花粉の飛散が本格化するなか、空気清浄機は商戦ピークを迎えている。前年を上回る手応えを得るメーカーもあり、今後更なる販売活性化への期待が高まる。各社では花粉対策を強化した主力製品の機能をアピールし、商戦をさらに盛り上げていく。
今年は花粉の飛散量が全体的に多い。特に昨年の夏場が猛暑だった西日本地域では、全般的に花粉飛散量が非常に多く、花粉症対策としての空気清浄機への関心も高まっている。
各社の空気清浄機主力モデルでは、花粉をはじめPM2.5や空気中の汚染物質を本格的に集じんする機能開発に力を入れており、健康・快適志向が高まるなか、市場ニーズに対応したモデルの提案に力を入れる。
市場では、外資系メーカーをはじめ新規参入も増えており、本格的な集じん性能も持たせた商品提案が活発だ。今期も200万台を超える需要が見込まれている。
国内の空気清浄機市場をけん引するのは、パナソニックやシャープ、ダイキン工業といった大手メーカー。各社ではセンサーと連動した気流制御技術による集じん性能の強化などをはじめ、除湿・かつ機能やイオン発生機能搭載による除菌・脱臭効果の向上、大風量化など、より高機能化された商品戦略で差別化提案を図る。
空気清浄機の購入用途は、花粉対策が依然上位を占めており、この時期が商戦ピークとなる。各社店頭をはじめWebでの訴求も強めながら、商戦を盛り上げていく。