電子情報技術産業協会(JEITA)は26日、東原会長(日立製作所社長兼CEO)の任期満了に伴って、新会長に長榮周作 パナソニック会長が就任したと発表した。
同日の会見で、長榮新会長は電機業界を取り巻く環境について「総じて世界経済の持ち直しにより日本の景気は回復してきているが、各地で不確実性が高いため状況を注視する必要はある」と説明。その上で「JEITAの果たしていく役割は国を挙げて取り組んでいる超スマート社会『ソサエティ5.0』を推進していく。そのための規制や制度改革、データの利活用のルール作りなどの後押しをしていきたい」と方向性を示した。
今年度は体制面も見直す。同日の総会で会員制度に関する定款を変更。IT・エレクトロニクス業界のメーカーに限らず、IoTに関係する企業に会員の門戸を広げた。
長榮会長は「自動走行、ヘルスケア、スマートホームなどの成長分野における関連業界との協調を進める『つなげ役』として業界の垣根を越えた連携を促す」と述べた。今後は幅広い業種からの会員誘致を目指す。