米IDCが発表した4-6月の世界のスマホ出荷動向によると、中国のファーウェイ(華為技術)がシェア15.8%を獲得し、米アップルを抜いて初めて世界2位の座に就いた。アップルは3位に後退。首位は、韓国サムスン電子が維持した。
ファーウェイは600-800ドルの価格帯で提供するフラグシップの「P20/P20プロ」が好調に推移。出荷台数は前年同期比40.9%増の5420万台となった。世界最大のスマホ市場である中国でも、同機は過去最高となるシェア27%を獲得し、トップに立った。
アップルは「iPhone」の出荷数が前年同期比0.7%増の4130万台。高額モデル「X(テン)」が貢献しスマホ売上げは2桁伸長したが、台数は伸び悩んだ。IDCがスマホ市場調査を開始してから、同社が3位以下になるのはこれが初めて。
サムスンは同10.4%減の7150万台。1-3月に発売開始したフラグシップ「ギャラクシーS9/S9+」の出荷が想定を下回った。シェアは20.9%で1年前から2ポイント縮小。
IDCは「アップルは過去2年、新モデル発表後の第4四半期に世界首位に立っている。18年以降も上位企業の順位は変動を続けるだろう」と述べた。