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電波新聞拾い読み 2018年1月4日

電機業界 分野別見通し

▽家電(AV)
 18年のAV市場は、12月の4K・8K実用放送スタートに向け高精細4Kテレビを中心に製品群が充実してくる。これまでの4K液晶テレビに加え、昨年から本格的に発売されてきた4K有機ELテレビの販売がさらに拡大してくる。8Kテレビも身近になりそうだ。
 レコーダやデジカメ、ビデオカメラなど周辺機器の4K対応もさらに進む。4Kでの撮影機能が充実するとともに、昨年末に日本向けの4K・8Kの録画規格が策定されたことで4K録画対応機も増えてくる。オーディオ関連はCDより高音質なハイレゾ対応機器の充実がさらに進み、家庭用機器だけでなくカーナビやカーオーディオのハイレゾかも加速する。4Kコンテンツも増える見込み。
 今年も高画質、高音質をキーワードにした製品がこれまで以上に増えてくる。

▽白モノ家電
 今年の白モノ家電市場は、堅調な買い替え需要に支えられて安定した需要が見込める。付加価値の高い高級機の人気は継続しており、今年も様々な製品で単価アップが期待できる。
 特にエアコンは今年も年間830万台程度の出荷が予想される。用途別の専用機が活発に提案されている掃除機や調理家電も、こだわりを持つ消費者によって堅調な需要が見込めるだろう。
 白モノ家電のコネクテッド化も進み、様々な製品がスマホやAIスピーカから操作できるようになることも予想される。それに付随して外部パートナーと連携した新たなサービスの提案が始まる可能性もある。

▽電子部品
 18年の電子部品市場は2年連続での成長が期待される。分野別では、17年と同様、電子化/EV化が進む自動車やFA機器/システムなど産業機器、高機能化が進むスマホをけん引役とした需要増大が期待されている。5G通信関連や医療機器/ヘルスケア、セキュリティ関連、民生系では17年に続き家庭用ゲーム機需要への期待も高い。
 車載はADAS/自動運転の安全系部品や、EV向けパワーデバイスなどの需要増が見込まれる。スマホは台数の成長率は鈍化しても、高機能化に伴う部品ポテンシャル向上が期待される。産機/製造装置関連は足元の好調な受注を背景に当面は高水準の生産が続く見通し。加えて、エネルギー関連やヘルスケア、社会インフラ分野などでのIoTを切り口とした新規部品の需要創出期待も高い。
 JEITAの18年の電子部品世界生産見通しは17年度比4%増の2242億ドル。日系電子部品メーカーの18年のグローバル生産見通しは同4%増の9兆5575億円。

▽情報通信
 18年の情報通信市場は、クラウドの利用がさらに進むとともに、IoTやAIなどの最新デジタル技術を使ったデジタルトランスフォーメーションをキーワードにした製品やサービスがさらに増えてくるとみられる。
 これまでPOC(概念検証)が中心だったIoTは実際の導入段階に入ってくる。
 金融や農業、スポーツなど様々な業界にデジタル技術を採用していく「○○テック」も一層加速しそうだ。同時にサイバー攻撃の高度化に伴い、セキュリティ対策サービスはさらに増えてくるだろう。
 通信業界は今年、次世代移動体通信システム5Gの20年実用化に向け大きく動き出す。5Gの新しい無線技術「5G NR」の最初の仕様「3GPP リリース15」のうち、LTEと連携動作する「ノンスタンドアロン」の仕様が昨年末策定されたことを機に開発が加速。情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)では、18年の市場規模を前年比3.7%減の3兆5173億円と予想している。

▽放送
 「4K・8K元年」。今年の放送業界はこの言葉を中心に動く。実用(本)放送が始まるのは12月1日。しかし、NHKが来月の平昌冬季五輪の開閉会式や協議の一部を4K・8Kで生中継するため、各地のNHK放送局においてパブリックビューイングで視聴できる。4K・8Kの話題が高まりそうだ。FIFAのロシアW杯も今年開催。盛り上がりの種は多い。
 超高精細の4K・8K映像は放送だけでなく医療、教育、文化、産業などに利用され、国内の4K・8Kの直接経済効果は13年から20年までに合計36兆円(三菱総研調べ)という数字が出ている。
 4K・8Kは衛星放送時代に新しい時代の訪れを告げる。業界にとって2000年の「BSデジタル」に次ぐ新しい動きになる。
 一方、この新しい放送は視聴者がアンテナを含め受信設備改修を迫られるケースもある。新しい放送は従来の衛星放送と異なる方式のためだ。
 新しい放送の漏えい電波が家庭内の電子機器に影響をもたらすこともある。放送開始に間に合わせたいという視聴者からの要望も夏に向かって次第に増えることも予想される。工事関係者には多忙な年になりそうだ。
 こうした煩わしさを解消する手段として「ケーブルテレビに加入すれば4K・8K視聴はOK」というセールスポイントを売りに、ケーブルテレビ業界は意気込んでいる。

▽半導体
 世界の半導体市場は昨年、売上高が初めて4000億ドル台を突破、2年連続過去最高を更新した。半導体市場統計(WSTS)では18年も見通しは明るいとし、プラス成長を見込んでいる。
 ただ前年比伸び率は、17年の約20%に対し今年は7%程度にとどまるとしている。これは主に、前年の市場をけん引したメモリー分野の成長にブレーキがかかるためだ。
 とはいえ、ビッグデータやAIの普及に伴うデータ量の爆発的な伸びや、スマホ1台に搭載されるメモリー容量の拡大などでNANDフラッシュ、DRAMとも需要は堅調。
 また、クラウド、自動運転、IoT、次世代移動体通信5G市場の拡大ともに、ほかの製品分野の需要も全般的に伸張する見込みだ。
 プロセス技術開発も加速する。今年は、ファウンドリ最大手の台湾TSMCと、韓国サムスン電子が回路線幅7ナノメートルチップの量産を開始。さらなる微細プロセスの研究開発が進む。
 M&Aではも、先送りとなっていた米クアルコムによる蘭NXPセミコンダクターズの買収が、早ければ第1四半期にも完了する。ただクアルコムには米ブロードコムが昨秋、総額1300億ドルで買収を提案。これを拒否するクアルコムに対し、ブロードコムは敵対的買収に動き出しており去就が注目される。


カシオ計算機 「G-SHOCK」35周年記念モデル

 カシオ計算機は、耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」誕生35周年記念モデルとして、ブランドを象徴するレッドで全体を統一したRED OUT「AWG-M535C」「GA-735C」「DW-5635C」「同5735C」「6935C」の5モデルを1月19日から発売する。価格は税別1万6500-2万8000円。
 「G-SHOCK」は、「落としても壊れない丈夫な時計」として83年に誕生。8月には世界累計出荷台数1億個を達成した。
 同記念モデルは、新たな塗装技術を用いたマットなレッドをボディー全体に使用し、液晶部分までもレッドを採用。裏ぶたや遊環などのメタルパーツにはブラックを施し全体をまとめている。
 裏ぶたには、世界的に有名なグラフィックアーティスト、エリック・ヘイズ氏が手がけた35周年記念ロゴ、遊環には「35」を表すスターマークを刻印している。


中国総合通信局 岡山県のFM補完中継局に予備免許

 中国総合通信局は山陽放送のFM補完中継局に対して、予備免許を付与した。同中継局は岡山市およびその周辺における山陽放送のAMラジオ難聴解消を目的に設置するもの。
       
免許の概要
申請者山陽放送
設置場所岡山市南区郡
局名RSK岡山FM
周波数91.4MHz
空中線電力700W
放送開始予定平成30年3月中


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