。店頭推定価格はいずれも16万円前後。
 パーツ組み込みは、キーボードを取り外すだけで、簡単に作業できるのも特徴。
 Mobile Intel 440BXチップセット内蔵、144ピンSO-DIMM最大256MB搭載可、13.3型カラーTFT液晶採用、24倍速CD-ROM内蔵、サウンドブラスター互換オーディオ機能内蔵が主な仕様。
 本体サイズは328(W)×268(D)×41.5(H)mm。重さは約3.2Kg。
2000年7月8日


建設省 下水道の光ファイバー網活用、FTTHを本格導入へ

 インターネットなどを活用した情報技術(IT)革命を後押しするため建設省は7日までに、下水道路や道路、河川の管理用光ファイバー網を活用して各家庭を結ぶ「ファイバー・トゥー・ザ・ホーム」(FTTH)を本格導入する方針を固めた。
 高度な情報通信基盤となるFTTHを公共事業で整備し、民間への開放を進めることで、電子商取引の本格的な導入や通信と放送の融合など新しい展開が生まれ経済構造改革の中核になることが期待されている。同省は政府が設置した民間人によるIT戦略会議などに考えを出し、本年度の公共事業等予備費や来年度新設の「日本新生特別枠」を活用し必要な予算を確保する方針。
 同省はすでに 1)ファイバー網を民間に開放するルールづくり 2)ファイバー網を活用した行政サービスのあり方 3)細い下水管にファイバーを施設する技術開発 を検討している。
2000年7月8日


スカイパーフェクTV 10月からデータ放送

 CSデジタル放送「スカイパーフェクTV」を運営するスカイパーフェクト・コミュニケーションズは7日、10月からスポーツやクイズなどのテレビ番組と連動したデータ放送を開始すると発表した。
 利用者はリモコンを操作して画面上に欲しいデータを呼び出せるほか、クイズの解答を送信するなど番組参加型の双方向サービスを受けられる。今月中に1チャンネルを使って実験放送を流す予定。
2000年7月8日


ビクター 夏の高校野球応援ポスターキャンペーン

 日本ビクターは、第82回全国高校野球選手権大会に合わせ、1枚に代表校1校名を掲げた全代表49校のポスターを全国主要駅で連張りするなどの「ビクター・夏の高校野球応援ポスターキャンペーン」を実施する。
 今年はCM、ドラマなどで活躍中のタレント愛理(あいり)さん(16)を起用、ポスター2種類を制作する。キャッチコピーは「声援だったら、誰にも負けない」「夢のつづきは、甲子園で見る」で、ありったけの思いを託し、一生懸命応援する女の子をイメージした。
2000年7月8日


BSデジタル本放送 12月1日午前11時開始

 BSデジタル放送開始の日時が12月1日の午前11時に決定した。
 NHK、BS日テレ、BS朝日、BS-i、BS富士、WOWOW、スターチャンネルのBSデジタルテレビ放送事業者が一斉に開始する。
2000年7月11日


中国はLinux支持 OSでのマイクロソフト支配恐れる

 8日付のニューヨーク・タイムズ紙は、中国指導層が、米マイクロソフトによるコンピューター向けOS独占支配を恐れ、無償OSであるLinuxを支持する姿勢を強めていると報じた。
 マイクロソフトが「ウインドウズ」の設計図であるソースコードを公表していないことから、同OSに頼りすぎると、戦時にはウインドウズに仕掛けられた秘密の抜け穴を通じて「米国側が中国側のコンピューター通信網に侵入したりダウンさせることが可能」で、国防上問題との警告があるからだという。
2000年7月11日


松下/九州松下 USBインターフェーストレイ式ポータブルCD-R/RWドライブ

 松下電器、九州松下電器は10日、USBインターフェーストレイ式を採用したウインドウズ対応ポータブルCD-R/RWドライブを19日から発売すると発表した。
 新製品は、本体カラーがシルバーの「KXL-RW20AN」(19日発売)とホワイトの「KXL-RW20AN-W」(9月14日発売)の2モデルで、標準価格はいずれも74,800円。
 この製品は、ノートパソコンに加え、省スペースデスクトップパソコンにもマッチするデザインやコンパクト性を重視しており、オリジナルツールの開発でUSB対応機ながらシステムリカバリー時の起動ドライブとしての使用も可能にしている。
 大きさは、幅138×奥行き176欠ける高さ21mm。重さは約460g。
2000年7月11日


