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電波新聞拾い読み 2014年9月

総務省 BSの4K前倒し、試験放送を16年に

 総務省は8月29日、20年に予定していたBSでの4K試験放送を4年前倒しして16年に早める方針を決めた。BS 4Kの本放送は16年のサッカーワールド杯ロシア大会で開始の予定。
 BSでの試験放送を4年も前倒ししたのは次世代放送が世界で今後激しくなっていくと予測し、国際競争力の強化を図る狙い。韓国や米国、欧州など海外でも4K放送開始を発表し、韓国では今年4月世界初のケーブルによる商用放送がスタート。6月に衛星放送の4Kチャンネルが開局し、年内に本放送を開始する予定。
 こうした状況下、日本では今年6月にはCSで試験放送を開始。スカパーJSATによるCSの4K有料放送の開始も16年の予定を15年3月に繰り上げる方針。放送業界や電機メーカーなど「オールジャパン」体制で国際競争に打ち勝ち、先導役となることを狙う。

2014年9月1日


サムスン電子 3G対応スマートウォッチ

 韓国のサムスン電子は8月28日、3G対応のスマートウオッチ「ギアS」を発表した。
 ディスプレイに2.0型の曲面スーパー有機EL(360×480)を採用しており、腕にピッタリフィット。3G対応で、スマホと連携させなくてもメールやSNSなどのプッシュ通知を受信。スクリーン上に表示されるキーボードで、即座にメールの返信ができるほか、通話も可能。音声認識技術「Sボイス」をサポートする。
 3Gのほかブルートゥース、Wi-Fiに対応。複数のセンサーやGPSを組み込み、ヘルス・フィットネス機能も充実している。
 1.0GHzデュアルコアCPU搭載。OSはウエアラブルに最適化された「タイゼン」を採用。512MB RAM、4GB内蔵メモリー。バッテリは300mAh。10月から世界各国で発売の予定。価格は明らかにしていない。

2014年9月1日


アイコム 車載型デジタル簡易無線機

 アイコムはIP54の防じん・防沫性能を備えた車載型デジタル簡易無線機「IC-DU6505B」(免許局)」を8月28日に発売した。
 屋外や、ホコリの舞うような環境下でも安心して使えるタフさを備えた。
 デジタル/アナログ対応の車載型簡易無線機「IC-DU5505C」の後継機で、デジタル専用機にした。デジタル回路を見直し、カスタムSoCを用い、高音質とともに秘話機能を強化。音声録再機能、スキャン機能、緊急呼出機能、拡声器機能、電波強度表示などの新機能も搭載した。
 漢字7文字ができるLCD、GPSユニットを搭載したコマンドマイクを標準装備。データ伝送対応の外部機器接続端子も新たに装備した。

2014年9月1日


用語解説 スイッチング電源

 電子機器を動作させる安定した直流電圧を作るために直流安定化電源がある。その方式にはスイッチング方式とシリーズ方式がある。
 スイッチング方式は整流された電圧を半導体のスイッチング素子によって、高速にオン/オフして、高周波の交流に変換し、再び整流する方式。高周波の交流にすることでトランスを小さくでき、電源の小型化が可能。また、発熱が少ないため高効率となる。
 シリーズ方式は入力電圧の変動に応じて、シリーズレギュレータにより出力を一定に保つ方法。ノイズやリップルは小さいが、発熱を利用して電圧を調整しているため効率が悪く、また、高周波に変換しないためトランスが大きく、重くなる。
 そのため、薄型テレビ、パソコンなど、ほぼ全ての電子機器では、スイッチング電源が用いられている。ノートパソコンなどではAC-DCアダプタを使用する。従来は大きく、重かったが、現在のアダプタは小型、軽量化している。これは半導体の高速スイッチング技術を使うことで実現した。

2014年9月1日


14年のPC世界出荷、上方修正

 米IDCは、14年の世界PC出荷見通しについて、6月発表の前年比6%減から同3.7%減の3億350万台に上方修正すると発表した。新興市場は不振が続くものの、成熟市場においては法人、個人向けとも需要が回復し、上半期出荷が好調だったためと説明している。
 成熟市場の14年出荷見通しは、同5.6%増の1億4070万台を見込む。伸び率は10年以降捏最大になるという。

2014年9月2日


米インテル デスクトップPC向け8コアCPU

 米インテルは、デスクトップPC向けとしては同社初となる8コアCPU「Corei7-5960Xプロセッサーエクストリーム・エディション」(開発コード名ハスウェル-E)を発表した。
 16スレッド同時実行と、DDR4メモリーサポートにより、コンテンツ制作やゲーム、マルチタスク業務で強力な処理能力を発揮する。22ナノメートルTri-Gate技術適用。クロック周波数は3.0GHz。
 機能強化が図られた新チップセット「X99エキスプレス」と組み合わせて使用する。
 下位モデルとして6コア「Corei7-930-K」と「同5820K」も発表した。最上位となる同5690Xは、今年後半に発売の予定。

2014年9月2日


東芝 高容量、低自己放電のニッケル水素電池

 東芝ライフスタイルは9月上旬から、高容量で低自己放電のニッケル水素電池「充電式IMPULSE(インパルス)」シリーズ6種と対応充電器3種を発売する。
 新製品は、単3形と単4形が6製品、対応する充電器3製品。
 使用用途に応じて選びやすいように、新たに容量に応じてパッケージに「高容量タイプ」「スタンダードタイプ」「ライトタイプ」の記載を入れた。「スタンダードタイプ」「ライトタイプ」の新製品は、充電池の充電回数が従来品に比べて向上している。
 単3形「スタンダードタイプ」の容量min.1900mAhは、従来品約1500回が約2100回となり、「ライトタイプ」の容量min.950mAhは、従来品約1800回が約5000回に増えた。「スタンダードタイプ」は、フル充電後1年経過しても容量の約90%放電可能な低自己放電タイプになる。

2014年9月2日


コジマ×ビックいわき店が新装開店

 コジマは8月30日、コジマNEWいわき店(福島県いわき市)を改装し、「コジマ×ビックカメラ いわき店」として、リニューアルオープンした。
 同店はビックカメラとの連携をさらに高めた連名看板店舗。地域密着と体験提案型をテーマに、ビックカメラが得意とする各種アクセサリ商品を充実。最新家電を比較、体験できるコーナーを店内に数多く設置した。
 おもちゃコーナーでは、子供たちが遊べる「キッズ広場」を設けるなど、家族そろって買い物を楽しめる店舗として生まれ変わった。
 売場面積は約3700平方メートル、駐車は144台が駐車可能。

2014年9月2日


用語解説 複合機(MFP)

 MFPはMultifunction Peripheralの略。複写機やプリンタの多機能型で、コピー機能やプリンタ機能に加え、スキャナ、FAX機能、ネットワーク機能が搭載され、最近はモバイル端末との連携、クラウドとの連携が本格化している。今や企業の基幹業務、業務システムと連動、オフィスの効率化、生産性の向上、ドキュメント管理など広範囲な業務をこなしている。
 複合機はカラー化が急速に進み、13年の国内出荷台数では約8割がカラー機となっている。A3タイプが主流だが、コンパクトなA4タイプも人気があり、市場の裾野拡大につながっている。プリントスピードでは、低速(毎分20枚)、中速(同30-40枚)、高速(同50-60枚)などに分かれる。機能面では省電力化も注力されている。また、クラウドやモバイルとの連携による市場の活性化が期待されている。
 13年の国内出荷台数は約60万台。リーマンショック以降は東日本大震災などの影響もあり、需要が伸び悩んでいたが、徐々に回復してきている。

2014年9月2日


エプソン インクジェットプリンタ12機種

 エプソンは2日、コンシューマ向けインクジェットプリンタの製品群を一新し、カラリオシリーズを初めとして全12機種を投入すると発表した。
 主力のカラリオシリーズは全10機種を投入。熱を使わず正確なインク吐出ができる技術をはじめ、6色染料インクなどを採用して高画質化を実現した。新製品では操作性の向上と小型化をさらに追求している。全機種に無線LANを搭載し、スマホなどの様々な機器からの簡単操作ができるだけでなく、いつでもどこでも印刷やスキャンができる。
 今回、小型化を追求してデジカメ、スマホの写真プリントが簡単にできる「PF-70」を新たに投入する。写真印刷だけでなくスマホのアプリケーションを使うことで、シール形ロール紙により写真シールや名前シール、フォトブック作成なども簡単にできるようになっている。
 年賀状作成などが簡単にできる7型大画面液晶搭載のキーボード付きプリンタ「カラリオ ミー 宛名達人」シリーズも投入する。
 写真愛好家向けにA3ノビ対応8色顔料搭載インクジェットプリンタの新製品は黒濃度を向上させ、カラーもモノクロもさらに高画質印刷ができるようになった。
 新製品投入に辺り、カラリオシリーズの広告キャラクタにAKB48の渡辺麻友さんを起用することを決めた。

2014年9月3日


JVCケンウッド コンパクトHi-Fiシステム

 JVCケンウッドはケンウッドブランドから、コンパクトHi-Fiシステム「U-K575」(市場想定価格4万円前後)を9月上旬から発売する。本格的な高音質オーディオ設計技術を、アルミ材採用のコンパクトなワンボディーに凝縮し、高音質再生と高品位なデザインを両立させた。
 新たにブルートゥースに対応することで、音楽再生メディアの一つとして定着したスマホやタブレットの再生を可能にした。
 筐体素材には、高剛性2mm厚のアルミ材を採用。オリジナル形状のバイブレーションコントロールシャーシとの相乗効果で、振動を徹底的に抑制する。音質への影響を低減することで、よりなめらかなサウンドを再生可能にする。
 位相のズレやユニット間のギャップのない自然な音場再生を実現するために、8cmフルレンジスピーカユニットを搭載。中央部のダストキャップにクロスを新しく採用し、形状を変更することで音の抜け感を向上させた。

