トップページ > 電波新聞拾い読み > 2014年4月

電波新聞拾い読み 2014年4月

増税前の最終週末 賑わう各地量販店

 増税前の最終週末。雨や強風に見舞われた地域もあったが、量販店は賑わった。高額カメラやレンズ、音響製品、PCが売れたほか、電池やプリンタインクなどの消耗品や持ち帰りできる小物製品のまとめ買いが目立った。学生の来店も多く集客は前週なみ。一部に品薄製品も出た。各店とも提案強化と品揃えで駆け込み反動にそなえる。

2014年4月1日


家電量販各社 税込み・税別、表示分かれる

 1日午前0時から消費税率が5%から8%に上がった。増税は17年ぶりで、家電流通各社はそれぞれ店頭での表示価格を見直し、Webと店頭での販売を始めた。これまで家電量販店各社は税込み表示をしてきたが、今回の増税に伴い税別表示にするか税込み表示にするか各社の対応が注目されていた。
 東京・池袋のヤマダ電機LABI1日本総本店池袋の店頭では表示価格が全て税別に変わった。ヤマダ電機では1日の増税を前にいち早く税別表示への対応を開始。1月から順次、店頭表示を税別に切り替えてきた。3月31日の前日までは税別と税込みが混在していたが1日のオープン時には全て表示を切り替えた。
 エディオングループは税別価格を中心に表示し、合わせて税を加えた総額表示も行う方式を採用した。ポイントは以前と同様に本体価格にポイントを付与する。消費税5%から8%に伴うシステム移行も順調に進み稼働しているという。
 上新電機は、本体価格と税込み価格の表示の双方の表示に切り替えた。ポイントは新たに付与するポイント額を表示し対応。増税に伴うシステムの変更も順調に進み、大きなトラブルもなく稼働したという。
 ケーズホールディングスは、1月末から本体価格のみの表示に順次切り替えを進め、4月1日には全て切り替えた。ネットショッピングでは本体価格を大きく表示し、税込み価格を小さく併記。システム変更もスムーズに行われた。
 カメラ系量販店は、1日の段階では全ての表示価格が切り替えられておらず、混在になっていた。
 ヨドバシカメラは、増税後も税込み価格で表示。ポイント還元もこれまで通り税込み価格を対象にしている。新しい値札では「消費税8%」という表記が目立つようなデザインにしている。
 ビックカメラは、これまで総額表示を行っていたが1日以降は表示価格を本体価格(税別)を中心にしていく。表示形式は本体価格を大きく表示し、消費税と税込み価格を小さく記載。税込み価格を対象にポイント還元することで消費の喚起につなげる。  全国家庭電気製品公正取引協議会製造業部会は12月に、所属家電メーカー24社の家電製品を税抜きで表示すると発表していた。メーカー側の表示は税別に統一されたが流通側は各社の対応が分かれた。

2014年4月2日


オリンパス 5軸手ブレ補正のデジカメ「STYLUS SH-1」

 オリンパスイメージングは、上質なデザインの中に光学24倍の高倍率ズームレンズと世界初となる静止画、ムービーのいずれにも対応した光学式5軸手ブレ補正、撮影の楽しさを広げる内蔵Wi-Fiを搭載したプレミアムデザインカメラ「OLYMPUS STYLUS SH-1」を、4月下旬に発売する。市場想定価格(税別)は4万円前後。
 スタイラスSH-1は、上面部や主な操作部にはアルミ合金を使い、ボディーカラーに応じた金属感を出す仕上げを施した。レンズの鏡枠周囲と台座部には、後ダイヤカット加工を施工し、ボディー全面には、上部でしなやかな素材のシンセティックレザーや、削り出しのモードダイヤルを採用した。
 高倍率コンパクトカメラながらも、広角25mmから望遠600mmの全領域において高画質を実現した。

2014年4月2日


NECビックローブ 「ビッグローブ」に社名変更

 NECビックローブは、3月31日の臨時株主総会でビッグローブに社名変更することを決めた。
 合わせて新経営体制も決定し、社長は引き続き古関義幸氏が務める。
 新会社は、旧本社から変更なく、株主は日本産義揚パートナーズが管理・運営・情報提供などを行うビージェイホールディングスとなる。社員数は約600人。

2014年4月2日


シャープ大山の森太陽光発電所 運転開始

 シャープと芙蓉総合リースが共同出資する合同会社クリスタル・クリア・ソーラーは、3月26日に鳥取県米子市で「シャープ大山の森 太陽光発電所」の商業運転を開始した。
 設置容量は約2.2MW、年間予測発電量は約230万kWh。
 シャープ米子の事業所内に設置されている。

2014年4月2日


八州電機がメガソーラー設置

 電機技術商社の八州電機は、同社初の大規模太陽光発電所(メガソーラー)を茨城県ひたちなか市にある北越紀州製紙関東工場に設置した。
 昨年9月に着工し、今月にも運転を開始する予定。
 発電規模は1500kWで、年間1670MW時の発電量が見込める。

2014年4月2日


ヨドバシAkibaとビック有楽町に「ギャラクシーショップ」

 サムスン電子ジャパンは2日、主力モバイル端末ブランド「ギャラクシー」のブランドショップ「ギャラクシーショップ」を、4日にヨドバシカメラマルチメディアAkibaとビックカメラ有楽町店内にオープンすると発表した。日本で初のショップとなる。
 「ギャラクシーショップ」では、現在販売されているギャラクシーシリーズを手に取ってみられるほか、サムスンのスマホの海外モデルやウエアラブル端末などを世界に先駆けて先行で体験できる。店舗では専任の「ギャラクシークルー」が接客に当たる。
 同社は5月末までに全国で最大20店舗オープンする予定にしている。

2014年4月3日


サムスン電子 家庭内電子機器を接続・制御「スマート・ホームサービス」

 韓国のサムスン電子は2日、家電や照明、テレビ、モバイル機器、ウエアラブル端末など、家庭内にある電子機器を接続・制御する「スマート・ホームサービス」の提供を開始すると発表した。まずは韓国と米国で提供する。
 新サービスを利用することで、複数の機器を同時に制御することが可能になる。例えば、テレビのリモコンに「おやすみ」というだけで、ブルートゥース対応のLED電球やエアコンを自動的に停止。また、専用アプリを搭載したスマホから、家電製品の運転状況などをチェックし、遠隔操作することも可能。
 アプリにより伝送された全てのデータは暗号化され、セキュリティ面でも安心してサービスを利用できる。
 また、Tizen(タイゼン)OSを搭載した腕時計型多機能端末「サムスン・ギア2」向けソフトや、サムスンのスマートTV(2014年モデル)向けアプリも今月中に提供する。
 同社では今後、ロボット掃除機やリストバンド型端末など、サービス対応製品の幅を拡大。また将来はホームセキュリティや電力管理の分野にも、サービス範囲を広げていく計画。

2014年4月3日


LINE 利用者4億人

 スマホ向け無料メール・通話アプリ「LINE」を運営するLINEは2日、世界の登録利用者数が4億人を突破したと発表した。
 3億人失波は13年11月25日で、約4カ月で1億人増加した。今年中の5億人突破を目指す。東南アジアに加え、北米や欧州など全世界的に増加しているという。

2014年4月3日


JCN系列20社が局呼称と社名変更

 ジュピターテレコム(J:COM)は、昨年12月に同社グループに加わったジャパンケーブルネット(JCN)系列の20社について、6月1日付けで局の呼称、7月1日から社名を変更することを決めた。
 具体的には、社名のJCN足立と局呼称のJCN足立をそれぞれジェイコム足立とJ:COM足立に変更する。系列局の多いJCN関東の社名はジェイコム北関東、局の呼称はサービスエリアに応じてJ:COM春日部、J:COM川ア、J:COM埼玉県央、J:COM越谷、J:COM草加といった5つの呼称を使う。
 合併に伴い、6月1日からJCNブランドがJ:COMブランドに切り替わる。

2014年4月3日


KDDI九州と沖縄セルラー 災害時の通信確保へ陸自と協定

 KDDI九州総支社と沖縄セルラー電話は3月28日、陸上自衛隊西部方面隊との間で、災害時における通信確保のための相互協力に関する協定を締結した。
 今回の相互協力協定は、13年11月1日に防衛省とKDDIの間で締結した「災害協定(中央協定)」に基づくもの。同方面隊の管轄地域である九州・沖縄で、今後発生が予想されている南海トラフ地震などの災害時に、通信確保に向けた広範な相互協力で、迅速な復旧活動を図ることを目的にする。

