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電波新聞拾い読み 2018年10月19日

富士フイルム ゼロックス買収へ再始動

 米ニューヨーク州の上級裁判所は米国時間16日、富士フイルムホールディングスによる米ゼロックスの買収を巡り、4月に下された契約差し止め命令の破棄を決めた。差し止めは無効だとして、5月に上訴していた富士フイルム側の主張が認められた。
 同社は買収の実現へ向け、停滞していた交渉を再開する構えだが、買収反対派のゼロックス経営陣がそれに応じるかどうかは不透明だ。
 富士フイルムは1月、子会社富士ゼロックスとゼロックスを統合させた上、グループ傘下に収めることで合意したと発表。ゼロックスの大株主はこれに反対し、合意契約の差し止めを求めて2月に提訴し、米下級裁判所は4月にこれを認めていた。
 富士フイルムは17日の声明で「ゼロックスと契約の履行に向け話をしていく」と述べ、買収交渉を加速させる姿勢を強調した。


放送各社と通信大手 番組のネット配信で協議会

 放送各社や通信大手は17日、テレビ放送番組のインターネット配信に関する課題の検討や情報共有を進めるため、共同で「放送コンテンツ配信連絡協議会」を設立した。
 協議会では、番組のインターネット配信による通信量が増大した場合でも、安定的な配信を続けることができる基盤の整備などについて検討する。
 協議会にはNHKや民放キー局、NTT、KDDI、ソフトバンクの通信大手、インターネットイニシアティブなどが参加。総務省もオブザーバで加わった。


電波新聞拾い読み 2018年10月19日