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電波新聞拾い読み 2017年6月1日

JEMA新会長に北澤 富士電機社長

 日本電機工業会(JEMA)の新会長に、これまで副会長を務めていた富士電機の北澤通宏社長が就任した。5月31日に開催した就任会見で北澤新会長は「今回が2回目の就任。今回は電機工業会の存在価値を十分理解できるようになっている。さらに良い電機工業会になるように、社会に率先して貢献できるようにしていきたい」と述べた。新しい副会長には、三菱電機会長の山西謙一氏が就任していた。
 北澤会長は、人口減少が進む国内市場の見通しについて「高齢者が増えるとだんだん買い物もやりにくくなる。そうなると今は想像もしていないような付加価値の高い製品や安心・安全で高齢者を助けるような製品が出てくる。安全性を確保した高齢者でも使える付加価値の高い製品を作っていけば、人口が減っても売上げは大きく減らない」との考えを示した。


米インテル デスクトップPC用CPU新シリーズ

 米インテルは「コンピュテックス台北2017」でデスクトップ用ハイエンドプロセッサ「Core-X」(BasinFalls)シリーズと、同シリーズ最上位ブランドとなる「Core i9」を発表した、先進のゲームやVR(仮想現実)、コンテンツ制作に最高の性能を提供するとしている。
 「i9」の中でも最高位に位置付けられる「Core i9-エクストリーム・エディション(7980XE)」はデータセンター用CPU並みの18コア36スレッドに対応し、同社初のテラフロップス性能を提供する。価格は1999ドル。
 このほか、Xシリーズとして16/14/12/10/8/6/4コア製品を用意。
 同社は今回、Xシリーズのリリースに合わせて新チップセット「X299」も発表した。


特集 電波の日

 総務省と情報通信月間推進協議会は、毎年5月15日から6月15日を「情報通信月間」として、全国で情報通信に関する行事を実施している。
 中日の6月1日は1950年に電波法、電波監理委員会設置法、放送法の電波3法が施行された日で、「電波の日」に制定されており、記念式典が全国各地で行われる。
 電波を利用する無線局数は増加し続けている。圧倒的に多いのは「陸上移動局」として分類されている携帯電話で、2億局の大台に乗り、無線局全体の98%を占めている。
 陸上移動局を除いた無線局では、デジタル化が進んで多彩な業務に活用されている「簡易無線局」の伸びが顕著で、局数も多く111万局。次に携帯電話やデータ通信用の「基地局」が73万局、「アマチュア局」43万局の順となっている。
 消防や警備など30種ほどあるその他の無線局数の合計は49万局に減少。利用の自由度が高い、簡易無線への移行もあるとみられている。
 電波を利用する無線局は多彩。潜水艦との通信や標準電波に使われる長波と呼ばれる波長が長く周波数が低い電波から、ミリ波と呼ばれる光に近く高い周波数の電波まで、それぞれの特性に合わせて様々な分野で利用されている。
 人類の共有財産でもある電波は、国際電気通信連合(ITU)による国際分配の決定に基づき、国内配分が決められている。
 テレビや携帯電話、無線LANなどでよく使われるようになったのは極超短波やマイクロ波。
 それより高いミリ波は電波望遠鏡や衛星通信など、専門用途に利用されていたが、車の安全性向上や自動運転への取り組みが始まって、身近なところで利用されるようになってきている。
 電波は人々の生活に深く浸透している。

根強いアマチュア無線人気
 アマチュア無線は「金銭上の利益のためでなくもっぱら個人的に無線技術に興味を持ち、正当に許可されたものが自己訓練、通信および技術的研究の業務」と定義された無線。電子業界に従事する人の多くが学生時代にアマ無線技士の従事者免許を取り、無線局の免許を得て通信や実験を楽しんだ。
 ピーク時の1996年には136万局のアマ無線局が存在し、世界一の人口を誇った。以降減少したが、43万局を維持している。
 無線局の免許は5年ごとに更新しないと消滅してしまうが、無線従事者資格は終身。日本には300万人以上のアマ無線技士の資格保有者が居ることになる。潜在人口は充分ありアマ無線王国を築いた段階層と、それに続く年代層のカムバックが期待されている。
 アマ無線用の送受信機やアンテナは、日本のアマ無線機器産業が世界を制している。
 毎年夏季に実施される「ハムフェア」には、電子立国日本を支えてきたベテランにまじり、小中高校生の姿が目立つようになってきた。「情報通信月間」では、アマ無線家が主催する技術者の卵発掘が目的のワークショップが数多く実施される。


電波新聞拾い読み 2017年6月1日