2014年4月3日


バッファロー USB3.0対応ハードディスク

 バッファローは、USB3.0ハードディスク「HD-LLU3シリーズ」(容量4TB/3TB/2TB/1TB)を4月下旬から発売する。
 新製品は、パソコンやデジタル家電で利用できるUSB3.0ハードディスク。パソコンから本体を外すだけでロック状態となり、第三者がハードディスク内の情報にアクセスすることを防ぐ機能を搭載。別のパソコンに接続してもハードディスク内のデータにアクセスできない。
 静音設計の筐体は、防振用シリコンゴムを筐体と内蔵ハードディスクの間に設置し、振動により発生する音を低減した。ファンレス設計によりファンの駆動音をなくし、可動部分を減らすことで信頼性も向上している。冷却用の吸排気口は筐体後方に配置されているため、内部の振動音が使用者側へ届くことがない。
 価格は、1TBが1万3600円、2TBが1万6700円、3TBが2万1000円、4TBが2万8800円。

2014年4月3日


用語解説 クラウドコンピューティング

 クラウドコンピューティングは、サーバやストレージ(外部記憶装置)、ネットワークなどのITインフラや業務ソフトをインターネット経由で自由に使えるようにする仕組みのこと。
 クラウドという言葉は、06年にグーグルのエリック・シュミットCEOが提唱したのが最初といわれている。クラウドには、ソフトをサービスとして利用するSaaS(Software as a Service)やハードなどを利用するPaaS(Platform as a Service)、ITインフラを利用するIaaS(Infrastructure as a Service)などが含まれる。
 クラウドにはグーグルやセールスフォース・ドットコムなどが提供しているサービスのように、システムベンダー側のサービスを複数企業が共同利用する「パブリッククラウド」と、自社専用のシステムをクラウド環境で使えるようにする「プライベートクラウド」がある。

2014年4月3日


米マイクロソフト スマホ用OS刷新

 米マイクロソフト(MS)は2日、サンフランシスコで開いた開発者向けの会合で、スマホ用OSの最新版「ウインドウズフォン8.1」を発表した。また同社は、スマホと小型のタブレット型多機能携帯端末向けOSについて、端末メーカへの供給を無償化し、出遅れている携帯端末分野での巻き返しを図る方針を明らかにした。
 新OSは、ユーザが問いかけた言葉を認識し、必要な情報を携帯端末やサイトから探し出し、音声で知らせる新機能「Cortana(コルタナ)」を導入。グーグル湯アップルも同様の音声認識アプリを悌起用しているが、MSは「これまでにない本物のパーソナルアシスタント機能」と売り込む。
 昨年投入したパソコン・タブレット用OS「ウインドウズ8.1」との連携も強化。ビジネスでの利用拡大を狙い、スケジュール管理機能などを充実させた。

2014年4月4日


東京電力 4月中旬、東京で次世代電力計を試験設置

 東京電力は2日、家庭の電力状況を利用者が細かく把握できる次世代電力計「スマートメーター」を4月中旬に東京都小平市で試験的に1000台導入すると発表した。電気の使用状況を双方向通信で管理し、節電に役立てる機能を検証するのが目的。7月から東京とせ全域に設置する。
 東電は20年度末までに営業管内の全1900万世帯分に相当する2700万台のスマートメーターを設置する計画。15年7月から東京都で本格運用を初める予定。

2014年4月4日


用語解説 オシロスコープ

 オシロスコープとは、電気信号を見るための計測器。時間とともに変化する電気の変化を観測(波形観測)する。電子機器や自動車などの研究・開発や生産、修理、生産現場の保守・メンテナンス、学校の実験などで使われる。
 オシロは、電気信号の電圧の波形を表示。電気信号が時間とともに、どのように変化するかを示す。縦軸(Y軸)が電圧、横軸(X軸)が時間を表し、表示の明るさ(輝度)がZ軸となる。
 表示された波形から、時間と電圧、周波数、信号の特定部分の発生頻度、直流電流と交流電流の割合、ノイズ成分の大きさや時間変化などがわかる。
 電圧の波形において、波形の高さが変化している場合は電圧が変化している。水平に1本の線が表示されたときは、計測時間内に電圧の変化がなかったことになる。
 波形データをPCで演算・解析処理できる。2つの波形を比較するような簡単な演算から、複雑な自動解析まで、極めて幅広い用途がある。

2014年4月4日


2月の世界半導体売上げ 前年同月比11%増258ドル強

 米半導体工業会(SIA)が4日発表した今年2月の世界半導体売上高は、前年同月比11.4%増の258億7000万ドル、前月比では1.5%減だった。SIAでは、2月の落ち込みは季節要因を含んでおり、例年通りと分析している。
 地域別では、米州が前年同月比18%、アジア・太平洋市場は12%、欧州が9.6%それぞれ増加したが、日本市場のみ0.2%の微減。しかし、日本市場の落ち込みは12年8月以降、最小にとどまった。
 1月は欧州が前年同月並みで、それ以外の市場は全て落ち込んだが、2月は回復基調に戻った。
 SIAのブライアン・トゥーイー会長は、2月の結果について「記録的売上げだった13年に続き、14年の半導体市場も順調にスタート、以前成長基調にある」とコメントした。

2014年4月7日


米マイクロソフト 携帯端末向け事業を拡大

 米マイクロソフト(MS)は2日、スマホと画面サイズ9インチ未満のタブレット型多機能携帯端末を対象に、OS「ウインドウズ」を無償化する方針を打ち出した。ソフトウエアのライセンス収入に頼る事業モデルを転換し、携帯端末事業の拡大を急ぐ。
 グーグルはアンドロイドを端末メーカに無償で開放し、圧倒的なシェアを確保。アンドロイド端末向けサービスの広告収入で収益を挙げている。これに対し、MSはメーカから1台当たり10ドル前後の使用料を徴収。パソコン全盛期に成功したウインドウズの事業モデルを携帯端末分野にそのまま当てはめ、シェア低迷を招いた。
 今回のOS無償化により、端末開発コストが下がることで、採用メーカが増える効果を期待している。

2014年4月7日


USB 夏にも新型コネクタ登場

 PCなどのデータ入出力用としておなじみのUSBだが、この夏にも新しいタイプのUSBコネクタが市場に登場する見通しだ。
 新しいUSBコネクタは「タイプC」と呼ばれ、先端部のサイズは8.3かける2.5mmで、従来のPC向けより小さく、最大伝送速度は従来の倍速の10Gbps。表裏どちらでも挿入可能なリバーシブル型。このため暗所でもUSBコネクタ機器に簡単に挿入できる。1万回の挿抜に対応できるとしている。

2014年4月7日


パナソニック バッテリ内蔵の防水モニター採用ポータブルTV

 パナソニックは、「プライベート・ビエラ」の新モデル2機種を、5月20日から発売する。バッテリ内蔵の防水モニターを採用したことで、モニターを移動できるだけでなく、お風呂などの水回りでもコンテンツを楽しめる。
 新製品は無線LAN内蔵の500GBハードディスクレコーダとワイヤレスモニターがセットになっており、簡単に無線LANに接続できる機能を搭載したことで、無線ブロードバンドルータを使わずに録画番組、テレビ放送をモニターに転送できる。
 モニターは10インチと15インチを用意。テレビ放送は、地上デジタル放送、BS/110度CS放送も受信できる。レコーダをインターネットに接続すれば、モニターでインターネットコンテンツも閲覧できるようになっている。
 音にもこだわった。スピーカのホーン出口を前面に配置することで、音が前に出る「フロントホーンスピーカ」を採用。従来に比べて、置いても手持ちでも、音が聞き取りやすくなった。
 浴室で視聴しやすくするため、壁面に取り付けられる吸盤ホルダーも付属。吸盤の形状を変更したことで、モニターをした方向にやや傾けて壁に取り付けられるようになり、湯船に浸かった状態でも視聴しやすくなった。
 モニター部にはタッチパネルを搭載。直感的で簡単に録画や再生、チャンネル切替などもできる。
 市場想定価格は15インチモニターの「UN-JL15T3」が7万6000円前後、10インチモニターの「UN-JL10T3」が5万6000円前後。

2014年4月7日


日本マイクロソフト タブレット向けアクセサリ

 日本マイクロソフトはタブレット端末「サーフェス」向けアクセサリとして、パワーカバーとカーチャージャーを発表した。11日に発売する。
 パワーカバー(税別1万9029円)は、サーフェス本体を長時間駆動できるようにする大容量バッテリを内蔵したキーボードで、サーフェス2では約70%、サーフェス・プロとプロ2では約60%駆動時間が延長できるようになる。キーボードには、ファンクションキー(F1-12)、メディアコントロールキー、チャームキー、トラックパッドを備えている。
 カーチャージャー(税別5219円)は、車のシガーソケットライターに差し込み、移動中にサーフェスの充電ができるようにする。USBポートを備えているため、スマホや携帯電話などのモバイル機器も同時に充電することができる。