2014年9月3日


カシオ計算機 はがき&フォトプリンタ

 カシオ計算機はパソコンを使わずに、はがき、写真をプリントできるはがき&フォトプリンタ「プリン写ル」の新製品「PCP-2300」(市場想定価格5万5000円前後)を12日から発売する。
 新製品は、ハローキティのイラストを収録したほか、日本語入力システムATOKを搭載した。
 郵便番号がわからない場合に、都道府県や市区町村などの地名を選んで住所が入力できる選択住所入力機能も備える。
 1000種類の豊富なデザインを収録した「年賀状イラスト集」は15年版を搭載。

2014年9月3日


用語解説 パススルー方式

 CATVによる地上デジタル放送の伝送をセットトップボックス(STB)を介さずに実現する方式のこと。これに対し、STBを介して受信するのをトランスモジュレーション方式という。パススルー方式には、地上デジタル放送のUHF帯の周波数をそのままケーブルに再送信する「同一周波数パススルー方式」と、放送と異なる周波数に変換して再送信する「周波数変換パススルー方式」がある。
 「同一周波数パススルー方式」は一般的な地上デジタル放送対応テレビや地上デジタル放送受信チューナを接続すれば放送が受信できる。「周波数変換パススルー方式」はVHFなど地上デジタル放送と違う周波数帯域まで受信範囲が広がっている地上デジタル放送対応テレビや対応チューナであれば受信ができる。どちらの方式かはCATV局で異なる。
 CATV局は15年3月までデジタル変換サービスを行っている。そのため、従来のアナログテレビをパススルー方式で接続しているところもデジタル放送が視聴できているため、アナログテレビで視聴しているところはデジタルテレビへの入れ替えが必要になる。

2014年9月3日


7月の世界半導体売上げ 単月ベース過去最高

 米半導体工業会(SIA)が2日発表した7月の世界半導体売上高は、前年同月比9.9%増、前月比2.4%増の280億7000万ドルとなり、単月ベースの過去最高を更新した。全地域が3カ月連続で前年同期比、前期比の両方でプラスを記録した。
 地域別では、特に欧州で前年同期比14.9%増と、10年10月に19.6%増を記録して以来の力強い伸びを見せた。全売上げの過半を占めるアジア太平洋も同11.2%増と2桁伸長。米州は同8.1%増、日本同2.0%増だった。

2014年9月4日


横河電機 希望退職600人募集

 横河電機は2日、国内で約600人の希望退職者を募集すると発表した。横河電機、横河ソリューションサービス、横河マニュファクチャリングの30-59歳の正社員を対象に、15年1-2月に行う。

2014年9月4日


古河電池と凸版印刷 紙製容器でできた非常用マグネシウム空気電池

 古河電池と凸版印刷は、世界初となる紙製容器でできた非常用マグネシウム空気電池「マグボックス」を共同開発した。12月中旬に古河電池から販売を開始する。
 東日本大震災の被災地に立地する企業である古河電池が、当時の経験を生かし、避難所などに設置して簡単に多数の携帯機器へ電力を供給できる電源を凸版印刷と共同で開発したもの。
 マグボックスは、マグネシウムを負極物質、空気中の酸素を正極物質とし、水や海水を投入して発電させる電池。大容量かつ長期間保存可能で、非常時に水を入れるだけで多くの携帯機器に電力を供給可能。
 マグネシウムは塩水に溶けやすく、原子が放出する電子の量も多いため、発電効率が向上する。正極で酸素の反応を活性化させる触媒として従来はプラチナやレアメタルを使用していたが、古河電池の独自技術により、レアメタルを使用しない酸素還元触媒を使用し、コストを削減した。

2014年9月4日


特集 業務用無線

 無免許で利用できる「簡易無線」と呼ばれる業務用無線機を利用する局数が増加している。14年3月末で78万局を超え、前年比4.4%増を記録。大震災以降、堅調な伸びを示しているのは、デジタル化が進み使いやすくなったことも追い風。
 自然災害が頻繁に発生し、災害時にも利用できるライフラインとしての認知が進んでいることも挙げられる。
 業務用無線機とネットワークの連動もできるようになった。GPSによる位置情報確認や、センサーを利用したデータ通信も可能。事故や災害発生時などの同報(一度に全員同じメッセージが伝えられる)機能も評価され、ヘッドセットや中継器などのアクセサリも充実している。
 機種によってはレンタルも可能。ホテルや娯楽施設などのサービス業、病院、販売店、企業、工場など活用の場は広い。市場は拡大し続けている。

2014年9月4日


用語解説 FRAM

 FRAMはFeRAMとも呼ばれる。強誘電体薄膜をデータ保存用のキャパシタとして利用した不揮発性の半導体メモリーのこと。強誘電体メモリーともいう。
 強誘電体が持つ分極作用と呼ばれる性質を利用して読み出し、書き換えを行う。
 FRAMは、ROMとRAMの両方の性質を併せ持ち、高速書き換え・高書き換え耐性、低消費電力・耐タンパーといった多くの特徴がある。
 既存のメモリーと比較して、FRAMは不揮発性で電源を切ってもデータが消えない。
 SRAMと同じように重ねが気が可能で、書き込み時間はEEPROMのわずか2500分の1で実行できる。読み出し、書き換え回数は最大10兆回を保証し、EEPROMに比べ最大1000万倍を実現している。
 また、内部昇圧が不要で低消費電力。書き込み時の消費電力はEEPROMの13分の1以下(2Mビット品、1秒間で2kビット書き込み時)。

2014年9月4日


パナソニック 「Technics」復活

 パナソニックはオーディオ専用のブランド「Technics」を復活させる。欧州・日本など順次新製品を投入しグローバル市場で展開する。
 「Technics」ブランドは08年のパナソニックへの社名変更・ブランド統一を機に、同年発売のクオーツシンセサイザーD.D.プレヤー「SL-1200MK6」の生産終了(10年)で終えた。4年ぶりの復活となる。欧州市場では年明けから、日本市場にも14年度中に新製品を投入する。

2014年9月5日


パイオニア DJ機器事業の売却を検討

 パイオニアがダンス音楽などで使うディスクジョッキー(DJ)機器の事業売却を検討していることが4日、わかった。成長が見込めるカーステレオやカーナビなど主力の車載機器に経営資源を集中するのが狙い。売却先には外資系ファンドなどが候補に挙がっている。

2014年9月5日


用語解説 地磁気センサー

 スマホ/携帯電話などの電子コンパス機能を実現するために搭載されるセンサー。電子コンパスは、地球の地磁気を電気的に検出して方位角(磁北)を求めるもの。代表的な応用例として、スマホの地図アプリケーションで進行方向にしたがって地図を回転させる機能がある。
 携帯電話への電子コンパス機能搭載は、2000年代前半から国内携帯電話向けで採用が始まり、その後、スマホ需要の本格化で08年頃から電子コンパスのグローバル需要が一気に拡大した。
 現在は、スマホの標準機能の一つとなりつつあり、電子コンパス用地磁気センサーは現在、国内外の大半のスマホ/携帯電話に内蔵されている。
 スマホ用地磁気センサーは、現在、日系部品メーカーが世界シェアの大半を確保している。
 地磁気センサーの新製品開発では、市場ニーズである小型化や高方位精度、高分解能、消費電力削減などが追求され、1.6mm角サイズなどの超小型品が投入されている。最近は、6軸センサーなど多軸タイプの製品開発も進む。

2014年9月5日


家電見本市「IFA」盛況

 世界最大の総合家電見本市「IFA2014」(ベルリンショー)が5日、ドイツの首都ベルリンで開幕した。54回目を迎える今回は、前年比3%増の1538社が出展、展示面積も同3%増の14万9500平方メートルと過去最大規模。開幕に先立ち、日系メーカーをはじめ主要メーカーが最新製品を発表、活況を呈している。高精細4K対応テレビをはじめとした次世代テレビから、スマホやウエアラブル端末、白モノ家電まで、”スマート”をキーワードに新しいライフスタイルの提案が行われている。会期は10日まで。会期中は昨年の24万人を上回る来場者数が見込まれている。

2014年9月8日


シャープ プラズマクラスターセラミックファンヒーター

 シャープは軽量・コンパクトで手軽に持ち運びができ、暖房と空気浄化で一年中使えるプラズマクラスターセラミックファンヒーター「HX-DS1」を20日から発売する。市場想定価格は税別2万円前後。
 新製品は、軽量(約3.1kg)・コンパクトで、簡単に片手で持ち運べ、脱衣所などの狭い場所でも使える。
 温風の吹き出し口が縦長なので、膝から下全体をしっかり温めることができる。1150Wの暖房能力を持ち、温風温度も高く、足元の冷える朝の身支度時や料理中のキッチン、洗面所など、パーソナル暖房機として様々な生活シーンで活用できる。高濃度プラズマクラスターイオン7000を放出する空気浄化モードを搭載し、カビや臭いが気になる洗面所やクロゼットなどで、暖房シーズン以外にも一年中使用できる。
 ヒーター部には温度が上がりすぎないPTCセラミックヒーターを採用し、さらに本体が倒れた時は、自動的に運転を停止する転倒自動停止装置も搭載。暖房運転時には切り忘れ防止機能が作動し、暖房運転開始から8時間後に自動的に運転を停止する。

2014年9月8日


ソニー 時計型とリストバンド型のウエアラブル端末

 ソニーはウエアラブル端末の新製品として、OSに「アンドロイド・ウエア」を搭載した腕時計型の「スマートウォッチ3」と、リストバンド型の「スマートバンド・トーク」を発表した。
 スマートウォッチ3は、単体でも音楽再生など複数機能を利用できるよう設計。マイク、加速度計、コンパス、ジャイロ、GPSセンサーを搭載、ユーザーの屋内外での行動を追跡、生活情報を収集し、健康管理などに役立てることが可能。
 1.6インチの半透過型液晶ディスプレイ(320×320p)を搭載。防水対応で、マイクロUSB端子を介して充電できる。4GB ROM搭載。
 一方、スマートバンド・トークは、マイクとスピーカ内蔵で音声通話ができるほか、ボイスコマンドによるスマホ操作も可能。1.4インチ曲面型電子ペーパーディスプレイを搭載。日常の様々な行動を記録する「ライフログ」アプリ対応。両製品とも今秋発売の予定。

