オーディオ関連市場は、スマホなどを使いヘッドホンで音楽を楽しむ若者が拡大、従来の高級オーディオは中高年層が中心となり、ステレオコンポなどの市場は縮小してきていた。その半面で、ここ数年はCDより高音質なハイレゾ音源の普及により、高音質で音楽を楽しみたいという要望がより高まってきた。
最近は高級ヘッドホンの売れ行きが好調に推移するとともにハイレゾ対応オーディオが一気に拡大しており、販売を後押ししてきている。原音に近い音の再生ができるハイレゾ対応機器の拡大とともに、アナログレコードも注目されてきた。ハイレゾ同様に、より原音に近い音を再生できるレコードへの注目が高まり、レコードプレヤーも各社から発売されている。
1万円前後のプレヤーが発売されており、レコードの裾野が広がってきている。かつてレコードを楽しんだ中高年層が再びレコードに目を向けるとともに、若者層も高い関心を示すようになっている。現在は日本国内では東洋化成が唯一のレコード盤プレスメーカーとして残っており、工場フル稼働で対応をしている。
さらにソニー子会社のソニー・ミュージックエンタテインメントは、同社ディスク製造工場のソニーDADCジャパン(静岡県吉田町)でアナログレコード用のプレス機を導入し、17年度中の生産と製造受注を始めると発表した。レコード盤の人気拡大に伴い、コンテンツもさらに拡充してくるとみられる。