ケンウッド・ジオビット 携帯電話関連業務本格活動を開始

 ケンウッドは10日、グループ会社制作の一環として、「ケンウッド・エージェンシー」の業務を「ケンウッド・ビジネス」に全面移管させ、社名を「ケンウッド・ジオビット」に変更、主に携帯電話関連業務を行う会社としてこのほど本格的に活動を開始した、と発表した。
 同社では通信営業部で兼任していた携帯電話関連の業務を選任部隊として独立させ、より専門性を高めて積極的な展開を図るためにケンウッド・ジオビットを発足させた。
2000年7月11日


自動料金収受システム「ETC」今秋にも一部本格運用

 有料道路の料金所渋滞を大幅に緩和し、ユーザーの利便性を向上するETC(エレクトリック・トール・コレクション・システム)の本格運用が目前に迫ってきた。本年4月からモニター運用がスタートしており、早ければ秋口から本格運用が開始される見込み。
 ETCは、ITS(インテリジェント・トランスポート・システム、高度道路交通システム)推進の柱となる主要プロジェクトの一つで「ノンストップ自動料金収受システム」とも呼ばれている。高速道路などの料金所で、車載のETC端末機と道路施設側の機器が双方向通信を行い、ETC端末に挿入されたICカードを通じて料金を自動的に引き落とす仕組み。ETCを導入することにより、料金所1レーンあたりの処理能力は、現状の1時間あたり約230台から約1000台となり、1)料金所渋滞の解消・緩和 2)キャッシュレスによる利便性の向上 3)管理コストの削減 4)料金所建設費用の削減 5)料金所周辺の大気汚染・騒音などの環境改善、などの効果が期待されている。
 海外では、すでに本格運用を行っているところがあるが、その多くが均一料金であり、また有料道路事業者ごとに複数の規格が乱立している状態。日本のETCでは、ユーザーの利便性を追求し、車種別・距離別の料金に対応できるようにしたうえ、道路関係4団体(日本道路公団、首都高速道路公団、阪神高速道路公団、本州四国連絡橋公団)共通のシステムを作り上げている。
 当面市販ルートで販売される車載機は、単体で使用できるほか、同一メーカー製のカーナビと連動させることにより、ユーザーはETCレーンへの誘導、料金表示、ICカード履歴表示などの付加機能を利用することが可能。使い将来は、ETC機能内蔵のカーナビが登場することも予想されている。
 またETCには、5.8GHz帯を使用するDSRC(デディケイテッド・ショート・レンジ・コミュニケーション)が採用されておりこのDSRCを利用した新しいサービスも開発が進行中。
2000年7月11日


松下電器 インターネット販売の内容を明らかに

 松下電器は10日、10月から実施を計画している家電商品、くらしのソリューションを対象としたインターネット販売の内容を明らかにした。
 計画では、事業運営会社「ライフヴィットコム」を資本金5,000万円で設立、全国サイトを設けるとともに、全国に20-28の地域サイトを設置、消費者は全国サイトを通して地域サイトから商品選択、あるいは情報を入手。
 審査の結果、誕生する同社のショップ店などからの7000以上の加盟店が商品を配達、設置、工事、使用説明、メンテナンス、代金回収を行う。対象家電商品は主力の500-600品種を計画しており、異業種の商品も取り扱う。
 インターネット販売は、既存のルート販売に対抗する販売チャネルとして話題になっているが、同社では「バーチャル(ネット上の販売)とリアル(既存の販売ルート)を融合した新しい販売チャネル作りが目的」という。
2000年7月11日


総務庁調査 パソコン、3世帯に1台

 パソコンは3世帯に1台強の割合で普及し、携帯電話・PHSはほぼ3世帯に2台−。
 総務庁が11日発表した全国消費実態調査で、パソコンなどの情報技術関連の機器が急速に家庭に浸透している姿が明らかになった。
 調査によると、1999年10月末現在、パソコンの1000世帯あたりの所有数は94年の190台から485台と2.6倍に増加。16.6%だった普及率も37.7%に上った。ファクシミリの普及率も9.6%から33.1%に急上昇。今回初めて調査した携帯電話の普及率は64.9%に達した。
2000年7月12日


