電波新聞拾い読み 1999年9月

2000年問題で航空3社と運輸省 実機使いテスト飛行

 航空分野のコンピューター2000年問題で、日本航空、全日空、日本エアシステムの大手3社と運輸省航空局が合同で9月13日夜、管制機器などコンピューターの日付を大晦日の夜にあわせ、各社の旅客機をテスト飛行することが8月31日決まった。
 運輸省によるとテスト飛行に使うのは日航のボーイング747-400、全日空のエアバスA320、日本エアシステムのエアバスA300-600Rの3機種。
 9月13日午後11字に、地上の管制機器やレーダーに使うコンピューターの日付を12が31日の同時刻に設定し、羽田空港を離陸。天候などの条件によって、仙台市上空か滋賀県大津市上空のいずれかを往復し、飛行中に「2000年1月1日」を迎えた際、地上設備や操縦室内の各機器に異常がないかどうか、無線交信に支障がないかなどを点検する。

1999年9月1日



BIGLOBEで「iモード」サポート

 NECはBIGLOBEで、NTTドコモが提供するiモードをサポートするサービスを新たに開始し、本格的なモバイルインターネットビジネスを展開することになったと8月31日発表した。 提供するサービスは、iモード対応メール転送サービス(月額50,000円から)の提供とiモード対応メール転送サーバー(設定費を含め100万円から)の販売。  新サービスの一つ、メール転送サービスは、企業向けに9月1日から提供。会社宛に届いた電子メールを即座に指定のiモード端末に転送、BIGLOBEのメールホスティングサービス利用者はサーバーの購入が不要。
1999年9月1日



米アップル 「パワーマックG4」発表

 米アップル・コンピュータは8月31日、「パワーマックG4」を発表した。
 同機はアップル、モトローラ、IBM共同開発のパワーPC G4を搭載。動作速度は米インテルが公表しているペンティアムIII 600MHz版の数値の2.94倍に匹敵するという。
 パワーマックG4はプロセッサーの動作速度により400MHz版、450MHz版(9月発売)、500MHz版(10月発売)の3機種を用意。。基本価格はそれぞれ1,599ドル、2,499ドル、3,499ドル。本体の色は白と銀。全機種に10GBから27GBまでのHDD内蔵。上位2機種は1.5GBまでの高速SDRAM、100MHzシステムバスを搭載。
1999年9月2日




日本IBM 9万円台のデスクトップなど

デスクトップパソコン「Aptiva 20J/21Jファミリー」
「20J」       (99,800円)
「21J」100BASE-TX付き(104,800円)
K6-2 400MHz
SiS330チップセット
15インチCRT
RAM 64MB
6GB HDD
40倍速CD-ROM
56Kモデム
Super Office200付属
9月1日出荷

スリムタワーパソコン「Aptiva 46J/47Jファミリー」
「46J」15インチTFTモデル(283,000円)
「47J」15インチCRTモデル(181,000円)
    17インチCRTモデル(199,000円)
Celeron 466MHz
440ZXチップセット
RAM 64MB
8.4GB HDD
24倍速CD-ROM
56Kモデム
MS Office2000付き
9月13日出荷

1999年9月2日



富士フィルム 250MBのZipドライブ/ディスク

 富士写真フィルは、大容量FDシステム「Zip」の250MBモデル「Zip250ディスク」と「Zip250ドライブ」を、21日から発売する。
価格は、ディスクがオープン、ドライブが36,000円。
 また同社は、USBインターフェイス対応のZipドライブ(100MB)「Zip100USBドライブ」を21日から発売する。価格は26,000円。

1999年9月2日



DOS/V組立とパーツ主体の「PCサクセス」オープン

 東京・秋葉原に1日、DOS/V組立パソコンとパーツを主体にした「PC-Success」(千代田区外神田4-5-5)がオープンした。
売場面積は約83平方メートル。6人体制で年商10億円が目標。杉浦代表、森下店長ら全スタッフは、大型パソコン店舗の経営・販売実務経験を持つベテラン。

1999年9月2日



Iネットの24時間利用料金 東京、米国の6.4倍

 郵政省が2日発表した1998年度の電気通信サービス内外価格差調査によると、東京でインターネットを24時間接続して使った場合の利用料金は、公衆回線を使った最も安いケースでも月額38,000円程度で、ニューヨークの約6.4倍に達していることが分かった。
 ニューヨークでインターネットを24時間常時接続した利用料金は、基本料金(1,322円)と通信料金(1,775円)インターネット接続料金(2,873円)の合計で、月額5,970円。東京は、基本料金が無く通信料金とインターネット接続料金を一括したNTTのOCN常時接続サービスの利用料金で比べた。

1999年9月3日



日本テレコム、米AT&T、英BT 戦略的資本提携が成立

 日本テレコム、米AT&T、英BTの日米英電話会社3社の首脳は2日都内で会見、AT&TとBTの日本テレコムへの各15%出資、AT&TとBTの通信合弁会社への参画、AT&TとBTの日本子会社系3社を日本テレコムの100%子会社化などを骨子とする戦略的資本提携が正式に成立したと発表した。

1999年9月3日



任天堂とコナミが提携 通信ゲームソフト開発へ共同で新会社設立

 任天堂とコナミは2日、ゲームソフト開発の合弁会社「モバイル21」を設立することで合意したと発表した。
 新会社は当初資本金3億円で10月中旬設立。出資比率は50%ずつ、社長はコナミから派遣する。
 開発するのは、通信機能を持つ任天堂の携帯型ゲーム機(来夏発売予定の「ゲームボーイアドバンス」を含む)用の通信対戦ゲームなど。任天堂と松下電器が提携して開発している次世代テレビゲーム機「ドルフィン(仮称)」用ゲームソフトでも携帯ゲーム機と連動する斬新なソフトを実現させる。

1999年9月3日



NEC 省スペース、インテリア性重視「シンプレム」

 NECはニューコンセプトによる省スペース・ニューデザインの家庭向けパソコン「simplem」(シンプレム)を商品化し10月14日から出荷開始する。本体接続の電話・電源ケーブルの他キーボード、インターネットパッドおよびマウスをすべてワイヤレス化し、インテリア性重視のデザインとした。
 新製品はCD-ROM搭載のVS46H/1BとDVD-ROM搭載のVS46H/1DVの2モデル。価格はオープン。
 入力装置は独自のワイヤレスRF方式(230MHz)を採用し、周辺機器接続用にUSB、IEEE1394インターフェイスおよびPCカードスロットを装備し接続作業を大幅に簡略化した。
 インターネット普及がコンスーマー市場を活性化していることから、インターネットパッドを用意し、家電AV機器のリモコン操作と同様の感覚で、電源ONからインターネット接続まで自動的に行うワンタッチスタートボタン、インターネットエクスプローラの「進む」「戻る」「中止」が操作できるブラウザ制御ボタンを付加している。
 モニターは15型TFT液晶、CPUはセレロン466MHz、64MBメモリーを搭載。

