JEITAが発表した17年6月度の電子部品グローバル出荷額は、前年同月比8.7%増の3343億円となり、7カ月連続で前年同月比プラスとなった。海外スマホ向けや車載関連需要が好調に推移し、車載関連も堅調さが継続した。前年同月と比較した為替の円安も出荷が金額の押し上げに寄与した。
6月度グローバル出荷の分類別では、「接続部品」が同14.6%増、「受動部品」が同12.6%増と2桁増となり、「変換部品」も同2.9%増とプラスを維持した。「その他の電子部品」は同1.1%減と微減となった。地域別では、「アジア・その他」が同16.5%増と高い伸びとなったのをはじめ、全地域で前年同月を上回った。
製品別ではコネクタが同23%増、コンデンサが同15%増、抵抗器が同12%増などと高い伸びとなっている。
足元の電子部品需要は、産機関連需要の好調さが顕著。サーボモーターやロボット、半導体製造装置などのFA制御/製造装置関連需要の増大が、関連部品需要を大きく押し上げている。スマホ向けも、米アップルや韓国サムスン電子向けの需要が好調に推移し、今年前半はやや低調だった中国系スマホ向け需要も回復基調となっている。車載関連は、北米向けがやや軟化しているものの、欧州や中国、日本市場の好調がグローバル需要の堅調さを支えている。
6月度の電子部品国内出荷額は前年同月比6.5%増の788億円となり、10カ月連続で前年同月比プラスとなった。国内産機向け需要の好調な拡大などが国内部品需要の増大をけん引している。