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電波新聞拾い読み 2016年3月23日

米アップル 「iPhoneSE」31日発売

 米アップルは21日、画面サイズが4インチと小さめのスマホ「iPhoneSE」を31日に日米などで発売すると発表した。24日から予約を受け付ける。記憶容量16GBモデルの日本での価格は5万2800円(税別)。アイフォーンの新機種としてはこれまでで最も安い設定とした。
 SEは13年発売の「iPhone5s」と同じ画面サイズながら、昨年8月に投入された大型の「6s」とほぼ同等の性能を持たせた。アイフォーンの世界販売は頭打ちとなっており、価格を抑えた新モデルの投入により、スマホを初めて購入する人や、新興国市場の販売拡大を目指す。5月末までに110カ国・地域で発売する計画。
 昨年4月に発売した腕時計型端末「アップルウオッチ」は価格を3万6800円に値下げ。
 一方、タブレット型端末では、パソコンに匹敵する性能が売りの「iPadPro」の9.7インチ版を投入。価格は記憶容量32GBのモデルが6万6800円で、31日に発売する。


JEMA 2月の白モノ家電国内出荷額11%増

 日本電機工業会(JEMA)は22日、白モノ家電の2月の国内出荷額を発表した。1684億円と前年同月比10.7%増え、10カ月連続のプラスとなった。
 省エネタイプや高級機に対する需要が底堅く、冷蔵庫、洗濯機の主要製品が2桁以上伸長。2月単月の過去10年の平均値1520億円を大幅に上回った。
 製品別の出荷台数では、エアコンが前年同月比1.4%減の50万4000台。暖冬傾向もあって出荷は伸び悩んだ。
 冷蔵庫は同17.3%増の29万台。401リットル以上の大型タイプは同27.0%伸び、10万4000台で推移した。
 洗濯機は同13.7%増の39万4000台と3カ月ぶりのプラス。約9割強を占める全自動洗濯機は、まとめ洗いや大物洗いへのニーズが高まり、大容量タイプへとシフト。
 掃除機は同9.2%増の41万1000台、電子レンジは同1.7%減の29万4000台で推移。炊飯器は同1.2%減の48万1000台と11カ月ぶりのマイナスとなった。
 IHクッキングヒーターは同6.8%増の6万7000台と7カ月連続のプラス。全体の8割弱が2口以上のビルトイン型。
 そのほか、出荷が伸びた製品はヘアドライヤが同44.1%増の43万2000台、電動歯ブラシが同41.2%増の22万3000台、加湿器が同10.94%増の3万3000台、除湿機が同46.8%増の2万2000台などとなっている。


JEITA 2月のPC国内出荷台数23%減

 JEITAが22日発表した、2月のPC国内出荷台数は前年同月比23.3%減の51万3000台だった。うちデスクトップは13万5000台(前年同月比25.4%減)、ノート型は37万8000台(同22.6%増)だった。ノート型の比率は73.8%となった。
 2月単月では台数、金額ともに前年同月比を下回った。


モバイルデバイス国内出荷台数 16年、8%減予測

 IDCJapanが22日発表したスマホやタブレット、PCなどの国内モバイルデバイス市場の15年出荷台数は前年比8.1%減の4792万台だった。16年は同8.2%減の4401万台と予測している。
 15年のスマホ市場は従来型携帯電話からの移行が進み同3.6%増のプラス成長となったほか、タブレット市場も通信事業者向けの出荷などが増え、同1.5%増加。
 その半面、PC市場は14年ウインドウズXPサポート終了に伴う特需の反動が継続していることと、円安に伴う平均価格上昇の影響で同31.4%減と大幅にマイナス。これが全体を大きく引き下げる結果となった。
 16年の国内モバイルデバイス市場は同8.2%減となる見通し。スマホ市場は、総務省の要請によるスマホの実質0円販売の廃止により、出荷が減速する可能性が高くなるとIDCではみており、16年のスマホ市場は同4.7%減の2620万台と予測する。
 タブレット市場は、学校関連をを中心にビジネス市場で導入が進むと見られるが、家庭向け市場では大型スマホとの競合もあり、市場全体で同17.3%減の687万台となる見込み。
 PC市場は買い替えサイクルが長期化する可能性が高い。特に家庭向けでは購買を促進する要素が少ないほか、過剰な流通在庫が短期的に解消せず、ベンダーの生産出荷調整が続くとみている。これらにより、16年PC市場は同8.5%減の965万台と1000万台を切りそうだ。
 一方のタブレット市場は、キーボード脱着ができるデタッチャブルタブレットが普及。15年のPCとデタッチャブルタブレットの合算が約1180万台だったが、16年は約1130万台となり、IDCはPCの出荷減をデタッチャブルタブレットで補うと予測している。


電波新聞拾い読み 2016年3月23日