シャープは、液晶パネルを製造・販売する咸陽彩虹光電科技有限公司(CHOT)などに対し、同社の液晶パネルに関する特許を侵害したとして、米国カリフォルニア州中央地区連邦地方裁判所に訴訟を起こした。
PSA技術および高精細パネル技術を含む、液晶パネルに関する特許権12件の侵害について、CHOT社をはじめTPVTechnologyLimitedとその子会社、およびVizio,Inc.を訴えた。
同社は19年11月にCHOTに対して特許権侵害の警告を行い、CHOTに特許権侵害の立証資料を提示するなど、交渉を通じての解決を図ってきたが、その後もCHOTによる特許権侵害が継続していると判断、訴訟提起に至った。
この訴訟では、関連の特許権侵害を申し立てるとともに、侵害行為の差止命令と液晶パネル技術の無償使用や逸失利益に対する損害賠償を請求する。
同社は液晶パネルや8K表示デバイスなどの先端技術の開発に力を入れ、これらの技術分野では米国、中国、日本等で1万件を超える特許権を保有。