電波新聞拾い読み 1999年 8月


スタンダード 八重洲無線製複数波対応簡易無線ハンディ機

 スタンダードは、シンプル操作、ハイパワー、堅牢ボディーを大きな特徴とする複数波対応簡易無線のハンディ機「VX-551VCAT/551UCAT」(八重洲無線製)を9月上旬に発売する。
 新製品は、米国軍用規格のMIL-STD8100をクリアし、振動、衝撃、温度、粉塵などに対応し、高い信頼性と耐久性を確保した商品。
 VX-551VCATは150MHz帯用で出力は1-5W、VX-551UCATは400MHz帯用で出力は同じく1-5W。551VCATは3チャンネル、551UCATは5チャンネルを実装。
 ボディーは、ハードな使用に耐えることができるポリカーボネート樹脂とアルミダイキャストフレームを使用。MIL-STD8100/D/Eとともに、日常生活防水仕様(JIS保護等級4級防沫相当)。
 DCS(デジタルコードスケルチ)/CTCSSトーンスケルチ採用による混信対策、シンプル操作、高音質・大容量スピーカー内蔵などもセールスポイント。



1999年8月19日



イメーション 2倍速外付型スーパーディスク・ドライブ

 イメーションは、USB接続でウインドウズ98とMacOSに対応する、2倍速の外付け型スーパーディスク・ドライブ「SDD-120USB WM2X」を、25日から発売する。価格は33,800円。
 新製品は、120MBの大容量FDであるスーパーディスク・ドライブ、現行の3.5型FDが使える外付け型ドライブ。
ウインドウズ98、iMac、新PowerMacG3に対応する。MacOSは8.1以降。ディスク回転速度1440rpmで、スーパーディスクだけでなく、現行3.5型FDの読み書きも高速になる。



1999年8月19日



コナミ ジャレコに類似ゲーム機の製造・販売差し止め求め仮処分を申請

 音楽に合わせたボタンの操作などでディスクジョッキー感覚が楽しめる音楽シミュレーションゲーム「ビートマニア」を製造・販売している「コナミ」は18日、業務用ゲーム機メーカー「ジャレコ」に同社製の類似ゲーム機「ロックントレッド」の製造、販売の差し止めを求める仮処分を東京地裁に申し立てた。
 コナミは1997年末にビートマニアを発売、今年5月までに約8000台を販売する大ヒットとなった。4月には特許も取得したがジャレコが8月に入り、類似ゲーム機を製造、販売したことでコナミの特許権を侵害され損害を受けたとしている。



1999年8月19日



仏のアマチュア発明家 技術盗用でセガを提訴?

 17日付フィガロ誌によると、欧州で「ドリームキャスト」の発売を予定しているセガ・エンタープライゼスに対して、フランスのアマチュア発明家が「技術を盗用された」と主張し、提訴も辞さないと明らかにした。
 報道によると、フランス人技術者ガブリエル・ガリー氏は1年前「ゲームの三次元画面内で弾丸を発射できる」という短銃型のゲーム機付属装置「モーション・ガン」を開発、セガの欧州子会社2社を含む大手ゲーム機メーカーの開発担当者と面接した。
 セガ側は関心を示したが、しばらく後によく似た製品の特許を独自に出願し「ドリームキャスト・ライトガン」として日本で販売を始めたという。ガリー氏は「無断で技術を使われた」と抗議しているが、セガ側の回答はなく、提訴を検討すると話した。



1999年8月19日



AOL会員1800万人

 米アメリカ・オンライン(AOL)は17日、世界の会員数が1800万人を越え、昨年買収したコンピュサーブの会員を加えると全体で2000万人に達したと発表した。
AOL会員数は過去1年の間に約500万人増加。1日に送られる電子メールの数は、1年前のほぼ倍にあたる6700万通に膨らんだという。



1999年8月19日



米で新型ウイルス クリスマスに始動、すべてのデータ消滅

 19日付米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)によると、クリスマスに動作を開始し、ウインドウズパソコンに被害を及ぼす新型のコンピューターウイルスが専門家らによって発見された。
 米オハイオ州のウイルス駆除ソフトウエア会社セントラル・コマンドの研究者が「Win32・Kriz・3862」と名付けた新型ウイルスは、ウインドウズ95/98/NT搭載のパソコンに感染する。このため、NT搭載パソコンには影響がなかったチェルノブイリ型ウイルスよりも被害が広がる可能性があるという。
 同ウイルスは、動作を開始するとすべてのデータ蓄積装置のデータを上書きして消してしまう。また、パソコンの起動用の情報を蓄積したメモリーにも障害を与え、起動ができなくなってしまう。



