12月1日から衛星放送による4K・8K実用放送がスタートするのを前に、テレビ関連メーカー各社は新4K衛星放送が受信できるチューナを相次いで発表している。現在の4Kテレビには新4K衛星放送用のチューナが入っていないため、12月からの4K衛星放送を受信するには専用のチューナが必要になる。各社とも秋口をメドに発売を予定している。
先陣を切ったピクセラはグーグルのアンドロイドTVを搭載し、放送だけでなく動画コンテンツなど様々な4Kコンテンツが手軽に楽しめる「4Kスマートチューナー」を10月初旬から発売すると発表。同社ホームIoTサービスとの連携もでき、既存の4Kテレビに接続するだけで新しい視聴体験ができることを訴求している。
テレビメーカーでは東芝映像ソリューションが業界初となる4Kチューナ内蔵の4Kレグザを発表。6月から発売した。新4K衛星放送を受信するための小型チップを開発したことでいち早い製品投入を実現。10月以降に送付されるチップをテレビに挿し込むだけで12月からの4K衛星放送が受信できるようになる。併せて4Kチューナも発表し、10月から発売する。
シャープは12月1日の放送開始に合わせて4Kチューナを発売する。既存の4Kテレビに接続することで新4K衛星放送が4Kの高画質で楽しめるほか、4K液晶テレビ「アクオス」と接続すれば「ファミリンク」機能によりチューナのリモコンを使わずにテレビのリモコンで操作ができる。
パナソニックは10月中旬から4Kチューナー「TU-BUHD100」を発売する。4Kテレビと接続すれば新4K放送の高画質映像を再現できるほか、4Kビエラと接続すればテレビのリモコン一つで操作ができる「ビエラリンク」に対応している。
DXアンテナは11月から「4K BS/CSチューナー」を発売する。今使って稲4Kテレビに接続するだけで新4K衛星放送の番組が視聴できるほか、グループのエレコムの外付けハードディスクに接続すれば新4K衛星放送の番組録画もできる。現在放送されている2Kの衛星放送や地上デジタル放送の受信にも対応している。
そのほか、ソニーは12月までにチューナを発売することを表明している。三菱電機もチューナ内蔵4Kテレビの販売を計画している。各社のチューナの市場価格は3万円前後になる見通しで、製品の発売に向けた最終調整に入っている。