1999年9月3日



カシオ 6GBHDD、SVGA液晶搭載「カシオペア ファイバ」

カシオペア ファイバ MPC-102(オープン)11月下旬発売
・6.7型SVGA液晶搭載
・6GB HDD
・CPUは233MHzのMMX対応
・メモリー64MB
・最大6時間のバッテリー駆動
・キーピッチ横15mm×縦14mmキーボード
・V・90/K56flexモデム
・ボディーにクリスタルホワイト、キーボードにハーフトーンブルーの配色

1999年9月3日



MSIジャパン 「MS-6167」無償交換開始

 MSIコンピュータジャパンは、AMDアスロン対応マザーボード「MS-6167」の初期出荷ロットの一部に、不具合があったことを8月下旬に告知したが、部品の追加とBIOS変更をした対策完了製品が入荷し、無償交換を開始したことを2日明らかにした。
 同社によれば、不具合は、機器の温度が室温まで下がった状態で電源がオンにならない「コールドスタートができない」現象。
 原因は「量産開始前のチップセット(AMD製)をもとに設計されたマザーボードと、設計変更が加えられた量産後のチップセットとの整合性が取れていなかったため」という。

1999年9月3日



ソーテック メモリー強化の「e-one」

 ソーテックはe-oneシリーズにメモリーを128MBに強化した新モデル「e-one433」(直販価格143,000円)を追加し16日から発売する。

・セレロン433MHz
・RAM 128MB
・HDD 8.4GB
・24倍速CD-ROM
1999年9月3日



セブンイレブン 11月から収納代行サービス ネット販売の代金店頭で

 コンビニエンスストアのセブン−イレブン・ジャパンは3日、インターネット上で購入した商品の代金支払いを、全国約8000の店頭でできる収納代行サービスを11月から始めると発表した。
 ネット上で商品購入の申し込みをする際、パソコン画面で「セブンイレブンでの支払い」という項目を選択、バーコード付きの払込票をプリンターで印刷する。これを店頭に持参、お金を払う仕組み。
大手のオンラインショップや接続業者が参加する予定。

1999年9月4日



ATI DVD機能フル対応「XPERT2000」

 カナダ・ATIテクノロジーズは、低価格パソコン向けに、32MBメモリーを搭載したDVD機能フル対応のアクセラレーションボード「XPERT2000」を発売した。価格はオープンだが米国での実売価格は99ドル程度になる見通し。
1999年9月4日




「ねんりんピック'99福井」特別記念局に免許

 北陸電気通信監理局は「第12回全国健康福祉祭ふくい大会」(ねんりんピック'99福井)の開催にあわせ公開運用を行う日本アマチュア無線連盟所属のアマチュア無線局に対し1日付で免許を付与した。免許の期間は10月12日まで。
 運用場所は福井県内、周波数は1910KHz-1200MHz帯、出力は50W、コールサインは「8J9OLD」。
1999年9月4日



米UCLAでインターネット誕生30周年記念式典

 米国でインターネットが誕生してまる30年になるのを記念して2日、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で、記念式典が開かれた。
 UCLAのレオナード・クレインロック教授らは30年前、UCLAの研究室で、インターネットの基礎になった国防総省の「ARPAネット」への接続に成功した。このネットは、軍事技術開発競争の中で、米国の研究者らが情報を共有化するために発明された。
 実際に複数のコンピューターと交信できたのは69年10月で、スタンフォード大学のコンピューターとの通信に成功したが、途中でシステムがダウンしてしまった、という。

1999年9月4日



MP3対応機器 極端な品薄状態続く

 音のデータを高音質のまま十分の一程度の容量に圧縮できるMP3(MPEG1 Audio Layer3規格)対応の機器は、このところ極端な品薄状態が続いている。取り扱っているのは、組立パーツなども置いているパソコン店が中心で、全国100店舗程度。市場には、米国、韓国からの輸入品など、5機種ほどが流通しているが、どの店も在庫はほとんどなく「入荷即完売」状況。インターネットからサウンドファイルをダウンロードできたり、手持ちのCDから曲をパソコンにデジタル録音し、MP3フォーマットに変換して独自の音楽ソースの編集ができることから、パソコンマニア層を中心に人気が沸騰している。
 米ダイアモンド・マルチメディア・システムズが昨年末に発売を開始したMP3のポータブル録再機「RioPMP300」は、ツートップのホームページでも現在は「入手不可」。
 九十九電機のホームページでは9月下旬入荷予定のダイアモンド・マルチメディア・システムズの新機種「Rio500」をはじめ「FreshMusic」(AceHighTech・台湾)「DAP-64」(EISAN・韓国)「MPManシリーズ」(SAEHAN・韓国)などMP3プレヤーの在庫表示は「※日入荷予定」「要在庫確認」となっている。
 国内メーカー製品では、富士通パーソナルズのポータブルMP3プレヤー「FMP300S」が2万円を切る価格で5日から店頭に並ぶ。IO DATAからは「HyperHide」という商品名で19,800円の製品を11月上旬から出荷開始する。
 秋葉原電器街・若松通商の室井社長は「パソコン周辺機器の人気商品として火が付いたMP3プレヤーだが携帯オーディオにも浸透する可能性を持つ年末商戦の重点商材」ととらえている。

1999年9月4日



ソーテック ノートPC「WinBookBird/X 400CTX」「WinBookEagle/X 400CTX」

「WinBookBird/X 400CTX」(198,000円)
モバイルセレロンプロセッサー400MHz
マグネシウム合金ボディー採用
13.3インチXGA対応TFT液晶ディスプレイ
6.4GB着脱式HDD
56Kbpsモデム

「WinBookEagle/X 400CTX」(198,000円)
モバイルセレロンプロセッサー400MHz
14.1インチXGA対応TFT液晶ディスプレイ
NeoMagic社製128ビットアクセラレーター「NM2160」採用
4.8GB HDD
最大24倍速CD-ROM
ステレオスピーカー
モノラルマイク
56Kbpsモデム

