JEITAが発表した1月度の電子部品グローバル出荷額は、前年同月比2.2%増の3220億円、2カ月連続で前年同月比プラスとなった。車載やスマホ向けの需要が堅調に推移し、16年末以降の為替の円安進行も金額を押し上げた。
地域別出荷では、「日本」が同12.4%増となったのを初め、「アジア・その他」が同9.6%増、「米州」や「欧州」もプラスを確保した。「中国」は同8.8%減と減少したが、今年は春節の始まりが1月末からと昨年より早かったことなどが影響したとみられる。
製品別では、コネクタが同29%増、音響部品が同23%増、アクチュエータが同11%増など高い伸びとなり、抵抗器も同5%増と伸長した。一方、高周波部品やトランスが同2桁の減少となった。
電子部品グローバル出荷額の前年同月比増減は12年の6月から9月まで減少が続いたが、12年10月以降は12年2月を除き、15年11月まで全てプラスでは推移。15年12月からは16年11月まで12カ月連続でマイナスが続き、16年12月に13カ月ぶりにプラスに転じた。