2014年9月8日


用語解説 指静脈認証技術

 セキュリティ管理の重要性がますます高まる中で、バイオメトリクス(生体認証)を使った認証技術が注目されている。
 バイオメトリクスは、指紋や瞳の虹彩、声紋などの個人個人で異なる特徴を使って本人確認をする技術。静脈認証技術も生体認証技術の一つで、静脈のパターンで認証する技術として、近年注目を集めている。
 静脈も指紋、虹彩と同様に、同じパターンを持つ人は存在しないことから、誤認率が極めて低い技術といわれている。
 指静脈認証は、指の静脈のパターンを透過撮影、これを記録しておき本人認証に活用する。認証に自分の指を使用するため、複製される問題や紛失、盗難の心配もない。静脈のパターンは指紋などよりも複雑で、安全性、信頼性に極めて優れている。
 サイバー犯罪が増加している中で、誤認率の低い、手のひらや指の静脈を使った認証技術が、金融機関で本格的に導入されてきている。

2014年9月8日


リコー 3Dプリンタ参入

 リコーは、3Dプリンタをキーとしたアディティブ・マニュファクチャリング事業(AM事業)に参入する。
 AM事業は、3Dモデルデータから、樹脂などの素材を積層して物体を形成する技術として注目されている。同社は、3Dプリンタの販売から出力サービス、コンサルティングまでトータルに展開する。
 リコーは、AM事業の第1弾として、モノづくりイノベーション拠点「RICOH Rapid Fab(リコーラピッドファブ)」を横浜市と神奈川県厚木市に開設する。今年度は2つのリコーラピッドファブの運営を通して、3Dプリンタの仕入れ販売、出力サービス、リコーの実践事例にに基づくコンサルティング提案を展開。今後は、グローバルに拠点を順次拡張していく。
 リコーラピッドファブは、企業の設計・製造部門のお客を中心に、3Dプリンタの活用によるモノづくり変革を提案する場。実際の商品確認のためのショールームとして利用できるほか、お客のデータを使った3Dプリンタ出力サービスにも対応する。
 リコーラピッドファブ新横浜は8日に開設、同厚木は9月下旬に開設の予定。

2014年9月9日


エレクトロラックス GEの白モノ事業買収

 スウェーデンのエレクトロラックスは8日、米GEの白モノ事業を買収することで同社と合意に達したと正式発表した。買収完了は15年の見込み。
 売上高3兆円規模の中国ハイアールに次ぐ225億ドルの世界第2位の白モノメーカーが誕生する。
 GEの白モノ部門GEアプライアンシーズはケンタッキー州ルイスビルに本社を置き、売上げの90%以上は北米。このためエレクトロラックスは現在の北米での売上げシェア29%を大きく伸ばし、47%にまで拡大する。

2014年9月9日


用語解説 希土類磁石

 永久磁石(マグネット)の種類の一つ。磁石材料に希土類(レアアース)原料を使用した希土類磁石は、優れた磁石により、電子機器の小型・高性能化を支える磁石として、電子機器用モーターなどに広く使用されている。
 希土類磁石の種類には、サマリウム・コバルト(Sm・Co)系やネオジム(Nd)系がある。中でも、現状で最も強力な磁力を有する磁石であるネオジム-鉄-ボロン(Nd-Fe-B)焼結磁石磁石は、HEV用モーターやHDDボイスコイルモーター、エアコンコンプレッサモーター、医療用診断装置などの用途で多用され、需要が拡大している。
 今後も希土類磁石は、家電の省エネ化や自動車の電装化進展などに伴い、需要増大が予想される。希土類磁石メーカーでは、残留磁束密度向上など、さらなる特性向上に向けた技術開発に力が注がれている。
 一方、最近は希土類原料の調達リスクに対応するため、磁石メーカー各社の省/脱希土類磁石開発も活発化している。

2014年9月9日


7月の移動電話国内出荷台数 前年比9%ダウン

 JEITAとCIAJが9日共同で発表した7月の国内の移動電話出荷台数は136万9000台。前年同月比9%減少した。前年実績を下回るのはこれで3カ月連続となる。
 内訳は、携帯電話が同9.7%減の128万8000台。公衆PHSは同4.1%増の8万1000台だった。
 スマホの出荷台数は、夏モデル販売が一段落したこともあり同56.8%減の44万4000台と落ち込んだ。前年割れは6カ月連続。移動電話出荷に占めるスマホの比率は32.4%となった。

2014年9月10日


バナソニック 乾電池のパワー・長持ち実験、オリジナル電車製作

 パナソニックは、乾電池「EVOLTA」の長持ち・パワー実証実験として単1形乾電池を動力源に走行するオリジナル電車(1両)を製作し、実在の線路上走行に挑戦する。
 場所は秋田県と同県大館市の全面協力を得て、旧小坂鉄道跡地で実施する。14年11月2日を予定。
 実際に線路上を、人を乗せて約8kmの区間を走破させることで、乾電池エボルタのパワー・長持ちを実証する。

2014年9月10日


用語解説 信号発生器

 信号発生器は基準となる信号源。通信システムの研究開発用の解析信号源、部品・デバイスの評価。レシーバテストにおける希望や妨害の信号源、テレビやラジオといった放送の信号源など、幅広い用途に使用される計測器。
 機能において、主に3つに計測器分類される。
 一般的な信号発生器(SG、シグナルジェネレータ)は、変調(変換した電気信号を電波に乗せるための処理)信号を正弦波(搬送波、情報を送るための信号)に加えた変調信号を発生する。
 ファンクション・ジェネレータ(FG)は、オーディオ周波数(20Hz-20kHz)の正弦波、方形波、三角波などの電圧波形を発生。任意信号発生器(AWG)は、任意のベースバンド信号の電圧を発生する。
 このほか、正弦波の周波数や振幅を自動変化させる掃引式信号発生器(スイープジェネレータ、スイーパ)、高速誤り率テストセットに組み込まれるパルスパターン発生器(PPG)、データ発生器、CW(連続波)ジェネレータなどがある。

2014年9月10日


米アップルが腕時計型端末発表

 米アップルは9日、腕時計型のウエアラブル端末「アップルウオッチ」を来年の早い時期に世界各国で発売すると発表した。
 またアップルは、画面サイズが従来機種よりも大きい「iPhone」の新型2機種も発表した。
 アップルウオッチは、ベルトの種類やフレーム素材を複数用意するなど、ライバル社の腕時計型端末に比べてデザイン性を重視した。フレーム部分はステンレス製、アルミ製、18金製の3種類。画面サイズも大小2種類から選べる。画面のスクロールなどができる腕時計の竜頭に似せた操作ボタンと、タッチパネルでの操作を組み合わせ、小さな画面でも様々な機能を使いこなせるようにした。
 自社の「iPhone5」以降の機種とセットで使い、メッセージ送受信や電話の着信などが可能。心拍数を測るセンサーや加速度計などを搭載し、日々の運動や健康状態もモニターできる。価格は349ドル(約3万7000円)から。
 新型iPhoneは、画面サイズ4.7インチの「iPhone6」と5.5インチの「6プラス」で、ともに日米など10カ国・地域で今月19日に発売する。12日から予約を受け付ける。米国で価格は携帯電話会社との2年契約で199ドル(約2万1000円)から。日本ではNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの3社が取り扱うが、価格は未定。

2014年9月11日


富士フイルム 高級コンパクトデジカメ

 富士フイルムは10日、光学ファインダー内でピントエリアのデジタル映像を拡大表示できるコンパクトデジタルカメラの高級機種「FUJIFILM X100T」を11月に発売すると発表した。
 X100Tは、光学ファインダーと電子ビューファインダーを切り替えて使える。光学ファインダーでピントエリアの画像を拡大表示する世界初の機能によって、光学ファインダー使用時に高精度なピント合わせを可能にした。
 ダイヤルの操作性も向上。絞りはレンズ鏡筒の絞りリングで1/3段ずつ、露出補正はボディー天面のダイヤルで±3段まで設定可能。7つのファンクションボタンに好みの設定を割り当てて操作性をカスタマイズすることもできる。3.0型の液晶モニターを採用し視認性も高めている。
 多彩な色再現性や階調表現が可能な撮影機能に、深みのある色合いと豊かな陰影の写真表現が可能なモードを搭載。同モードを使用することで、被写体だけでなく、背景に流れるストーリーまで感じる作品を制作することができる。

2014年9月11日


加賀ハイテック 時計型ウエアラブル端末販売

 加賀電子の100%子会社・加賀ハイテックはクロノス社(スイス)と国内総代理店契約を締結し、ヨーロッパブランドの時計型ウエアラブル端末の扱いを始めた。
 全国の家電量販店やPCショップなどで販売する。クロノス社の「ZeFit」「ZeSplash」「ZeBracelet2」「ZeWatch2」の4モデルを販売し、今後も取り扱いアイテムを拡大する。
 ウエアラブル端末としてスマホとブルートゥースで接続し、音楽を聞いたり、万歩計などのアプリケーションが楽しめる。
 モバイルアクセサリのメーカー・コネクテッドデバイス社(スイス)製の時計型ウエアラブル端末も同時に販売する。

2014年9月11日


シャープ プラズマクラスター乾燥機

 シャープはホースに「ワイド送風アタッチメント」を取り付け、布団に差し入れるだけの「お手軽乾燥」実現で、より使いやすくなったプラズマクラスター乾燥機「DI-DD1S」を9月20日から発売する。
 新製品は同梱する「ワイド送風アタッチメント」を本体のホースに取り付け、掛け布団と敷き布団の間へ直接差し入れるだけで、高濃度プラズマクラスターイオン(PCI)と温風で人の体が一番触れる中央部分を集中的に脱臭・乾燥できる「お手軽乾燥」を実現した。
 高濃度プラズマクラスター7000の搭載により、布団、部屋干し衣類、靴やブーツなどの脱臭・乾燥もできる。
 さらに、吹き出し方向を自由に調節できる伸縮ロングホースにより、クロゼットや押入などのスポットエリアの脱臭・乾燥や、部屋(約6畳)の空気の浄化・脱臭ができ、快適な生活環境を実現する。
 冬のスポット暖房(暖房能力500W)や布団・衣類の暖めなど、様々な生活シーンで一年中活躍する。市場想定価格は2万2000円前後。