1999年8月20日



GPS 週末に誤作動の恐れ 米機関が利用者に警告

 GPSの一部が世界標準時22日午前零時(日本時間22日午前9時)以降、日本を含む世界各地で誤作動を起こす恐れがあると、米沿岸警備隊やGPS衛星を運用する米空軍が18日までに、相次いで警告を発表した。
 受信機の製造会社には以前から内部時計の再設定が通知されているため、最近の機種ではトラブルは発生しない。しかし、沿岸警備隊などは旧型受信機の利用者も多いと見て、遭難などの防止のため製造会社に確認するよう呼びかけている。
 GPS衛星の内部時計は80年1月6日を起点に週を数えてきたが、1024週(20年)分しか記憶容量がないため、今月22日にゼロに戻される、という。



1999年8月20日



台湾・TMC アスロン対応マザーボードサンプル出荷開始

 台湾・TMCの林秋旭副社長は、AMDの最新プロセッサー”アスロン”対応のマザーボードTK-7AGの開発を終え、サンプル出荷を開始。9月上旬には、日本でも展示会などで、製品の一般公開をすることを明らかにした。
 同製品は、AMDの750チップセットを搭載し、DIMM×3、AGP×1、PCI×4、ISA×3の各スロットを持つ。
 なお、同社ではVIAのチップセットを搭載したアスロン対応モデルを9月下旬に出荷する予定。



1999年8月20日



松下/九州松下電器 ポータブルCD-ROMドライブ「KXL-830AN-S」

 松下電器、九州松下電器は19日、ポータブルCD-ROMドライブ「KXL-830AN-S」(27,800円)を発表し、27日から発売する。
 同製品は同社現行品比で容積約65%の厚さ16.5mm、質量約72%の250gとスリムでコンパクトなデザインを実現。またPCカードスロット電源供給で最大16倍速のモバイル環境での高速データ転送が可能になった。さらにマルチリード(CD-R/RWメディアの読み出し)対応となっている。

対応パソコンDOS/Vノート、PC98-NXシリーズノート
データ転送速度 PCカードスロット電源使用時 1050KB/Sから2400KB/S(最大16倍速)

ACアダプター使用時 1275KB/Sから3000KB/S(最大20倍速)
電源PCカードスロット DC5V

ACアダプター(オプション)AC100V-240V
大きさ幅130×奥行き157×高さ16.5mm



1999年8月20日



DDIポケット電話 「メール通知」の料金を改定

 DDIポケット電話グループ各社は、インターネットメールなどの送受信ができるPメールDXの「メールサービス」のオプション機能である「メール通知」に関わる料金を改定、19日、郵政大臣に届出を行った。
 「メール通知」に関わる新料金は、現行料金「11円/回」を、1ヶ月ごとの通知回数が10回までは「10円/回」11回目以降は「無料」に改定する。改定料金は9月度の「メール通知」料金から適用。



1999年8月20日



JAIAフェア/ハムフェア'99開幕

 第27回JAIAフェアとハムフェア'99が20日、パシフィコ横浜で開幕した。 年に1回のアマチュア無線ファンの祭典。アマチュア無線人口の減少が指摘される昨今であるが、この日を待ちわびていたファンで会場は早くから賑わう。「この活気が、ファンの拡大につながってほしい」というのが関係者の一致する声だ。
 アマチュア無線の人気は根強いものがある、と言った印象を与える同フェア。ナップザックを背負った小学生から世界中との交信の実力のほどが漂う中高年の人々まで、会場は無線機を手に持った、あるいは装着した人で熱気があふれる。
 連絡通信用にアマチュア無線を使っていた人の多くが携帯電話などに移り、このことが同市場をさびしくした面もあるが、それだけに本当のハムマニアが揃ったといったところ。
 8J1HAM特別記念局運用への関心が高い。クラブコーナーは、まさに同好の人々の場。アマチュア無線機、関連用品の販売合戦も白熱。
 JAIAフェアでは、スタンダード、アイコムなどが新製品でアピール。「良い商品を届けることこそアマチュア無線の再度の発展の鍵」といった考えのもと開発された自信作が来場者の関心を呼ぶ。
 高性能・高機能化とともに工事(据え付け)面も配慮のHF帯無線システムからポータブルハンディまでずらり揃い、来場者は実際に手にとって、商品の魅力を確認する姿が目立っている。



