総務省は8月29日、20年に予定していたBSでの4K試験放送を4年前倒しして16年に早める方針を決めた。BS 4Kの本放送は16年のサッカーワールド杯ロシア大会で開始の予定。
BSでの試験放送を4年も前倒ししたのは次世代放送が世界で今後激しくなっていくと予測し、国際競争力の強化を図る狙い。韓国や米国、欧州など海外でも4K放送開始を発表し、韓国では今年4月世界初のケーブルによる商用放送がスタート。6月に衛星放送の4Kチャンネルが開局し、年内に本放送を開始する予定。
こうした状況下、日本では今年6月にはCSで試験放送を開始。スカパーJSATによるCSの4K有料放送の開始も16年の予定を15年3月に繰り上げる方針。放送業界や電機メーカーなど「オールジャパン」体制で国際競争に打ち勝ち、先導役となることを狙う。
2014年9月1日