2014年9月11日


四国総合通信局 消防・救急無線のデジタル化の支援

 四国総合通信局は、消防・救急無線のデジタル化の支援に無線システム普及支援事業費等補助金(周波数有効利用促進事業)の平成26年度事業で申請のあった高知県香南市と徳島県那賀町に補助金を交付した。

2014年9月11日


用語解説 光学ズーム

 光学ズームとは、レンズを動かすことで焦点距離を変化させて被写体を光学的に拡大するズームのこと。焦点距離を変化させる操作をズームまたはズーミングと呼ぶ。
 画像の品質を維持したままレンズの位置を前後させて対象を大きく映しているため、ズームをしてもきれいな写真撮影が可能になる。銀塩カメラに採用されているのと同じ仕組み。
 デジタルカメラには光学ズームに加え、デジタルズームも搭載されている。デジタルズームは、レンズは動かさずに画像の一部をデジタル処理して拡大している。
 デジタルズームでは被写体の細部や輪郭がデジタル処理で機械的に補正されるため、ズームすればするほど画質が劣化してしまう。
 一方、光学ズームでは倍率の範囲内であれば画質を劣化させずに高画質な写真撮影が可能。より望遠を求めるシーンではデジタルズームを使うなどの使い分けができる。

2014年9月11日


ホシデン Mg電池と応用製品参入

 ホシデンはマグネシウム空気電池(Mg電池)および、応用製品事業に参入する。
 エネックス(東京都港区)と提携し、Mg電池および同電池を使用した応用製品の生産、販売を立ち上げる。
 第1弾として防災用途向けにエネックスと共同開発したMg電池懐中電灯と同懐中電灯に使用するMg電池の生産を14年度中に開始する。
 今回試作したMg電池はMgシート、セパレータ、活性炭シート、電極からなる注水式Mg電池。Mg電池懐中電灯本体下の注入孔から水などの液体を入れると化学反応で電気が流れ、SOSボタンを押すと非常用の赤色LEDが点滅してSOS信号を発信。通常点灯ボタンを押すと白色LEDが点灯する。電池寿命は72時間。
 Mg電池は発火や、自己放電による液漏れの心配が無く、長期保存できる。発熱も抑えられ、重金属を含まない電池のため、使用後は一般不燃ごみとして廃棄できるのが大きな特徴になっている。

2014年9月12日


米HGST 10TBの3.5インチHDD

 米HGSTは10日、データセンター向けとして、世界初の10TB記憶容量の3.5インチHDDを発表した。クラウドや、データの書き込みが中心となるコールドストレージ用途向けに適しているという。現在、サンプル出荷中。
 ヘリウムを充てんする同社独自の「HelioSeal」技術と、記録密度を高める「シングル磁気記録(SMR)」技術を組み合わせることで、テラバイト当たりのコストと消費電力の最小化を実現した。
 これにより、大容量HDD製品の市場投入を加速することができるとしている。

2014年9月12日


経産省30年試算 再生エネ、発電量の2割

 経済産業省は10日、太陽光や風力など再生可能エネルギーで発電した電気の買い取りを電力会社に義務付ける「固定価格買取制度」で、5月までに認定した発電事業者の施設が全て運転を始めた場合、年間発電量が計2018億kW時に上るとの試算を公表した。
 同省が30年に見込む発電量全体の2割程度に相当するという。

2014年9月12日


マランツ ヘッドホンアンプの新型

 マランツはUSB-DAC/ヘッドホンアンプ「HD-DAC1」を10月上旬から発売する。価格は10万8000円。
 横幅25cm×奥行き27cmのコンパクトボディーに、USB-DAC機能と新開発の無帰還型出力バッファーを搭載したヘッドホンアンプをパッケージング。デスクサイドにコンパクトなPCオーディオシステムを構築し、ヘッドホンやパワードスピーカで高品位なサウンドを楽しめる。
 USB-DACは、DSDファイルのネイティブ再生や、192kHz/24ビットのPCMファイルの再生に加え、アシンクロナスモードにも対応。
 高周波ノイズの音質への影響を抑制し、入力信号に応じて最適なクロックを使用することで透明感が高く、安定した空間表現を実現した。

2014年9月12日


用語解説 LCフィルタ

 LCフィルタとは、L(コイル)とC(コンデンサ)の周波数特性を利用したフィルタ。構造は誘電体基板上に電極パターンで、LとCを交互に形成した積層の製造工法を実現する。
 積層LCフィルタは、高周波回路ではスマホなどのモバイル機器に内蔵されているブルートゥース、W-LANなどの近距離無線に利用される。
 高周波用途では3次元配線の回路構造と低損失導体材料による共振器の高Q特性化、さらにはセラミック材料の簿層化、および導電体のファインライン化の技術によりモバイル機器の小型、軽量化に貢献している。
 積層構造によって、バラン、カプラーなどとフィルタの複合デバイスとして構成できるのが積層LCフィルタの特徴。
 さらに用途としては、低周波帯のバンドパスフィルタ(BPF)として用いられるほか、スマホ、タブレットをはじめとするモバイル機器のノイズ対策部品として、小型、低背のSMDタイプが使用されている。

2014年9月12日


シャープ 次世代ディスプレイMEMS-IGZO

 シャープは12日、高画質で超低消費電力の次世代ディスプレイ「MEMS-IGZOディスプレイ」の量産化へのメドを付けたことを明らかにした。14年後半からタブレット、車載向けにサンプル出荷を始めるとともに、今後さらに高性能化を図り17年にスマホやタブレット向けに本格的な量産をしていく。
 MEMS-IGZOディスプレイは、シャープの酸化物半導体「IGZO(イグゾー)」のディスプレイ技術と、クアルコム子会社ピクストロニクス社のMEMS(微少電気機械システム)シャッター技術を組み合わせたもの。従来のディスプレイでは実現できない超低消費電力、外光下での視認性や高温・低温など対環境性能、高い色純度を実現する。
 このディスプレイは、MEMSシャッターとスリット、RGB(赤、緑、青)のバックライトのみで構成する単純な構造で既存の液晶ディスプレイ製造装置をそのまま活用できる特徴がある。
 新ディスプレイは必要な色をシャッターの開閉で光量を制御するため光の利用率が高い。シャッター開閉速度は約100μ秒と高速な上、カラーフィルタがないため必要な輝度を低消費電力で得られる。
 これにより超低消費電力で高い色純度と色再現性を実現できる。既存の液晶のようにカラーフィルタや偏光板を使用しないため、既存液晶と比べ2-3倍の光学効率を実現した。

2014年9月15日


パイオニアのホームAV事業 オンキヨーに統合

 パイオニアとオンキヨーは12日、パイオニアグループのホームAV事業とオンキヨーの統合に関する基本合意書を締結したと発表した。これによりパイオニアがオンキヨーの普通株式の一部を取得し、AVや電話などの事業を手掛ける100%子会社パイオニアホームエレクトロニクスとオンキヨーを合併する。
 同社は10月末をメドに統合の最終契約の締結をし、来年3月に統合を終えることを目指す。

2014年9月15日


ヨドバシカメラ 「格安スマホ」発売

 ヨドバシカメラはスマホの端末代と通信料を併せて月額1000円を切る「格安スマホ」を限定800台で9月から発売し、月半ばまでに400台以上を販売した。9月中には売り切る計画。
 同社はプラスワン・マーケティングのスマホ「フリーテル」と、ワイヤレスゲートがNTTドコモの回線を借りて提供する通信環境をセットにしたプランを用意。スマホ、SIMカードの合計金額は1万710円。24回の分割払いにした場合、月額979円でサービスを利用できる。
 毎月のデータ通信量は無制限だが、下り最大250kbit秒に速度が制限される。
 今後、端末代込みで月額1000円を切るサービスを継続するかどうかは、今回の800台の販売による市場の反応を見ながら判断していく構え。

2014年9月15日


用語解説 ロボット掃除機

 ロボット掃除機とは、部屋内を自動で動き回り、ごみを集める家電製品のこと。04年4月に国内で発売された米アイロボット社の「ルンバ」が人気を呼び、掃除機の新カテゴリとして市場が拡大している。
 ロボット掃除機は、搭載するセンサーを使って部屋の形状や広さ、汚れ具合、障害物の有無などを判断し、1時間程度をかけて部屋内を動き回ってごみを捕集する。多くの機種で落下防止機能を備えており、玄関の段差などでも落下せずに掃除を継続できる。掃除が終わるか電池が少なくなると、自動的に充電スタンドに戻って充電される。
 11年頃から日系の大手家電メーカーもロボット掃除機に参入し始め、現在では国内外の多くのメーカーからロボット掃除機が家電量販店で売られている。
 清掃能力やソファの隙間に入れる薄型設計のほか、状態を音声通知する機能、外出先からの遠隔操作機能を備える製品もある。2台目需要として人気が高まっており、若い世帯や共働き世帯、高齢者層の利用も増えている。

2014年9月15日


パイオニア DJ事業を売却

 パイオニアは16日、DJ機器の開発と製造、販売に関する事業を、米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)に売却すると発表した。
 来年3月2日をメドにDJ事業の新会社パイオニアDJ(仮称)を設立し、KKRの持ち株会社となるPDJホールディングスが新会社と米と英に設立する販売子会社の全株式を取得。パイオニアは第三者割当増資を引き受け、KKRが85.05%、パイオニアが14.95%を保有する。
 パイオニアのDJ機器事業は、DJ向けのCDプレヤーやミキサー、コントローラ、ヘッドホン、スピーカなどの開発から製造、販売を行っている。製品群はグローバルで販売しており、世界のプロDJやアマチュアDJに広く支持され高いシェアを誇る。

