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電波新聞拾い読み 2017年8月18日

有機EL照明に注目

 柔らかい面発光のあかりや曲げられる照明として、従来にない用途への展開が期待されてきた有機EL照明がここに来て注目を集めている。一時期、次世代照明として照明メーカー各社が研究開発に力を入れてきたが、期待したほどコストが下がらず、逆にLED照明のあかりの質が向上したことで、各社は開発リソースをLED照明に集中する傾向が強まった。
 これまで有機EL照明は、高いデザイン性が求められるような用途での受注生産など限定的な対応にとどまっていた。そうした状況に風穴を開けようと、NECライティングが有機EL照明器具「LIFEEL_Cuel(ライフィールキュエル)」を7月に発売。寝室のベッド津再度などに置いて使える柔らかい明かりを実現する製品で、本格的な有機EL照明器具を小売りルートで販売するメーカーはこれまでほぼ無かった。
 NECライティングにしても、家電量販店の店頭で売るのではなく、インテリアショップといった同社にとって新たな販路での展開を軸にしていく方針。価格は10万円程度するため高級品として提案しており、「商談での感触は良い」と手応えを感じている。
 ほかにも6月にはパイオニアとコニカミノルタが別々に展開してきた有機EL照明事業を統合し、「コニカミノルタパイオニアOLED」を設立。有機EL照明の本格的な立ち上げを目指した取り組みを加速している。
 エコリカは韓国の有機EL照明メーカー・重友M-Tech社と業務提携し、透明ガラスパネルやデスクライトなどを10月にも発売する予定であるほか、コイズミ照明もLGディスプレイの有機ELパネルを使った照明器具の製品化を検討している。
 今年に入り、有機EL照明を取り巻く状況に変化が出始めている。本格的な普及につながるか、今後の動向に注目が集まっている。


電波新聞拾い読み 2017年8月18日