2014年4月7日


13年度携帯契約純増数 ドコモ、2年ぶりプラス

 携帯電話3社が7日発表した13年度の契約数によると、新規契約から解約を差し引いた純増数は、NTTドコモが前年比11.6%増の156万9300件となった。
 前年度は33.6%の大幅減だったが、米アップルの「iPhone」の販売を昨秋から開始したことなどが寄与して、2年ぶりに増加に転じた。
 電話会社を乗り換えても同じ番号が使える「番号継続制度(MNP)」の利用数では、ドコモは128万4300件の転出超過だった。転出幅は増加傾向が続き、前年度は最悪の140万9500件に達したが、減少に転じた。
 KDDI(au)は、ブロードバンド通信などとの組み合わせによる通信料割引が好評で、MNPでは83万4700件の転入超過と、2年連続で首位だった。純増数は281万2700件。
 ソフトバンクモバイルは、MNPで40万3000件の転入超過で、純増数では344万5500件と4年連続で首位だった。
 3月末時点の契約数はドコモが6310万5200件、KDDIが4052万2000件、ソフトバンクが3592万4800件。
 業界団体の電気通信事業者協会は、販売競争の過熱を理由に、携帯契約数の毎月の発表を取りやめる方向。
 携帯3社も今回で終了し、今後は四半期ごとに公表する見通しだとしている。

2014年4月8日


スマホ2月世界販売 iPhone5sが首位

 香港系調査会社、カウンター母音と・テクノロジーが発表した2月の世界スマホ販売動向によると、最も売れたのは米アップルの「iPhone5s」。昨年9月の販売開始以来、6カ月連続で首位となった。次いで「iPhone5c」が2位、韓国サムスン電子の「ギャラクシーS4」と「ギャラクシー・ノート3」が同率3位に入った。
 2月の販売動向で注目すべきは、中国メーカのXiaomi(シャオミ=小米)の製品が2機種、10位以内に入ったことだ。
 クアッドコアCPUを搭載した4.7型ディスプレイの「Hongmi(ホンミ=紅米)」が7位、画素密度441ppiで5型ディスプレイの「MI3」が10位。いずれも3G対応で、ブランド企業の競合製品に比べ大幅に価格が抑えられているのが特徴。主に中国で販売されている。

2014年4月8日


「春の秋葉原電気街まつり」抽選会

 秋葉原電気街各店が協力して、80年から実施している催事「春の秋葉原電気街まつり」が、3月14日から今月6日まで24日間の会期で行われた。1万円の買い物券当選者の抽選会が7日、主催の秋葉原電気街振興会の事務局で行われた。
 抽選会で、振興会の鈴木淳一販促企画委員長は「前年度は夏冬に加え、今回の春の祭りも実施できた。海外からの来客も増え、消費増税もあり、盛大に実施することができた」とあいさつした。

2014年4月8日


用語解説 BD

 Blu-ray Disk(ブルーレイディスク)の頭文字で、書き換えができる大容量の光ディスクのこと。02年にソニー、パナソニック、パイオニア、日立製作所、シャープ、サムスン電子、LG電子、フィリップス、トムソンの9社で規格化を発表。9社はBlu-ray Disk Founders(のちのBlu-ray Disk Association)を設立し、規格の推進をしている。
 DVDは片面1層4.7GB。2層でも8.5GBの記録容量だが、BDは1層25GBの記録ができ、2層で50GBの容量を誇る。4層では128GBまで記録できるため、高画質な大容量コンテンツでも1枚に格納できる。現在は8層で200GB以上の記録ができる技術も開発されている。
 BDはパソコンなどのドライブのほか、専用のBDプレーヤ、プレイステーションなどのゲーム機での再生ができる。最近の録画機(レコーダ)はBDの記録再生機能とHDDを搭載した機種が一般的で、HDD搭載BDレコーダなどとして発売されている。

2014年4月8日


世界最大の放送機器展「NABショー」開幕

 世界最大の放送機器展示会「NABショー(全米放送協会展)2014」が7日開幕した。会期は10日まで。放送のデジタル化とネットワークの拡大によって、放送と通信の融合・連携が進んできた。次世代ネットワークで新しいメディアを使った映像配信や多様なサービスの提供、超高精細映像「4K」、ファイルベースシステムや制作環境のクラウドかなどに注目が集まっている。
 今年のNABの大きなキーワードは4K。4Kは世界に先駆けて、韓国が昨年から試験放送を行っている。
 米国などでは映画制作で使われている程度だが、今年のNABでは4Kを取り巻く環境が変わったようだ。世界のメーカが4K放送に関わる機材やシステムなどさまざまな技術を発表し、世界が本格的に4Kへと動き出した。
 今年は、世界156ヵ国から出展者1700社以上、来場者9万3000人以上が見込まれ、昨年を上回りそうだ。
 日本では、昨年発足した「次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)」により昨年から4Kの試験放送が行われ、4K放送に向け動き始めた。こうした動きに合わせて各メーカが撮影から制作、送出、配信、アーカイブまでファイルベースのワークフローを実現する最新の4K機器やシステムなどを展示している。

2014年4月9日


2月の移動電話国内出荷 41%減の137万6000台

 電子情報技術産業協会(JEITA)と情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)が8日発表した、2月の移動電話(PHS含む)国内出荷台数は137万6000台で前年同月比40.5%の大幅減。このうちスマホは52万6000台で同61.4%減った。PHSは11万9000台の出荷で37.3%減となった。
 2月の移動電話に占めるスマホの比率は38.3%と前月の45.8%、前年同月の59.1%から大幅に後退した。
 前年はスマホの春モデルの発表が2月に集中した半面、今年は春モデルの発売が分散したことで主な減少要因になった、とJEITAは分析している。

2014年4月9日


ビッグローブ モバイル事業を強化

 インターネットサービス事業者のビックローブは、MVNO(仮想移動通信事業者)としてモバイル事業を強化し、モバイル利用者数を16年度末に100万人に増やす。現在、20万人弱の契約数を5倍以上に拡大する計画。これまでモバイルインターネット通信のサービスを中心に展開していたが、7月からは090番号の携帯電話サービスも始める。さらに、年内には腕時計型のウエアラブル端末とサービスを始める。
 これまでNECの子会社として事業を進めてきた同社は、今月から日本産業パートナーズ傘下に入り、新体制のもとで事業を開始した。光回線とモバイル、無線LAN(Wi-Fi)を融合したFMC(固定移動回線融合)事業の推進を提唱してきたが、今月以降はこの流れをさらに加速させる。
 古関義幸社長は「現在は光回線とモバイル、Wi-Fiがバラバラになっている。これらを一緒にして、サクサク、どこでも、簡単につながるようにしていく」と話す。特にモバイルはMVNOとして競争力の高いサービス展開を図っていく。

2014年4月9日


日本マイクロソフト ウインドウズ83.1アップデート提供

 日本マイクロソフトは、9日から提供をはじめる最新のパソコンOS「ウインドウズ8.1」のアップデートの詳細を8日発表した。
 12年10月26日に発売した「ウインドウズ8」は、1年後の13年10月18日に「8.1」にメジャーアップデートを行い、使いやすさなどを改善した。「8.1」はスタートボタンの復活をはじめ、パーソナライズオプションの拡充、デスクトップの起動機能など、「顧客の声を反映して機能を強化している」。
 最新版は、タッチ操作だけでなく、キーボードやマウス入力といった使い慣れた簡単な操作で実現できる多くの機能を改善した。企業内でのシステム展開もしやすくするとともに、インターネットブラウザ「インターネットエクスプローラー(IE)」の互換性を向上させた。
 「企業内で使っているIE8など古いブラウザ環境であっても、最新のIEで対応できるモードも設けた」。さらに、幅広いモバイル端末も管理できるようになっている。
 アップデートは日本時間4月9日から無償ダウンロードできる。

