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電波新聞拾い読み 2018年1月10日

空気清浄機 花粉シーズン控え提案強化

 本格的な花粉シーズン到来を控え、空気清浄機への関心も高まる。近年、年間200万台程度の安定した需要が見られるなか新しい切り口の開発も含め、主要各社の新製品戦略が活発。各社では店頭やWebを活用した情報提供に力を入れ、空室ニーズの顕在化に力を入れていく。
 空気清浄機の市場は、PM2.5への関心が高まった12年度に300万台近くの需要があったのをピークに、近年は200万台程度の需要で落ち着いている。
 空気清浄機の買い替えサイクルは6-7年とされ、ピークを迎えた12年度前後の買い替え需要の顕在化が期待できるほか、一家に複数台所有するユーザーも多く、空気清浄機に対する意識の高いユーザーへの最新製品の提案に力が入る。
 近年空気清浄機が伸び悩む背景として、空気清浄効果をなかなか実感できないため使用を休止するユーザーが増えた一面があるという。
 このことから、IoT技術も絡めて、常に空気の状態が把握しやすいような機能の搭載や空気清浄効果が実感できるディスプレイの改良など、さらなる使い勝手の向上にも各社力を入れている。
 今年春の花粉飛散は、昨シーズンに比べると飛散量が増加する傾向にあるとの予測もあり、商戦本格化を前に、販売店店頭での訴求にも力が入っている。


17年半導体売上高 サムスン、インテルを逆転

 米調査会社ガートナーによると、17年の世界半導体市場で韓国サムスン電子が初めて売上高トップに立った。DRAMやNAND型フラッシュなどのメモリー事業がけん引し、前年比5割以上と著しい伸びを記録、1992年以来首位を独走してきたインテルを逆転した。
 17年の世界の半導体売上高は同22.2%増の4197億ドルで、業界史上初の4000億ドル台を突破。この大幅な伸びを引っ張ったのがメモリーで同64%増を記録、半導体売上高の31%を構成した。
 このメモリーの売上高の驚異的な伸びは、需給ひっ迫に伴う価格上昇に負うところが大きい。NANDフラッシュの単価は前年比17%、一方のDRAMは44%上昇。これは最終的に、PCからスマホに至るあらゆるデジタル機器の価格に転嫁されることになった。
 好調なメモリー市況を背景に、サムスンのほか韓国SKハイニックスが同79%増、米マイクロ・テクノロジーも78%増と著しい成長を見せ、前年より順位を上げた。
 ただ、現行のランキングは長く続かないとガートナーは予想。紫光集団など中国メモリー企業の台頭で、供給不足が解消。NANDもDARMとも価格上昇に歯止めがかかり、サムスンの収益の伸びを抑制。さらに、昨秋のブロードコムによるクアルコム買収提案が実現すれば、サムスンを脅かす存在になり得るとした。


秋葉原電気街振興会 新年賀詞交歓会を都内で開催

 秋葉原電気街振興会は9日、東京都内のホテルで新年交歓会を開いた。販売店やメーカーなど130人が参加し、秋葉原電気街のさらなる発展の決意を新たにした。
 開会のあいさつで、小野一志会長は「年末から新年にかけて、電気街には国内外から多くのお客さまがお見えになり、幸先の良いスタートが切れた」と年末年始の現況を語り、「春夏冬に実施している電気街まつりも、抽選応募が昨年から1万件を超えるまで充実してきた。千代田区など地元と協力して実施している災害時の帰宅不能者に対する訓練で担当している、海外からのお客さま向けのインフォメーションセンター活動も実績を積んできている」と活動を報告。「安心安全な街づくり貢献が振興会の最大の使命と考えている」と述べた。
 製品に関しては「AIスピーカという期待の商品も出てきた。今のところ音声認識や機器の制御に限られているが、今後の発展が期待できる分野でよく売れている。4K/8K放送も始まる。今年は海外からのお客さまは3000万人を超える。アキバならではの商材のゲーミングPCの人気も高い。インバウンドは秋葉原を中心に進展する。しっかり取り組む。ご支援をお願いする」と話した。


秋葉原電気街まつりの抽選会を実施

 秋葉原電気街各店が協力し、80年から実施している催事「2017WINTER秋葉原電気街祭」が昨年11月23日-12月24日に行われ、1万円の買い物券当選者100人を選ぶ抽選会が9日、秋葉原電気街振興会事務局で行われた。
 中阿地実行委員長は「今回の抽選はがきの数は先年実績を上回り、1万1000通を超えた。郵送応募は7%で、店頭での直接応募が定着した。秋葉原電気街まつり公式キャラクターの”AKIBeAr(アキベア)”はサンタさんのコスチュームで訴求した。オフィシャルサポータ”妄想キャリブレーター”も好評だった」と報告。
 「配布したカレンダー付きのノートも好評で、買い物特典付きクーポンも盛り上げに貢献した」と話した。


サンワサプライ タブレット・スマホ用充電器収納型スタンド

 サンワサプライは、6台までのタブレット・スマートフォンをまとめて設置できる充電器収納タイプのスタンド「PDA-STN21W」(税別3980円)を発売した。
 「PDA-STN21W」は、各社様々なサイズのタブレットやスマホをまとめて設置できるスタンド。小さなスペースに6台までの機器を収納できる。
 また、AC充電器をスタンド内部に設置可能で、収納した機器をまとめて充電することもできる。左右両側にケーブルを通す穴があり、充電ケーブルをすっきりと配線できる。
 Apple iPhoneX、iPhone8、9.7インチiPad17年もで値などを含む、暑さ20mmまでの各社タブレット・スマホに対応しており、異なるサイズの機器が混在していても問題なく収納できる。
 本体の底面には滑り止めが付いているので複数台を載せた場合でもしっかりと安定しており、機器を収納する際にズレることがない。


各社の年頭訓辞

アイコム
 既に修正を発表している通期売上高は社員全員の頑張りで達成したいと考えている。また、長年の悲願ともいえる売上高500億円については、どうすれば手が届くのか、売上高、営業利益率の既往ピークは08年度だが、このときの計数をまずは抜き去ることを当面の目標とする。それが達成された時、売上高500億円、営業利益率10%程度が射程内となる。社員皆さんには売上高増進策の立案実行と、経費削減策、とりわけ原価低減策の立案実行の二つをお願いしたい。全社一丸となった目標達成へのくだいてき実践・行動をもって今年一年頑張っていきたい。


電波新聞拾い読み 2018年1月10日