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電波新聞拾い読み 2019年3月26日

パナソニック IoT向け次世代PLC技術、国際標準規格に承認

 パナソニックは、同社が提唱するIoT向けの次世代PLC技術を18年6月にIEEE標準化協会に提案し、21日にドイツで開催された同協会の理事会で、国際標準規格IEEE1901aとして承認された。
 IEEE1901aは「IoT PLC」と称する通信規格で、周波数帯域を利用状況に応じて制御することで、通信距離の拡張および通信速度を切り替える機能を持つ、スケーラブルな通信を特徴としている。この規格は、既にIEEE1901規格として採用されている同社独自の「HD-PLC」の基本技術「WaveletOFDM方式」がベースになる。
 新たに利用通信帯域を標準モードの2倍/4倍に広げ、2倍モードでは500Mbpsの通信速度を可能とする。同軸線や専用線の利用が前提の4倍モードでは、最大1Gbpsの通信速度を実現。
 利用通信帯域を標準モードから2段階で縮小(2分の1倍/4分の1倍)することも可能で、通信速度は低下するものの、狭い帯域にエネルギーを集中させ、標準モードの最大約2倍の通信距離を実現する。
 こうした通信速度モードの切り替えにより、ユーザーごとのニーズにも柔軟に対応し、くらしのあらゆる場面でHD-PLCの活用が期待できる。


2月の白モノ家電国内出荷3.3%増

 日本電機工業会(JEMA)が26日発表した民生用電気機器の2月国内出荷額は1854億円で前年同月比3.3%増。10ヵ月連続のプラスになった。
 主要製品では省エネ・高付加価値製品に対する消費マインドが堅調に推移し、家庭用エアコン、冷蔵庫、洗濯機の出荷額は前年同月比プラスとなった。


ソフトバンク三重志摩可児ソーラーパーク営業運転を開始

 ソフトバンクグループの子会社で、自然エネルギー事業などを行うSBエナジーは、「ソフトバンク三重志摩可児ソーラーパーク」(三重県志摩市)の営業運転を19日から開始した。
 同ソーラーパークは、敷地面積約2万8000平方メートル、出力規模が約2100kW、年間予想発電量は一般家庭693世帯分の年間消費量に相当する約249万7000kWhを見込むメガソーラー発電所。


四国総合通信局 高知県内のFM補完中継局に免許

 四国総合通信局は、NHKから免許申請のあった高知県内のFM補完中継局2局について、免許を付与した。
 これらの中継局はAM放送の難聴を解消するために開設するもので、須崎市、中土佐町、佐川町、津野町および土佐市の5地域において18日から放送開始し、AM放送の聴取が困難な場所でも同内容の放送をFM放送で聴くことができるようになった。
    
NHK蟠蛇ケ森補完R1
設置場所 高知県須崎市
周波数77.4MHz
空中線電力30W
 
NHK東津野補完R1
設置場所 高知県津野町
周波数76.5MHz
空中線電力10W


電波新聞拾い読み 2019年3月26日