タイが官民挙げてロボット大国を目指している。ロボットが自国の産業振興戦略「タイ4.0」を推進、同時にロボット輸出国としての存在感を強く打ち出していく。18年には120億バーツ(約425億円)をロボット産業振興に投資する計画。
タイのロボット産業立ち上げは昨年夏頃から本格化したといえる。8月末の閣議で産業省を国内ロボット産業の主管庁にすることを承認、同省が振興策をまとめることになった。
同省によると、18年度120億バーツ(約425億円)をロボット産業に投資するという。
タイ政府はロボット・自動化装置を将来の国の発展に不可欠な5つの新しい成長産業の一つと位置付けており、政府が特に強化していく。ほかの4分野は航空宇宙、バイオエネルギー・バイオ科学、デジタル、医療・ヘルスケア。
既存の成長5産業(次世代自動車、スマート電子、高額所得者による観光・医療観光、効率農業・バイオ技術、食品の革新)が付加価値をもたらすことで、次の新しい5大産業が成長するというのが政府の考え。