2014年4月9日


用語解説 太陽電池

 太陽光発電システムの基本となるもので、太陽の光エネルギーを吸収して直接電気に変える装置。現在最も多く使われている太陽電池は、シリコン系太陽電池。
 電気的な性質の異なる2種類(p型、n型)の半導体を重ね合わせた構造をする。太陽電池に太陽の光が当たると、電子(-)と正孔(+)が発生し、正孔はp型半導体へ、電子はn型半導体側へ引き寄せられ、起電力が発生する(光起電力効果)。
 n型半導体・p型半導体に電極を取り付けると、それぞれ負極・正極となって直流電流が取り出せる。
 単結晶シリコン太陽電池や多結晶シリコン太陽電池などがあり、近年、住宅用太陽光発電システムでは、多結晶より発電効率にすぐれた単結晶タイプが注目されている。
 多結晶太陽電池の変換効率は15-18%ぐらいだが、単結晶太陽電池は20%を超えるものが販売されている。
 価格は、単結晶が多結晶より高価となる。

2014年4月9日


日本マイクロソフト XPサポート終了

 日本マイクロソフトは9日、WindowsXPのサポート終了に伴い会見した。
 WindowsXPは、9日(日本時間)セキュリティに対する最終の更新プログラムが配布され、サポートが終了した。
 XPは、2001年10月の発売以来、約12年半にわたりサポートが続けられてきた。同社では、07年に14年4月のサポート終了を発表、13年4月9日から向こう1年間を「移行支援強化期間」として、業界各社や官公庁、関係団体などと協力して啓蒙活動や最新の環境への移行を推進・支援してきた。
 加治佐業務執行役員最高技術責任者は「01年当時と現在では、環境が大きく変化している。当時は、脆弱性への対応など単純な対策で対応できたが、現在は多層防御が必要になり攻撃の目的も愉快犯的なものから、サイバーアタックなど金銭目的、国家的な組織によるものに変化してきている」と、セキュリティの脅威増大を強調した。
 同社では「サポート終了後もモニタリングなどで情報を提供するが、Windows8.1などできるだけ早く最新環境への移行計画を検討してほしい」と強調している。

2014年4月10日


NTTドコモ 6月メドに新料金プラン

 NTTドコモが、スマホ利用者の負担軽減につながる新料金プランを6月をメドに導入することが、9日わかった。データ通信料金を家族で共有できる仕組みと、定額制の音声通話料金の導入が柱。
 ドコモの現行データ通信料プランでは、月額5700円で月間7GBまで高速データ通信の利用が可能だが、1人当たりの平均利用料は約2GBにとどまり、利用者が割高に感じるケースが多い。新プランでは、業界で初めて課金を個人ではなく家族単位で行い、10GBまでを1万円程度で共有できるようなプランを導入する。家族4人で共有すれば、1人当たりの負担は現行の半額程度に抑えられる。
 一方、音声通話の定額料金は、月額2000円台で、通話相手を限定せずに国内通話を限定せずに国内通話を使い放題とする方向で調整している。高速通信LTE対応のスマホの現行料金プランには無料通話分がなく、通話料を別途課金されるため、LINEなどの無料通話アプリの利用が広がっている。

2014年4月10日


中国レノボ NECから携帯電話関連特許を買収

 中国のレノボグループ(聯想集団)は、NECから携帯電話関連の特許約3800件を買収したと発表した。
 レノボが取得したのは、3GやLTE技術に関する標準必須特許と、スマホに使用されるさまざまな機能・技術に関連する特許。
 レノボは世界最大のPCメーカとして知られているが、ここ数年はPCのほかに複数のモバイル機器を所有する「PCプラス」というコンセプトを打ち出し、スマホやタブレット事業を強化している。
 NECとは、11年に双方のPC事業を統合。一時は、携帯電話事業統合でも交渉を進めていた。NECは昨年、スマホ事業から撤退している。

2014年4月10日


用語解説 UNIX

 複数ユーザーで複数の処理ができる(マルチユーザー、マルチタスク)コンピュータシステム用のOS(基本ソフト)。C言語で記述(プログラム)されており、学術機関やコンピュータメーカーなどがそれぞれ拡張を行っているため、さまざまなUNIX-OSが存在している。
 UNIXはセキュリティも高く安定した運用ができることから、大規模なデータベースシステムなどでも活用されており、学術機関の研究用システムや企業の基幹システムなどのサーバーOSとしても利用されている。
 現在、主に流通しているUNIX-OSでは、メーカー系ではサン・マイクロシステムズ(現オラクル)が開発した「Solaris(ソラリス)」をはじめ、ヒューレット・パッカードの「HP-UX」、IBMの「AIX」などがある。リーナス・トーパルズ氏が開発した「Linux」もUNIXの派生として生まれた。
 最近は国内ではUNIX用サーバーは減少傾向だが、多くの企業や機関で運用、サーバーシステムなどが継続的に発売されている。

2014年4月10日


ニコン レンズ交換式カメラ

 ニコンイメージングジャパンは、レンズ交換式アドバンストカメラ「Nikon 1(ワン)」のJシリーズの最新モデル「Nikon 1 J4」を4月24日から発売する。
 「Nikon 1 J4」は、AF追従で世界最速の約20コマ/秒の高速連続撮影を実現する優れた動体捕捉性能と、多彩な静止画と動画撮影機能を小型・軽量ボディーに凝縮させたモデル。
 1920×1080/60pのフルHD動画撮影機能に加え、シャッタボタンを押した瞬間の前後20コマを1秒の間に連写して、その中から残したい画像を選んで保存できる。また、「早送り動画」「ジャンプカット」「4秒動画」などの多彩な静止画、動画撮影機能を搭載した。
 直感的な操作を可能にするタッチパネル式液晶モニター、高画質な画像を手軽に転送・共有できるWi-FiRも装備。

2014年4月11日


用語解説 LTEアドバンスト(LTE-A)

 LTEアドバンストは、ITU(国電気通信連合)で承認された第4世代の移動通信規格。LTEをさらに高速化。静止/低速移動時で最大1Gbps、高速移動時で最大100Mbpsの高速データ通信を目指す次世代移動通信システム。
 このLTE-Aでは、キャリアアグリケーションという複数の搬送波を束ねて帯域幅を拡張する技術がキーテクノロジーとなる。これは、無線通信システムでは帯域幅が大きいほど高速に大容量のデータを伝送でき、例えば、20MHz幅と10MHz幅を持っていた場合、30MHz幅の帯域利用が可能となり、通信時のピーク速度や平均速度が向上する。
 LTEとLTE-Aは、TDD方式=通信経路を時間軸で分割して送信と受信を高速に切り替える手法と、FDD方式=通信経路を周波数で分割して通信と受信を同時に行う手法−がある。
 LTE-Aサービスは、KDDIが14年度、NTTドコモが15年度中に導入予定。

2014年4月11日


韓国 ケーブルで4K放送

 韓国で地上波に先立ち世界初のケーブルによる4K放送の商用化が始まった。
 10日にサービスを開始したのはCATV局のホームチョイス社。4K専用チャンネルUMAXを立ち上げ、4Kコンテンツの配信を開始した。同社は6月のブラジル・FIFAワールドカップや、9月の韓国・仁川アジア競技大会を生放送、16年までにコンテンツ調達に400億ウォン(約40億円)を投資する。

2014年4月15日


1-3月世界PC出荷 8四半期連続減少

 米調査会社IDCが9日発表した1-3月期の世界パソコン出荷台数は、前年同期比4.4%減の7342万台だった。減少は8四半期連続。
 米マイクロソフトの「ウインドウズXP」のサポート終了に伴う買い替え需要が日本などで見られ、減少率は昨年10-12月期の5.6%から縮小した。
 日本ではこのほか、消費税増税前の駆け込み需要も発生し、2桁の伸びを記録した。欧州・中東・アフリカ地域でもXP関連の需要が見られたが、米国やアジア地域は低迷した。
 一方、米調査会社ガートナーが同日発表した統計では、1-3月期の世界PC出荷台数は、前年同期比1.7%減の7657万台だった。

2014年4月15日


サムスン電子 新モデル「ギャラクシーS5」125ヵ国で同時発売

 韓国・サムスン電子は11日、旗艦スマホ最新モデル「ギャラクシーS5」を米国、欧州、中東、南米など125ヵ国で同時発売した。
 S5は、世界最速のオートフォーカス機能搭載カメラ、優れたネットワーク接続性、心拍センサー、防じん・防水機能などを特徴とする5.1型フルHD有機ELディスプレイのハイエンド機。指紋認証機能も備え、色は黒、白、ブルー、ゴールドの4色を展開。
 スマホのほか、サムスンは今回、オープンソースのTizen(タイゼン)OSを搭載した第2世代スマートウォッチ「ギャラクシー・ギア2/ギア2ネオ」や、リストバンド型のウエアラブル端末「ギャラクシー・ギア・フィット」の発売も開始した。

