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電波新聞拾い読み 2017年8月25日

7月の白モノ家電国内出荷 11カ月ぶり前年割れ

 日本電機工業会(JEMA)が24日発表した7月の白モノ家電の国内出荷金額は、前年同月比1%減の2623億円となり、11カ月ぶりのマイナスとなった。
 主要製品別の金額では、エアコンが1229億円で同2.1%増と7カ月連続のプラスとなったものの、電気冷蔵庫は484億円で同7.6%減と4カ月ぶりのマイナス、電気洗濯機が260億円で同8.2%減と13カ月ぶりのマイナス。
 7月は全国的に気温の高い日が多かったが、広範囲で局地的な大雨になるなど、天候不順の影響もあり、全体としては前年同月並みとなった。7月単月では過去10年平均値(2503億円)を大きく上回っており、高い水準を維持している。


アイコム IPトランシーバで動態管理サービス

 アイコムとナビタイムジャパンは共同で10月2日から、IPトランシーバを使った動態管理サービスの提供を開始する。配送/宅配などの運輸業やバス/タクシーなどの旅客輸送業、送迎バスなどに提案していく。
 GPSを搭載したアイコムのIPトランシーバで取得したGPS情報や無線機の電波強度などの状態を、IP無線の通信網を利用してクラウドに集約。ナビタイムジャパンの提供すえるWebサイト上で、リアルタイムな位置情報や作業者のステータス、移動履歴をPCやスマホで閲覧、管理できる。
 今回のサービスに対応するIPトランシーバシステムはアイコムの「IP ADVANCED RADIO SYSTEM」のIP500H/500M/501H。これらのIPトランシーバを導入する時にサービスの申し込みができるほか、既にこれらのIPトランシーバを利用しているユーザーも申し込めば今回のサービスを利用することが可能。


サムスン電子 スマホ「ノート8」を発表

 韓国・サムスン電子は23日、スマホの主力機種である「ギャラクシーノート8」を9月中旬に発売すると発表した。昨年10月に発火問題で販売・製造中止に追い込まれた「ノート7」の後継機。安全性を強化した新型機の投入で、消費者の信頼を取り戻し、傷ついたブランドの回復を目指す。
 画面は6.3インチと、これまでのノートシリーズで最大。シリーズの特徴であるタッチペンの操作性を向上させたほか、カメラを2つ搭載し、同時に近景と遠景を鮮明に撮影できる。
 サムスンはノート8の発売で、アップルが年内に投入するとみられる「iPhone」の10周年モデルに対抗する。


調理家電 ”味覚の秋”に向け各社が提案

 炊飯器やオーブンレンジをはじめ、調理家電分野には多彩な商品がそろう。味覚の秋には、調理家電が商戦の主役の一つとなる。
 色の市場では近年、内食や中食を含めた”家食”が拡大しており、市場規模は年間40兆円を超えるという調査もあり、外食を大きく上回っている。
 家庭で食事をする機会が増える中、豊かな食生活を実現する多彩な調理家電の活発な開発競争が続いている。大手から外資系まで幅広いメーカーが参入し、おいしさ志向・健康志向に対応した新カテゴリの商品開発も活発だ。
 調理家電分野では、炊飯器やオーブンレンジをはじめホットプレート、ホームベーカリ、グリル鍋、さらにはコーヒーメーカーやジューサー・ミキサー、オーブントースターなど、多彩な商品群がそろう。
 さらに新しい商品として自動調理鍋や、パナソニックでは炙り焼を実現する「ロティサリーグリル&スモーク」を新開発し、9月から発売する。
 このほかヨーグルトメーカーやヌードルメーカー、ノンフライヤ、ホットサンドメーカー、サラダ&デザートメーカーなど、幅広い商品が登場しにぎやかな展開をみせる。
 共働き世帯が増えており、忙しい中で手間をかけず、それでいて美味しい調理ができることをテーマとした商品・機能開発が進む。
 ボタン一つで煮物料理やシチュー、カレーを仕上げる自動調理鍋などがその一例で、着実に販売が伸びている。
 一方で高齢化や単身・少人数世帯が増える中、小容量(コンパクト)ながら高機能な炊飯器の開発も活発だ。
 さらに健康志向の高まりに対応して、例えば炊飯器に麦飯メニューを搭載したり、ホームベーカリではグルテンフリー食パンコースを搭載する。あるいはオーブンレンジなどで過熱水蒸気を使った脱油・減塩調理など、健康視点での機能開発も活発。
 最近では様々な市場ニーズを踏まえた商品全略が充実しており、調理家電商品全体は堅調な需要がある。


電波新聞拾い読み 2017年8月25日