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電波新聞拾い読み 2020年3月23日

新型コロナ “巣ごもり消費”拡大 

 新型コロナウイルスの感染拡大は、家電ビジネスにも影を落としている。店頭への来店客数が減少するほか、生産・物流網への影響から一部商品供給に支障を来すなど直接・間接に波及する。一方、テレワークの推進や休校措置に伴う“巣ごもり消費”の高まりもあって、家電分野では関連商品やサービスが伸びるケースも見られ、全てがマイナス要因というわけではない。こうした事態でも、どこにニーズがあるか見極めたビジネスが求められそうだ。


キヤノン モバイルプリンタ「TR153」

 キヤノンは、多様な働き方をサポートするビジネス向けモバイルプリンタ「TR153」を4月9日に発売する。小型・軽量で手軽に持ち運びができ、スマートフォンやタブレットからでも快適に印刷できる。外付けバッテリ(別売)を装着することで、電源確保を気にすることなく使用できる。
 大きさは約322(幅)×185(奥行き)×66(高さ)mm。質量約2.1kg。会議室や受付カウンタなどの限られたスペースにも設置が可能。USBケーブルでも充電できる外付けバッテリにより、社内や屋外の作業など、電源確保が難しい環境でも使用できる。さらに、電波干渉に強い5GHzのWi-Fiに対応し、スマホやタブレット、PCからケーブルを使わずに印刷できる。
 あらかじめプリンタ内に保存したデータをプリンタ本体から直接プリントできる「定型文書プリント」機能を搭載し、プリンタ本体だけで帳票や問診票、カタログなどの定型文書が印刷可能。また、インク残量やネットワーク接続状況などを表示するモノクロ有機ELディスプレイをプリンタ本体に、バッテリ残量が確認できるメモリー表示を外付けバッテリにそれぞれ採用し、プリンタの状態をひと目で確認できる。
 営業活動や医療・介護などの訪問先、コワーキングスペースやカフェでの書類作成ニーズに加え、5色ハイブリッドインクを採用した高画質印刷により、家庭でのプリントニーズにも応えていく。オープン価格(参考価格は税別2万7500円)。


在宅中の中・高校生 昼間にラジオ聴いて 民放連とNHKがタッグ

 日本民間放送連盟(民放連)のラジオ委員会は、NHKと共同で行ってきたラジオキャンペーンの特別企画として、新型コロナウイルスの影響により、在宅で過ごす中・高校生に向けて、昼間の時間帯にラジオを聴いてもらうようPRするキャンペーン「#今聴いてほしいラジオ」を実施すると発表した。期間は19日から4月30日まで。
 近年、ラジオはスマートフォンのアプリケーションでも聴けるようになり、新たな音声メディアとしても注目を集めていることもあり、NHKと民放ラジオ101局がタッグを組んでのキャンペーンとなる。
 今回特別に設ける、特設サイトと公式アカウント(Twitter)には、タイムフリーで聴けるNHKおよび全国の民放ラジオ局の番組が続々と掲載され、クリックすると聴ける仕組みとなっている。
 同キャンペーンを展開することで、在宅中の中・高校生に自宅学習に役立つ番組から音楽番組やバラエティ番組まで、様々なラジオに関する情報を周知していく狙いだ。


2月の民生用電子機器国内出荷10.3%減

 電子情報技術産業協会(JEITA)が19日発表した2月の民生用電子機器国内出荷は前年同月比10.3%減の955億円となり、昨年10月の消費税増税に伴う駆け込み需要の反動が出た10月から5カ月連続で前年同月を下回った。
 テレビをはじめとする映像機器は同11.9%減の414億円、オーディオ関連機器は同7.2%減の59億円、カーAVCは同9.3%減の482億円で、カーAVCは5カ月連続、オーディオは3カ月連続でマイナスだった。


電波新聞拾い読み 2020年3月23日