ABIT AMD「デュロン/アスロン」ソケットA対応マザーボード

 台湾・ABIT(陸技電脳)は、AMDの「デュロン/アスロン」プロセッサーのソケットAタイプ対応マザーボード「KT7」を販売開始した。
 ATX仕様に準拠し、チップセットにVIAのKT133を採用。DIMMスロット×3、PCIスロット×6、USBポート×2を搭載。
 自社開発のジャンパーレス技術「SoftMenuIII」を搭載することで、設定操作を簡単にした。
 日本では、バーテックスリンクを通じて、8月から発売の予定。
2000年7月12日


米デル わずか7ヶ月でウェブPCの販売を中止

 米デルコンピュータは、個人ユーザー向けに特化した初心者向けパソコン「ウェブPC」シリーズの売れ行きが不振のため、投入から7ヶ月で販売を中止した。11日付のウォールストリートジャーナル紙が伝えた。
2000年7月12日


モバイルコンピューティング市場急拡大 端末市場、2003年度1兆5,000億円予想

 モバイルコンピューティング市場が拡大している。携帯電話の急速な普及とPHSやノートPC、PDAあるいはEメール専用端末などを利用するモバイル人口が急増。Eメール、データ通信、画像利用などモバイルコンピューティング人口は今年度には2440万人に増え、市場規模も9,000億円を突破すると見られる。モバイル端末を利用してのEメール・インターネットアクセスが若い世代に浸透し、一方のビジネス現場でもデータ交信やプレゼンテーションなど営業用途が拡大している。
 モバイル端末の市場規模は今年度6,110億円(前年比23.1%増)、2001年度には9,983億円と兆円産業への成長が見込まれ、さらに2003年度には1兆5,000億円強に拡大、5年間で7兆4,000億円の需要が創出される見通し。
 モバイル端末としてはA5/B5サイズノートPC、ハンドヘルドPC、PDA、Eメール専用端末さらにインターネットアクセスが可能な携帯電話/PHSなど。A5/B5サイズノートPCはノートPC需要の20%の120万台、うちA5サイズノートミニノートPCは20万台、WinCE搭載ハンドヘルドPCは約50万台、PDA需要は約100万台の見込み。
 携帯電話市場はiモードはじめキャリア各社が提供するインターネット・アクセスサービスが本格化し、64Kbpsパケット通信サービスに続き2001年春にはIMT-2000の開始もあり順調に拡大する。PHS市場はパケット通信や128Kbpsデータ通信のスタートに加え、音楽配信サービス専用端末などの利用形態の多様化とともに各種の機器/端末に組み込まれていくことが予想され、2000年度には603万人の利用者見込みで、2003年度まで、緩やかながら増加ペースをたどる。
2000年7月12日


プリペイド式携帯電話 各事業社が本人確認実施

 携帯・自動車電話事業者各社は、プリペイド式携帯電話の悪用防止のために、利用者の本人確認の実施を決定した。
 今月17日以降、新たにプリペイド式携帯電話を申し込む場合には、免許証やパスポートなど、本人確認のできる書類の提示が必要となる。
 本人確認手続きを導入するのは、NTTドコモ、J-フォン、ツーカーセルラー、DDI、IDO。
2000年7月12日


ソニー CD-Rに記録するデジタルカメラ

 ソニーは記録媒体にCD-Rを採用したデジタルカメラMavica「MVC-CD1000」(175,000円)を8月1日から発売する。
 新たに開発した8cmCD-R専用ドライブで、画像ファイルの容量アップに対応したもの。記録容量は156MBで、1600×1200ドットの画像を最大160枚記録可能。
 動画の記録はビデオメールモード(160×112ドット)で85分可能。
 211万画素(有効面積202万画素)CCDを搭載し、高精細で色再現性に優れた画像を再現できる。光学10倍ズームレンズに加え、デジタルズーム時にも画質劣化を抑えるプレシジョン20倍デジタルズーム機能も採用している。幅137×高さ131×奥行き212mm。重さ約870g。
 あわせて8cmCD-Rマビカディスク1枚入りMCR-156A(500円)と同5枚入り5MCR-156A(200円)も発売する。
2000年7月13日


