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電波新聞拾い読み 2020年3月18日

ヤマダ電機が持ち株会社移行

 ヤマダ電機が持ち株会社体制に移行し、10月1日付で「ヤマダホールディングス」に社名を変更する。社長には山田昇現会長が就任する。
 持ち株会社は経営の管理・監督や経営戦略の企画・立案をはじめとする総合的な統制に特化。グループ全体でガバナンスを強化し、業務・資本提携やM&A(合併・買収)などの加速を目指す。
 山田の100%子会社として4月1日付で分割準備会社を設立。家電や住設関連の販売といった現事業を承継させる。10月1日以降の社名は「ヤマダ電機」として、現社長の三嶋恒夫氏が引き続き代表を務める。
 同社は家電を軸に、インテリア雑貨や家具、リフォームなど、住空間全体を提案する新業態店「家電住まいる館」へと既存店を転換して構造改革を推進している。
 昨年12月には大塚家具を子会社化し、大塚商品の店舗展開も始めるなど新たな提案を加速する。


仏競争委 米アップルに制裁金1300億円

 フランス競争委員会は16日、米アップルが販売店に対する優越的な地位を乱用したなどとして、同社に11億ユーロ(約1300億円)の制裁金を科すと発表した。ロイター通信によると、同委による制裁額では過去最高。
 報道に寄れば、アップルは「プレミアムリセラー」と呼ばれる同社製品の小売店に対し、販売価格を正規販売と同じにするよう求めたとされる。こうした行為に絡み、同委は別の卸業者2社にも計1億3900万ユーロの制裁金を科した。


ヤマハ 家庭用カセットボンベ式発電機

 ヤマハモーターパワープロダクツは、手軽に扱えるカセットボンベを燃料とする、インバータ発電機「EF900iSGB」に新機能を盛り込んだ「EF900iSGB2」を、4月1日に発売する。
 販売はヤマハ発電機販売店やホームセンターなど。メーカー希望小売価格は税別14万3000円。
 「EF900iSGB2」は、既存モデルと同等の約1時間におよぶ連続運転時間を維持しながら、定格出力を従来の850VAから900VAに向上させた。
 さらに、別売・オプションの並列運転ケーブルで2台の「EF900iSGB2」をつなぐ並列運転機能によって、最大1800VAが供給でき、家庭などの非常用電源として利便性を高めた。
 カセットボンベ(LPGブタンガス)をソケットにセットするだけで簡単に燃料補給が行えるほか、シンプルな始動・運転操作が特徴となる。
 また、ガソリンなどの液体燃料と比較してガス燃料は劣化が少ないため、本体と燃料の保管が容易で、長期保管後もスムーズに始動することができる。カセットボンベは、JIA(日本が好き危険さ協会)認証マークが入ったものしか使用できない。
 発電体に小型・軽量な多極オルタネータを採用することにより、乾燥重量は22kg、サイズは全長400×全幅330×全高390mmという小型・軽量設計を実現した。
 電圧調整にインバータ方式を採用したことで正弦波に近い出力電圧波形を実現し、家庭用電源と同等の良質な電気を供給する。これにより、スマートフォン、PCなどのコンピュータ内蔵製品や、マイコン制御機器にも使用できるほか、定格出力は0.85kVAとし、調理家電や工具類など幅広い用途で使用できる。


電波新聞拾い読み 2020年3月18日