2014年4月15日


四国総合通信局 パーソナル無線の使用期限注意喚起

 四国総合通信局は、パーソナル無線の使用期限に関する注意喚起を行っている。同無線の使用期限は平成27年11月30日までと定められている。
 パーソナル無線は機器の製造も終了しており、電波の有効利用などの観点から、平成23年12月14日に周波数使用計画が改正されている。当該期限後に同無線を保有・使用すると、電波法違反になる場合もある。

2014年4月15日


ウエアラブル端末に注目

 ウエアラブル端末が、スマートフォンの次世代技術として注目されている。軽くて小さく、身に着けられるデバイスだ。スマホやインターネットとつなげば、新しい世界が生まれる。その一つにスポーツ市場がある。選手が利用することで記録更新ばかりでなく、観客が選手と一緒にスポーツを体験できるかもしれない。
 端末として提案されているのは、眼鏡、時計、指輪、リストバンド、ベルト、シューズ、アンダーウエアと多彩だ。
 小型・軽量・高性能な電子部品・センサー・MEMS・電池、低消費電力の無線通信、無線充電などの技術が支える。
 ウエアラブル用電池の世界市場は、IHSテクノロジーによると18年までに7700万ドルに拡大。低消費電力を実現するブルートゥースローエナジーもウインドウズ、アンドロイドなどのOSが対応したことで、同年には13年の約7倍普及すると予測。スマホやクラウドとのつながりを活用すれば、用途は広がる。
 元アスリートの為末大氏は「ウエアラブル端末は、スポーツ選手が利用することで記録更新だけではなく、スポーツ業界を変える可能性もある」という。観客は、選手が身に着けた端末からの情報を映像化することで疑似体験し、競技に参加することが実現するかもしれない。

2014年4月15日


パナソニック IEEEマイルストーンに電池3分野で認定

 米国電気電子学会(IEEE)が「IEEEマイルストーン」に認定した「日本の一次・二次電池産業の誕生と成長、1893」で、パナソニックは乾電池、リチウム一次電池、ニッケルカドミウム電池(ニカド電池)の分野における貢献が評価され、同社として初めての認定を受けた。日本では19件目の認定。
 同社は、1931年にマンガン乾電池の自社生産を開始して以来、アルカリ乾電池、リチウム一次電池など一次電池を開発、商品化し、市場けん引してきた。
 1954年には、国産初となる完全金属外装缶のマンガン乾電池の開発に成功し、使い勝手を高め乾電池普及に寄与している。
 リチウム一次電池は、1971年に同社が業界に先駆けて開発し、通信機などの長時間駆動や電卓、電子時計などの小型・薄型化を可能とした。二次電池では、1958年にニカド電池の本格生産を開始。電動工具、シェーバーなどポータブル機器の市場創出と普及を後押しした。
 同社のほか、1893年に乾電池の発明特許を取得した屋井乾電池が、1895年に日本で初めて鉛蓄電池の試作に成功したGSユアサも認定された。

2014年4月16日


サムスンSDI 長寿命曲面型リチウム電池

 韓国のサムスンSDIはウエアラブル機器用の曲面型リチウム電池を開発した。同社によると、容量は210mAhで、これまでに同社が販売してきたリストバンド型スマート機器用電池型より5倍の寿命という。
 同電池は4月11日販売開始されたサムスン電池のスマート型リストバンド「ギア・フィット」に搭載されている。
 同社ではフレキシブルなアルミホイルを使うことでサムスンのリストバンドの形状に合わせ折り曲げを実現した。今回利用した同社の折り曲げ技術”Vベンディング”はサイズの縮小と容量の拡大をもたらす、と同社は説明している。

2014年4月16日


ウエアラブル端末世界出荷 18年まで年平均78.4%で増加と予測

 米IDCが発表した世界のウエアラブルコンピュータ端末市場見通しによると、14年の世界出荷台数は前年比3倍強の1900万台。以後、年平均78.4%で増加を続け、18年には1億1190万台に達する見込み。

2014年4月16日


用語解説 4K

 画面表示画素が横約4000×縦約2000(約800万画素)の解像度を持つ映像のことを総称していう。Kは1000のことで、横の画素に対して4Kと表現している。フルハイビジョンは横1920×縦1080(207万3600画素)で、通称フルHDや、横の画素が約2000であることが多い。4KはフルHDの4倍の画素を持つことから、4K解像度を実現し高精細表示ができる表示装置などは、次世代ディスプレイやテレビとして注目されている。
 一般的に、テレビなど横3840×縦2160(829万4400画素)の解像度を持つ規格がITUで定められている。4K UHDTV(ウルトラハイディフィニッションテレビ)となっている。一方で、映画制作会社などのデジタルシネマイニシアティブ(DCI)で定められている横4096×縦2160のDCI 4Kもあり、映画などはDCI 4Kで上映されているものが多い。
 現在、テレビメーカー各社は、次世代テレビとして4K対応テレビを発売しており、4Kテレビ市場が拡大するとみられている。

2014年4月16日


東芝 4K対応液晶搭載のノートPC

 東芝は16日、世界で初めてフルハイビジョンの4倍の画素を持つ4K対応液晶ディスプレイを搭載したノートパソコンを発表した。25日から発売する。
 新製品「ダイナブックT954」は、高密度実装技術によって大容量の映像信号を伝送するための制御部品などを限られた基板上に最適に配置するとともに、伝送時に発生するノイズの影響を低減する設計と構造を採用したことで、ノートPCでの4K動画再生を実現した。
 液晶ディスプレイは、低消費電力で高解像度を実現した酸化物半導体液晶ディスプレイ「IGZOディスプレイ」を採用した。本体にはAMD製の最新グラフィックプロセッサを搭載し、画像や映像の編集に加え、最新の3Dゲームも楽しめるようになった。
 高精細映像も楽しめる。4K対応テレビ「レグザ」で培ってきた高画質化技術を画面サイズの小さいノートPC向けに改良し、1インチ当たり282ピクセルの解像度で写真や動画を緻密に再現する。
 動画再生では、空の青や芝の緑、肌の色などを記憶色に近い色調で再現する技術や明るい部分と暗い部分のコントラストを補正する技術により鮮明でメリハリのある映像を表示する。静止画コンテンツでは「超解像技術」を用い、精密な画質を実現している。
 本体には、UHS-U規格SDメモリーカードスロットを内蔵し、対応する4Kカメラなどで撮影したコンテンツを高速で取り込める。写真の源蔵や編集、管理ができるソフトも搭載しているため、映像の傾きや歪みを簡単に修正でき、初心者でもきれいに写真編集ができる。
 市場想定価格は23万円前後。

2014年4月17日


CTIA 米国でスマホに盗難対策機能

 無線通信業界の国際団体「CTIA」は15日、米アップルなど、スマホメーカーや通信会社など14社が米国で来年7月以降に発売するすべてのスマホに盗難対策機能を備えることで合意したと発表した。
 14社の大半は端末やOSメーカーで、盗まれたスマホなとの個人情報を遠隔で消去できる機能や、他人が端末を操作できないようにする機能を無料で提供する。
 アップルのほか、韓国サムスン電子、米グーグル、米マイクロソフトなどが参加。合意にはベライゾン、AT&T、スプリントなど米通信大手5社も加わり、盗難対策機能が利用できるように協力する。

2014年4月17日


上新電機岸和田店 エイスースコーナー25日開設

 上新電機は15日、岸和田店に3店舗目となる「エイスースフラッグシップ・コーナー」を25日にオープンすると発表した。エイスース製のパソコンやウルトラブックをはじめ、数多くのラインアップを展示する。

2014年4月17日


シマンテック 13年個人情報5.5億件流出

 シマンテックが16日発表した「インターネットセキュリティ脅威レポート」で、13年は大規模データ(1000万件以上)侵害が急激に拡大していることがわかった。13年1-12月の大規模データ侵害は前年比8倍となり、5億5200万件の個人情報が流出していた。シマンテックでは、企業での自社データの把握や社員教育、セキュリティ対策システムの導入を、個人ではセキュリティ知識の向上を進めることを求めている。
 同レポートによると、13年はデータ侵害の件数が前年比62%増加し、5億5200万件以上の個人情報が流出した。産業別データ侵害では、医療機関が37%、行政機関が9%と高く、すべてのデータ漏洩の58%に上った。
 一方、個人情報漏洩の割合は小売りが30%と最も高く、コンピュータソフトウエア、金融と続いた。実際に盗まれた情報では1位が実名、2位が生年月日、3位が政府ID番号となった。
 最近のサイバー攻撃の傾向として、サイバー犯罪者がより高額な利益を狙う大規模攻撃に移りつつあり、数カ月間をかけて準備するケースも増えてきている。
 特に標的型攻撃が進んできており、12年から13年で91%増と一気に拡大した。攻撃期間は8日間程度にわたっており、攻撃ごとのメール数は減少する半面、攻撃件数は増加する傾向がみられた。
 ターゲットは、グローバルでは個人情報を多く持つ行政機関が多いが、日本では製造業が最も高く、サービスや卸売りなども高い。標的となる企業規模は、従業員2500人以上の大企業が多いが、500人前後の中規模企業での割合も高めだ。役職別では、従来は役員などの経営層が高かったが、最近は役員秘書や広報関係者のリスクが高まっている。
 13年は、ランサムウエア(身代金型ウイルス)も急拡大した。やましいところがある人に簡単に罰金を支払わせる手段で、13年は500%増加した。モバイル関連は大きく増えていないが、約4割のユーザーがモバイルでの攻撃を受けていることがわかり、セキュリティ対策を講じていないことも問題としている。

