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電波新聞拾い読み 2020年4月22日

電子部品工場 ASEAN地域ほぼ平常稼働

 新型コロナウイルスの感染が世界で広がる中、電波新聞が日本の主要電子部品メーカーに聞いたところによると、ASEAN地域の工場は、一部制約はあるものの、ほぼ平常に近い稼働を続けていることが分かった。ただ、受注が落ち込んでいることは間違いなく、稼働率そのものは低下。しかも資材調達や製品の供給など、物流面でも一部支障があるもようだ。


3月の民生用電子機器国内出荷 8.4%減、1165億円

 電子情報技術産業協会(JEITA)が21日発表した3月の民生用電子機器国内出荷は、前年同月比8.4%減の1165億円となった。消費税増税に伴う駆け込み需要の反動が出た昨年10月からマイナスが続いている。19年度(19年4月〜20年3月)通期の出荷も増税後の反動減などが響き、前年比0.8%減の1兆3113億円だった。
 映像機器の3月出荷金額は前年同月比7.4%減の572億円、オーディオ関連機器は同19.5%減の61億円、カーAVCは同8.1%減の4532億円といずれも伸び悩んだ。


ベノサンジャパン 紫外線殺菌でウイルス対策

 ベノサンジャパン(東京都千代田区)は、マスク・携帯電話などをはじめとした、身の回りのウイルス対策として、携帯用ハンディタイプの「ブルーライトLED」と、広範囲照射タイプの「ブルーライトVRAY」の2種類を販売開始した。同社公式通販サイトの他、Yahoo!ショッピングで取り扱っている。税込み価格は、ブルーライトLEDが9800円、ブルーライトVRAYが3万9800円。
 最近に紫外線が照射されると、細胞内のDNAが二量化反応、水和反応、分解などを起こし、死滅するといわれている。医療現場でも使われる紫外線殺菌は、空気中の最近や表面にあるバクテリア・ウイルスを破壊して不活化させる。
 手洗い・うがい・アルコール消毒、そして第三の消毒と注目されているのが「光による殺菌」。「ブルーライトLED」「ブルーライトVRAY」は、商品名の通り、ブルー光でウイルスを殺菌。
 マスク・携帯電話はもちろん、ドアノブ・トイレ・蛇口・つり革などの食器やスプーン・箸などに付着した雑菌を約5秒でDNA破壊して99%殺菌する。


パナソニック サイクルテック 電動アシスト自転車のバッテリ無料交換

 パソナニック サイクルテックは、12年10月から14年12月に製造した電動アシスト自転車用および交換用バッテリパックから発火する可能性があると判明したため、事故防止を目的にバッテリパックの無料交換を行う。
 対象のバッテリパックには電動アシスト自転車の一部機種に搭載したものと、交換用に販売したものがある。
 今回の社告は、15年7月と16年9月に発表したリコール社告の範囲をより広げたもので、過去2回のリコールで対象外となったユーザーも再度確認をすすめていた。  また、対象品を持つユーザーには充電をせずに周辺に可燃物が無い場所に保管の上、同社に連絡するよう求めている。


オムロン元社長 立石義雄氏死去

 オムロン元社長で、事業の多角化や本格的なグローバル展開を進めた立石義雄氏(現名誉顧問)が21日午前0時27分、新型コロナウイルス感染症のため京都市内の病院で死去した。80歳だった。大阪市出身。
 オムロン創業者、故立石一真氏の三男で、63年に立石電機(現オムロン)に入社。自動改札機の事業化などに取り組んだ後、87年に47歳で社長に就任した。90年に社名を変更。在任中の16年間で、海外売上高を4倍に拡大するなど、国内外合計の売上高を就任時の1.9倍に当たる約5300億円に引き上げた。
 財界活動にも積極的に関わり、オムロン会長だった07年に京都商工会議所の会頭に就任し、今年3月まで13年間務めた。17年旭日重光章受賞。


電波新聞拾い読み 2020年4月22日