国税庁の電子申告実験 NTTデータが1万円で落札

 税務申告をインターネットなどを利用して行う「電子申告制度」導入に向け、国税庁が実験システムの一般競争入札を行った際、NTTデータが、5億5,000万円の見積もりに対し、10,000円で落札していたことが12日わかった。
 NTTデータ広報部は「本件に限れば採算はとれないが、将来もにらんだ戦略的な投資と判断した」と話している。
 このシステムは電子申告用ソフトを中心に、サーバー用コンピューターや端末用パソコンなど。7月10日の入札には3社が参加した。
2000年7月13日


DVDプレヤー世界需要急伸 前年比倍増に拡大

 DVDプレヤーの2000年世界総需要について、年初は1200万台程度と予測されていたが、半年が経過してこの予想を上方修正するメーカーが増えている。米国市場が予想を上回るペースで動いているためだ。米国のDVDプレヤー市場は、98年のクリスマス商戦以降、急激に動き始め、99年は年間で前年比倍増の400万台に達した。
 2000年は、年初に700-800万台と予想されていたが、「1000-1100万台が見込める」など、上方修正が相次いでいる。
 日本国内は99年の総需要が44万台だった。今年は当初80万台の予想だったが、各社とも100万台に上方修正して、市場の創造に取り組んでいる。
 3月にソニーが発売した「プレステ2」の効果から、DVDに対する認識が一般に広がり、DVDプレヤーの需要喚起につながっている。
 単価ダウンは激しく、売れ筋は50,000円以下の普及機で、中でも30,000円前後に集中している。
2000年7月13日


ソニー 携帯端末市場に参入

 ソニーマーケティングは携帯端末市場に参入した。13日、PalmOSを採用した新製品「パーソナルエンターテインメントオーガナイザー」のカラー液晶タイプPEG-S500Cおよびモノクロ液晶PEG-S300を発表し、9月9日から発売する。
 新製品はPalmOS標準ソフトにオリジナルソフトを加えジョグダイヤルコントローラーにより操作性を向上。メモリースティックスロットを装備しパソコンとの親和性を高めるとともに、携帯電話と連携するモバイルコミュニケーションアダプターとケーブルでネットワークに接続し電子メールの送受信、インターネットホームページの閲覧ができる。S500Cの重さは約120g出カラー液晶モデルとしてはクラス最小・最軽量。内蔵リチウムイオン電池は約15日間使用可能。オリジナルソフトにはメモリースティックと連携し64MBまでのデータが扱える「MemoryStickGate」、画像イメージビューワ「PictureGearPocket」、文章変化機能「ATOK Pocket」、ビューワソフト「g・Media」など。
 価格はいずれもオープンだが店頭価格はカラータイプが6万円、モノクロタイプが5万円前後を想定。
2000年7月14日


オムロン 屋内で50mまで通信可能なワイヤレスTAセット

 オムロンは、ケーブルなしでどの部屋からもインターネットができるワイヤレスTAセット「VIAGGIO(ヴィァッジョ)MT-128WRワイヤレスTAセット」(49,800円)を8月5日から発売すると13日発表した。
 屋内では約50mまでの通信が可能。また、ISDN回線のスピードをフルに生かし、データ量の多い動画や画像情報が掲載されているホームページも素早く表示できる。
 ワイヤレスアダプターは、パソコンのマウスポートからの電力でも動作可能であるため、AC電源が不要。
2000年7月14日


家電、携帯のOS推進団体 リナックス普及へ設立

 東芝、NECなど電機、ソフトウェア関連22社と早稲田大学などは13日、ポスト・パソコン時代の主役となるデジタル家電や携帯電話、カーナビなどを制御するOSとして、無償OSのLinuxの普及を図る産学協同の新団体「日本エンベデッド・リナックス・コンソーシアム」を設立したと発表した。新団体は3月に発足した米国の同様の団体などと連携し、リナックス利用に関する世界標準を確率。開発経費を引き下げて、よりやすく携帯電話などの機器を消費者に提供するのか狙い。
2000年7月14日