2014年9月17日


パナソニック LTEと4K動画対応のデジカメ

 パナソニックは、世界最薄ポケットサイズながら、1.0型高感度MOSセンサー搭載で、LTE通信や4K動画撮影に対応したデジタルカメラを開発。欧州の一部地域(独・仏)で年内にも販路を絞って試験販売する。
 開発品は、1.0型高感度MOSセンサー搭載や、同機専用に開発した広角で明るいレンズを搭載。
 同社が培ってきた光学技術や小型化・制御技術、センサー・レンズの最適設計など強みを総合的に生かし、世界最薄ポケットサイズ(幅約135×高さ68×奥行き21.1mm)ながら、一眼並みの高画質を実現した。
 4.7型の大型液晶モニターも搭載し、コントロールリングでのフルマニュアル操作やRAW撮影にも対応。LTE対応により、外出先でも素早くSNSにアップすることができる。
 4K動画(3840×2160、15p)から静止画を切り出す「4K PHOTO」、シャッタを押した瞬間とその前後約45枚を撮影する同社独自のカメラアプリも搭載。
 プロ・セミプロなどカメラ愛好家のセカンドカメラ用途から、写真にこだわりを持ってSNSを楽しむネット世代まで幅広いニーズを想定。高画質・高性能なLTE搭載カメラにより、クラウドとの融合による写真の新たな楽しみ方、写真文化の創造にもつなげる。

2014年9月17日


キヤノン デジカメの新製品3機種

 キヤノンとキヤノンマーケティングジャパンは16日、一眼レフやコンパクトの主力デジタルカメラ新製品を発表した。
 新製品は一眼レフの上位機で09年10月発売「EOS7D」の後継機となる「EOS7DマークU」と、高級コンパクトで小型高性能を実現した「パワーショットG7X」、光学65倍ズームを搭載した「パワーショットSX60HS」の3機種。
 7DマークUは、最高約10コマ/秒の高速連写やシリーズ最多の65点オートフォーカス(AF)を搭載。新開発の約2020万画素のCMOSセンサーと2基の映像エンジンによる制御で、静止画でも動画でも低ノイズで階調豊かな描写を実現した。
 高級コンパクトのG7Xは、24-100mm相当の大口径レンズと1.0型CMOSセンサーを搭載した。これにより小型ながら高性能を実現し、約0.14秒の高速AFや約6.5枚/秒の高速連写にも対応した。高倍率モデルのSX60HSは、世界最高クラスの光学65倍ズームレンズを搭載。本体は持ちやすいグリップと手ブレ補正機能により高倍率時でも安定した撮影ができる。
 キヤノンオンラインショップ価格(税別)はEOS7DマークUが20万8000円、パワーショットG7Xが6万6800円、SX60HSが5万6800円。

2014年9月17日


米マイクロソフト ゲーム会社を買収

 米マイクロソフト(MS)は15日、人気ゲームソフト「マインクラフト」を開発したスウェーデンのゲーム会社「モヤン」を買収すると発表した。
 マインクラフトは09年にパソコン用ゲームとして発売。立方体のブロックを組み合わせて家屋や農場などを作るゲームで、世界的にヒットした。

2014年9月17日


用語解説 Wi-Fiアライアンス

 無線LAN製品の普及を図ることを目的とした世界的な業界団体。本拠地を米テキサス州オースティンに置いている。非営利業界団体。
 参加組織は、Wi-Fiを提供する世界的な企業ネットワークを構築している。
 コラボレーションフォーラムの組織は、Wi-Fiのエコシステムを通じてつながっており、シームレスな接続性というビジョンを共有している。
 2000年から初めて導入されたWi-Fi Allianceマークは、製品の相互運用性、業界標準に基づいたセキュリティ保護レベルと最新の技術を備えていることを明示している。
 すでにWi-Fi CERTIFIEDの認定製品は2万以上。現在は、世界650社以上がメンバー企業となっている。
 今後、Wi-Fi製品は爆発的に普及し、モノのインターネット(IoT)時代の中心的役割が期待されている。

2014年9月17日


パナソニック シニア層ターゲットの家電新シリーズ

 パナソニックは17日、50-60代のシニア層をターゲットにした家電の新シリーズ「Jコンセプト」を展開すると発表した。
 Jコンセプトは、同社が2年ほどをかけて3万人以上に家電の使い勝手や不満点などを調査、分析し、シニア層が求めるニーズを反映した製品。
 「Jコンセプト」シリーズ第1弾として、ルームエアコンXシリーズ/HXシリーズ、世界最軽量掃除機MC-JP500G、日本人女性の身長に合わせたローウエスト設計の冷蔵庫を10月下旬から順次発売する。
 ルームエアコン新製品は、フォルムを一新し、足元の暖かさへの不満を解消、約35度の足元暖房を実現した。足元の快適性を高めるため、しっかり気流を届ける「ビッグフラップ」「ビッグファン」を新設計。さらに床温センサーを新たに搭載し足元の温度を検知しながら、しっかり暖める。
 室内ファンを大型化したことにより風量・風速も向上、足元に温風を届きやすくした。
 梅雨時期など、エアコンを使わないシーズンのカビ繁殖抑制のため「カビみはり」機能も新搭載。自動で内部お掃除運転とナノイー内部除菌で清潔に保つ。
 熱中症対策や低温に配慮し、自動運転する「室温みはり」機能も搭載。HXシリーズには、排出した熱を蓄熱ユニットに蓄え有効活用する「エネチャージシステム」と、見やすい蓄光リモコンを採用する。
 Xシリーズは2.2kW-8.0kW(100V/200V)まで12機種をそろえる。市場想定価格は税別21万円前後-33万円前後。HXシリーズは2.8kW-8.0kWまで7機種で、同25万円前後-35万円前後。
 世界最軽量2.0kgを実現した紙パック式掃除機MC-JP500G(11月25日発売)は、軽さと強度を両立させる先端材料「PPFRP(PP繊維強化樹脂)」を業界で初めて本体に採用。「アルミ素材高効率モーター」搭載や、構成部品をコンパクト配置した「ストレートレイアウト構成」により、従来品比約半分の軽量化を図った。
 ホーム・延長管も軽量化、ノズルは強力なネオジム磁石搭載の軽量モーターを採用して、約27%の軽量化を実現した。想定価格は税別5万5000円前後。
 冷蔵庫は15年2月発売予定で、4ドアタイプのNR-JD5100Vを投入する。使いやすさを考えたUDコンセプトを採用。ドア高さ88cmとし、野菜室を真ん中に配置、従来の1.7倍の大容量パーシャルを採用している。

2014年9月18日


ソニーが下方修正 2300億円赤字見通し

 ソニーは17日、15年3月期第2四半期にモバイル分野の営業権全額の減損約1800億円を営業損失として計上するとともに、通期業績見通しを下方修正すると発表した。通期売上高は7月公表値から変更しないが、営業損益は1400億円の黒字から400億円の赤字に、税引前損益が1300億円の黒字から500億円の赤字に、最終損益は500億円の赤字から2300億円の赤字になる見通し。併せて58年の上場以来、初めて年間配当の無配を決めた。
 スマホなどを手掛けるモバイル・コミュニケーション(MC)分野は14年4-6月期で赤字となり、7月末時点でMC見通しを期初の260億円の黒字から損益ゼロに下方修正したことを受け、中期計画の見直しを開始。今回、ソニー・エリクソンを100%子会社化した際の公正価値が大幅に減ったことなどから、MC分野の営業権全額の減損約1800億円を営業損失として計上する。
 MC分野の見直しに合わせ、モバイル関連での人員削減も行う。今年度中に関連人員の15%に当たる約1000人を削減する。

2014年9月18日


用語解説 NFC

 Near Field Communicationの略で、近距離無線通信規格の一つ。ソニーとフィリップス(現NXPセミコンダクターズ)が共同開発したもので、03年にISO/IEC18092として国際標準規格となった。
 通信距離は約10cm。ICカードやICチップを搭載した端末を、リーダー/ライター(読み取り/書込機)にかざすだけで情報を読み取れる。
 現在では鉄道の自動改札で使うICカード(JR東日本ではスイカ、首都圏の地下鉄ではパスモなど)や、電子マネーのエディなどがNFCを利用している。
 NFC搭載のカードやモバイル端末を様々な電子機器にかざすだけで、情報を得たり、機器を起動させる製品サービスの開発も進んでいる。最近では、短距離無線通信ブルートゥースでの機器間通信のひも付けをする「ペアリング」の設定をNFCで行う電子機器も出てきている。
 今後も、さらに利用範囲が広がるとみられる。

2014年9月18日


プラズマクラスター技術 小児アトピー型喘息患者の気道炎症レベル低減

 シャープは東京大学医学部付属病院臨床研究支援センターに委託した臨床研究で、プラズマクラスター技術が小児アトピー型の軽症・中症喘息患者の気道炎症レベルを低減する結果が得られたと発表した。

2014年9月19日


東芝 PC事業、法人向けを強化

 東芝は18日、パソコン(PC)事業で法人向け(BtoB)分野への構造転換を加速し、一般消費者向け(BtoC)は一部地域での撤退を含めた大幅な縮小をすると発表した。
 パソコン事業は13年度通期で赤字を計上。14年度第1四半期(4-6月)で黒字化を達成したものの、今回、安定的な黒字転換を目指し追加の構造改革を決めた。
 販売拠点を現在の32拠点から今年度中に13拠点に減らすほか、中国での生産拠点を除く約4000人の関連人員の約2割に当たる約900人(国内400人、海外500人)を削減する。
 BtoB向けはワークステーションからタブレット端末まで製品群を拡充すると同時に、グローバルでの法人販売網の拡大を行う。「とくに欧州地域での販売網を強化する」計画で固定費を数十億円増加させ対応する。
 「BtoBはPC全体で赤字を出した13年度も黒字で、売上げも10%増となっている」としており、東芝にとって法人向けの拡大が収益確保には不可欠になる。
 今後はPCで培ってきたハードの制御技術やセキュリティ、無線実装などの技術を活用した製品やサービスの開発を進め、ハードに依存しないサービスを組み合わせた事業モデルの構築を加速する。