1999年9月6日



ソニーマーケティング VAIO C1XG

 ソニーマーケティングは6日、ノートパソコン・バイオC1の上位モデルとしてPCG-C1XE(オープン価格)を18日から発売すると発表した。

モバイルペンティアム266PEMHz
8.1GB HDD 8.9型ウルトラワイドXGA対応TFT
・内蔵ビデオカメラ・モーションアイを41万画素(1/6インチCCD)VGA解像度に高性能化
・リアルタイム動画圧縮機能 1ファイル当たり最大1GBの動画記録が可能
・ステレオスピーカー
・676音色MIDI音源内蔵
・SmartCaptureをVer2.0にバージョンアップ
・動画ファイル形式MPEG1を採用

1999年9月7日



松下電器 B5ファイルサイズノート「Let's note M1シリーズ」

「CF-M1VA」(オープン価格、10月16日発売)
Windows98 Second Edition/Office2000 Personal搭載
「CF-M1V」(オープン価格、9月18日発売)
Windows98 Second Edition搭載

・モバイルセレロン333MHz
・XGA11.3型TFTカラー液晶
・64MB SDRAM
・2.5MB VRAM
・8.1GB HDD
・100BASE-TX/10BASE-T LANインターフェース
・56Kbpsモデム
・PCカードスロット×1
・144ピンDIMM専用スロット×1
・17mmピッチキーボード
・スマートポインターII
・標準バッテリーパックで約1.8時間、大容量バッテリーパックで約11時間駆動可能
・天面にアルミニウム合金、底面にマグネシウム合金採用
・大きさ幅270×奥行き215×高さ29mm、重さ約1.6Kg(CD-ROM装着時)

1999年9月7日



アップル iBook日本発売は10月、198,000円で

 アップルコンピュータは7日、「iBook」を日本では10月上旬、198,000円で発売すると発表した。
 iBookは専用の周辺機器を組み合わせるとワイヤレスでインターネットに接続できる。「AirPort」と呼ばれる発信装置が38,000円、パソコンに装着するカードが12,800円。これらは12月発売予定。

1999年9月8日



コダック ハイエンドデジカメ「DC290Zoom」

ハイエンド普及型デジタルカメラ「DC290Zoom」(オープン価格)10月下旬発売
・230万画素CCD
・光学3倍/デジタル2倍ズーム
・336万画素相当の画像出力モード
・USB接続対応
・接続キット、20MBメモリーカード、ニッケル水素電池、専用充電池などが付属したオールインワンパッケージ

1999年9月8日



デジタルホン3社、デジタルツーカー6社 来月から「J-フォン」に社名変更

 日本テレコムは7日、携帯電話事業グループであるデジタルホン3社およびデジタルツーカー6社の社名を10月1日付で一斉に「J-フォン」に変更すると発表した。
 社名変更するのは東京、東海、関西地区のデジタルホン各社と北海道、東北、北陸、中国、四国、九州各地のデジタルツーカー各社。

1999年9月8日



「AIBO譲ります」で現金詐取の男逮捕

 ソニーが限定発売した子犬ロボット「AIBO」を「譲ります」とインターネット上で持ちかけ、現金をだまし取る事件が相次ぎ、被害者から告訴を受けた警視庁は7日、詐欺容疑で千葉県松戸市の会社員(36)を逮捕した。

1999年9月8日



コンピューターウイルス被害急増 1-8月の累計、過去最多の2451件

 情報処理振興事業協会(IPA)が7日発表したコンピューターウイルスによる被害届出状況によると、8月の届出は216件で、今年1月から8月までの累計が2451件となり、過去最多だった1997年の届出件数を上回った。
8月は防衛白書と犯罪白書のCD-ROM版がコンピューターウイルスに感染していることが明らかになったほか、初めて「オーペイ」と呼ばれるウイルスの届も1件あった。
 「オーペイ」は電子メールを介してマイクロソフトのワープロソフト「ワード」に感染する。しかし日本語版の場合、システムに感染するだけで文書ファイルには感染せず、ファイルを破壊することもないという。

1999年9月9日



米レッド・ハット 日本現地法人を設立

 ネットを介した無料配布により世界的に拡大しているパソコン向けOS「リナックス」販売元の米レッド・ハットは7日、日本市場および太平洋地域における同OSの販売および技術サポート拡充を目的とした日本現地法人、レッド・ハット・ジャパンの設立を発表した。

1999年9月9日



トレンドマイクロ ウイルスバスター2000で店頭・街頭キャンペーン

 トレンドマイクロは、ウイルスバスター2000の発売日である今月17日から、東京・大阪地区で店頭・街頭キャンペーンを行う。
 大阪日本橋地区では、今月18、19日の購入者にガラポンによる抽選会を開催。
 東京秋葉原では、今月17日にナースが出没し、発売記念キャンペーンでカタログやマスコットを配布。ナーススケジュールはソフマップシカゴ、T-ZONEミナミ、秋葉原駅前で午後2時から3時半まで。

1999年9月9日



シャープ 「コミュニケーションパル」第2弾

キーボード一体型電子メール端末「コミュニケーションパル」(38,800円)9月21日発売
MT-300D 本体色:ハニーオレンジ
MT-300S 本体色:プラチナシルバー

・PHS各キャリアでの接続機能を追加
・NTT/ASTEL用、DDIポケット用接続ケーブルをオプションで用意(各4,500円)
・キーボード配列をパソコン配列に変更
・@専用キーを設けた
・重さを従来機より25g軽くした285g

1999年9月10日



東芝 デジタルカメラ「AllegrettoM5」

デジタルカメラ「AllrgrettoM5」(90,000円)10月中旬発売
・214万画素CCD
・光学3倍ズームレンズ
・クラス最速1秒以下の撮影間隔
・最大120秒までの動画撮影/再生
・毎秒4コマの高速連写撮影
・16画面マルチ連写機能
・USBインターフェイス対応
・1回の充電で160枚以上撮影ができるロングバッテリーライフを実現

1999年9月10日



郵政省 業務用無線でJPEG画像伝送実験

 郵政省通信総合研究所は9日、400MHz帯など業務用無線のデジタル・ナロー化の促進に向け、デジタル・ナロー通信方式を用いたJPEG画像伝送実験を実施、野外における実用レベルでの静止画像の伝送に初めて成功したことを明らかにした。
同実験は、JPEG圧縮による静止画像データを路上走行する移動局から基地局に無線伝送させたもの。
 同システムは、伝送の誤りを極力少なくし、かつ、短時間でデータ転送を行うために伝送効率の優れた再送訂正方式(タイプIIハイブリッドARQ)を用いた。

