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電波新聞拾い読み 2017年8月24日

スカパーJSAT 機内Wi-Fiを支援

 かつて厳しく使用を制限された旅客機内でのスマホなどによるインターネット接続が当たり前のサービスになりつつある。日本航空が6月から国内線でWi-Fi接続を無料にしたほか、全日本空輸も国内線や主要な国際線で有料でのWi-Fi接続や動画配信サービスを提供。
 多くの通信衛星を保有するスカパーJSATがこうした航空各社のネット接続サービスを支援している。
 スカパーは北米からインド洋の上空の静止軌道に17基の衛星を保有。このうち8基を通信専用として運用しており、特に日本周辺で強い電波を出せる。これらの通信衛星が機体上部に専用アンテナを装備した旅客機と地上の基地局にそれぞれ電波を照射し、空の旅でのネット接続を実現している。
 スカパーは航空機向けの通信サービスを12年に開始している。国土交通省が14年に使用制限を緩和したことが追い風となった。
 スカパーは同様の仕組みを使い、10年から船舶向けに自社でネット接続サービスをはじめ、導入実績は300隻を超えた。「そう遠くない時期に倍増させる」計画で、旅客機と合わせ新たな事業の柱に育てたい考え。


東芝 米WDと集中協議

 東芝が半導体子会社「東芝メモリ」の売却交渉で月内決着を目指し、提携相手の米ウエスタンデジタル(WD)と集中協議に入ったことが23日、分かった。
 WDは政府系ファンドの産業革新機構などと企業連合を組んで買収方針。協議で合意できれば、東芝メモリ売却の差し止めを求めた訴訟を取り下げる方向だ。暗礁に乗り上げていた東芝の再建計画が前進することになる。
 東芝は6月に半導体子会社の売却で、革新機構や韓国の半導体大手SKハイニックスなどで構成する「日米韓連合」を優先交渉先に選んだ。しかし、革新機構は競合他社への売却に反発したWDが東芝と法廷闘争を繰り広げていることを懸念し、交渉が停滞。東芝の綱川社長は8月10日に記者会見し、WDとも交渉を進めていることを明らかにしていた。
 東芝は米原発事業で1兆円超の損失が生じ、3月末で5529億円の債務超過に転落した。来年3月末までに解消しないと上場廃止となる。


JVCケンウッド AVレシーバがEISAアワードで年間最優秀賞

 JVCケンウッドのAVマルチメディアレシーバ「DMX7017DABS」が、EISA(欧州映像・音響協会)アワードにおいて、車載用ヘッドユニット部門で年間最優秀賞を受賞した。
 同機はケンウッドブランドの海外モデル。タッチパネル式7型WVGAモニターを採用し、各種メディアフォーマットにも対応している。
 受賞理由は「コストパフォーマンスに優れた車載用ヘッドユニット。ブルートゥース機能によるボイスコントロールを用いたオーディオ再生やハンズフリー通話、スマホから操作可能な『アップル・カープレイ』や『アンドロイド・オート』も搭載。ストリーミング配信サービス『Spotify』に対応。オプションでドライブレコーダやリアカメラとの連携にも対応し、運転でドライバーが求める多様な機能を持ち合わせた商品」と評価された。
 同賞は現在、欧州を中心に25カ国、53誌が加盟。毎年、世界のエレクトロニクス製品の中から最優秀製品を選出し、表彰を行っている。


電波新聞拾い読み 2017年8月24日