2014年9月19日


村田製作所 フィルム温度センサー開発

 村田製作所はフィルム温度センサーを開発し、10月から量産を開始する。
 SMDタイプのNTCサーミスタと厚み約100μmのFPCを用いてフィルム温度センサーに仕上げた。
 複雑な構造や狭い空間でも柔軟に配線を引き回すことができる。素子部の熱容量が小さいため熱応答性に優れている。スマホ、タブレットPCの筐体部の温度検知やウエアラブル機器の体表面温度検知用などに供給する。

2014年9月19日


カシオ計算機 セパレートのデジカメで新ジャンル開拓

 カシオ計算機は、カメラ部と液晶モニターを分離して様々な撮影を楽しめるデジタルカメラ「EX-FR10」を19日に発売し、コンパクトデジタルカメラの新ジャンルを開拓していく。
 FR10は”フリースタイル”をキーワードに、カメラ部と液晶モニター部が分離する構造を生かし、自分撮りやみんな撮りをはじめ、アウトドアの様々なシーンでの撮影などを実現。他社にない「撮る楽しさ」を提案している。ウエアラブル端末としての視点から開発をスタートしており、「マラソンカメラや登山カメラなど試行錯誤する中で実現した」製品。
 分離するカメラ部とモニター部はブルートゥースで接続し、5m程度の距離であれば画像が転送でき、シャッタ操作は10m程度まで可能。防じん・防水と行ったタフネス設計もアウトドアを意識した仕様となっている。  家電量販店の店頭では独自の売り場展開を推進する。分離することを訴求するために、可動する専用什器を使ってカメラ部と液晶モニター部が分離する様子を売り場で実演。FR10を事前に貸し出し、販売員が様々なシーンで動画を撮影して店頭でその映像を流したりと、これまでにない”フリースタイル”な売り場を展開する。
 また、アウトドア関連のイベントに出展するほか、アウトドアグッズを展開するメーカーとのコラボレーションも模索しており、多様な販促を進めて販売につなげる構え。

2014年9月19日


用語解説 コモンモードフィルタ

 コモンモードフィルタは、磁気的に結合した2つのコイルで構成される部品。
 伝導ノイズの伝わり方(モード)には、ディファレンシャルモードとコモンモードがある。ディファレンシャルモードとして伝わる信号電流は通過させ、コモンモードのノイズ電流だけを選択的に除去するのがコモンモードフィルタの役割。USBやIEEE1394などの高速デジタルインターフェイスなどに利用されているノイズ対策部品である。
 製造工法から巻線、積層、薄膜の3タイプに分離される。巻線タイプは大電流特性の対応が可能で、車載向けなど高信頼性、高品質が求められる用途に適する。
 積層タイプはチップビーズや3端子EMI除去フィルタなどの高精度印刷、シート工法を利用して製造。携帯機器の信号ラインのノイズ対策に適する。
 薄膜タイプはフォトリソ、エッチング、真空成膜など、半導体の薄膜プロセスを使用。HDMIなど、高速差動ノイズ対策で利用されている。

2014年9月19日


携帯3社 「iPhone6」発売

 NTTドコモなど携帯大手3社は19日、米アップルの新型スマホ「iPhone6」と「iPhone6Plus」を一斉に発売した。ソフトバンクモバイルとKDDI(au)が2年前に売り出した「iPhone5」からの買い替えが中心になりそうだ。昨年9月にiPhoneの販売を始めた後発のドコモが他社の顧客を奪うために積極的な価格設定に動き、先発2社が対抗する構図となった。

2014年9月22日


パイオニア BDXL USB3.0対応世界最薄BDドライブ

 パイオニアは9月下旬、世界最小・最薄でスタイリッシュなデザインのウインドウズ用ポータブルBDドライブ「BDR-XU03J」を発売する。
 新製品は、薄型・コンパクトなサイズに加え、スロットローディングタイプなので、専用縦置きスタンドを使って省スペースで使用することができる。
 動作時の振動を伝えにくいマグネシウム合金の筐体などにより、高い静音・防じん性を実現している。全てのBDXLディスクへの記録・再生が可能で、USB3.0対応で高速で安定したデータ転送ができる。
 別売のワイヤレスドック「APS-WF01J」と組み合わせることで、ウインドウズタブレットやPCとワイヤレスで接続して使用することができる。
 市場想定価格(税別)は2万3000円前後。

2014年9月22日


用語解説 D/Aコンバータ

 Digital to Analog Converterの略で、デジタル信号をアナログ信号に変換する電子回路のことを指す。DAC(ダック)と呼ぶこともある。
 CDやDVD、デジタルオーディオプレヤーなどに記録する音楽データはデジタル化しており、そのままでは音楽を聴くことができない。このデジタルデータをアナログデータに変換するのがDACになる。
 信号の転送はソニーとフィリップスが共同開発し策定したS/P DHIF(Sony Philips Digital Interface=エスピーディフ)規格が使われることが多い。
 通常のCDプレヤーなどには機器の内部にD/Aコンバータを内蔵しており、デジタル信号をアナログ信号に変換しアンプにデータを転送している。ただ、デジタルからアナログデータに変換し転送する際にはノイズや歪みなどが発生する。
 より高品位なアナログ音の再現をするためには外部接続する専用のDACもある。CDプレヤーから外部DACに接続し、アンプから音声を出力することで高音質化を実現できる。

2014年9月22日


アルプス電気 部品の通販を強化「Yahoo!店」開設

 アルプス電気は国内外での通信販売ビジネス強化の移管として、9月19日から「Yahoo!ショッピング」での電子部品の通信販売を開始した。企業の設計・開発エンジニアや大学・研究所・公的機関など、幅広いユーザーニーズに応える。
 Yahoo!ショッピングに電子部品を販売するネットショップ「アルプス電気 Yahoo!店」を開設したもの。対象製品は、同社のカタログ掲載製品のほぼ全てとなる約1300点で、数個からの少量オーダーにも対応する。個人・法人ともに利用が可能。

2014年9月23日


米マイクロソフト 新型「Xbox」中国発売延期

 米マイクロソフト(MS)中国は21日までに、23日に予定していた家庭用ゲーム機「Xbox One」の中国発売を延期すると発表した。発売時期については「年内に販売したい」としている。MS中国は延期の理由について明確な説明をしていないが、ソフト開発の遅れの可能性がある。

2014年9月23日


LINE 暗証番号を義務化

 無料通信アプリ「LINE」を運営するLINEは、利用者に成り済ました不正ログインで金銭的な被害が生じている問題に対処するため、22日午後に4桁の暗証番号(PINコード)の設定を義務化。これまでも暗証番号の利用を推奨してきたが、設定は任意だった。義務化により被害拡大を防ぐ。

2014年9月23日


用語解説 カーナビ

 カーナビゲーションシステムのことで、自分の車の位置を示すとともに行き先の案内をする電子機器。ナビと略すことが多い。
 カーナビはGPS(全地球測位システム)などを使い、車両の位置を地図上に表示することで現在地を把握できるようにする。GPSの信号処理に加え、トンネルなどで信号を受けられないところでも正確な位置把握をするために自動車のコンピュータから出力される車両信号やジャイロセンサーなどを使った自律航法による測定も行っている。最近はGPSだけでなく、ロシアの人工衛星GLONASSや準天頂衛星「みちびき」を受信するモデルも出ている。
 ナビの種類には、自動車のダッシュボード上にモニターを設置するオンダッシュ型、ダッシュボード下のコンソール内に埋め込むインダッシュ型、オーディオが一体となったAV一体ナビなどがある。GPS信号のみを受信して自車位置を把握するオンダッシュ型の簡易な美としてPND(ポータブル・ナビゲーション・システム)も低価格で発売されている。

2014年9月23日


iPhone6 当初3日間で1000万台突破

 米アップルは22日、日米などで19日に発売したスマホ「iPhone6」と「iPhone6プラス」の販売台数が当初3日間で合計1000万台を突破したと発表した。昨年発売した「5s」と「5c」の当初3日間の実績(900万台超)を上回り、歴代のアイフォーンで最多となった。
 新モデルは画面サイズが従来機種より大きくなり、サイトや動画が見やすいと評価する声が多い。

2014年9月24日


iPhone6 中国での年内販売困難へ

 中国メディアによると、アップルは最新型スマホ「アイフォーン6」は中国でのネットワーク接続許可が取得できないため、中国での年内販売は困難との見方が広がっている。
 関係者によると、アップル側は発売前に中国政府に発売申請を出した。3C認可(中国独自の安全性強制認可制度)まで取得したが、肝心のネットワーク接続許可は下りなかった。年内に取得できる見通しはないため、今年中の国内販売は無理とみられる。再申請の日程は未定。
 中国政府は4G通信に対して、中国独自開発のTDD方式のみ商用を認めている。しかしFDD方式は現在実験の段階で、商用までは認めていないのが現状。これは今回のアイフォーン6の販売許可見送りの一因と見られる。
 巨大市場の中国で政党に販売できないと、不正輸入や偽物など闇市場の流通が懸念される。このため業界と政府部門は警戒を強めている。

2014年9月24日


米エヌビディア 新型GPU 2機種

 米エヌビディアは、デスクトップ用の新型GPU(画像処理装置)「GeForce GTX980」と「同970」を発表した。
 「ケプラー」に続く、10世代目に当たる同社のGPUアーキテクチャ「マックスウェル」を採用した最初のハイエンド製品で、すぐれた性能とグラフィックス機能を提供する。
 新しいVXGI技術により、ゲーム用GPUでは初めて、ダイナミックなグローバル・イルミネーション(大域照明)をリアルタイムに提供できる。様々な新技術を採用することで、同クラスのGPUより消費電力を抑制している。
 GTX980はCUDAコア2048個搭載。動作周波数は1.126GHz。GTX970はCUDAコア970個搭載。動作周波数は1.05GHz。

