トップページ > 電波新聞拾い読み > 2020年5月8日

電波新聞拾い読み 2020年5月8日

3月の世界半導体売上高 7%増、349億ドル

 米半導体工業会(SIA)はこのほど、3月の世界半導体売上高を発表した。
 3月の売上高は前年同月比6.9%増、前月比0.9%増の349億ドル。また1-3月(第1四半期)累計売上高は1046億ドルで、前年同期比6.9%増加した。前期比では3.6%減ったが、「通常の季節的傾向と一致する」とSIAは説明。
 用途別の売上げは明らかにしていないが、米インテルなど主要半導体企業の1-3月業績を見ると、コロナ感染拡大に伴う在宅勤務・学習の増加、動画配信サービス利用の拡大などを背景に、データセンター用半導体の需要が増大。PC向けも好調だった。
 ジョン・ニューファーCEOは「3月単月売上高は前年および前月を上回っており、この時点ではウイルス感染拡大の影響がまだ完全には及んでいないことが明らかになった」と指摘した。
 一方で、パンデミックに関連してマクロ経済の混乱が続いているとし、「半導体市場の先行き不透明感は非常に強まっている。この状態は今後数カ月続くだろう」と警戒感を示した。


ITU 9月の「デジタルワールド」中止

 ICT分野の世界的祭典「デジタルワールド2020」のベトナムでの開催が取りやめとなった。
 主催者の国際電気通信連合(ITU)によると、新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大しているためで、来年9月に同じ名称で開催される。開催日は後日発表。


KDDI 位置情報ビッグデータ分析ツール

 KDDIはこのほど、47都道府県および20の政令指定都市向けに位置情報ビッグデータ分析ツール「Location Analyze(ロケーション・アナライザ)」を無償で提供すると発表した。期間は7月31日まで。
 自治体はこれを活用して、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため政府が発令した「緊急事態宣言」前後の人口滞在の推移や、性別・年齢層、居住者などの動向を把握。今後の自治体施策などに活用することができる。


電波新聞拾い読み 2020年5月8日