17年、日本の電機業界は不透明な市場環境に立ち向かい利益ある成長を目指していく。世界の政治、経済環境はこれまでにない不透明な状況になっている。16年は英国のEU離脱が決定。米大統領選直後は為替や株価が乱高下するなど不安定な状況になった。為替も円高から一気に円安に進むなど依然として景況感はつかみにくい。今年1月20日には米国でドナルド・トランプ政権が発足する。政権発足後の政策内容によっては世界経済にも様々な影響が出る可能性もある。こうした船出の中、国内では20年の東京五輪・パラリンピックに向けた社会インフラ整備も本格的に始まる。電機各社は見え隠れする一寸の光をつかむべく、研究開発を強化し得意技術に磨きをかけ新たな成長の一歩を踏み出す年にしていく。