2014年4月17日


地デジ日本方式 モルディブが採用

 スリランカ南西のインド洋上の国、モルディブが15、国として正式に地上デジタルテレビ方式で日本方式採用を決めた。
 モルディブでは、2011年10月に国営放送が日本方式採用を決めたが、今回は国営放送から枠を民放にも拡大、モルディブのヤーミン大統領が国としての正式採用を安倍首相に伝えた。
 今回の正式採用で日本方式採用の国は計15カ国に達した。日本方式は送信機1台で固定端末と携帯端末向け放送の実現が可能なため緊急警報放送などの災害対策にも重要な役目を果たすなどの機能が海外で評価された。

2014年4月18日


電力9社今夏需給見通し 最低限の余力確保

 原発を保有する電力9社は17日、経済産業省の電力需給検証小委員会に今夏の電力需給見通しを報告した。需要に対する供給余力を示す予備率は、全社が安定供給に最低限必要とされる3%を確保する。
 ただ、関西、九州両電力が3%ちょうどにとどまるなど、西日本で余裕が乏しくなるため、同省は夏場の節電対策を検討する。

2014年4月18日


日立マクセル LEDライト機能付きモバイル充電器

 日立マクセルは17日、ランタンとしても使えるLEDライト機能付きモバイル充電器を発表した。28日から発売する。
 新製品「MPC-CLT6600」は、1W白色LEDと集光レンズを搭載することにより、ランタンやLEDライトとしても使える新しい形のモバイル充電器。明るさはランタンモードで約27ルーメン、LEDライトモードで約23ルーメンとなり、キャンプや釣りなどアウトドアなどの場面で、スマホやタブレット手端末を充電しながら明かりを点けることができる。
 本体には、容量6600mAh/3.7Vのリチウムイオン電池を内蔵しており、スマホ1台を約3回充電できる。ランタンやLEDライトとして使用した場合は、約50時間連続点灯可能。
 内蔵リチウムイオン電池の残量、充電状態を本体側面のLE市により4段階表示するため、残りの使用時間なども予測できる。

2014年4月18日


用語解説 空気清浄機

 室内に漂うチリやホコリなどのハウスダスト、細菌、花粉、さらに生活臭(ガス成分)などの汚染物質を除去するための装置。
 たばこの有害物質(一酸化炭素など)や常時発生する臭い成分(建材・ペット臭など)など、除去できない汚染物質もある。内蔵されるファンで空気を吸い込み、集じんフィルターや脱臭フィルターなどで除去し、空気を浄化する濾過集じん方式や、電気(静電気)の力で、汚染物質を帯電させ、マイナスに帯電したフィルターで吸着する電気集じん方式がある。
 最近では、空気清浄機能にとどまらず、付加機能として加湿機能や除湿機能、イオン発生機能を搭載する複合商品が増えている。
 日本電機工業会では、家庭用空気清浄機に関する性能測定基準を定めている。これに基づき適用畳数、清浄時間を求め、カタログなどに空気清浄機の性能として表記される。
 微小粒子状物質(PM2.5)による大気汚染が注目される中、PM2.5に対する除去性能試験方法および算出方法も同工業会が自主基準として定め、JEM規格化が予定されている。

2014年4月18日


米マイクロソフト 新型Xbox500万台突破

 米マイクロソフトは17日、欧米などで昨年11月に発売した家庭用ゲーム機「Xbox One」の世界販売台数が500万台を突破したと発表した。

2014年4月21日


ビックカメラ 月額3056円の格安スマホ

 ビックカメラは18日、格安のスマホの販売を店頭で始めたと発表した。利用料は、携帯端末とSIMカードなどのセットで月額3056円。大手携帯電話会社のほぼ半額に抑えた。1000台限定で販売する。
 通信サービスは、インターネットイニシアティブ(IIJ)がNTTドコモから借りた回線を利用し、提供する。利用料を安く抑える一方、データ通信の使用量は限定され、データが多い動画などの通信速度は遅い。中堅通信機器メーカーのコヴィア(横浜市)の端末を提供し、他社から乗り換えても電話番号を変えずに使用できる。

2014年4月21日


パナソニック 「LEDネックライト」拡充

 パナソニックは、日本各地の観光地や名所、祭りなどをモチーフにしたデザインを本体ライト部に施した「LEDネックライト ご当地デザイン」シリーズを5月22日から順次、シリーズ計7万台の数量限定で発売する。
 「LEDネックライト」は、首にかけて両手が自由に使える軽量ライトで、夜間のウォーキングやペットの散歩、防犯対策などさまざまなシーンで活用され、11年6月初代モデル投入以来、国内累計販売が140万台を超えた。昨年12月には富士山の世界遺産登録を記念した”富士山モデル”も限定発売し、主に静岡・山梨地区を中心に各地で話題となった。
 新製品のデザインは、本体カラーに新色3点を追加し、本体ライト部にご当地デザインを施した。観光名所、祭り、スポーツ観戦などの使用を提案し、LEDライトの普及を図る。
 シリーズは、青森=ねぶた祭り、秋田=竿燈祭り、岩手=盛岡さんさ踊り、山形=花笠まつり、宮城=仙台七夕まつり、福島=わらじまつり、東京=東京スカイツリー、大阪=ガンバ大阪、徳島=阿波おどり、高知=よさこい祭り、広島=宮島、熊本=くまモン。
 市場想定価格は1400-1500円前後。

2014年4月21日


13年度白モノ家電国内出荷 9.3%増、2兆4218億円

 日本電機工業会(JEMA)は21日、13年度の白モノ家電の国内出荷額が前年比9.3%増の2兆4218億円になったと発表した。2年連続のプラスで、夏の猛暑・残暑や消費税増税前の需要増によりエアコンや冷蔵庫、洗濯機などが好調だったほか、住宅着工件数の増加で換気扇や食器洗い乾燥機など住設関連が伸びた。
 3月単月では国内出荷は前年比19.1%増の2418億円。5カ月連続の2桁増だったが、増税前の需要増に対する出荷としては一段落したこともあり、伸びは鈍化した。

2014年4月22日


3月の民生電子機器国内出荷 2.8%増、1348億円

 電子情報技術産業協会(JEITA)が21日発表した3月の民生用電子機器国内出荷金額は、前年比2.8%増の1348億円と3カ月連続で増加した。
 映像機器は同5.0%減と3カ月ぶりのマイナスとなったが、16カ月ぶりにプラスとなった音声機器や8カ月連続で増加しているカーAVC機器がけん引し全体を引き上げた。

2014年4月22日


用語解説 ホームベーカリ

 ホームベーカリは、家庭でパンを焼くための家電製品。小麦粉などの材料を内釜に投入すると、練りといった生地の生成や発酵の温度調整、焼き上げを行い、自動で手作りパンを焼き上げることができる。
 一般的な食パンから、ライ麦パンやごまパンなどさまざまな材料を混合して独自に味付けしたパンも作れる。発酵までの機能を使い、手作りパンやピザの生地作りに利用する場合もある。1斤から1.5斤程度のサイズを焼き上げられる製品が中心。
 ホームベーカリ市場は05年以降に拡大基調に入り、毎年2桁ベースで市場は伸長。10年11月には三洋電機(現パナソニック)がお米からパンを焼き上げる「GOPAN(ゴパン)」を発売し、さらなるブームを巻き起こした。
 タイガー魔法瓶や東芝ホームアプライアンス(現東芝ライフスタイル)など、12年頃から参入メーカーが増えたほか、日立アプライアンスはホームベーカリ機能を融合したオーブンレンジを製品化するなど、市場では製品の多様化も進んでいる。