1999年9月10日



富士通テン 簡易無線機6機種

 富士通テンは9日、複数波対応、ATIS付きの簡易無線機の新製品6機種を今月16日と11月1日に発売すると発表した。
       
携帯用 400MHz FTP40-177ACT(出力1W)(オープン価格)
  FTP40-577ACT(出力5W)(オープン価格)
携帯用 150MHz FTP15-177ACT(出力1W)(オープン価格)
 FTP15-577ACT(出力5W)(オープン価格)
車載用 400MHz FTM40-531ACT(出力5W)(オープン価格)
      150MHzFTM15-531ACT(出力5W)(オープン価格)

1999年9月10日



東電、ソフトバンク、マイクロソフト 「スピードネット」登録申請完了

 東京電力、ソフトバンク、マイクロソフトの3社は10日、先に発表した低価格で常時接続が可能な高速インターネットサービス事業を行う合弁会社「スピードネット」の登録申請を完了したと発表した。
 新会社の資本金は23億2,500万円で、出資比率は3社がそれぞれ33.3%。

1999年9月11日



気象会社にレーダー免許

 郵政省は10日、民間気象会社デジタルウエザープラットフォームが申請していた気象レーダーの予備免許を交付した。民間気象会社がレーダーを保有するのは初めて。
同社はレーダーを伊豆大島に設置し、関東南部の気象を観測する。

1999年9月11日



IO DATA MP3対応ポータブルDAプレヤー「HyperHyde」

 アイオーデータ機器は、音声圧縮技術「MP3規格」に対応したデジタル・オーディオ・プレヤー「HyperHyde」(19,800円)を11月上旬に発売すると発表した。
・記録媒体として次世代小型メディアのマルチメディアカードを採用(2スロット装備)
・手のひらサイズ(高さ47.2×横幅53.5×奥行き16.6mm)
・単4アルカリ乾電池1本で連続7時間再生可能
・ボイスメモ機能(32MBのメディアで2時間)
・音楽データを交換するためのエンコードソフト付属

1999年9月11日



メルコ ノートPC用CD-ROMドライブなど

VAIO純正互換24倍速CD-ROMドライブ「CDN-D24VA」(23,500円) MacG3用内蔵カードリーダー「MCR-SFB/A」(19,500円)  同 I/Fボードセット「MCR-SFB/NSPA」(28,500円) AVIキャプチャーボード「CBP-AV」(13,000円) WorkPad用メモリー「MPD-WP8M」(12,000円)
1999年9月11日



SCE 「プレステ2」来年3月4日発売

 ソニーコンピュータエンタテインメント(SCE)は13日、次世代プレイステーション「プレイステーション2(略称:PS2)」を平成12年3月4日に39,800円で発売すると発表した。欧米での販売は平成12年秋を予定。
 PS2専用CD-ROMまたはDVD-ROMのほか、日本で2300タイトルを越えるプレイステーション用ゲーム資産をそのまま継承し、ゲーム機では初めて下位互換を実現した。
縦置きと横置きを可能にしたデザインは、本体色に宇宙をイメージした「スペースブラック」を採用、地球をイメージした「ブルーのリアアース」(台座)をオプションとして用意している。

1999年9月14日



SII 低価格アクセスルーター

 セイコーインスツルメンツ(SII)は、イントラネット構築に必要な機能を内蔵させた小−中規模拠点向けの低価格アクセスルーター「BCHOICE(ビーチョイス)」を14日発売する。価格は49,800円。
 同ルーターは64/128Kbps回線インターフェイスを1ポート搭載した小−中規模拠点向きルーター。ISDNと専用線に対応し、DSUを内蔵。
イーサネットインターフェイス搭載パソコン4台まで接続可能なイーサネットHUB機能も内蔵している。

1999年9月14日



台湾・VIA 2001年構想”ファブレス・インテル”

 先に米ナショナル・セミコンダクター(NS)とIDTの米国2社からCPU事業を買収した台湾VIAテクノロジーズの陳社長は2001年までに自前の工場を持たないがインテルのような大手CPUメーカーになる、いわゆる”ファブレス・インテル”構想を打ち上げた。
 陳社長は今後の戦略の中で2000年には独自のCPUとコアロジックの統合型グラフィックスチップを投入する、と語るとともに、CPUの生産については買収を完了したサイリックスの親会社NSに当面は生産委託を継続していくとしている。しかし将来については生産委託先を台湾企業に変えたいという。
 CPUとコアロジック一体型のグラフィックスチップについては、陳社長はサイリックス、IDTのどちらのCPUを使うか決めかねているが、当面は両方を使って最終的にどちらか一方に絞る考えだ。
 またAMDとの提携もVIAでは進めている。同社のチップセットでAMDのK7をサポートする意向で、VIA、AMDとも相互にライバル視する考えは無いというのが社長の考え。

1999年9月15日



米スリーコム パーム・コンピューティング部門を分離

 米スリーコムは13日、手のひらに乗る小型の携帯情報端末「パーム」シリーズを生産する子会社パーム・コンピューティングを分離・独立させ、来年1月にも株式公開すると発表した。
 パーム・コンピューティングは世界に約500万人の利用者を持ち、ハイテク調査会社米UDCによると類似のPDAでは世界市場の68%のシェアを有するという。

1999年9月15日



米インテル プロセッサーモジュール2003年末以降の供給中止

 米インテルは2003年以降のプロセッサー・モジュールの供給を中止、純然たるCPU事業に特化した戦略に転換する。モジュール・プロセッサーの供給先であるボートコンピューターメーカーには既に通告した。今回の方針はプロセッサー・モジュールからの完全撤退の前兆と言えそう。
 インテルのモジュール供給中止の計画では、ペンティアムII266MHz版モジュールは2002年第4四半期、ペンティアムII500MHz版は2003年第4四半期が最終の供給期限となっている。

1999年9月16日



アルインコ 1200MHz特定小電力データ伝送用無線ユニット

 アルインコは、1200MHz特定小電力データ伝送用無線ユニットXE745を近く発売する。送信出力は最小5.5mWから最大11.5mW。
 送信、受信周波数別、搭載機器に対応したコネクター形状に応じた6タイプを揃えた。サイズは幅59×奥行き40×高さ10mm、重さ約28g。

