電子情報技術産業協会(JEITA)は22日、「AV&IT機器世界需要動向調査」を発表し、21年までの国内と世界のAV&IT市場の方向性を示した。それによると17年以降は高精細4K・8K、スマートデバイス&クラウド、カーインフォテインメント&自動運転、次世代通信の5Gなどをキーワードに需要が拡大していく見通し。
同日、東京都内で行った説明会で、「今年は新たに8K対応テレビと4K対応BDを追加するとともに、カーオーディオではディスプレイの有無で細分化した。地域ではアジア・オセアニア、米州、EMEA(欧州・中東・アフリカ)の3地域に再編。20年の東京オリンピック以降の見通しも織り込んだ」と述べた。
調査は4Kテレビなどの「テレビ放送受信機器」、レコーダ/プレヤーなどの「録画再生機器」、オーディオなどの「音声機器」、パソコンなどの「IT機器」、カーナビなどの「カーAVC」に分類。調査協力した富士キメラ総研によると「4Kテレビ、通信連携テレビ、4K対応プレヤー、サウンドバーなどがオリンピックに向け需要が拡大する」とみる。
IT機器に関しては普及率が高いこともあり、東京五輪などのイベントの影響は少なく、買い替えを中心にPCはプラス成長を予測。カーAVCは「19年の消費増税を前に駆け込み需要が想定され、カーナビは影響を受ける」とした。