2014年9月24日


パナソニック 4K動画をHDD保存 BDレコーダ5モデル

 パナソニックは、HDD搭載ハイビジョンBDレコーダ「ディーガ」の新シリーズ4機種(DMR-BRZ2000/同1000/DMR-BRW1000/同500)を10月20日から発売する。
 高画質な映像を求めるユーザーの要望に応え、「4K/30pアップコンバート」「リアルクロマプロセッサ」に対応している。4K対応テレビだけでなく、フルHDテレビでも高画質な映像が視聴できる。また、業界で初めて4K対応カメラなどで撮影した4K動画・制止か瀬野ハードディスクへの保存にも対応した。
 外出先からもスマホやタブレットで録画番組等を視聴できる「外からどこでも視聴」に対応。
 他社テレビでも操作できる新リモコンや録画番組の再生中に、関連するインターネット動画をはじめ、様々なコンテンツをザッピングできる「セレクトバー」を採用した。
 新機能「ゆっくり/はっきり再生」に対応。0.8倍速で再生するゆっくり再生に加え、「はっきり再生」では年齢とともに聞き取りづらくなる高周波域を強調し、はっきりと聞き取りやすい音声で番組を楽しめる。
 市場想定価格は5万-9万円。

2014年9月24日


用語解説 パーシャル冷凍

 パーシャル冷凍とは、食材が少しだけ凍る状態の温度で保管して鮮度を保つ冷凍方法。-3度程度の温度帯で、魚や肉などの表層だけを凍らせることで鮮度を維持する。
 パナソニックが同社製冷蔵庫にパーシャル冷凍を採用している。チルドルームは食品が凍り始める直前の温度帯で保管できる場所で、わずかに食品が凍結するパーシャル冷凍とは異なる。
 一方、三菱電機は、物体が凍る温度より低くなっても凍らない過冷却現象を応用した「氷点下ストッカー」を同社製冷蔵庫に搭載している。温度センサーによる緻密な温度管理と独自の気流制御により、0度から-3度程度の氷点下でも、食材が凍結しないように過冷却状態を作り出している。
 パーシャル冷凍は微凍結の状態であり、過冷却現象を応用した鮮度維持機能とも区別される。

2014年9月24日


白モノ家電国内出荷 8月は8.6%マイナス

 日本電機工業会(JEMA)は24日、8月の白モノ家電の国内出荷実績を発表した。天候不順が続いたことなどから出荷金額は前年比8.6%現の1635億円と4カ月連続のマイナスとなった。
 製品別ではエアコンが前年比13.6%減の520億円、冷蔵庫は7.5%減の385億円、洗濯機が12.8%減の197億円となった。エアコンは4カ月連続、冷蔵庫は3カ月連続のマイナス。7月に続き8月も天候不順の日が多かったことで減少したが、JEMAによるとマイナス幅は小さくなってきており、回復しつつあるとする。

2014年9月25日


8月のPC国内出荷25%減

 JEITAが24日発表した8月の国内PC出荷は610万台で、前年同月比25.4%減。金額で448億円で同26.8%の減少となった。14年度に入ってからPC出荷台数は、XPのサービスが終了した4月との954万台をピークに月ごとに減っている。
 8月の内訳はデスクトップが183万台で27.7%減。ノート型は427万台で24.3%減。ノート型は14年度に入り、4月の675万台をピークとして4カ月連続の前月割れ。

2014年9月25日


携帯の高音質サービス 世界75カ国116社が提供

 通信機器メーカーの業界団体GSAによると、「モバイルHDボイス」と呼ばれる携帯電話の高音質サービスを提供している通信事業者は、9月15日時点で世界75カ国116社になった。
 日本では、NTTドコモが6月からVoLTEサービスを提供している。
 LTEネットワーク上で高音質を提供するVoLTEサービスは世界で普及しており、GSAの調べてはすでに商用化の11社以外に60社がVoLTEサービスのトライアル、もしくは参入に向けて調査中という。

2014年9月25日


MS中国 「Xbox One」一転29日発売

 米マイクロソフトは23日、家庭用ゲーム機「Xbox One」を29日に発売すると発表した。当初23日を予定していた発売を延期した理由は明らかにしていない。

2014年9月25日


パナソニック カセットテープ型のICレコーダ

 パナソニックは、カセットテープ型デザインのICレコーダ「RR-SR30」を10月127日から発売する。
 新製品は、ボタンをテープレコーダのように配置しており、ICレコーダを初めて使う人でも分かりやすく、簡単に操作できる。
 録音・再生時には画面に表示されるリールハブのイラストが回転し、録音・再生していることが視覚的に分かる。
 内蔵メモリーは8GBの大容量で、最長180時間録音できる(標準モードで約90時間)。
 直径28mmのスピーカ2個を搭載しているので、聞き取りやすい音で再生できる。
 オーディオコード(市販品)使用でダビングが可能なほか、録音した日付で検索できる「日付検索機能」、0.7倍速の「遅聞き機能」、1.5倍速の「早聞き機能」、操作時の内容や設定した情報が分かりやすい「音声ガイド」を搭載している。
 市場想定価格は9000円前後。

2014年9月25日


用語解説 スルーホール技術

 スルーホール技術とは、プリント配線板の異なる層間を接続するための技術。片面、両面、他面のいずれでも適用できる。
 一般的にはプリント配線板にドリルマシンなどで、基板全体を上から下へ貫通する穴を空け、穴の内側に銅などでメッキを施して基板表裏を接続する貫通スルーホールを形成するのが多い。
 また、メッキによる接続では、多層プリント配線板のない層間だけを接続する技術もあり、これを一般的にビア(バイア)ホールと呼ぶ。
 スルーホールは一般的に抵抗器、コンデンサ、インダクタ、半導体デバイスなどのリード付き部品のリードをスルーホールに挿入して、電気的な接続を行う。
 しかし、電子機器の小型、薄型、軽量化および高機能化の技術進展に伴い、部品の実装密度を高めるため、基板表面に部品を装着するSMT(表面実装技術)が台頭。スルーホールを部品のリードを挿入する役割のほか、めっき、導電性ペーストを電気的接続として使用するようになった。

2014年9月25日


スカパーJSAT 来年3月に有料4K専門チャンネル

 スカパーJSATは25日、世界初の有料4K専門チャンネルを来年3月1日に2チャンネル同時開局すると発表した。
 今回開局する専門チャンネルはスカパー!プレミアムサービスのプラットフォームを運営する同社が独自で運営する。
 4K専門チャンネルではスカパー!で全試合放送するサッカーのJリーグや、その他のスポーツ、映画、音楽ライブなどを2チャンネル活用して放送する。
 この4K専門チャンネルは現在発売中、または今後発売の4K放送対応のスカパー!プレミアムサービスチューナ搭載機器で視聴可能。
 視聴料金、チャンネル名称、チャンネル番号などの詳細は未定。

2014年9月26日


村田製作所 ロボット4代目、チアリーディング部

 村田製作所は25日、最新ロボット「村田製作所チアリーディング部」を開発したと発表した。同ロボットは、ボールの上でバランスを保って全方位に移動でき、計10体のロボットによる美しいフォーメーションダンスを実現する。同社のロボットとしては、自転車型の「ムラタセイサク君(初代、2台)」、一輪車型の「ムラタセイコちゃん」に続く4代目となる。
 同ロボットは@スタビリティ(倒立振子制御技術) Aシンクロナイゼーション(超音波位置計測技術) Bセンシング&コミュニケーション(群制御技術) の3つの技術を搭載。同社が持つ各種コア技術に加え、外部の技術も積極的に活用し、次世代ロボットとして開発。計10体のロボットによりグループを構成する。
 村田製作所チアリーディング部は、身長36cm、体重1.5kgで、これまでのムラタセイサク君などよりもひと回り小型。同ロボットには3つのジャイロセンサーが搭載され、360度全方位での姿勢制御が可能。位置計測では、5つの超音波4つの赤外線センサーが搭載され、4×4mの範囲で、それぞれの位置をリアルタイムで正確に把握する。
 さらに、複数のロボットを同期・協調させ効率よく作業を行う群制御技術により、計10体のロボットによるフォーメーションの動きが統一され、よりきれいな動きを実現する。
 ロボットには920MHz通信モジュールが搭載され、計測した位置情報を制御システムに送信する。動作速度は、秒速30cm。可動範囲は4×4m。稼働時間は約1時間。

2014年9月26日


JEITA 8月の民生用電子機器国内出荷前年比17%減

 JEITAが25日発表した8月の民生用電子機器の国内出荷金額は826億円となり、前年同月比16.8%減。出荷額は14年度に入って最低。また金額で2カ月連続前月割れ、5カ月連続で前年比ダウン。
 分野別では映像機器の出荷額が422億円で前年比16.8%減、音声機器は50億円で21.9%減。354億円のカーAVCは16.1%減。

2014年9月26日


IDEC 大阪と滋賀の太陽光発電所完成

 IDECは25日、大阪・茨木と滋賀・大津に太陽光発電所を完成させ、発電を開始したと発表した。
 茨木は出力582kW太陽光発電所を設置。8月29日に発電を回し。年間予想発電量を約54万kWh。
 大津は出力911kWの太陽光発電所を設け、9月4日に発電を始めた。年間予想発電量約80万kWh。全て関西電力に販売する。
 事業主はIDEC、子会社IDECシステムズ&コントロールズが運営する。11月には兵庫県佐用町と共同発電事業主となる5MW規模の太陽光発電所を稼働させる予定。

2014年9月26日


パナソニック 東京五輪プロジェクト始動

 4K対応テレビ新製品群の発売に合わせ、パナソニックは20年の東京オリンピックを日本全体のオリンピックととらえ、開催までの6年で日本を一つのチームにするプロジェクト「ビューティフルジャパン」を始める。
 同プロジェクトのアンバサダーを務める女優の綾瀬はるかさんが、6年をかけて全国47都道府県を訪ねていく。