1999年9月16日



コジマ 東海地区初進出「NEW熱田店」オープン

コジマ NEW熱田店(名古屋市熱田区大宝2-4-22)9月15日オープン
国内187店舗目
店舗棟 3階建て
   床面積 14659平方メートル
   売場面積 7828平方メートル
駐車場棟 3階建て
   335台収容

1999年9月16日



ラオックスが新CI導入

 ラオックスは16日、10月1日から同社の新CI導入を発表した。
発表会の席上、同社の谷口社長は「当社は来年創業70周年を迎え、2000年のひとつの節目を機に、21世紀に向かっての挑戦、デジタル社会への先取りを狙いとして10月1日から新CIに変更する」と新CI導入の趣旨を説明した。
 また、秋葉原の万世橋交差点近くに建築中の新店舗の店名は「ラオックス ザ・デジタル館」として今月10月下旬オープン予定。店舗面積は3336平方メートル。当初の年間売上高100億円を見込む。

1999年9月17日



「東京ゲームショー'99秋」開幕

 コンピュータエンターテイメントソフトウエア協会が主催する「東京ゲームショー'99秋」が17日から19日までの3日間、千葉・幕張メッセで開催される。17日はビジネスデー(業界関係者招待日)で、18、19日の両日が一般公開日となる。
 7回目を迎える今回のテーマは「Coming Suprise〜スゴイは、ここから」。

1999年9月17日



インテル モバイルセレロン466/433MHz版出荷

 インテルは16日、466MHz/433MHz動作のモバイル・インテル・セレロンプロセッサーの出荷を始めた。
 価格は466MHz版が24,800円、433MHz版が18,870円(いずれもBGAパッケージで1000個購入時)。

1999年9月17日



プレクスター ATAPIインターフェイス採用CD-R/RWドライブ

 プレクスターは、ATAPI−4インターフェイスのCD-R/RWドライブ「PlexWriter8/4/32A」(オープン価格)を10月上旬に出荷開始すると発表した。
 新製品は、CD-R8倍速、CD-RW4倍速リライト、最大32倍速リードの機能を持ったウインドウズ95/98/NT4.0対応、ハーフハイト型。
 同社では、今回初めてATAPIインターフェイスを手がけ、今後はSCSI、ATAPIとも販売していく方針。

1999年9月17日



郵政省 NTTの「i・アイプラン」を認可

 郵政省は17日、NTT東日本/西日本が申請していたインターネット利用者向けの市内定額割引サービス第一弾「i・アイプラン」を認可した。実施は10月1日から。  「i・アイプラン」はISDN回線に限定したサービスで、3分間10円の区域内にあるプロバイダーなどの電話番号をあらかじめ一つ指定、そこへの通信料金を一定時間まで6割引で利用できる。  月15時間まで1,200円、月37.5時間まで3,000円の2種類あり、どちらも上限時間を越えた利用分は通常料金となる。
1999年9月18日



三洋電機 「文字入力」機能採用のデジタルカメラ

デジタルカメラ「マルチーズ」DSC-X200(オープン価格)10月1日発売
・撮影した画像にコメントなどを手軽に入力できる「文字入力」機能
・85万画素原色系プログレッシブCCD
・最大3.2倍のデジタルズーム
・1.8型11万画素低温ポリシリコンTFT液晶モニター
・「クイックタイムムービー」圧縮方式による最大120秒の動画撮影可能
・スチル撮影間隔約0.8秒、再生間隔0.5秒
・画像1枚当たり4秒間の音声を記録可能
・プラチナホワイトカラーのラウンドフォルムデザイン
・大きさ幅117×高さ64×奥行き40mm、重さ約195g
・3.3Vスマートメディア4MB、単3ニッケル水素電池2本、充電器同梱

1999年9月18日



米マイクロソフト分割? 米司法省が検討

 17日付の英フィナンシャル・タイムズ紙海外版は、米司法省が独占禁止法訴訟を行っている米マイクロソフトの分割の可能性を検討していると伝えた。
 同紙によると、同省と19州の担当者が訴訟の判決を前に、同社の市場独占力を制限するための法的措置を協議する中で検討された。結論は出ず、分割案については賛否が大きく分かれたという。

1999年9月18日



CSK 「T-ZONE PC DIY SHOP」10月7日オープン

 CSK・エレクトロニクスは、秋葉原に建築中のパソコン専門店の店名を「T・ZONE PC DIY SHOP」とし、10月7日にオープンすることを発表した。
 新店舗は3階建てで、店舗面積は495平方メートル。
1階はCPU、メモリー、マザーボード、HDD、FDD、CD-ROMドライブ、MOドライブ、ビデオボード、キャプチャーボード、サウンドボード、各種サプライ用品等。2階は、PCケース、モニター、ネットワーク関連、組立コーナー。
 新店舗はPC DIY商品、ネットワーク関連商品とBTO(注文設計)関連商品を充実し、より専門性の高い店舗としながらも、パワーユーザーからDIY初心者まで幅広いユーザー層を対象とし、特に初心者、家族連れ、若いカップルの利用を期待している。
 年間売上高50億円を計画しており、秋葉原一のPC DIYショップを目指す。今回のオープンに伴って、T・ZONE本店7階のPC DIY factoryを、Mac商品の販売フロアに転換する予定。

1999年9月20日



三菱電機 DoPa対応車両動態管理システム

 三菱電機は、NTTドコモがサービスしているDoPa(パケット通信方式データ通信サービス)に対応した「三菱ナビネット通信、車両動態管理システム」を10月1日発売する。
物流・サービス業界向けの車両動態管理システム、ナビ仕様で約2,600万円(車両50台管理時)ロケーター仕様で1,700万円。
 今回発売の2シリーズは、GPSカーナビゲーションを用いた高機能タイプと、GPSロケーターを用いた低コストタイプ。
DoPa網の使用で、広域での車両管理が携帯電話などを用いたシステムと比べ安価な通信費で実現(10分の1以下)するという。最大250台までの車両管理が可能。
 事務所側のパソコンの動態管理ソフトは、LAN接続によるネットワーク対応のため、既設ネットワークへの接続ができ、ユーザーの別システムへもデータの受け渡しが行える。

1999年9月20日



メルコ パソコン用メモリー値上げ

 メルコはこのほど、バッファローブランドで発売しているパソコン用メモリーの値上げを発表した。対象は64ビットシンクロナスDRAMを使用した64MB・128MBタイプのメモリー32製品。
17日出荷分から値上げとなり、対象32製品の平均値上げ率は28%。

