東芝と米ウエスタンデジタル(WD)は15日、フラッシュメモリーを生産する東芝四日市工場の新・第2製造棟(N-Y2)の竣工式を開催した。新棟の稼働により、大容量・高性能化を実現する3次元フラッシュメモリーの需要拡大に対応し、先進的な製品を供給していく。
N-Y2は、3次元フラッシュメモリー固有の工程を行う製造棟。主にメモリーセルを積み上げる積層工程を行う。
竣工式には両社および施工会社、自治体などの関係者が約220人参加。東芝の綱川代表執行役社長は、披露パーティの壇上で「N-Y2の稼働によりNANDフラッシュは本格的に3次元の時代に入る。今後さらなる需要拡大が見込まれるデータセンターやエンタープライズサーバーなどでは、記憶容量の増加や書き込み速度の高速化など性能の向上が必要。3次元フラッシュメモリーの強固な製品供給体制を確立する」とあいさつした。