シャープ早尾工場(大阪府八尾市)の冷蔵庫生産を19年9月までに終了させ、タイなど海外拠点での生産に切り替える。また、矢板工場(栃木県矢板市)でのテレビ生産も今年中に終え、一部高付加価値モデルを亀山工場(三重県亀山市)で生産するほか海外移管するなど、国内の家電生産体制の抜本的な見直しを図る。コスト競争力の観点から全体最適を図り、事業基盤をより強固にする考え。
八尾工場は冷蔵庫事業の企画や技術スタッフは残り、今後開発拠点として活用する。
矢板工場については生産終息後も物流・サービス拠点として活用する。TVシステム事業関連のスタッフは大阪・堺や千葉・幕張に集約、効率的な事業運営体制を構築していく。液晶テレビはグローバルで1000万台規模を販売しており、生産については今後、同社の海外工場や鴻海の工場活用など広く中国・ASEAN中心に海外生産移管を検討していく。