日本電機工業会(JEMA)は22日、19年度上期(4-9月)の白物家電の生産・出荷実績をまとめ、国内出荷が前年比5.5%増の1兆3801億円となり、過去10年で最も高い水準になったと発表した。
白物家電は7月の天候不順により一時的な減少はあったが、梅雨明けから猛暑日が続いた上、10月の消費税増税前の駆け込み需要が主要製品で出荷を押し上げた。製品別では今年3月時点では減少を見込んでいたエアコンが「一世帯当たりの設置台数の増加もあり、需要は堅調だった」(長榮周作会長)とした。
前回13年度の増税時は、直近3カ月は各月ともに駆け込み需要による増加が顕著に出た。今回は7月が長梅雨で前年割れ、8、9月は増加。家電流通市場は前回の増税時に直近3カ月で約3000億円増加したが、「今回は1600億円ほどで半分程度」(長榮会長)とし、需要の反動減も前回より小さいと見る。