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電波新聞拾い読み 2016年4月4日

シャープ 鴻海の傘下に

 シャープは、鴻海の傘下に入り経営再建に向け新たに船出する。2日、鴻海科技集団の郭台銘(テリー・ゴウ)会長とシャープの高橋興三社長は、グリーフロンティア堺の堺ディスプレイプロダクト(SDP)で出資契約に調印した。
 調印のあと共同会見に臨んだシャープの橋社長は、「鴻海からの資本提携を含む広範な戦略パートナーシップを含む提案を受け入れる。今回の合意は、シャープの経営拡大への寄与と財務体質改善に貢献し、既にSDPで成功している両社に、さらなるシナジーが生まれる」と話した。
 また、「今回の戦略提携により、グローバルでの競争力強化につなげられる。鴻海からの支援で財務内容の改善と新たな成長に向けた投資を行っていきたい」などと語った。
 鴻海の郭会長は、「きょうは重要な1日となった」とし、シャープの105年にわたる長い歴史で、常にイノベータとしてのDNAを持ち続けてきた同社を高く評価し「お互いが補完しあって一緒に成功できるだろう」と話した。
 また「105年の歴史ある企業が、なぜ台湾企業と提携するのか疑問に思う人もいるだろうが、世界はフラット化し、グローバル企業には国境もない。2社の中に文化的な違いはあっても、違いの上に立って創造的イノベーションをしながら製品開発に集中することで、新しい成長の段階に持って行ける。違いは大きな資産とし、お互いを高いところへ持ち上げたい」と今後の飛躍への期待を語った。
 その上で郭会長は、シャープ再建に向け「明確なロードマップを持っている」とした。詳細は明かさなかったが「シャープがスピーディな技術とコスト競争力・高品質により、グローバルに最先端の消費者ニーズに対応できる企業にする支援をしていく」と話した。


ケーズデンキ 越谷レイクタウン店オープン

 ケーズデンキ越谷レイクタウン店(埼玉県越谷市)が県内16店目の店舗としてオープンした。
 同店は、JR武蔵野線・越谷レイクタウン駅から徒歩9分程度の立地。国内最大級のショッピングモール・イオンレイクタウンが駅前にあり、周辺にはマンションや戸建て住宅が広がっている。店舗の裏側では分譲住宅の建設が現在も進んでおり、さらなる人口増加が見込める地域。
 売場面積は約2300平方メートル、駐車場は約100台、従業員は23人の体制。


電機各社トップの入社式訓辞

パナソニック
 今年の新入社員は昨年の605人を上回る669人が入社した。16年度は成長への足固めを行う極めて重要な年。お客さまへのお役立ちを創造し続ける企業であるために、グローバルに新しい事業を全力で作らなければならない。その原動力となるのは皆さん。
 私が社長に就任したときに「素直な心で衆知を集めて未知なる未来へ挑戦する」という言葉を書いた。
 未知なる未来を自ら作ることこそが最大の醍醐味。皆さんの成長がパナソニックの成長に直結する。勇気を持って自ら新しい道を開き、社会の変化のスピードに遅れることなく前に進み、新しい風を吹き込む存在になってほしい。

シャープ
 新しい仲間として皆さんを迎えられ、大変嬉しい。当社は3月30日に台湾の鴻海精密工業殿戦略的提携を決めた。
 経営理念は”いたずらに規模のみを追わず”と始まるが、これを実践できなかったことは経営危機に陥った原因の一つ。皆さんも、これを読み返し、創業者の理念に近づけるようにしてほしい。
 今年は当社にとり新しい門出の年。皆さんと一緒にスピード感を持って果敢にチャレンジしていく。

東芝
 昨年来の会計処理問題の発生に伴い、新入社員の皆さんには、就職活動、内定期間を通じ、ご家族含め、大変なご心配をおかけしたことに対し、心からおわびしたい。現在、この厳しい局免から脱却し、グループの再生を内外から認めてもらえるよう「新生東芝アクションプラン」を策定し各施策を進めている途上だ。その中で皆さんには「社会人たる基本・常識を早期に身につけてほしい」ということ、「失敗を恐れず何事にも挑戦してほしい」ということ、「コミュニケーションを大切にしてほしい」ということの3つを期待している。16年度は新生東芝を創造する新たな一歩を踏み出す年。私が先頭に立って、経営陣一同、全力を尽くしていく。皆さんも当社グループの一員として、心を一つにし、当社グループの再生に向けて全力で取り組んでほしい。

三菱電機
 信頼、品質、技術、貢献、遵法、環境、発展の7つの行動指針に沿い、皆さんには、・「企業理念」の新なる実践 ・変革に挑戦し続ける姿勢 ・数段高い倫理観 − を持ち基本を徹底を意識してほしい。
 社会の変化、市場の変化、客の変化を先取りしてコーポレートステートメントの”Changes for the Better”を皆さんと共有したい。「仕事が人を育て、人が仕事を開く」。これは85年から92年まで社長だった志岐守哉氏の言葉で、私の好きな言葉だ。仕事を通じて一人前の中堅に成長したら、先輩が築いたものより、さらに上を切り開いてほしい。

NEC
 企業で仕事に取り組むうえでは、まず何をおいても人として正しい「倫理観」と持つことが大切である。皆さんにはまず、その大切さをあらためて認識し、日々の仕事にあたってもらいたい。
 さらに、企業で取り組む全ての営みは、お客さまのために行うものであることを常に忘れないこと。そして自分たちの行動や目標については、グローバルな視点から社会や市場の変化、競争相手の動きなどを敏感に意識して、自身の目標やスピード感を客観的に考えられる高い視座を持てるよう努力してほしい。

富士通
 今、ICTの世界は非常に大きな変化の時代に突入している。皆さんは物心ついたときからデジタル機器に囲まれて、テクノロジーが世の中を変えていくのを、肌で感じながら育ってきたと思う。皆さんの活躍こそがこれからの新しい時代を築く鍵を握る。富士通の変革をリードする。そして富士通の仲間として、これからの世の中の変革をリードするという気概で、自らを高めていっていただきたい。

OKI
 刻一刻と変化する状況に対応し、新たな成長戦略を打ち出し、そしてそれを実行して行くにあたっては、みんなで知恵を絞らなければならない。まずは仕事を覚えつつ、前提となる情報や知識をどんどん勉強して吸収しながら、遠慮せずに発振することで、成長戦略の立案・実行に参加してほしい。新しい発想が生まれることは、会社にとってとても有益で、皆さんの成長にも必ず役立つ。
 OKIは長い歴史を通じて、一貫して「進取の精神」と「誠実さ」を持って「モノづくり」をしてきた。いつも誠実にベストを尽くすことを心がけ、学び、チャレンジしていくことを期待している。


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