本格的な花粉シーズン到来を控え、空気清浄機への関心も高まる。近年、年間200万台程度の安定した需要が見られるなか新しい切り口の開発も含め、主要各社の新製品戦略が活発。各社では店頭やWebを活用した情報提供に力を入れ、空室ニーズの顕在化に力を入れていく。
空気清浄機の市場は、PM2.5への関心が高まった12年度に300万台近くの需要があったのをピークに、近年は200万台程度の需要で落ち着いている。
空気清浄機の買い替えサイクルは6-7年とされ、ピークを迎えた12年度前後の買い替え需要の顕在化が期待できるほか、一家に複数台所有するユーザーも多く、空気清浄機に対する意識の高いユーザーへの最新製品の提案に力が入る。
近年空気清浄機が伸び悩む背景として、空気清浄効果をなかなか実感できないため使用を休止するユーザーが増えた一面があるという。
このことから、IoT技術も絡めて、常に空気の状態が把握しやすいような機能の搭載や空気清浄効果が実感できるディスプレイの改良など、さらなる使い勝手の向上にも各社力を入れている。
今年春の花粉飛散は、昨シーズンに比べると飛散量が増加する傾向にあるとの予測もあり、商戦本格化を前に、販売店店頭での訴求にも力が入っている。