1999年9月20日



東京地裁 e-one販売差し止め

 「iMac」のデザインを違法にまねたとして、製造元のアップルコンピュータが「e-one」を販売しているソーテックを相手に製造、販売などの差し止めを求めた仮処分で、東京地裁は20日、e-oneの製造、販売などを差し止める決定をした。
 第一回口頭弁論は10月に開かれる。

1999年9月21日



オムロン DoPa/FAX対応デジタル携帯電話専用モデム

 オムロンはデジタル携帯電話の専用モデム「ME2896KTI」(15,800円)を28日から発売すると20日発表した。
 新製品の主な特徴としては、DoPa(NTTドコモが提供するパケット通信方式を採用した携帯電話用データサービス)対応のデジタル携帯電話を使用した場合、通信速度28800bpsのデータ通信を行うことができる。
また、標準添付ソフト「まいと〜くFAX V 'Lite」を使用してFAX送信を行うことができる。さらにUSBインターフェイス対応によりもPCカードスロットを使わずにデータ通信が行える。
アダプターとケーブルが一体化しているため、別々に携帯する必要がなく、ケーブルを携帯するのと同様の感覚で持ち運ぶことができるため、外出先などでのデータ通信に便利。

1999年9月21日



台湾大地震 過去数十年で最悪 新竹工業区も被害

 台湾中部で21日未明に発生したM7.6の大地震は、震源の南投県や台中県を中心に被害が拡大、内政部消防局によると午後3時(日本時間4時)現在、1176人が死亡、3578人が負傷し、1300人あまりが行方不明となった。台湾では過去数十年で、最悪の大地震。
 台湾のテレビは21日、台湾のコンピューターメーカーが集中する新竹科学工業区が、少なくとも50億台湾元(約170億円)の被害を受けたと伝えた。
 台湾最大のコンピューターメーカーエイサーの日本法人では地震発生以来、グループ企業の専用回線が不通のため被害状況が確認できず困惑の様子。
 半導体のTSMCジャパンでは21日の比較的早い時間に本社との連絡が取れた。日本法人によると事務部門は停電の復旧は早く昼までに正常業務に戻った。しかし工場で各種装置の点検をしているため完全な操業に戻るのは22日以降になる見込み。
 UMCの子会社日本ファウンドリーによると新竹工業区で操業中の半導体メーカーUMCは地震発生とともに従業員が一時建物外に避難。工場、オフィス棟ともに停電に見舞われたが、午前の早い時間の復旧を待って操業を開始する段取り、半導体の生産過程に使用される拡散炉に一部損傷が出ているため、出荷の遅れを同社は懸念している。

1999年9月22日



マイクロソフトが警告 電子メール装いウイルス

 米マイクロソフトは20日、同社からの電子メールを装い、添付ファイルでコンピューターウイルスを送りつける例がみられるとしてパソコン利用者に注意を呼びかけた。
 それによると、問題の電子メールは、送り主が「support@microsoft.com」で、一見してマイクロソフトから送られてきた2000年問題対応ソフトのような印象を与える。
メッセージには、例えば「Y2KcCount.exe」のようなプログラムが添付されており、プログラムを実行するとパソコンがウイルスの被害を受けてしまう。同社によると異なる類似のウイルス添付メールが8種類出回っている。

1999年9月22日



郵政省 BSデータ放送番組供給事業者免許申請10月8日から受付

 郵政省は21日、放送衛星を使ったデジタルデータ放送に番組を供給する事業者の免許申請を、10月8日から29日まで受け付けると発表した。免許の交付は年内に行う予定。

1999年9月22日



DDI IDOとの合併報道「何も決まってない」

 DDIは21日、日本移動通信との合併で最終調整に入ったとの一部報道について「当社の今後のあり方については検討段階であり、何も決まっていない」とのコメントを発表した。

1999年9月22日



日本AMD モバイル用プロセッサーファミリー拡充

 日本AMDは21日、モバイル用プロセッサー「K6-III-P/450MHz」と「K6-2-P/475MHz」を発表した。
 価格は、K6-III-P/450MHzが36,800円、K6-2-P/475MHzが24,035円(いずれも1000個受注時)。

1999年9月22日



ソーテック 仮処分の内容は不当

 ソーテックは21日、東京地方裁判所から「e-one433」の製造・販売を禁止する旨の仮処分決定を受けたことに対し「仮処分決定の内容は全く不当であり、今後の裁判で徹底的に争っていく」方針を明らかにした。
しかし「お客様、関係各位への対応が最重要事項」であることから、仮処分決定に従い、21日付で「e-one433」の展示・販売を一時中止する。

1999年9月22日



米アップル 7-9月期業績悪化を予想

 米アップルコンピュータは20日、7-9月期の売上高と利益が4-6月期を下回る見通しだと発表した。
 これは、モトローラから供給を受けている「パワーPC・G4」の供給量が計画を下回り、今月発表したプロ向けデスクトップパソコンの新型機パワーマックG4の販売に影響が出る見通しのため。

1999年9月22日



コダック 600万画素CCD採用業務用デジタルカメラ

業務用デジタルカメラ「DSC-660」(371万円)9月29日発売
・17.6×18.4mm600万画素大型CCD採用
・ニコンFマウントレンズと互換
・着脱式リチャージャブル・バッテリーシステム

1999年9月22日



ミノルタ 業務用レンズ交換式一眼レフデジタルカメラ

業務用レンズ交換式一眼レフデジタルカメラ「Dimage RD3000」(36万円)10月21日発売
・ハーフミラープリズムで画像を二分割して150万画素CCD2枚で270万画素の高精細画像を得られる画面分割2枚撮像システム
・APS一眼レフVECTIS S-1用交換レンズ「Vレンズ」採用
・コンパクトフラッシュカードの他、IBM「マイクロドライブ」に対応
・5.1cm低温ポリシリコンTFT液晶モニター搭載

1999年9月22日



ソニー メモリースティックウォークマン

 ソニーは22日、音楽配信サービスのコンテンツなどを、パソコンを介して「マジックゲート メモリースティック」に記録して楽しめるポータブルオーディオプレヤー「メモリースティックウォークマン」NW-MS7(45,000円)を12月21日から発売すると発表した。
北米でもほぼ同時に発売し、欧州・一般地域は2000年初頭に導入する計画。
 「メモリースティックウォークマン」には、著作権保護技術「OpenMG」および「マジックゲート(MG)メモリースティック」を採用。
 音声圧縮技術には、高圧縮(MDの約2分の1)ながらMD並みの高音質を実現する「ATRAC3」を採用。
内蔵リチウムイオン電池で約4時間の連続再生が可能。
 本体サイズは、幅約37×高さ約96×奥行き約19mm、重さは内蔵電池を含めて約65g。
 漢字タイトルも表示可能な3行フルドットLCDを搭載。パソコン上で入力した曲名などを表示できる。

