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電波新聞拾い読み 2019年9月30日

JDI臨時株主総会 新株発行議案などを可決

 経営再建中の中小型液晶大手ジャパンディスプレイ(JDI)は27日、東京都内で臨時株主総会を開いた。当初600億円強の出資を見込んでいた中国の投資ファンドが支援の枠組みから離脱。再建の行方が混迷する中、計画した800億円の資金調達に向けた新株発行議案や菊岡稔常務執行役員の社長就任議案などが賛成多数で可決された。
 菊岡氏は総会の冒頭、中国ファンドの離脱後も筆頭株主のINCJ(旧産業革新機構)から継続支援を受けることなどを踏まえ、「資金調達に問題はない」と説明。その上で「財務基盤を強化し、事業の安定化と黒字体質の実現を図る。知勇長期的な成長を目指していきたい」と強調した。
 JDIは総会前日の26日、中国のファンド、嘉実基金管理グループから離脱の通知を受けたと発表。8月に最終合意した嘉実・香港ファンドの企業連合から800億円を調達する枠組みは、最大の出資元を失う形となった。
 ただ、香港ファンドは引き続き最大1億8000万ドル(約194億円)を出資する意向を示しているほか、主要顧客の米アップルも出資金を2億ドル(約215億円)に倍増する方針。ほかの取引先からの支援も含め、約463億円を11月までに調達できる見通しという。


東北総合通信局 ソフトバンクの5G基地局に免許

 東北総合通信局が、ソフトバンクから申請のあった第5世代移動通信システム用無線局(基地局)に対し、免許を付与した。  サービス開始時期は来年3月頃を予定。基地局数は3.9GHz帯1局。設置場所は福島県田村市。


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