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電波新聞拾い読み 2019年9月2日

パナソニック 「RE100」加盟

 パナソニックは8月30日、「環境ビジョン2050」実現の加速に向け、事業活動で使う電力を50年までに再生可能エネルギー100%にすることを目指す国際的なイニシアチブ「RE100」に加盟した。
 同社は17年6月に制定した環境ビジョン2050で、50年には使うエネルギーの削減とそれを上回るエネルギーの創出・活用を進めていく考えを示している。
 RE100への加盟により、全社的に取り組む環境ビジョン達成に向けた取り組みを加速していく。
 同社では、環境ビジョン2050達成に向け、第一弾となる中期計画「グリーンプラン2021」も策定。CO2ゼロ工場の拡大や再生可能エネルギーの導入、循環資源の活用など、エネルギーと資源を重点課題とした目標に取り組んでいる。
 同社によると、18年度時点での使うエネルギーと創るエネルギーの比率は10対1という。50年に向けてこれを1対1にすることが目標だ。
 今回の加盟により、50年までにグローバルで使用する電力を100%再生可能エネルギーに切り替え、CO2排出ゼロのモノづくりを目指す。


中国TCL 日本のテレビ市場に参入

 中国家電大手TCLの日本法人TCLジャパンエレクトロニクスは、9月下旬から高精細4Kテレビを発売し、本格的に日本のテレビ市場に参入する。これまでネット通販と一部量販店での販売にとどまっていたが、グローバルで展開している量子ドットLED技術「QLED」を採用した4Kテレビを含む3シリーズ7機種を20日から順次発売し、シェア拡大に向け拡販していく。


7月の民生用電子機器国内出荷 11.4%増、1182億円

 電子情報技術産業協会(JEITA)が発表した7月の民生用電子機器の国内出荷額は前年同月比11.4%増の1182億円。内訳は映像機器564億円(前年同月比13.3%増)、オーディオ関連機器82億円(同14.5%増)、カーAVC537億円(同9.0%増)。
 映像機器では薄型テレビが同19.0%増の40万1000台の出荷。サイズ別構成比では29型以下が同14.5%、30-39型が同22.1%、40-49型が同32.8%、50型以上が同30.6%となった。
 4K対応テレビの出荷台数は21万5000台となり前年同月比46.3%増、薄型テレビに占める割合は53.5%。11年の発売開始以来の4K(対応)テレビの累計出荷台数は700万台を超えた。
 新4K8K衛星放送対応テレビの出荷台数は17万6000台、発売開始からの累計台数は89万2000台、累計出荷金額は1399億円。


近畿総合通信局 茨木市で不法無線局を摘発

 近畿総合通信局は、大阪府茨木警察署管内の路上において、同警察署、門真警察署および天満警察署と共同で、トラックなどの車両に開設した不法無線局の取り締まりを実施した。
 今回の取り締まりでは、自己の運転する車両に免許を受けずに無線局を開設していた1人を電波法違反で摘発した。


スパコン「京」7年の歴史に幕

 理化学研究所は8月30日、同所計算科学研究センター(神戸市中央区)でスーパーコンピュータ「京」のシャットダウンセレモニーを実施した。「京」は12年に完成し、およそ7年の歴史に幕を下ろした。後継のスーパーコンピュータ「富岳」は21年頃の運用開始を目指す。
 シャットダウンに先立ち、同所の松本理事長が「生活に密着した分野でも『京』は成果を上げた。『富岳』の計算速度は最大で『京』の100倍。国内外からの期待に応えたい」とあいさつした。
 シャットダウン後、閉会のあいさつとして同センターの松岡センター長が「アメリカが先行していたスーパーコンピュータの開発において追いついたという点で、『京』は歴史的分岐点だった」と功績を振り返った。


電波新聞拾い読み 2019年9月2日