1999年9月23日



台湾地震 韓国半導体業界への影響

 台湾の地震を韓国の半導体業界は複雑な心境で見守っている。悲報が逆に韓国の株価指数を引き上げている。サムスン電子の株価は19,000ウォン、現代電子と現代エレクトロニクスの株価もそれぞれ10%以上に上がった。
 当地のアナリストは今回の台湾の地震で64MBDRAMのスポット価格が現在の15ドルレベルから引き上げられ、今年最高の高値を付けると予測している。
 一部のアナリストは中期的には台湾のダメージが韓国企業に有利になり、スポット価格の引き上げにつながると見ている。また長期的には半導体チップの供給不足が起こり、PCメーカーの低価格PC供給能力に影響を及ぼし、最終的には浮上傾向の低価格PCの流れに水を差すとの見方もある。

1999年9月23日



「エレショー」と「COM JAPAN」を統合 EIAJなど4団体

 通信機械工業会(CIAJ)日本電子機械工業会(EIAJ)日本電子工業振興協会(JEIDA)日本パーソナルコンピュータソフトウエア協会(JPSA)の4団体は2000年から「COM JAPAN」と「エレクトロニクスショー」の両展示会を統合して新展示会として開催することを決定した。
 新展示会は、平成12年10月3日-7日の期間で千葉・幕張メッセで開催される。来場者は25万人の見込み。

1999年9月23日



関東電監局 CATV3社の合併認可

 関東電気通信監理局は22日、東京都内や埼玉県の一部地域でCATV事業を展開しているCATV3社の合併を認可した。経営合理化が目的で、合併期日は10月1日。
 合併するのはジェイコム東京(練馬区)ケーブルコミュニケーション小金井・国分寺(東京都小金井市)シティケーブルビジョン府中(東京都府中市)の3社でジェイコム東京が存続会社となる。

1999年9月23日



ソニー 秋-年末向けバイオ

 ソニーは、DVD-ROMと15型液晶、音声認識ソフトを搭載した「バイオL」シリーズ、「GigaPocket」でテレビ番組をMPEG2の高画質/長時間で録画・再生・管理が可能な「バイオR」シリーズ、高性能と薄型ボディーを両立する独創的な放熱機構、直感的な操作性を実現するジョグダイヤルなどで好評の「バイオノートXR」シリーズ、などの新製品を10月2日から順次出荷する。価格はすべてオープン。
「バイオL」シリーズ
PCV-L720/BP、PCV-L520/BP、PCV-L320/BP
「バイオR」シリーズ
PCV-R71、PCV-R61、PCV-R51
「バイオノートXR」シリーズ
PCG-XR1G
「バイオノート505」シリーズ
PCG-Z505JX、PCG-Z505J/BP

1999年9月23日



クァンタム 「ファイアボールlct」第一弾

 米クァンタムは、低価格PC向けHDD「ファイアボールlctファミリ」の新製品として、ディスク1枚当たり10GB容量の「ファイアボールlct10」を販売開始した。
 lct10ファミリには5GBから30GBまで5種類あり、インターフェイスはウルトラATA/66を使用、GMRヘッドを搭載している。

1999年9月24日



トレンドマイクロ 「W97M-SUPPL」パターンファイル591以降で対応

 トレンドマイクロは22日、Eメール送信時にウイルスプログラムを自動添付して送信するワーム型のマクロウイルス「W97M-SUPPL」に、同社のパターンファイル591以降で対応することを発表した。
 同社は、Eメールに「SUPPL.DOC」という名称のWordファイルが添付されている場合に、同ファイルを実行しないで、削除することを呼びかけている。
 同ファイルを実行すると、同時にマシンにウイルスが感染する。それ以降ユーザーが発信するEメールすべてに同ファイルが自動的に添付される。また、ウイルス感染後約一週間(163時間)経過すると、マシンのWordファイルやExcelファイル、圧縮ファイルなどをすべてゼロバイトに上書きしてしまう。

1999年9月24日



ソフマップとカクタが業務提携

 ソフトマップとカクタは、秋葉原電器街のカクタの店舗について業務提携を結ぶことで合意、デジタルグッズ市場到来を視野においた「秋葉原カクタ・ソフマップ店」としてオープンすることになった。
 11月中旬にリニューアルする予定の同店舗は地下1階、地上2階の3フロア構成で、売場面積は約400坪。パソコンとデジタルグッズ関連を取り扱い、詳細については目下検討中。
 業務提携に伴い、カクタはソフマップの販売力を生かして同店舗を運営委託し、ソフマップは今回出店により、その集客効果で売り上げ拡大を図り、さらに顧客本位のキメ細かな店づくりを目指したい意向とされる。

1999年9月25日



台湾ハイテク産業 電力復旧が正常稼働のカギ

 大地震による台湾ハイテク産業は、停電の影響で一時生産中止となり、出荷遅れや値上げが相次いでいる。「電力供給時間50分、停電時間100分」という交互の状況ため、正常稼働に戻るには電力の復旧次第ということになる。
 今回の大地震による停電の影響で半導体ファウンドリ(受託生産)が真っ先に大きなダメージを受けた。半導体業界は1日も早く電力供給の復旧を願っている。
 マザーボードメーカーASUSTekは、従業員とその家族の安否が確認されたと発表。生産工場や流通システムなどがすべて正常通りという。ただ、今週(9月20日-23日)出荷予定の製品は、品質確保のため、半完成品をすべて廃棄、原材料から作る量産品は29日に出荷することを明らかにした。
 このほかのマザーボードメーカーGIGABYTE、MSIなども、人員や設備、建物に被害が出ていないと表明、多少の出荷遅れは顧客に了承してもらうとしている。
 また、コンピューター周辺機器メーカーは、中国に生産拠点を移行したため、生産・出荷体制には影響があまり出ていないという。
 なお、台湾電機電子工業同業公会は24日、10月3日−7日のエレクトロニクスショー(幕張メッセ)には、台湾業者が予定通り出展することを明らかにした。

