アイコムは3月末から広帯域をカバーするデジタル通信対応受信機「コミュニケーションレシーバー」IC-R8600を発売する。希望小売価格22万8000円(税別)。
電波探知や通信内容の聴取、受信内容の記録など、趣味としての受信から業務用との高度な電波監視・分析に必要な性能、機能を備えた。
10kHz-3GHzの広帯域を多彩なアナログモード(USB/LSB、FSK、CW、AM、FM、WFM)でカバーできる。同社受信機で始めてデジタル簡易業務無線機(DCR)の受信に対応した。日本アマチュア無線連盟が推奨するデジタル通信D-STAR、海外の業務用無線規格NXDN、dPMR、P25のデジタル方式の電波も受信可能。
FPGA+DSP方式を採用し、復調を全てソフトウエアで処理。イメージ受信に有利な回路構成でクリアな音声受信を実現した。スペクトラムスコープ精度、表示速度は復調部にアナログ回路を含むものと比べ格段に高い。RF部のフロントエンドに11分割(HF帯)、13分割(V/U帯)したバンドパスフィルタを用い、優れた受信感度と多信号特性を持つ。
高速・高精度なスペクトラムスコープとウオーターフォールの実れょくを引き出す高精細な表示が可能なタッチ操作対応の4.3型カラーTFT液晶を搭載。3つの多機能ダイヤルを備え、機能への素早いアクセスを実現した。漢字を用いたチャンネルネーム書き込める2400ch大容量メモリーch/秒の多彩なスキャン機能を可能にした。
PCからの操作やLAN経由の遠隔操作にも対応。SDカードへの音声録音、信号強度の絶対値表示機能も装備。別売オプションで電源内蔵外部スピーカを用意した。