日本電機工業会(JEMA)は11月29日、東京都内で記者説明会を開催し、13年度の白モノ家電の市場見通しについて稲村会長(明電舎社長)は「(当初予想より)上振れする可能性がある」と語った。
上期の国内生産実績は冷蔵庫、ルームエアコンが猛暑による需要増で堅調に推移し、今年3月に発表した生産見通しを上回った。猛暑に加え、住宅着工件数の増加による換気扇や食器洗い乾燥機などが好調で、白モノ家電全体での生産額は当初予想の8600億円を上回る9237億円の実績となった。
下期の国内生産は7353億円と当初見通しから変更していないが「14年4月の消費税率の改定を見越した需要増に対応するため、国内生産は前年度を上回る」可能性を指摘する。今年度の生産見通しは1兆5953億円。
国内出荷では、4年連続の猛暑でエアコンが4571億円の高水準で推移。白モノ家電全体では出荷金額が10年度上期から4年連続で1兆2000億円規模となる1兆2088億円となった。
これは過去10年で「最も高い出荷金額」とする。
下期の国内出荷もエアコン、冷蔵庫、洗濯機といった「主要製品の国内出荷については前年度を上回る」とする。白モノ家電全体の国内出荷は、2兆1256億円を見込む。
2013年12月2日