1999年8月21日



米アップル iMacデザイン模倣で韓国系eマシーンズを提訴

 米アップルコンピュータは19日、iMacの工業デザインを違法に真似されたとして韓国系パソコンメーカーのeマシーンズを相手取り、問題の端末の出荷差し止めと損害賠償などを求める訴えを米カリフォルニア州サンノゼの米連邦地裁に起こしたと発表した。
 eマシーンズは5日、799ドルの一体型のウインドウズパソコン「eOne PC」を発売すると発表したが、この外観がiMacに似ている。
 アップルのスティーブ・ジョブズ暫定CEOは「eマシーンズは無限のデザインの中から独自デザインを想像できたはずなのにアップルのデザインを模倣した」と指摘。
 「当社は多額の投資と努力でデザインを想像し、販売を進めた。法の下でこれを徹底的に守る」との決意を示した。



1999年8月21日



「オフィス2000」に欠陥

 20日付のニューヨーク・タイムズ紙によると、米マイクロソフトは最近発表した「オフィス2000」に欠陥があると明らかにした。インターネットを通じて悪質な電子メールなどが送信された場合、データやソフト、コンピューターなどが破壊される恐れがあるという。
 3週間前には「オフィス97」にも同様の欠陥が発見されている。マイクロソフトは、20日に対応策を発表するとしている。



1999年8月21日



米インテル 上級の画像処理チップ発売中止

 20日付けの米ウォールストリート・ジャーナル紙は、米インテルがグラフィックチップの上級製品の発売中止を明らかにしたと伝えた。
 それによると、発売を中止するのは近く出荷開始予定だった「i752」など数機種で、低価格機種に特化するための措置。
 インテルは昨年初めにグラフィックチップ市場に参入したが、ATIテクノロジーズなどライバル社に比べて処理速度が劣るため低価格での販売を強いられ、収益は伸び悩んでいた。



1999年8月21日



公衆送信権の侵害 ソフトで初送検

 現在のヒット曲をMP3の圧縮技術を使って、著作権者に無断で自分のホームページに掲示していた39歳の公務員(秋田県在住)が、著作権法違反(公衆送信権の侵害)の疑いで19日、書類送検された。
 調べによると今回の被疑者は、オービックビジネスコンサルタントが発売している「TOP 勘定奉行 for Windows95」などや、日本音楽著作権協会が著作権を持つヒット曲約40曲を、MP3などを使って自分のパソコンのハードディスクに記録、保存し、インターネットを通じて、不特定多数に送信できる状態にしていたもの。
 象潟警察署の捜査員がインターネット通信中、不審なホームページを発見し、アドレスをもとにプロバイダーを調べ、割り出した。被疑者の犯行を裏付けるため、アクセス者から事情聴取を行い、供述や証拠物を得たというが、事情聴取にあたっては、福岡、愛知など全国に及んだという。
 公衆送信権侵害事犯の検挙は、全国で3件目で、ソフトウエアでの送致は全国初、複数の著作権協会の著作物の検挙も全国初である。



1999年8月23日



サテライト −JARL原会長へのインタビュー記事−

 「海外から36人ものゲストの参加を得、ハムフェア'99は盛大に催すことができた。このフェアを契機にアマチュア無線が再び多くの人々から愛されるものになってもらいたい」と話す原昌三・日本アマチュア無線連盟会長。
 アマチュア無線は、趣味の多様化、携帯電話の普及の影響を受け、現在、頻繁に運用している人は国内で20万人を切ったとも見られている。免許数も約111万局と全盛時より20数万局減少した。このような数字だけを見ると、アマチュア無線の先行きに不安を持ってしまうが、20日開幕したハムフェアの雰囲気は、アマチュア無線は根強い、といった印象を与える。原会長もこの点に心強さを感じたようす。
 「アマチュア無線も再開から約半世紀。原点を見直し、新たな発展をめざさねばならない。いろいろな物に挑戦する新しい刺激をこのフェアで得てもらいたい」と語る原会長。アマチュア無線を愛するJA1AN原会長の願いだ。



1999年8月23日



カーナビの8.22誤作動問題 大きな混乱なく収拾

 カーナビの8.22誤作動問題は大きな混乱もなく収拾し、関係者は胸をなでおろしている。
 22日午前9時に日付カウンターがゼロ週に戻ってしまう機種約34万台のうち24万台を販売していたパイオニアでは、本社で約450人、サービス部門・代理店を含めると1000人以上が臨時出社。850本の問い合わせがあり、このうち該当機種は700台だったという。
 また、該当機種の販売台数が少なかったアルパインでは、追跡調査などでほぼ対応済みだった為、問い合わせの電話約700本のうち、該当機種は11台にとどまった。
 両社では、該当機種については期限を設けずに、無償修理を行うことにしている。



