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電波新聞拾い読み 2018年5月15日

V-Lowマルチメディア放送 東北始動で5ブロック14局に

 アナログテレビの周波数跡地に導入された「V-Lowマルチメディア放送(i-dio)」の東北ブロック2局に4月27日に無線局免許が交付され、放送エリアは東北、関東・甲信越、北陸・東海、近畿、九州・沖縄の5ブロック、送信所は14局体制になった。1日、「i-dio東北ブロック」を開業し、地元FMラジオ7局のサイマル放送も開始した。
 「i-dio」とは地上アナログテレビが使っていた99〜108MHzを利用して創設された新しい放送サービスで、映像・音響・データを扱える、第3の放送制度と称されている。
 法定義は「移動受信用地上基幹放送」で、自動車や陸上を移動するものに設置したり、携帯受信設備ので視聴する放送。
 「V-Low」は、VHF帯アナログテレビに割り当てられていた1〜3チャンネルの低い周波数帯を使うことから名付けられた。4-12チャンネルに使われていた高い周波数は「公共・一般業務無線」や、携帯端末向けの「V-HIGHマルチメディア放送」の「NOTTV」(放送終了)に割り当てられている。


米ゼロックス 富士フイルムによる買収合意破棄

 米ゼロックスは13日、富士フイルムホールディングスによる買収合意を破棄すると発表した。買収に反対していた大株主2人と和解し、ジェイコブソン最高経営責任者(CEO)のほか、取締役5人が辞任した。二転三転した富士フイルムの買収計画は白紙に戻る可能性がある。
 ゼロックスは合意破棄の理由として、富士フイルムが子会社の富士ゼロックスの監査済み財務諸表を期限までに提出しなかったことを挙げた。一方で、「(買収)手続きの完了を阻む他の事情も考慮した」としており、大株主の反対が影響したことも示唆した。富士フイルムは富士ゼロックスとゼロックスを経営統合し、ゼロックス株式の過半数を取得する計画だった。


電波新聞拾い読み 2018年5月15日