2014年4月22日


日本アンテナ スマホで遠隔監視できるワイヤレスモニター

 日本アンテナは、スマホなどで遠隔監視ができるワイヤレスモニターを開発した。5月から順次発売する。
 発売するワイヤレスモニター「ドコでもeye Smart」シリーズ2機種は、子機となるカメラで撮影した映像をスマホで確認できる。従来製品は親機のモニターで映像確認をしていたが、新製品は親機の代わりにスマホが利用できるため、ドコにいてもすぐに映像の確認ができるようになった。
 本体は無線LAN(Wi-Fi)に対応しているため、面倒な配線工事も必要ない。Wi-Fiルーターを設置すれば簡単に使えるようになる。暗い室内で赤外線撮影に切り替わるナイトビジョンカメラといったスマホ用アプリをダウンロードして使うことも可能。
 上位機「ドコでもeyeHD」は、スマホでのカメラ角度調整機能に加え、自動で録画記録ができるモーション検知アラーム機能、設置場所の温度が把握できる温度センサーを搭載する。最大5カ所の同時アクセスができる。

2014年4月23日


用語解説 スマホ

 スマートフォンの略称。スマホは「仕事が公開された汎用的なOSを搭載し、利用者が自由にアプリケーションを追加して機能拡張やカスタマイズができる携帯電話およびPHS」とされている。
 通信キャリア、通信機器、アプリケーションやサービス企業が組織した団体の”MCPC”が定めた。
 日本では2004年に海外製品が発売され、05年に国産機種が発売された。本格普及が始まったのは08年。「iPhone」「BlackBerry」を含め、13機種が発売され、この年、出荷台数が100万台を超えた。「iPhone」搭載の「iOS」のように1社独占ではなく、開放されているOSの「Android」搭載機は09年に発売された。以降各社が採用。スマホは爆発的に売れ、13年度は1200万台を記録している。
 13年の世界出荷は10億台。OSシェアは「Android」約70%、「iOS」約20%。日本では「iOS」が約30%を占める。

2014年4月23日


バナソニック ポータブルワイヤレススピーカ

 パナソニックは、スマホなどのブルートゥース機器の音楽を、ワイヤレスで再生できるポータブルワイヤレススピーカシステム「SC-NJ03」を5月23日から発売する。
 新製品はコンパクトながら実用最大出力2W、直径40mmのスピーカを搭載しているので、スマホなどの音楽を力強く再生する。
 また、モバイルバッテリ機能も搭載しており、外出先などでスマホのバッテリ残量が不足したときはスマホに充電できる。さらに、ポケットに入るコンパクトサイズなので通勤、通学などにも持ち運びできる。
 AUX入力端子を搭載。オーディオコード(市販品)で外部機器の音声を聴ける。「オートオフ機能」を搭載し、音声入力がなく、ボタン操作がない状態が約10分続くと電源が自動的にオフになる。
 市場想定価格(税別)は9500円前後。

2014年4月24日


アイオーデータ機器 スマホ対応のCD-ROMドライブ

 アイオーデータ機器は、音楽CD取り込み用のCD-ROMドライブ「CDレコ」(CDRI-S24A)を4月下旬に発売する。
 「CDレコ」は、Androidスマホとケーブル1本でつないで音楽CDの楽曲を直接スマホへ取り込むことができる音楽CD取り込み用のドライブ。
 パソコンが不要で、高速に、スマホからのタップ操作だけで音楽を取り込める。また、取り込んだ楽曲は、スマホに標準インストールされている音楽再生アプリで聴くことができる。
 音楽CDの楽曲を手軽に持ち出して、いつでも楽しむことができる。音楽CDを「CDレコ」にセットすると、自動でインターネット上の音楽データベースからアーティスト名、アルバム名、曲名を取得する。
 市場想定価格(税別)は8000円前後。

2014年4月24日


NRI テレビ番組の視聴実態調査 録画視聴、放送時間視聴の1.21倍

 野村総合研究所(NRI)が行った地上波とBS放送のテレビ番組についての視聴実態調査によると、地上波の番組では、リアルタイム視聴(放送時間中の視聴)に対する、録画を含めた視聴(リアルタイム視聴に加え、録画して後から見る分を加えたもの)の比率が1.21倍であることが明らかになった。
 ジャンル別にはドラマで録画視聴する人の割合が高く、海外ドラマでは2.04倍、日本のドラマで1.63倍となっている。その他ではアニメ(1.75倍)や映画(1.74倍)が録画して見る比率が高く、スポーツ(1.11倍)、情報番組(1.06倍)、ニュース(1.02倍)などは、録画せずにリアルタイムで見ている割合が高くなっていた。性別や年代別、エリア別で録画をしている割合に大きな差は見られなかった。
 地上波とBS放送を比較すると、録画を含めた視聴とリアルタイム視聴の比率は、地上波で1.21倍であったのに対し、BS放送は2.02倍と、録画して視聴する割合が高い。BS放送では、録画を含めた比率が高いジャンルは、アニメ(3.53倍)、海外ドラマ(3.36倍)、映画(2.89倍)など。日本のドラマは1.65倍で、地上波の1.63倍と同水準だった。
 録画した番組を、タブレットやパソコンなどテレビ受像器以外の機器で見る割合(地上波・BS両方)は4.9%となり、「少しずつ持ち出して録画番組を楽しむライフスタイルが広がっている」(NRI)とみる。ジャンル別では、ドキュメンタリー(6.4%)、バラエティーとアニメ(同率5.3%)、スポーツ(5.2%)が高かった。逆に海外ドラマは1.6%と低かった。

2014年4月24日


用語解説 チューナ

 テレビ受像器やラジオ受信機のチャンネル同調用の高周波ユニット。小型の別シャーシに高周波増幅、局部発振、周波数混合、選局の回路を組み込み、調整後に主シャーシに取り付ける。チューナを調整して、希望回路の周波数に合わせることができる。
 最近は、世界的な放送のデジタル化(衛星、CATV、地上波)への移行に対応し、世界各国の放送システム用のデジタル放送用チューナが各社から発売されている。
 小型・小電力で使い勝手の良いチューナ開発が求められ、高周波部品メーカーでは、チューナ部にOFDM(直交周波数分割多重方式。地上デジタル放送の伝送技術で、ゴーストに対して強い)復調器を内蔵し、1パッケージ化、モジュール化を図るなど、高付加価値ユニットの開発に注力する。
 パソコンやPC周辺機器、スマホ/携帯電話など内蔵される超小型テレビチューナの開発も活発。小型・低コスト化ニーズに対応し、半導体プロセス技術を活用したシリコンチューナの市場も拡大している。

2014年4月24日


Xbox One 日本で9月4日発売

 米マイクロソフトは23日、新型家庭用ゲーム機「Xbox One」を日本で9月4日に発売すると発表した。米国では499.99ドル(約5万円)だが、日本での価格は未定。

2014年4月25日


4K試験放送 スカパーJSATで6月2日開始

 放送局や電機メーカーでつくる「次世代放送推進フォーラム」は23日、現在のフルハイビジョンの4倍の解像度を持つ高精細テレビ規格「4K」の試験放送を6月2日に始めることを明らかにした。23日に総務省が開いた次世代放送に関する検討会で表明した。
 次世代放送推進フォーラムなどによると、試験放送はスカパーJSATの通信衛星を通じ、1日数時間放送する。視聴は無料だが、4K対応テレビや受信アンテナ、専用チューナなどが必要。

2014年4月25日


用語解説 スピーカ

 ラジオやテレビ、オーディオ機器などからでる電気信号を振動に変えることで、音声や音楽といった音を生み出す装置のこと。声や楽器など実際の音をマイクロホンなどで電気信号に変換した情報を、再び元の自然な音に戻すために使われる。スピーカには、単純にブザーなどの音を鳴らすものから、拡声器のように音をさらに大きくするための装置、オーディオの音を再生する装置まで幅広い。
 スピーカには、全音域を最適にならすことができるフルレンジ、低音再生をするウーハー、中低音を再生するミッドバス、中音再生に適したスコーカ、高音用のツイータ、超高音のスーパーツイータなどがある。
 音は周波数によって振動が変わることから、原音に忠実に再生するためには最適なスピーカを組み合わせる必要がある。通常はフルレンジであれば大半の音を再現するが、高級スピーカになると、ウーハー、ミッドレンジ、ツイータを最適に組み合わせ、周波数を電子的にスピーカこどにカットして送ることで忠実に再生している。