1999年8月24日



ソニー 5倍ズーム「サイバーショットF505K」

デジタルカメラ「サイバーショットDSC-F505K」 125,000円
9月21日発売

光学5倍ズームカールツァイスレンズ搭載
211万画素CCD搭載
MPEG1圧縮による動画・音声記録
USB端子装備



1999年8月24日



日立 最大18GBなど2.5型HDDを4機種

 日立製作所は、GMR(ジャイアントMR)ヘッドの改良で最大18GBを実現した2.5型HDD「DK22AA-18」など4機種を、25日からOEM市場向けに発売する。サンプル価格はオープン。8月末から順次サンプル出荷を開始する。

12.7mm厚 18.1GB DK22AA-18
 9.5mm厚12.0GB DK23AA-12
9.0GB DK23AA-90
6.0GB DK23AA-60



1999年8月24日



九十九電機 来月名古屋・栄店

 九十九電機は、愛知県名古屋市の栄地区(中区栄3-1-1 広小路第一生命ビル1階)に「ツクモ栄店」を9月9日にオープンする。
 同社は、2002年の株式店頭公開に向けて、業容拡大のために新規出店ペースを加速しているが、店名にちなんだ1999年9月9日を開店日に選んだ。
 同店の面積は約300平方メートル。三分の二を総合パソコンコーナー、残りを組み立てパソコンコーナーとする。



1999年8月24日



10年版犯罪・防衛白書のCD-ROM ウイルスに感染

 大蔵省印刷局が発行した平成10年版の犯罪白書と防衛白書のCD-ROMがコンピューターウイルスに感染していたことが24日に分かり、既に購入した人に使用しないよう呼びかけるとともに、製品の回収に乗り出した。
 発見されたウイルスはアップルコンピュータのマッキントッシュで作動する「Aut Start 9805」の一種で、フロッピーディスクやCD-ROMなどの記憶媒体を介して感染する。
 感染の原因やルートはわかっていないが、ウイルスを検出した慶応大学医学部の助教授は「政府刊行物まで汚染されているとは・・・」とコンピューターウイルスの蔓延に驚いている。



1999年8月25日



八重洲無線 2.4GHzSS方式のデジタル通信技術開発、年内に商品化へ

 八重洲無線は、得意とする高周波技術を生かし、携帯型バーコードリーダー市場に参入、着実に成果を上げてきたが、独自技術を駆使した2.4GSS(スペクトラム拡散)方式のデジタル通信技術の開発に成功、年内に商品化、携帯型バーコードリーダーを中心とするシステム機器市場に製品を投入する。
 今回の開発に伴い、同社は実績大のアナログ通信にデジタル通信を加え、両面から同市場への攻勢をさらに強めたい意向である。
 今回の開発のキーポイントはチップの独自開発。「2.4GHzのSS無線モデムは既に各社が発売しているが、SS部分は海外メーカーの市販チップを購入して使用しているため携帯型になると消費電力、大きさ面で問題があった。今回開発のチップは、携帯型バーコードリーダーに収納するに十分な大きさまで小型化、低消費電力を実現している」(横井清也常務取締役)という。
 2.4GHzデジタルマッチドフィルター型直接拡散方式を採用、TDMA(時分割多元接続)技術と組み合わせることで「従来の1.2GHzアナログ方式と比べ60倍以上の伝送速度を得ている」。価格は未定。
 なお同社は、北米の業務用通信機市場で”Vertex Standard”ブランドを使っているが、今回のデジタルバーコードリーダーから国内のシステムにも同ブランドを導入する。



1999年8月25日



インテル ペンティアムIIIXeon550版3種出荷開始

 インテル(日本)は24日から、サーバーやワークステーション(WS)向けのプロセッサー「ペンティアムIII Xeon」550MHz版3品種の出荷を開始した。
 同プロセッサーは4ウエイ(プロセッサー4個)以上のサーバーやWSをサポートし、二次キャッシュで512KB、1MB、2MBの各記憶容量がある。
価格は二次キャッシュ512KB内蔵で1000個受注時115,130円、1MB内蔵で244,860円、2MB内蔵で456,570円。



1999年8月25日



米インテル ペンティアムシリーズ一部値下げ

 米インテルは23日、ペンティアムシリーズの一部を22日付で最大41%値下げしたことを明らかにした。
ペンティアムIII 500MHz 251ドル(約27,990円)
ペンティアムIII 550MHz 487ドル

450MHz 183ドル
ペンティアムII 450MHz 183ドル

400MHz 163ドル



1999年8月25日



オリンパス 250画素一眼レフデジタルカメラ

一眼レフデジタルカメラ「キャメディアC-2500L」(148,000円)
9月15日発売

・250万画素三分の二インチ原色プログレッシブCCD採用
・大口径マルチバリエーター3倍ズームレンズ搭載
・新開発の画像処理技術「TruePie処理」搭載
・2cmまでのマクロモード、3つの露出モード、外部フラッシュ用シュー端子装備
・記録メディアにスマートメディアのほか、コンパクトフラッシュにも対応
・デジカメ用外部フラッシュ「FL-40」(50,000円)同時発売



