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電波新聞拾い読み 2020年3月4日

家電量販店 時短営業の動き広がる

 新型コロナウイルスの感染拡大対策として、家電量販店各社が時短営業に相次いで踏み切った。
 ヤマダ電機は北海道で2日から、それ以外の地域は3日から、一部店舗を除き時短営業を約530店で導入し、30分から最大3時間営業時間を短縮した。通常営業する一部店舗については「支社の判断」としている。
 ベスト電器は3日、国内41店舗で営業時間を短縮することを発表した。既に北海道内の旭川店など6店舗では2日から実施しており、北海道以外の10県35店舗は3日から変更する。営業時間と変更する期間は店舗によって異なる。
 エディオンは、早い店舗では2月15日から営業時間を変更した。ショッピングモールに出店する店舗を中心に時短営業を導入しており、同社では「時短営業の方針を打ち出していない」という。直営433店のうち現在40店弱が時短営業している。
 3日から営業時間を最大3時間短縮しているビックカメラは、直営45店のうち36店で時短営業を実施。今後も全店で時短を導入する予定で、ソフマップやビックカメラセレクトも対象にする。コジマは対象外。
 ケーブホールディングスと上新電機は2〜19日に、一部の店舗を除いて午前10時から午後7時に営業時間を変更する。
 ヨドバシカメラはテナント出店の店舗も含め、通常営業している。


1月の世界半導体売上げ0.3%減 13カ月連続で前年下回る

 米半導体工業会(SIA)は2日、1月の世界半導体売上高は前年同月比0.3%減の354億ドルだったと発表した。
 前年を下回るのはこれで13カ月連続だが、マイナス幅は大幅に縮小。前月比では2.2%減少した。
 ジョン・ニューファーCEOは「20年は堅調なスタートとなった。しかし依然として、業界は世界的な貿易不安や新型コロナウイルスの感染拡大など、マクロ経済の逆風にさらされている。これが市場の回復を限定的なものにする可能性がある」と、警戒感を示した。
 地域売上高は、前年同月に比べ中国が5.2%増、米国も0.8%増。一方、欧州は5.6%減、日本は5.0%減、アジア太平洋その他4.1%減だった。
 前月比ベースでは、欧州を除き全地域がマイナスとなった。


新型コロナウイルス ノートPC生産に打撃

 新型コロナウイルスの感染拡大で、ノートPCのサプライチェーンが打撃を受けている。工場の業務再開の遅れや労働者不足、材料不足、物流・輸送の制限などが影響して生産が停滞している。
 台湾系調査会社トレンドフォースは、2月のノートPC出荷台数見通しを当初の1080万台から前年同月比47.6%減となる570万台に大幅下方修正した。
 中国は、プリント基板やバッテリ、ヒンジ、偏光板、受動部品、金属部品などノートPCの生産に欠かせない多くの部品を供給している。しかしウイルス感染拡大の影響で、生産活動が停滞。また、現地のノートPCメーカーが先月10日と17日に一部生産を再開したが、材料不足やロジスティクスの問題により、低い稼働率にとどまっているケースもある。
 ノートPCの生産能力が通常レベルに回復するには最低でも1カ月はかかると見られ、稼働率が上昇するのは最短でも4〜5月になると予想している。


楽天モバイル MNOサービスを4月8日開始

 楽天モバイルは3日、自社回線による携帯電話(MNO)サービスを4月8日から開始すると発表した。料金は「UN-LIMIT(アンリミット)」の名称で提供する1プランのみで、月額2980円(税別)。
 「UN-LIMIT」プランは、楽天回線エリア内のデータ通信は容量無制限。KDDIの回線を借りる国内のローミングエリアと海外では上限が月2GBで、それを超えると制限速度がかかり128Gbpsとなる。この際、1GBを500円で購入することが可能。3月現在、楽天のネットワークエリアは東京都、神奈川県、埼玉県、愛知県、大阪府、京都府の一部となっている。
 また、同社が開発したアプリ「LINK」を利用すると国内では通話とSMS、海外は国内への通話とSMSを無制限に利用できる。さらに980円で日本から海外への通話と、海外間の通話がかけ放題となるオプションサービスも4月8日から提供する。
 新規契約は3日16時からオンラインで先行申込受付を開始。他社からの乗り換えによる契約は4月8日から受け付ける。


スタインバーグとヤマハが共同開発 USBオーディオインターフェース

 ヤマハミュージックジャパンは、独スタインバーグ社とヤマハとの共同開発による、スタインバーグブランドのUSBオーディオインターフェース「UR24C」を4月22日に発売する。
 「UR24C」は、USB3.0(Type-C)対応端子の搭載や最大32ビット整数演算の対応など、安定動作のもと、優れた音質で録音・再生可能なUSBオーディオインターフェース「UR-Cシリーズ」に加わる2入力4出力の新モデルとなる。
 今回新たに「DAW」と「DJ」の2種類のヘッドホンモニターモードを搭載した。音楽制作だけでなく、同期演奏やDJプレーにも対応したほか、前面のスライドスイッチを切り替えることで、モニターするアウトプットや、モニター方法を選択することができる。


電波新聞拾い読み 2020年3月4日