総務省がまとめた最新の調査によると、国内のCATV加入世帯数が17年9月末に初めて3000万を超えた。世帯普及率は52.2%(RF方式のみ)。
自主放送している昨年9月末のCATV加入数は3001万世帯となり、同年3月末(16年度末)より21万世帯の増加だった。
加入世帯数の方式別内訳は、ほとんどのCATV加入世帯が受信しているRF方式が2908万世帯、IPマルチキャスト方式が93万世帯。16年度末よりRF方式で23万増、IPマルチキャスト方式は1万世帯減少した。
CATV業界の4K専門チャンネル「ケーブル4K」が提供されている世帯数は全国で3万、スカパーJSAT、アイキャスト(NTTぷらら系列)含め自主制作4K番組の提供を受けているのは77万世帯。同調査では、ケーブル4Kを提供している局が2月時点で84社を数える。
ブロードバンド(BB)サービスを提供している事業者は昨年9月末で346社、合計では1008万契約になっている。伝送路の方式別では、同軸と光ファイバを併用したHFC方式が62%で、FTTH(光ファイバ)が35%を占める。同軸ケーブル方式はまだ3%ある。
総務省は20年の時点で全世帯の半数で4K・8Kを視聴できる環境づくりを目指している。このため、CATV業界では全国世帯の半分以上が加入している現状を広く訴求。4K・8K受信視聴のための特別工事不要を訴えながら加入増を促していく。