東芝デバイス&ストレージは、サーバーやストレージシステム、データセンターなどで使用される大容量の3.5型ニアラインHDDとして、CMR(従来型磁気記録)方式で業界最大容量16TBを達成したヘリウム充填HDD「MG08シリーズ」を開発した。1月下旬から順次サンプル出荷を開始する。
MG08シリーズは、東芝グループのレーザー加工技術を活用したヘリウム充填方式を採用し、同社独自の機構設計技術により、ディスク9枚搭載を実現。また、ディスクの磁気記録層とヘッドの機能を向上させることで、記録密度を高めている。
これらの記述により、記憶容量は現在主流の12TBに比べ33%増、前世代品の14TBに比べ14%増となる16TBの大容量化を達成した。
バッファ容量は前世代品に比べ2倍の512MiB、MTTF(平均故障時間)は250万時間。また、CMR(従来型磁気記録)方式のため、従来型システムで使用されていたHDDとの置換にも適している。
なお、インターフェイスは、SASとSATAをラインアップしている。