1999年9月25日



シャープ Win98SE搭載「メビウスノート」

A4ノートパソコン「メビウスPC-F140」(オープン)10月1日発売
・Windows98セカンドエディションプリインストール
・SVGA対応12.1型低反射ブラックTFT液晶
・モバイルセレロンプロセッサー400MHz
・64MB SD-RAM
・6.4GB HDD
・56Kbpsモデム
・18mmキーピッチ、2.5mmストロークキーボード
・ホイール機能対応パッド型ポインティングデバイス
・標準リチウムイオンバッテリーパックで約2.25時間、拡張バッテリーパックで約4.5時間稼働

1999年9月25日



トヨタ会長 IDOとDDI合併を全面否定

 トヨタ自動車の奥田会長は24日、名古屋市内で記者会見し、トヨタ系のIDOと京セラ系のDDIが合併するとの一部報道について「両社は技術的提携関係にあるが(合併前提の話し合いなどは)現在していない」と全面的に否定した。

1999年9月25日



BSデジタル放送機器の名称を統一

 来年から始まるBSデジタル放送の受信アダプターを、日本電子機械工業会で「BSデジタルチューナー」に呼称を統一した。
 一方、1080iの高画質放送を、BS-P(BSデジタル放送委託事業者・民放)協議会で「デジタルハイビジョン」に統一することに決めた。

1999年9月27日



日本コンピューターシステム販売店協会 台湾に義援金

  日本コンピューターシステム販売店協会は、台湾中部大震災の被災者に対し、義援金を送る。
「日頃販売しているコンピューターのパーツの多くは台湾で生産されており、阪神淡路大震災で受けたダメージを思い起こし、台湾企業の1日も早い復興を支援することが目的」(大塚会長)

1999年9月27日



台湾・新竹工業区の生産再開

 台湾・中央通信によると、21日の地震発生以来、電気・水道などの供給が止まっていたハイテク工業団地「新竹市科学工業園区」で25日、電気・水道の供給が回復し、半導体の生産がほぼ通常通りに再開された。
同区管理局によると、24日までの4日間の損失は、50億台湾元(約180億円)に上るという。

1999年9月28日



松下電器 異業種合同マーケティングプロジェクト商品「WiLL PC」

液晶デスクトップパソコン「WiLL PC」CF-E1(オープン)
・20代後半から30代前半の団塊ジュニア層がターゲット
・曲線を生かした三角形フォルムで安定感のある斬新なλ(ラムダ)フォルムデザイン
 を採用
・キーボードを本体下に収納
・シルバーにブルーを組み合わせた落ち着きのある色調
・結線数を電源コード、キーボード、マウス、電話線の4つに
・6倍速DVD-ROM/DVDドリームプレヤー
・バスレススピーカー
・光デジタル音声出力端子
・iLINK(IEEE1394)端子×2
・USBポート×4
・DVキャプチャー機能搭載
・約1600万色表示XGA15型TFTカラー液晶
・セレロン400MHz
・64MBメモリー
・6.4GB HDD

1999年9月28日



パイオニア スケルトンボディー採用ポータブルDVDプレヤー

ポータブルDVDプレヤー「HAPPY CINEMA(ハッピーシネマ)」
PDV-10-SW(69,800円)11月下旬発売

・シースルーホワイトのスケルトンボディー採用
・10ビット映像D/Aコンバーター、96KHz/24ビットオーディオD/Aコンバーター搭載
・付属ACアダプターは100-240Vまで対応

1999年9月28日



電技審答申 IMT-2000の技術的条件

 郵政省は27日、電気通信技術審議会から「次世代移動通信方式の技術的条件」のうち「符号分割多元接続方式で周波数分割複信方式を使用する無線設備の技術的条件」について答申を受けた。
この答申は国際電気通信連合(ITU)で標準化が進められているIMT-2000を日本に早期に導入するための技術的条件に関する検討結果をまとめたもの。
郵政省では今回の答申を踏まえ、関係省令を年内にも整備する予定で、2000年4月頃には免許受付が開始される見通し。
 今回の答申の対象としているのは符号分割多元接続(CDMA)方式で、送受異なる周波数を使用する通信方式・周波数分割複信(FDD)方式を使用するもの。
具体的には1キャリアを直接広帯域に拡散させて伝送させるDS-CDMA方式と下り回線において拡散された1または複数のキャリアにより伝送するMC-CDMA方式が対象。
主な答申内容
1)周波数帯はITUにおいてIMT-2000用として割り当てられた2GHz帯
2)データ伝送速度は自動車の移動中などの高速移動環境で導入当初144Kbpsまで、
 また歩行中の低速移動環境で導入当初384Kbpsまで
3)最小運用帯域幅は5MHz×2、将来の2Mbpsのサービスの効率的提供に備えて、
 20MHz×2の運用帯域を考慮
4)PHS帯域においては素プリアス発射の強度および移動局の空中線電力をより低く
 制限し、PHSへの干渉を防止する
など。

1999年9月28日



京セラとDDI 米イリジウムに50億円追加出資

 京セラは29日、衛星携帯電話サービスの米イリジウムに対して、DDIとともに50億円を追加出資する方針を明らかにした。イリジウム事業の再建を支援するのが狙い。

1999年9月30日



米ドメイン名の登録・管理サービス ネットワーク・ソリューションズの独占崩壊

 インターネット上の住所にあたるドメイン名の登録・管理サービスを事実上独占してきた米ネットワーク・ソリューションズと米司法省は28日、登録業務に他の業者の参入を認めることで合意したと発表した。
 ネットワーク・ソリューションズは、同社の独占を崩す目的で設立された非営利団体の活動を認めた。
同社は公認登録業者として、2004年11月までドメイン名登録業務を継続、その後も無期限に更新できる権利を持つ。

1999年9月30日



リナックスの国際化促進 「Li18nux」が発足

 フリーOS「Linux」の国際化を促進する団体「リナックス・インターナショナリゼーシ・イニシアティブ(略称Li18nux)」が29日付けで発足した。
 同団体は、リナックスのディストリビューター、オープンソース・プロジェクト、ITベンダーおよび国際化に関心を持つ全世界の技術専門家などで構成。リナックスの各種ディストリビューションに用いられるアプリケーション・プラットフォームの共通化と、完全な国際化の推進を目的に、非営利団体として発足。
 現在、Li18nuxに参加している組織やプロジェクトは、NEC、富士通、日本IBMなど45社。

1999年9月30日



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