2014年4月25日


3月のPC国内出荷21%増

 JEITAによると、PCの3月国内出荷は消費増税やXPサポートの期限切れなどが追い風となりノート、デスクトップ合計で164万2000台となり、前年同月比20.8%上回った。JEITAでは単月、四半期、年度で過去最高を記録したとしている。出荷金額でも3月は1312億円となり同40.7%増加。
 3月の出荷台数の内訳はデスクトップ49万8000台、ノート114万4000台、ノートの比率は69.7%だった。
 13年度累計の出荷台数は1210万台となり、前年より8.6%増加した。特に増税時期とXPサポート期限切れを直前に控えた第4四半期は前年同期比30.5%増の394万台の出荷だった。
 通期の金額でも926億3000万円となり、前年比16.5%増加した。

2014年4月28日


米マイクロソフト1-3月期 6四半期ぶり減収減益

 米マイクロソフトの14年1-3月(第3四半期)決算は、売上高が前年同期比0.4%減の204億ドル、純利益は同7%減の57億ドルと6四半期ぶりの減収減益となった。
 クラウド関連を中心に本業は好調に推移したが、「ウインドウズ7」から「ウインドウズ8プロ」への無償アップグレードや欧州委員会への制裁金支払いなど、特別要因が収益を圧迫。この影響を除くと、売上げは同8%増、営業利益は同4%増となる。

2014年4月28日


富士通、米MSなど12社 暗号ソフト問題で資金支援

 無料公開型ソフトウエアの普及推進組織「リナックスファンデーション」は24日、ネット通販や銀行サイトなどで幅広く使われている暗号化ソフト「オープンSSL」のセキュリティ欠陥問題などに対応するため、富士通や米マイクロソフト(MS)など12社が資金支援を行うと発表した。
 オープンSSLなど外部技術者が開発に参加し、無料で公開されることが多いオープンソース型ソフトはネット上で重要な役割を担っているケースが多いが、開発に十分な資金を確保できない問題を抱える。実際、オープンSSLは少数のプログラマがボランティアで開発に当たっている。

2014年4月28日


タブレット端末の購入調査 買替え・買増しが4割

 タブレット端末は、一度使った人からのリピートが多いことが明らかになった。ジーエフケーマーケティングジャパンがタブレット端末の購入者や購入予定者など約1400人に行ったアンケート調査によると、タブレット端末購入の約4割が買い替え/買い増し層だった。
 国内流通市場のタブレット端末販売台数は、13年7-9月期までは前年比50%以上の成長が続いていたが、13年10-12月期は同14%増と鈍化。14年1-3月期は前年並みにとどまっている。
 成長が鈍化している要因の一つに購入層の拡大が伸び悩んでいることがあり、昨年12月調査ではタブレット端末購入者のうち、新規購入の割合は減少傾向で3カ月以内の購入は6割を下回った。ただ、タブレット端末使用者の4人に1人は「1年以内の購入を検討している」と回答しており、GFKでは買い替えや買い増し需要は今後も高まると推測している。
 一方で、タブレット端末を購入したことがない消費者の6割が「タブレット端末に興味がない」と回答しており、新規購入の増加には課題があることがわかった。興味がない理由には、「パソコンやスマホで事足りる」「通信費が高い」などのほか、「具体的な用途のイメージが湧かない」が多く上がった。
 タブレット端末は一度使用すると利便性が認識され、買い替えや買い増しにつながることから、市場拡大のためにはタブレット端末の使用経験がない消費者に対し、具体的な用途のイメージや利便性を訴求することが重要になるとみている。

2014年4月28日


NEC PC夏モデル6タイプ32モデル

 NECパーソナルコンピュータは、個人向けパソコン「LaVie」「VALUESTAR」シリーズを一新した。全6タイプ32モデルの夏モデルを商品化、5月15日から順次出荷を開始する。
 今回の新商品では、人気のノートパソコンLaVie S LS150/SSシリーズでデザインを一新。15.6型のエントリモデルでありながら、薄さ22.6mmのスタイリッシュなボディーを実現した。
 デスクトップパソコンのVALUESTAR_N_VN970/SSBでは、「おまかせタフ録り」を強化し、録画履歴などから視聴傾向を推測し、自動的におすすめの番組を録画する機能を搭載した。

2014年4月29日


エレコム 車載FMトランスミッタ

 エレコムは、重低音ブースト機能を搭載したイヤホンジャック接続タイプの車載FMトランスミッタ「LAT-FMB04シリーズ」を5月上旬から発売する。
 同シリーズは、車クルマのシガーソケットに差し込むことで、スマホややオーディオプレーヤの音楽を、FMチューナを通してカーステレオで楽しめる。3.5mmステレオミニジャックを搭載したスマホや、iPhone、タブレット、オーディオプレーヤ、携帯電話のほか、ポータブルナビやDVDプレーヤなど、幅広い端末に対応する。
 また、スマホを接続した場合は、ナビアプリや動画の音声も再生できるなど、さまざまな方法でドライブを楽しめる。
 市場想定価格は2480円前後。

2014年4月29日


国内CATV加入 3カ月でRF方式12万世帯増

 総務省によると、13年末の国内CATV加入は、従来のテレビ方式であるRF方式のみで2747万世帯となり、9月末より12万世帯増加した。
 IPマルチキャスト方式加入の98万世帯を加えると国内で2846万世帯が有線でテレビを視聴していることになる。世帯普及率は51.2%になった。

2014年4月29日


用語解説 デジタル一眼カメラ

 デジタル一眼カメラとは、レンズ交換式デジタルカメラの一種で、撮影用レンズの入射光を光学式ファインダに導くための反射ミラーをなくしたデジカメのこと。反射ミラーがないため、ミラーレス一眼カメラとも呼ばれる。
 デジタル一眼カメラでは、撮影用レンズを通した光をミラーで反射させ、その光を光学ファインダに導くことで撮影対象となる映像を確認している。ミラーレスでは、光学ファインダの代わりに電子ビューファインダや液晶モニターを通して確認する。光学ファインダを搭載する一眼レフカメラは、コンパクトデジカメでは難しい高精細画像を撮影できる半面、本体が大きく重くなりがち。
 ミラーレスでは反射ミラーを無くすことで本体を小型・軽量化するとともに、大型イメージセンサーを採用して高精細も実現。これらの特徴に加え、コンパクト機のような小型ボディーに交換レンズを装着したデザイン性も、男性のみならず、女性からの支持を集めている。

2014年4月29日


日立/シャープなど 柏市で街全体とHEMSつなぎ地域エネルギー一元管理へ

 日立製作所、シャープ、三井不動産、日建設計の4社は、柏の葉スマートシティ(千葉県柏市)の街全体と、住戸内のエネルギーを管理するシステムを開発し5月中旬から段階的に運用を始めると発表した。
 新たに開発し、運用を始めるのは街全体のエネルギーを運用、関し、制御するシステム「柏の葉AEMS(エリアエネルギー管理システム)」と、住戸内のエネルギーを管理する「柏の葉HEMS(家庭内エネルギー管理システム)」。
 「柏の葉AEMS」は日立と三井不動産、日建設計が共同で開発したもので、エリア一帯に分散するオフィスや商業施設、ホテル、住宅などの各施設と、太陽光発電や蓄電池などの電源設備をネットワークでつなぎ、地域エネルギーの一元管理を行う。
 開発したAEMSは、三井不動産が柏の葉スマートシティで開発を進める複合施設「ゲートスクエア」内に設置する「柏の葉スマートセンター」(6月試験稼働、7月から本格稼働予定)を中央管理拠点に、周辺街区を含めた約12.7ヘクタールのエリア一帯に導入される。
 今回開発したエネルギー管理システムを活用し、エリア内で発電する地域エネルギーと電力会社からの系統電力を組み合わせたスマートグリッドを運用していく予定。

2014年4月30日


用語解説 DECT

 Digital Enhanced Cordless Telecommunicationsの略で「デクト」と読む。ETSI(欧州電気通信標準化機構)が策定したデジタルコードレス電話の規格で、家庭用のデジタルコードレス電話機との接続やドアホンとの接続、ホームセキュリティなどの無線通信などに使われている。
 周波数は1.9GHz帯で、通信方式はPHSなどで使われているTDMA/TDD(時分割多元接続方式/時分割双方向伝送方式)を採用する。日本ではDECTの技術を含む規格として電波産業会(ARIB)が2011年にデジタルコードレス電話の標準規格「ARIB STD-T101」を策定した。
 これまでのコードレス電話機は無線LANなどで使われる2.4GHz帯を使っていたため電波干渉などがあったため、DECTにより品質の向上を狙っている。

2014年4月30日


トップページ > 電波新聞拾い読み > 2014年4月