1999年8月25日



Java損害賠償訴訟 高裁、一審仮処分を破棄

 米サン・マイクロシステムズが同社開発のプログラミング言語Javaに米マイクロソフトがサンとの契約に違反して独自の改変を加えたとして損害賠償を求めた訴訟で、サンフランシスコの米連邦高裁は、カリフォルニア州サンノゼ連邦地裁が昨年11月に下したマイクロソフトにウインドウズ98などのソフト修正を求めた一審の仮処分命令を破棄する判決を言い渡した。
 高裁は判決で一審が「マイクロソフトがライバルのサンに回復不能な危害を加えるかもしれないと推定し判断を誤った」「マイクロソフトは互換性のないJavaの開発で契約に違反したことを示す証拠はあるが、それがなぜ著作権侵害になるか説明できていない」としている。



1999年8月25日



マイクロソフト Win98セカンドエディション 来月10日発売

 マイクロソフトは、「ウインドウズ98セカンドエディション」日本語版を9月10日に発売する。
 現在、ウインドウズ98ユーザーを対象に有償(実費)で提供しているウインドウズ98セカンドエディション・アップデートCDを組み込んだウインドウズ98と同様の機能を提供する。
 価格はオープン。推定小売価格は、通常パッケージが24,800円、アップクレー度パッケージが13,800円、アカデミックパッケージでは、通常が14,000円、アップクレードが7,100円。



1999年8月26日



台湾Iwill 最大40MB/Sで最大15デバイス接続のSCSIホストアダプターカード

 台湾のIwillは、ウインドウズにLinux、UNIXなどのOSの他、MacOSにも対応した、最大転送速度40MB/Sで最大15のSCSIデバイスを接続できる、SCSIホストアダプターカード「SIDE-2936UW」の発売を開始、日本法人のアイウィルジャパンを通じて9月初旬から出荷する。
 プラグアンドプレイ基準に準拠しており、過負荷時に自動的に回路をオフにするアクティブヒューズも装備。SCSI機器を増設する際に必要で、煩雑なドライバーソフトのインストール作業や、接続機器の動作状況診断を簡便に行えるセットアッププログラム「SuperSCSI」も添付されている。



1999年8月26日



Tekram 日本法人設立へ

 台湾の建邦科技(Tekram)は、日本法人を東京都内に開設するため準備に入ったことを明らかにした。
 事業開始は10月1日が目標。代表には、現在同社関連のサイバーテックに所属している許行道氏が就任の予定。



1999年8月26日



東芝 位置検索機能内蔵PHS電話機

 東芝は、利用者の位置を検索できる機能を内蔵したPHS電話機「DL-S28L」を、25日から発売開始した。
同端末は位置情報検索サービスを運用の各種サービスプロバイダーおよびシステム導入企業を対象としたもので、端末100台の小規模システムで約350万円、端末1000台の大規模システムで約3,800万円。
 同サービスはDDIポケット電話グループのPHS網を利用した位置情報を得るサービス。対象端末近辺の複数の基地局からの電界強度の違いで位置を特定する仕組み。平均誤差は約68m。



1999年8月26日



DDI DIONでPHS64Kbpsデータ通信サービスへの本格接続開始

 DDIは同社のインターネット接続サービス「DION」について、DDIポケット電話グループのPHS64Kbpsデータ通信サービスに対し「64K PIAFS」に対応した接続を開始すると25日発表した。
 DIONサービスはDDIポケット電話グループの64Kbpsデータ通信サービスに対し、DDIポケット電話グループが設置するプロトコル変換装置を介した形態でサービスを行っているが、今後は64K PIAFS対応専用アクセスサーバーを新設することで、プロトコル変換装置を介さない形態で接続を行う。
 プロトコル変換装置を介した接続では2000年2月1日以降、60秒までごとに5円が必要だが、この加算額を不要とする。
 実施時期は30日からDIONモバイルパック、9月16日からDIONベツベツコースおよびDIONバリバリコースで実施予定。



1999年8月26日



地上波デジタルテレビ放送 官民で周波数割当検討へ

 郵政省は25日、2003年から大都市圏で始める地上波デジタルテレビ放送のチャンネル用周波数割当などについて検討するため、郵政省と民放・NHK幹部など官民で構成する共同検討委員会を設置すると発表した。
 同委員会は、郵政省幹部、NHK技師長、民放キー局やローカル局の幹部など27人で構成。各社の部局長クラスで3つの専門部会も設置する。
 来年4月をメドに全国の大規模の中継局のチャンネル計画を作成するほか、チャンネル変更に伴う費用の算出もする。