2014年9月26日


コラム 顕彰すべき通信の祖

 今から126年前の明治21年、「電波」という言葉もなかった時代にICT社会の実現を予言した英才がいた。その人の名を志田林三郎という。彼が予測した事象を現代語でいうならば、国際電話、テレビ、録音、航空機、電車、遠隔送電、光通信、地震予知等々である。日本で電話サービスが始まる2年前のことであった。
 志田林三郎は多方面で新時代の幕を開けた。明治12年、工部大学校(現在の東大工学部)を卒業、わが国で初めて電気工学の学士号を授与された。明治16年、郵便事業と電信事業を合併して効率化すべしと建議、明治18年に逓信省を設立させた。初代の逓信大臣は榎本武揚である。明治21年、志田林三郎はわが国第1号の工学博士号を授与され、名実ともに電気工学の祖となった。明治22年には逓信省の初代工務局長になっている。
 最初に述べた予言は、明治21年に電気学会が創立されたとき初代幹事として「将来可能になるであろう十余の技術予測」と題する講演中で指摘された。その全文は電気学会雑誌第1号に掲載されている。
 郵便の祖、前島密の名は多くの人が知っている。しかし、前述の予言が行われた話は記憶にあっても志田林三郎という名前に結びつけられる人はNTT幹部OBでも少ない。きちんと顕彰すべきことである。

2014年9月26日


シャープ 4K対応液晶テレビ2機種

 シャープは従来機に比べ、色域を約12%拡張した「リッチカラーテクノロジー」を採用した「4K低反射パネル」搭載の4K対応液晶テレビ「AQUOS」US20ライン2機種を10月24日から発売する。
 新製品は、4K映像をデジタル伝送する「HDMI2.0規格(4K60p)」に準拠し、コンテンツ保護規格の「HDCP2.2」に対応。「AQUOS 4Kレコーダー」と組み合わせることで、4K試験放送を視聴できる。
 また、映像配信サービス「ひかりTV」で今年10月から提供予定の4Kビデオオンデマンド配信に対応したHEVCデコーダも搭載しており、同機だけで4K映像を視聴できる。
 画質面では、高精細画像処理回路を搭載した。「アダプティブアップコンバート」技術により、入力される映像素材に応じて適正な4K変換を行うことで精細感を高めた。「ピクセルディミング」技術により、映像信号をピクセル単位に分割して解析し、明るさの情報を再構成することでコントラスト感も高める。
 音質面では、低温を豊かに再現するサブウーハーを搭載した2.1chスピーカシステムと、同機専用にチューニングした音声LSIを組み合わせ、リビングのメーンテレビにふさわしい高音質を実現する。
 US20ラインの品ぞろえはLC-60US20(市場想定価格は税別38万円前後)、同52US20(同34万円前後)。

2014年9月29日


米アップル 「iOS8」の更新を再開

 米アップルは25日、携帯端末向け最新基本ソフト(OS)「iOS8」の更新版の配信を再開した。新型スマホ「iPhone6」と「6プラス」に更新版をインストールすると、通話や指紋検証機能が使えなくなる問題が発生し、不具合修正のため更新版の配布を停止していた。
 一方、アップルは本体が曲がりやすいと一部で指摘が出ている「6プラス」について、米メディアに対し、「通常の使用でアイフォーンが曲がるのはまれだ」とコメントした。

2014年9月29日


用語解説 オートフォーカス

 カメラの焦点(ピント)を自動で合わせる機能のことをいう。デジタルカメラやデジタル一眼レフ、デジタル一眼カメラなどに搭載されており、AFと略して使うことが多い。
 デジタルカメラの多くはレンズで撮影する対象物の状態を捉えピントを合わせる方式が採用され、コンパクトデジカメなどではコントラストAF方式、デジタル一眼レフカメラなどでは位相差AF方式が採用されている。
 コントラストAF方式はレンズに映った映像から、コントラストの大きい部分を検出しピントを合わせる。位相差AFはレンズから入った光をセパレータレンズで2つに分け、2つの光を結合し撮影対象物の距離などを測りピントを合わせる。コントラストAFに比べ短時間でピントが合わせられる。位相差AFはセンサーやレンズなどが必要になるため一眼レフで使われており、コントラストAFはAFセンサーと撮像素子を一体にできるため小型化できコンパクトデジカメに使われる。一眼レフカメラでも液晶モニターを使ったライブビュー撮影ができる機種が多いが、この場合はコントラストAFを使っている。

2014年9月29日


J:COMのAMラジオ聴取可能地域拡大

 関東圏でジュピターテレコム(J:COM)のAMラジオ聴取可能地域が、10月1日から約780万世帯に拡大する。同社とTBSラジオ、文化放送、ニッポン放送が29日発表した。
 J:COMと合併した級ジャパンケーブルネット(JCN)のサービスエリア約340万世帯が新たに聴取可能地域に加わったため。ただしJ:COM港新宿の一部地域は対象外。
 これにより在京ラジオ3局の番組が、J:COMのケーブル網を通じて家庭のテレビで聴取可能になった。

2014年9月30日


スカパーとWOWOW 御嶽山噴火被害で対応策

 スカパーJSATとWOWOWは29日、御嶽山噴火の被害により27日災害救助法が適用された長野県木曽町と同王滝村の加入者に対し、対応策を発表した。
 スカパーJSATは契約者の申し出により、視聴困難と認められた場合、10月の視聴料を免除する。
 WOWOWは被災を原因とする視聴不能などの場合、専用フリーダイヤルで29日から10月31日まで受け付け、被害状況に応じて料金免除からどうか決める。

2014年9月30日


パナソニック 「テクニクス」ブランド復活

 パナソニックは29日、高級オーディオ専用ブランド「テクニクス」の新製品群を来年2月から順次発売すると発表した。これまで培ってきた音響技術を集めた最上位「R1シリーズ」と、上位機の技術をより幅広い人が楽しめるよう開発した「C700シリーズ」の2シリーズ計7機種を用意し、オーディオや音楽愛好家に訴求していく。
 テクニクスは1965年のブランド誕生以来、スピーカ、ダイレクトドライブ・ターンテーブル、低歪みステレオパワーアンプなど原音に忠実な高音質を追求した製品群を投入してきた。ただ、08年のダイレクトドライブプレヤー発売を最後にブランド展開を休止していた。
 発売する催事用意のリファレンスシステム「R1シリーズ」はステレオパワーアンプ(158万円)、ネットワークオーディオコントロールプレヤー(83万8000円)、スピーカシステム(134万8000円/1本)の3製品。正確な音の再現を実現する技術と最先端のデジタル技術により、CDより高音質なハイレゾリューション音源を原音に忠実に再現する。
 プレミアムシリーズ「C700シリーズ」はアンプ(15万8000円)、ネットワークオーディオプレヤー(13万8000円)、CDプレヤー(12万8000円)、スピーカシステム(15万8000円/2本)の4機種を用意。テクニクスの高音質再現技術を投入し、幅広い人が高音質を楽しめるようにした。

2014年9月30日


HD-PLCアライアンス PLCとWi-Fi搭載アダプタの普及促進に注力

 PLC(電力線通信)方式の一つである「HD-PLC」の普及促進を図る任意団体HD-PLCアライアンスは、無線LAN(Wi-Fi)のアクセスポイント機能を搭載したPLCアダプタ「PLC+ワイファイアダプター」の普及拡大に力を注ぐ。
 これまでPLCとWi-Fiは、通信方式が有線と無線で異なるため、ホームネットワーク内で棲み分けしていたが、「利用者にとっては、快適なホームネットワーク環境を構築できることが一番の目的」と指摘。大容量、安定性などのPLCと、場所を選ばない、瞬間的に高速などのWi-Fiの双方の特徴を生かせる製品を開発した。
 家庭内のバックボーンはPLC、モバイル端末はWi-Fiという瑠璃用環境を想定している。PLC関連製品の普及が進む欧州では同様の製品はすでに発売されているが、日本ではこれから。
 10月7-11日に幕張メッセで開催される「CEATEC_JAPAN」のコンファレンススポンサーセッションで9日、セミナーを実施する。台湾の兆赫電子(ジンウェル)が開発した「PLC+ワイファイアダプターを国内初出品。同様の機能を備えた製品開発をメーカー各社に促し、国内での普及拡大を目指す。
 海外では、Wi-Fiの通信環境を宅内の各部屋にまで拡張できる「ワイファイエクステンダー」と呼ばれ、新製品は「無線と有線の両方の通信環境を家の隅々まで延長できる」とアピール。
 家庭に引き込むインターネット回線をPLCに変換し、家庭内の角コンセントまでは高速のPLC回線を張り巡らせる。一般的な家庭だとWi-Fiルーターから離れた場所では通信速度が落ちるが、PLCアダプタが各部屋にあれば、コンセントから近い場所では高速通信が可能。
 インドの3都市で4月にPLCの実証実験を実施し、高い通信品質を確認した。LTEとFTTHのインフラ整備が急速に進み、ホームネットワークでWi-FiとPLCの標準採用を目指す。
 欧州各国では、街路灯の電球の故障の早期発見に「PLC+ワイファイアダプター」を活用した実証実験の計画もある。

2014年9月30日


エスケーアイ 岐阜県で太陽光発電所稼働開始

 携帯電話販売代理店のエスケーアイ(名古屋市中区)は、太陽光発電所「エスケーアイ岩村発電所」(岐阜県恵那市)を竣工し、9月から稼働を開始した。
 「エスケーアイ岩村発電所」は土地面積1万2703平方メートル、出力約900kW。年間予想発電量は約128万kWh。

2014年9月30日


用語解説 校正(Calibration)

 計測器の精度・機能・動作を確認すること。景気または測定計聞きの示す値と、標準によって実現される値との関係を確定するための一連の作業を指す。
 校正には、計器を調整して正しい値を表示するように修正をする作業などは含まれていない。製品を検査する計測器が、判定基準に適合していることによって、製品の品質を間接的に証明することになる。
 校正によって指摘された誤差は、別途整備して修正する必要がある。
 校正をするためには「校正業務を実施できる認証資格を保有している」ことが必要である。これは社内校正、社外校正を問わず不可欠な条件。
 ISOの校正要件は、次の3つとなっている。
 @校正に使用する標準機のトレーサビリティが確立していること A校正作業員は資格化された一定レベルの技術を保有していること B校正手順が明確になっていること C校正を証明する品質記録があること。

2014年9月30日


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