米半導体工業会(SIA)はこのほど、3月の世界半導体売上高を発表した。
3月の売上高は前年同月比6.9%増、前月比0.9%増の349億ドル。また1-3月(第1四半期)累計売上高は1046億ドルで、前年同期比6.9%増加した。前期比では3.6%減ったが、「通常の季節的傾向と一致する」とSIAは説明。
用途別の売上げは明らかにしていないが、米インテルなど主要半導体企業の1-3月業績を見ると、コロナ感染拡大に伴う在宅勤務・学習の増加、動画配信サービス利用の拡大などを背景に、データセンター用半導体の需要が増大。PC向けも好調だった。
ジョン・ニューファーCEOは「3月単月売上高は前年および前月を上回っており、この時点ではウイルス感染拡大の影響がまだ完全には及んでいないことが明らかになった」と指摘した。
一方で、パンデミックに関連してマクロ経済の混乱が続いているとし、「半導体市場の先行き不透明感は非常に強まっている。この状態は今後数カ月続くだろう」と警戒感を示した。