1999年8月26日



DDIポケット9社が来年1月に合併

 DDIと系列のPHS9社は26日、9社が2000年1月に合併すると正式に発表した。
DDIは累積損失を抱えるDDI東海ポケット電話など6社に対する約760億円の債権を放棄するほか、存続会社となるDDI東京ポケット電話による第三者割当増資297億円を全額引き受ける。
 合併後の新社名は「DDIポケット」で、社長には東京ポケットの岡田社長が就任する。



1999年8月27日



松下/松下寿電子 カードスロット2つ搭載のデジタルカメラ

デジタルカメラ「PV-DC10JZ」(85,000円) 9月1日発売
・132万画素CCD搭載
・光学3倍ズーム/デジタル2倍ズーム搭載
・カードスロット2基搭載により32MBCFカード2枚で800枚撮影可能



1999年8月27日



カシオ 「マイクロドライブ」対応デジタルカメラ

デジタルカメラ「QV-2000UX」(88,000円)9月22日発売
・211万画素CCD搭載
・F2.0光学3倍ズームレンズ採用
・IBM「マイクロドライブ」で1600×1200ピクセル画像400枚撮影可能
・USB接続端子装備

デジタルカメラ「QV-8000SX」(100,000円)9月10日発売
・131万画素CCD
・光学8倍/デジタル4倍ズーム搭載
・業界初の最長64秒バルブ撮影機能
・USB接続端子装備



1999年8月27日



松下電器 ワイヤレス通信機能装備B5ノート「Let's note」

Let's note CF-A1R(オープン価格)9月10日
付属のワイヤレスステーションとで屋内ワイヤレス64Kbps通信を実現
携帯電話/PHSインターフェイス内蔵

Let's note CF-A1V(オープン価格)9月10日
ワイヤレス通信機能無し、56Kbpsモデム内蔵

・XGA10.4型TFTディスプレイ
・モバイルCeleron 366MHz
・64MB SD-RAM
・128KB二次キャッシュ
・2.5MB VRAM
・6.0GB HDD
・3.5型FDD
・i・LINK(IEEE1394)端子装備
・重さ約1.18Kg



1999年8月27日



広告 八重洲無線が自社開発! 2.4GHz帯SS無線モデムを商品化

 2.4GHzのSS(スペクトラム拡散)方式による携帯型無線モデムは各社がすでに製品化していますが、これらはデジタル通信の心臓部にあたるSSの部分を単に海外メーカーの市販品チップを購入して使用しているため、携帯型にした場合に消費電力が多い、サイズが大きいなどの問題がありました。チップから独自でデジタル通信技術の開発に成功、自社開発・自社製品化を実現しました。今回当社が独自に開発したチップは低消費電力、小型化を図ることにより、市販モジュールのこれらの問題点を解決することができました。40年以上にもわたり通信機のトップメーカーとして培われた高周波技術をもとに、今回開発に成功したスペクトラム拡散技術と融合して優れた基本性能、低消費電力化を実現した携帯型SS無線モデム装置がYSM-2400シリーズです。従来の1.2GHzに比べて伝送速度・接続時間が60倍以上(当社比)と大幅に向上し、リアルタイム伝送を実現しました。2.4GHzデジタルマッチドフィルタ型直接拡散方式(DMF-DSSS)を採用し、さらにヤエス独自の時分割多元接続(TDMA)技術を組み合わせることにより、通信エリア内により多くの台数を効率よく配置することができるようになったのです。もちろん、拡張性の高いRS-232C、イーサーネットVer2.0に端末装置として接続ができます。これによって従来の400MHz・1.2GHzに加えて小エリアでのワイヤレスシステムの構築をユーザーの要望にそってご提案できる体制となりました。ハード/ソフトともに自社開発のため、システムにあわせて柔軟に対応できるサービス体制も万全です。
新開発の2.4GHzSS無線モデム装置・YSM-2400Sの発売は10月1日を予定・YSM-2400DNは1月中旬発売予定、対応するバーコードリーダー一体型ハンディターミナルYSB-2400シリーズの発売は12月1日を予定しています。

