ヤフーを傘下に持つZホールディングス(ZHD)と無料通信アプリのLINEは18日、経営統合することで基本合意したと発表した。実現すれば、売上げ規模約1兆1600億円の国内最大のネット企業が誕生する。
東京都内で会見したZHDの川邊賢太郎社長CEOおよびLINEの出澤剛社長は「最強のワンチームで日本に特化したサービスを提供し、日本・アジアから世界をリードするAIテックカンパニーの実現を目指す」と述べた。
統合のシナジー効果について両社長は、LINEはスマホ用アプリで若いユーザーから指示されており、一方のヤフーはPCを中心にシニアの利用者が多いとし、相互に補完して顧客基盤を大幅に拡大できると期待。また、ヤフーはこれまで無かったメッセージングサービスを手に入れ、LINEは比較的弱かったEC事業を強化できるとした。スマホ決済事業では、双方の強みを掛け合わせて事業のスピードアップ、スケールアップを図り、ペイメントの次のサービスにつなげていくと述べた。