三菱電機は電波が届かない屋内で、誤差1m以内で位置を検出するシステムを開発。17年4月の実用化を目指す。
今回開発したシステムは、音波による位置を検出する装置を無線LAN基地局に搭載。位置を検出したい対象物とその周辺の複数を無線LAN基地局との間で音波を往復させ、その伝達時間から対象物の位置を特定。送受信のタイミング・計測結果は無線LANで通信、提供する。
既に構内無線LANが設置されている場合、基地局に位置検出装置を追加するだけで、低コストでシステムが構築できる。
スマホに専用アプリをインストールすれば、内蔵のマイクとスピーカを利用して、周辺の無線LAN基地局に搭載した位置検出装置との間で送受信した音波の伝達時間からスマホの位置を特定することができる。
ユーザーはスマホだけで利用でき、RFID(電子タグ)などの専用機器は不要となる。