八重洲無線株式会社
代表取締役社長 長谷川淳



1999年8月27日



ロケット 株式トレーディング向けパソコンシステム

 ロケットは、情報処理のライフインフォメーションラボラトリと共同で開発した、株式トレーディングのために効率の良い情報収集ができるパソコンシステム「DAY*TRADER 2000」を、10月をメドに販売開始する。
 同システムは、テレビの文字放送による株価情報をソースに利用し、大量の情報をパソコンの画面に各種チャートで表示したり、音声合成で情報を読み上げる機能があり、情報リニューアルは数分に1回の頻度で行われる。
 機器構成は、ペンティアムIII-500MHz、128MBメモリー、8.4GB HDD、モデム、文字放送受信ボード、オーディオボード、スピーカーなどを装備。ウインドウズ98上で動作するDAY*TRADER 2000のソフトと、音声合成ソフト、テレビ・文字放送表示ソフトなどを搭載している。
販売価格はメンテナンスやバージョンアップサービスも含めて750,000円。



1999年8月28日



ギガバイト スロット1 ATXマザーボード「GA-6WXM」

 台湾・技嘉科技(GIGA-BYTE)は、インテル「i810 DC-100」チップセットを使用したスロット1タイプのATXマザーボード「GA-6WXM」を発表した。
 i810は、通常ソケット370タイプのCeleron対応マザーボード用に使われており、スロット1タイプにしたことで、ペンティアムIIIと、変換アダプターを介した370タイプのCeleronの、2タイプのプロセッサーに対応できるようになった。
 またAMR(AudioModemRiser)16ビットのステレオと48Kサンプリングレートのサウンド機能、同社開発のデュアルBIOS、UltraATA/66対応、ヤマハの744PCIサウンドチップ搭載などの特徴がある。
 ポート・ソケットは、PCI×5、AMR×1、ISA×1、DIMM×2。



1999年8月28日



ケンウッド BSデジタル放送受信機用フロントエンドモジュール

 ケンウッドはBSデジタル放送受信機用のフロントエンドモジュール・NIM(ネットワーク・インターフェース・モジュール)「BMシリーズ」を開発し、8月からサンプル出荷を開始する。
BSデジタル放送の受信に不可欠なパーツで、テレビ受信機メーカーへOEM供給を行う。生産は山形ケンウッド。
 フロントエンドモジュールは、欧州のDVB規格や日本のISDB規格など、異なった放送規格を共通の受信機で受信するためのパーツで、入力が放送ネットワークからの電波で、出力がMPEG2のトランスポート・ストリームに規格化されていることから、「ネットワーク・インターフェイス・モジュール」と呼ばれる。
 大きさは43×95×14mm、電源は30V、15V、5V、3.3Vに対応。BS-IFの中からチャンネル選択が可能で、復調は時分割多重された8PSK/QPSK/BPSK変調を復調。



1999年8月28日



メルコ サーバー用メモリーに本格参入

 メルコはサーバー用メモリー「MSシリーズ」(オープン価格)を今月下旬から随時発売し、サーバー用メモリー市場に本格参入する。
「MSシリーズ」は16MBから2GBまでの32シリーズ、103製品のラインアップ。
 また、Mac用外付けSCSI DVD-RAMドライブ「DVD-RAM5.2G/A」(79,800円)を9月上旬に発売する。
「DVD-RAM5.2G/A」はDVD-RAMの読み書きに加え、DVD-ROMの2倍速読み取り、CD-ROMの20倍速読み取りが可能。MacOS7.6.1に対応している。



1999年8月28日



富士銀行のメールにウイルス

 日本興業銀行、第一勧業銀行との事業統合に関して、富士銀行が国内外の投資家に送った電子メールに「大ばか野郎」などの表示が出るコンピューターウイルスが紛れ込んでいたことが27日分かった。
 同行で原因を調べた結果、メール作成に使った行内のパソコンで外部とやり取りしている間にウイルスが侵入した可能性が高いという。
 富士銀行は「統合に不満を持つ内部行員の犯行」との憶測を完全否定し「当行の情報ネットワークへの影響はない」と強調している。



1999年8月28日



SDRAM価格上昇 アドテックが一部メモリー製品値上げ

 アドテックは、SDRAMの価格上昇に伴い、一部メモリー製品を9月1日から値上げする。
 対象になる製品は、デスクトップ/ノートパソコン用の66MHz対応の64MB、128MB SDRAMおよび、デスクトップ用の100MHz対応の64MB、128MB SDRAM。値上げ幅は平均10-20%。



1999年8月31日



米ウエスタンデジタル 9月からウルトラ160SCSIインターフェイス付きを2機種

 米ウエスタンデジタルは、ウルトラ160SCSIインターフェイス付きで、毎分1万回転のハイエンドHDDを9月からコンピューターメーカーと流通チャネル向けに供給開始する。
 このHDD「WDエンタープライズ」ファミリには18.3GBと9.1GB容量の2種類があり、GMRヘッドを採用、プラター1枚当たりの容量は4.6GBを実現。またウルトラ160SCSIインターフェイスを採用。
 ウルトラ160SCSIインターフェイスは、80MB/Sから160MB/Sへとウルトラ2SCSIの速度を倍増することにより、一層の高速データ転送速度の要望を満たす。また従来のウルトラ2SCSIホストコントローラーとも互換性を持つ。