DDI 市内電話に参入へ

 10月にKDD、IDOと合併する奥山社長は13日の定例会見で、NTT市内回線網の接続料金が大幅に引き下げられる見通しになったことを受け、市内電話サービスに参入する意向を表明した。
 来年5月から利用者が通信会社を事前に登録する優先接続制度が始まり、顧客囲い込み競争が激化するため、市内サービスの事業化を急ぐ。
 DDIは料金やサービス地域などを現在検討中で、今月中にも具体的な事業計画を決定する。
2000年7月14日


ニフティ 9月から新料金体系

 ニフティは、インターネット常時接続時代に対応した新料金体系を@niftyにインターネットサービスに9月1日から導入する。また、超過料金は10円/分から5円/分にする。

無制限コース 従来の30時間コース、150時間コース、無制限コースを、月額2,000円無制限コースに一本化する お手軽1コース 月額250円で1時間まで デイタイムコース 月額1,200円で午前9時-午後9時まで使い放題 オープンコース 月額1,200円でKAN/他ISP経由の利用時間無制限。回線接続料金を5円/分。
2000年7月14日


デジタルAV/ゲーム機向け電子部品受給ひっ迫

 デジタルAV機器、ゲーム機向けの電子部品受給がひっ迫している。日本を含むアジアでのDVD生産が増えているのをはじめ、デジタル放送向けセットトップボックスやデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、MD、カーステレオなどの生産が増大。プレステ2が9月から生産を倍増するなど、ゲーム機も順調に生産を拡大しているため。機器のデジタル化による1台あたりの部品使用点数増に加え、これまでの値下がりによる採算悪化から設備投資を見合わせてきた電子部品の使用増にもよる。このため寝戻し、値上げの動きがも出ている。大手携帯電話メーカーの生産調整や電子部品メーカー各社の増産効果から、ひっ迫感が緩んできた部品が出ているとはいえ、まだまだ受給がひっ迫している部品の対応に追われる携帯電話向けとは別に、デジタルAV機器、ゲーム機向けの電子部品の対応に設備投資や増産に、電子部品メーカー各社は追われている。
2000年7月14日


ケンウッド 8型ワイド液晶搭載ポータブルDVDプレヤー

 ケンウッドは、ポータブルDVDプレヤーの新製品として、8型ワイドTFT液晶モニターを搭載し、テレビ放送も楽しめるDVC-L85V(125,000円)を8月1日から発売する。
 搭載するモニターは、低反射の薄型タイプ。映像に合わせて暗部の階調を補正し、暗い部分を見やすくする階調補正回路「デジタルガンマ」、輪郭補正回路「デジタルスーパーピクチャー」で高画質に再生する。
 DVD、ビデオCD、音楽CDに加え、DVD-RWの再生も可能で、VHF/UHFのテレビチューナーも内蔵しているので、ポータブルテレビとしても使える。
 2つのスピーカーは、マルチチャンネルサラウンドの臨場感を実現するQサラウンド方式のバーチャルドルビーサラウンドを搭載した。システムアップのためのAV入出力端子も装備している。
 大きさは、幅211×高さ24.7×奥行き157mm、重さ約840g(バッテリー除く)。
2000年7月15日


ソフマップ 17日からデビットカードサービスを開始

 ソフマップは、17日から全国の販売店34店舗でデビットカードサービスを開始する。
 販売店のすべてのフロアに端末を設置し、同社のソフマップカード利用による購入でのポイント還元サービスも受けられるようにする。
2000年7月15日


東芝 家電のイメージキャラクターに水野美紀

 東芝は、家電機器の新しいイメージ・キャラクターとして女優の水野美紀を起用する。
 彼女がもつ意志の強さ、知的さ、健康さ、明るい美しさ、親しみやすさが身近な生活の道具でありながら、どんどんと進化していく家電を表現するためにふさわしいとして起用。今月から秋にかけて展開する新製品広告などで活躍する。
2000年7月15日


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