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電波新聞拾い読み 2018年9月6日

台風21号 関西のメーカー、流通に影響

 近畿地方を直撃した台風21号の影響で、関西のセットメーカー各社は工場などの被害把握に努めているが、「淀川・堺・滋賀製作所は工場設備に問題はない」(ダイキン工業)というメーカーも。
 堺の臨海地帯に本社があるシャープは高潮の被害はなかったが、突風によって社員の車が横転したり玄関などへの被害が認められた。また関西空港閉鎖に伴い「関空から輸出していた電子部品や輸入調達部品の物流への影響が出ている」(パナソニック)という。
 関西の大手電子部品メーカーや製造装置メーカーは4日、関西圏内の本社、営業所、事業所、工場を臨時休業したり、早期退社にしたところが多かった。ロームのように工場は4日も通常稼働したメーカーもある。5日はどこも通常業務、通常操業に戻している。窓ガラスが割れたり、壁が剥がれたりの被害が一部メーカーであったものの、建物や生産設備への影響は特に出ていない。
 関西空港が海水の浸水や空港連絡橋破損で通行不可能となり4日午後に閉鎖され、再開のメドが立っていないことから、部品、完成品などの輸出入の代替検討に追われているところも出ている。空輸が主のロームは仕向地や製品ごとに空港の振り替えを始めた。
 上新電機は台風21号接近に伴う影響で、4日に一部の店舗で臨時休業、営業時間の変更を実施。大阪や兵庫のインショップ店は臨時休業。大阪、兵庫、滋賀、和歌山などの店舗は営業時間を短縮。雨漏りやシャッタに被害があった。
 エディオンやインショップ店を中心に14店舗が臨時休業。看板が外れるなどの被害が出た。関西ケーズデンキの店舗も多くの店舗で休業した。


キヤノン 新開発「RFマウント」搭載のミラーレス一眼カメラ

 キヤノンは5日、レンズとカメラの設計を一新し光学レンズの性能を最大化できる、フルサイズCMOSセンサー搭載のミラーレスデジタル一眼カメラ「EOS Rシステム」を立ち上げると発表した。新開発の大口径マウントシステム「RFマウント」と新通信システムにより、小型でありながら、さらなる高画質撮影ができる。
 新開発ののRFマウントは内径54mmの大口径を実現。本体のEOS Rは約3030万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載する上、レンズとセンサーの距離を最小化したショートバックフォーカス、RFマウントとの新通信システムを採用したことで、小型でありながら高画質撮影ができる。
 今回、RFマウント対応レンズ4機種を発売するほか、専用のアダプタで、これまでのEFレンズ資産も活用できる。
 EOS Rボディーの価格はオープン。キヤノンオンラインショップ価格は23万7500円(税別)を予定している。10月下旬から発売する。
 フルサイズCMOとセンサーを搭載したミラーレス一眼カメラの製品展開が加速している。これまでソニーが市場をけん引してきたが、今年、ニコンがミラーレスの市場に再参入、フルサイズセンサーで本格的な提案を始めた。今回、キヤノンのEOS Rによりフルサイズのミラーレス一眼市場がさらに活況になるとみられる。


ソニーのaibo 生産出荷累計2万台

 ソニーは、自律型エンターテインメントロボットaibo(アイボ:ERS-1000)の累計生産出荷台数が、7月中旬に2万台を達成したことを発表した。
 18年1月11日の発売以来、抽選や先着順による数量限定での販売を行ってきた。
 その後、生産体制の拡充に伴い、7月19日からは、希望する全ての顧客にソニーストア直販サイトと全国5カ所の直営店舗でaiboを予約購入できるようになった。
 同社は、これからもオーナーらとともにaiboを成長させる様々なサービスを展開していく。


中国総合通信局 山口放送のFM補完中継局に免許

 中国総合通信局は、山口放送のFM補完中継局を免許した。
 山口県萩市須佐田万川地区は、山口放送のAMラジオ放送の難聴地区だったが、今後はFMラジオにより、同一内容の放送を聴取することができる。
 同中継局は、中国管内で16局目のFM補完中継局となる。

 中継局の概要
送信所 山口県萩市
局名 KRY須佐田万川FM
周波数 86.4MHz
空中線電力 50W


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