1999年8月31日



GIGABYTE パソコン用グラフィックアクセラレーターボード

 台湾の技嘉科技(GIGA-BYTE)は、パソコン用グラフィックアクセラレーターボード「GA-622」と「GA-620」の発売を開始した。出荷は今月下旬から。

「GA-622」 RIVA TNT2 Moel64 VRAM32MB
「GA-620」 RIVA TNT VANTA VRAM8MB

・最高解像度1920×1200
・ビデオ信号処理
・DVD再生
・32ビット色パイプライン
・24ビットZバッファ
・8ビットステンシルバッファ
・4倍速AGP



1999年8月31日



メルコ IEEE1394対応インターフェイスボード

IEEE1394対応インターフェイスボード
「ICF-ILP/DV」(24,800円)
PCIバス用 PC98NX、DOS/V機

「IFC-ILCB/DV」(24,800円)
CardBus用 CardBus搭載のDOS/V機

対応OS Windows98 SecondEdition
9月上旬発売



1999年8月31日



日立マクセル CMOSセンサー一体型非球面レンズ採用パソコン用デジカメ

 日立マクセルは30日、世界初のCMOSセンサー一体型非球面レンズを採用したUSB対応のパソコン用デジタルカメラ「コンパクトアイ・プリンM1」(29,800円)を11月中旬から発売すると発表した。
 プリンM1は「パソコンを遊ぶツールに買える」ことをコンセプトにしたまったく新しいパソコン用デジタルカメラ。「パソコンにもスウィートなデザインを!」という考えで開発を進めた商品。
 主な特徴は、デジタル時代を楽しむマスコットとしておしゃれなデザイン、長薄型軽量デジタルカメラで、胸ポケットに入れて持ち運び自由、CMOSセンサー一体型非球面レンズを採用してUSB対応、消費電力がCCDタイプの約10分の1と小電力、静止画の拡大・縮小・回転ができるほか、手書き文字の書き込みも可能など。



1999年8月31日



英ICOが米で更正手続き

 衛星携帯電話会社の英ICOグローバルコミュニケーションズと関連3社は27日、株式を公開している米国で連邦破産法11条(会社更生法)の適用を米デラウエア州の連邦破産裁判所に申請、事実上倒産した。
 ICOは12基の人工衛星を連携させ、2000年7-9月期から世界中でかけられる衛星携帯電話サービスを開始する計画で準備を進めてきた。しかし、イリジウムの更正手続き適用申請後、事業に対する信用不安が高まり、予定していた6億ドルの資金調達が難航していた。
 ダウ・ジョーンズ通信によると、更正手続きを申請したICOグループ4社の負債を単純合計した総額は約42億ドルに上る。



1999年8月31日



gooフリーメール サーバーに異常、3万人分メール消える

 NTT-ME情報流通が運営する電子メールサービス「gooフリーメール」でサーバーに異常が生じ、約3万人の利用者が送受信したメールの内容の一部が消えていたことが30日分かった。
同社によると、異常が生じたのは18日午前。サーバーが破損し、8月5−18日に送受信しされた3万人分のメール情報が消え、復旧できなかったという。
 同社の広報担当は「破損の原因は把握しているがお答えできない」と話している。



1999年8月31日



プレステ用ソフトの著作権侵害問題 ソニーが敗訴

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が、「プレイステーション」のゲームソフトをパソコンでも使えるようにするソフトウエアを作った米ブリーム社を著作権侵害などで訴え、ソフト販売の仮差し止め命令を求めていた訴訟でサンフランシスコ連邦地裁は27日、ソニー側の主張を退ける決定を出した。
 プレステ用のソフトをめぐっては、コネクティクス社を相手に起こした同様の訴訟では、ソニーの主張が認められ今年4月にソフト販売の仮差し止めが命じられた。



1999年8月31日



ソニー スーパーオーディオCD 10月、欧州で発売

 ソニーは、スーパーオーディオCD(SACD)プレヤーと関連機器を10月から欧州で発売すると発表した。
 ドイツ・ベルリンで国際民生用電子・通信機器展が開催されたのを機会に、当地のベルリン・フィルハーモニーに欧州各国の音楽関係者150人を招待してSACDによるデモ演奏を披露した。



1999年8月31日




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