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電波新聞拾い読み 2016年8月9日

4-6月連結 在京キー局5社とも増収

 在京キー局や衛星など上場放送事業者の17年3月期第1四半期(16年4-6月)連結決算が出揃った。在京キー局5社は売上高で共に増収。主力の放送事業が微増だったが、営業費用を抑制したため営業利益は大幅増だった。BS局も増収傾向は続く。
 キー局5社のうち、四半期売上高1000億円以上を果たしたのはフジ・メディアHDと日本テレビHDの2社。
 フジ・メディアHDは6つの主要事業のうち、主力の放送事業を含めて4つの事業が減収。この結果、グループで2%の増収だった。
 営業利益は営業費用の削減により54%の増益。特に放送事業は4期ぶりの増益だった。サンケイビルを中心とする都市開発事業は20%の増収。
 日本テレビHDは、地上波テレビ広告収入の増加や定額制動画配信Hulu(フールー)の加入者増が貢献し、パッケージソフト販売の減収があった者の増収。営業費用を抑えたため、営業利益は増益。
 5社のうち増収率が最高だったのがテレビ東京HD。大型出稿が貢献したスポット収入が2桁の増収だった。
 無料放送のBS局はBSフジとBS-TBSが2桁近い増収。BSフジはタイム収入やその他事業が好調。BS-TBSはタイム、スポット、ショッピングがいずれも好調。加えて、ゴルフの単発中継も貢献した。
 ビックカメラ系列の日本BS放送(BS11)は5月末までの8月期第3四半期売上高が14%の増収。通販番組とスポット広告が貢献した。通期でも15%の増収を見込む。
 有料衛星放送では、スカパーJSAT HDが「スカパー!プレミアムサービス」の加入件数源や、宇宙・衛星事業における海外顧客の利用帯域減少による収入減などで減収。WOWOWはドラマやスポーツなどで意欲的に編成、過去最高の285万以上の加入件数を記録して増収だった。


電波新聞拾い読み 2016年8月9日